白川の里の実践ブログblog

嬉しかったこと

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8月のはじめ頃、ちょうどコロナ感対応で忙しくしていた時のことです。

ご入居者A様の息子様夫婦が来園されました。A様は少し前に入院先の病院で亡くなられたのですが、わざわざ挨拶に来てくださったのです。

話の中で息子様がこんなことを言われました。

「母は最期の10年は体を悪くして病院や施設を行ったり来たりできつかったと思います。でも、正直言って白川の里さんが一番良かったです。ありがとうございました」と。

コロナ禍真っ只中の入居であったため、居室はおろかフロア内も入って頂くことができない中、不安な思いをされたのではないかと尋ねましたが、「電話で様子を教えてもらったり、写真ももらっていましたよ。母が穏やかな表情で写っていたので安心してました」とのこと。

私は、その言葉を聞いて本当に心が温かくなり、まだまだ頑張らないといけないなと元気を頂きました。

また、他にも感染対応で大変だろうと、職員あてに差し入れを持って来られたご家族もいらっしゃいました。「何もできないけど、職員さんで休憩の時にでもパッとつまんでください」と、個包装のお菓子を選んで持って来て下さる気遣いに本当に頭が下がります。

大変なことも多い仕事ですが、私たちはご入居者からだけでなく、ご家族にも元気を頂いているなあと実感しました。

また、ご家族が直接やりたくてもできないことを、替わりに頂いたパワーで入居者のケアに還元していかないといけないと改めて思いました。

                    

                               施設福祉課課長補佐 森園 順子