若草学園の実践ブログblog

「中体連」

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大津北中に通う子どもの中に、入学時からバレー部に入部した2人の男の子がいます。

スポーツは好きであっても、チームでのプレーが出来るであろうか、練習についていけるであろうか、3年間続けられるであろうかと、心配しながらも陰で応援する日々でした。

部活で帰りが遅くなるので、夕食は冷蔵庫に入れてあり、自分たちで温めて食べる。

食べた後は決められたように片付ける。すぐに入浴する。などなど、生活上での約束事を決めましたが、なかなか守れない事もあり、注意も度々。

部活をするという事が当たり前の事ではなく、周りの支えがあってこその事なども教える日々でした。

 

 試合となると、保護者の送迎となるので、勤務職員で調整して行ったり、朝も早い事が多く、朝食を6時に準備してもらったり。

たくさんの人々の協力なくして部活を続ける事は出来ませんでした。

時には部活内でトラブルを起こし、不貞腐れた態度で帰ってきたり、遊ぶことが優先して、部活に行かなくなり、辞める寸前になった事もありました。

その度に話をしたり、先生、友達の力を借りたりする事で、2人とも最後まで続ける事が出来ました。

最初は思うようなプレーが出来ずに、試合途中で怒り、メンバー交代になったり、人の失敗を指摘したりという自分勝手な姿があったものの、日々の練習、試合を通して、チームでの協力という事を肌で感じ、体験し、失敗もカバーし合う、ドンマイと声を掛け掛けられるという素晴らしい姿を見せてくれるようになりました。

 

 そして先日、3年間の集大成である中体連がありました。初戦の相手は前年度の優勝校。

勝つ見込みは少ないものの、最後の試合、悔いの残らない試合をして欲しいと、祈る思いで応援に駆け付けました。

声をしっかり出し、思い切りプレーする2人の姿。

一生懸命の姿はとても素晴らしく涙の出る思いでした。

残念ながら負けてしまいましたが、一時はリードする大健闘。

点差も少なく、いいプレーが盛りだくさんでした。本人たちも大活躍し、負けた悔しさはあるものの、終わった時の笑顔は輝いていました。

 

 子ども達にとって、無駄な経験は決してないと思います。

部活動を通して多くを学んだ二人にエールを送りたいのと、励まし受け入れてくれた仲間や、認めて下さった保護者の方々、学園の先生方、協力して頂いたすべての皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。

 

 そして、3年間色々あったけど、感動をたくさんくれた2人に、ありがとう!!

これからも応援していきます。

 

                                  入所部 松村