若草学園の実践ブログblog

小さい秋見つけた

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 今年は夏から冬に一気に季節が変わったねと挨拶を交わした後によく口にするほど夏が長く秋が短かったように思います。私のウオーキングコースの紅葉も随分遅く12月に入ってやっと鮮やかさを魅せてくれました。

 さて、暖かい陽気に包まれた秋のある日、Hちゃんと外遊びに行こうと張り切って2人で園庭へ出ました。Hちゃんは大好きなタイヤのブランコへ一目散に走って行きすっかり乗り慣れた様子。 回し役は私で心地よい揺れに満足していましたがあんまり飽きずに乗っているので、ちょいちょい離れて別の遊具へ誘うと意外と喜んで、スリリングな滑り台や上下激しいシーソー、築山の上り下り、砂場でのサラサラ感、まだちょっと超えられない整列タイヤなど全ての遊具で遊ぶことが出来ました。一つ気づいたことが、必ず一度はタイヤのブランコに戻るというルーティーン。 まるで原点に戻って整えているかのようでいた。そして、秋といえば枯葉吹雪。 かき集めた落ち葉をHちゃんにふわっと掛けるとキャッキャ キャッキャの満面の笑み。 ついつい私が何度もおかわりをしていたのですが、突如急にうつむいたまま両手に持った何かを見ながら止まってしまったのです。 そのじーっと釘居るように見ていたのは、赤とオレンジとほのかな黄色でグラデーションした小さな葉っぱでした。

「きれいな葉っぱだね」 「・・・  」 言葉はなくともHちゃんの心の声が何となく伝わってきたような。

しばらく見た後は、散る前の紅葉した葉っぱを木から一枚取っては見、一枚取っては見と観察していました。あっという間に1時間が経ちましたが、Hちゃんの五感が生き生きとフル回転した時間だったように思います。私にとってHちゃんの成長した姿をたくさん見ることができた貴重な時間でした。

これからも、もっともっとたくさん経験していきましょうね。

 入所部 クレメンツ 由美