白川の里の実践ブログblog

「思い」

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 気候よく気持ちのいい季節になってきました。

 先日、久しぶりに母と川沿いを散歩したのは約1年振りでした。朝日が水に映りキラキラとしていてとても綺麗で、最初は二人ともその景色に感動し軽快に歩いていました。

この道は亡き父と母が度々景色や水辺の鳥を見て楽しみながら歩いていた散歩道です。

いろんな事を話しながら歩いていくうちに父との思い出話になっていきました。そして、次第に「あの時こうしていれば…」「もっとやってあげる事があったのでは…」等、父の死に対し後悔の気持ちばかりを次々と私たちは思い浮かべました。父が亡くなる前に母も私達姉妹や家族皆で考え、悩み、協力し合い見送り、父もきっとそのことを分かってくれていたと思うし、きっと喜んでいてくれていたと思います。

本当のところは分りませんが、母と二人、そう自分達自身を納得させながら、水鳥の餌をやり朝日が昇った川岸を歩き家へと戻りました。

 私達は入居者の方の家族の様な立場にいます。家族にはなれませんが、後悔が無いようにという事をいつも考えながら自分の家族のつもりで日々接し、ケアを行わなければと、改めて思いました。ご家族の方に後悔して欲しくないし最後の時に「よかった」と安心してお別れの時を迎えられるよう、力になりたいと思います。

                  

東館1丁目 ユニットリーダー  小崎郷子