若草学園の実践ブログblog

地震

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 1月も後半に差し掛かりました。雪もちらほら降ったり、毎日、寒いですね~!

 

先日、宮崎県日向灘を震源地とする地震があり、横揺れで時間も長く感じました。

地震を経験するたびにあの8年前の熊本地震を思い出します。

私は、学園で夜勤をしていました。

前日にも強い地震があり、もう来ないと安心していたところがあり備えもしていなかったと思います。

 

しかし、子ども達も寝静まった夜中に本震がやってきました。

けたたましく揺れだし暫くは、歩くこともできず、ただ何かにつかまって倒れないようにしていることが精いっぱいでした。

子ども達も起きだし、半分寝ぼけた声で怖い怖いと言って座り込んだり、起きてこない子どももいたりもうパニックです。

 

でも「この子たちを守らないと」と言う意識がやっと覚醒し、夜勤の女性職員と二人、必死で冷静を保ち揺れが少し治まったところで子ども達を安全な外に誘導しようとなり、自動ドアをこじ開け、車の鍵を全部とり、駐車場へ避難しました。

 

ところが外は寒く、子ども達は震えていました。

そこで意を決してまた児童棟にもどり、台車に布団を積めるだけ積んで子ども達の寝床を作り、少しでも安心できる場所を考えました。

揺れが続く中、やっと子ども達も布団にくるまり眠っている子もいました。

そんな中、地域の方や職員も駆けつけてくれ、この地震の大きさに気づきぞーっとしたことを覚えています。

皆、怪我もなく無事に避難できたのは、

普段は、いたずらしたり、不安定になりパニックを起こすような子ども達ですが、事の重大さを察知し静かに誘導に従って助け合って逃げてくれたおかげです。

 

熊本大地震で被害にあわれ命を亡くされた方も多数おられました。

命がけという言葉は大げさかもしれませんが、子ども達の偉大な行動に感激し感謝した一生忘れられない出来事を伝えさせていただきました。

入所部 山下