若草学園の実践ブログblog

三寒四温

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 寒い日が3日、温かい日が4日続くのを繰り返すという三寒四温なる言葉がありますが、今年は冬と夏を行ったり来たりするような春ですね。皆様、体調を崩されないようにお気をつけください。

 さて、年度替わりに伴い、私は児童発達支援センターおひさまから放課後等デイサービスおひさまぷらすに移籍しました。とはいえ、今まで接していた未就学の子どもたちの教室とは廊下続きですので、「あすかせんせいだ!」と声を掛けてくれる子も多く、嬉しいことです。

 図らずも新一年生となった子どもたちと一緒に進級した形になりました。泣かないかな?固まらないかな?という私の心配をよそに、子どもたちは自然に放課後等デイサービスに溶け込んでいます。学校に通い出して疲れもあるはずですが、活き活きと過ごしている姿には頼もしさを感じます。

 先日、家族に誘われて福岡県の「黒木の大藤」を見に出掛けました。樹齢600年とも言われる藤の花房は1mを超え、20年程前に初見した時にはその幻想的な美しさに魅せられたものです。ところが今年は現地に着くと、花房は僅か10㎝程で芋虫にも似た蕾ばかり。例年より10日以上開花が遅れているそうです。残念でしたが、一般道を往復したことで車中から様々な花を眺めることができました。花桃、桜、花蘇芳、マンサク、石楠花、木蓮、山吹。赤、白、黄、ピンクの百花繚乱です。

 順に咲くはずの花が一気に開いたのも、桜が例年になく長く楽しめたのも、今年の激しい気温差が理由のよう。子どもたちと植えたチューリップも風雨に遭いながらもすっくと立っています。厳しい気候にあっても必ず開く花々は、子どもたちの姿を思い起こさせます。雪に耐えて芽吹き、硬い蕾が少しずつ大きくなり、やがて花咲き実を結ぶ時。その時期に必要な姿だったのだと振り返る日が来るのだと思います。

年年歳歳花相似たり 歳歳年年人同じからず

放課後等デイサービスおひさまぷらす 理学療法士 髙木明日香