春のあたたかな日差しの中、児童発達支援センターには、この春もたくさんの卒園生が遊びに来てくれました。真新しい制服に身を包んだ子どもたちは、少し照れながらも背筋を伸ばし、しっかりと挨拶をしてくれます。その姿に、子どもたちが積み重ねてきた経験や力が、確かに根づいていることを感じます。
私たちセンターでは、 ①自分をコントロールする力 ②コミュニケーションの力 ③社会で生きていく力 この3つを柱に、日々の療育支援を行っています。子どもたちが新しい環境に向かって歩き出すとき、この3つの力が少しずつ形になっていることを感じられるのは、支援者として何よりの喜びです。一方で、保護者の皆さまにとっては、子どもが何歳になっても心配は尽きません。「学校で困っていないだろうか」「お友だちとうまく過ごせているだろうか」そんな思いが胸に浮かぶのは、とても自然なことです。私たちは、保護者の皆さまの不安や悩みに寄り添いながら、専門的な視点から子どもたちの成長を一緒に支えていきたいと考えています。
先日、県外に引っ越した子どもが、お母さんと一緒に久しぶりに顔を見せてくれました。支援学校の高校2年生になった彼は、少し大人びた表情で 「家では料理を作っています」「放課後デイでは、小さい子どもたちの面倒を見ています」 と話してくれました。かつては動きが多く、スタッフが常にそばで見守っていた彼。その彼が今では、自分の役割を理解し、周囲の人のために行動できるようになっている姿に、私たちも胸がいっぱいになりました。これは、彼自身が積み重ねてきた経験と、環境の中で育まれた「社会で生きていく力」がしっかりと育っている証だと感じます。
子どもたちは、一人ひとり違うペースで成長していきます。 時には不安になることもあるかもしれませんが、子どもたちの中には、前へ進む力が確かにあります。私たちは、その力を引き出し、伸ばしていくために、専門的な視点と温かいまなざしの両方を大切にしながら支援を続けていきます。
新しい年度も、子どもたちの「できた」を一緒に喜びながら、保護者の皆さまと共に歩んでいけるセンターでありたいと思っています。
児童発達支援センターおひさま
相談支援センターいちばん星
センター長 伊豆野 良栄