若草学園の実践ブログblog

キャンプだ ホイ♪

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天気は快晴。子ども達の気持ちが表れているかのような空気の中キャンプスタートです。

普段のS君は何かと「つまらん」「しょぼい」「知っとるし」「したことあるし」と先生たちの提案にきびしい突込みを入れてきます。『キャンプの日ぐらいは・・・』と淡い期待を持っていたのですが・・・。おはようの挨拶の前に「キャンプ行った事あるし」という一言。

『まっ いいか。』と気をとり直しまずは・・荷物整理。ピーマン2個とお米1合をカゴに入れるのですがS君の手にはピーマン3個。「お母さんが『忘れる子がいるかもって』3個

入れてくれた」と自慢気です。荷物チェックしているうちにワクワク度が増して集合の合図

が聞こえると一番前に並んでくれました。元々好奇心旺盛なS君ですから、それから「次は何?」「次は?」と積極的に参加してくれてスタッフのほうが「ちょっと待って~」という2日間でした。キャンプ中のS君のエピソードは沢山ありますが、私の中のベスト3をお話します。まずはサントリービール工場でのことです。「工場見学とかつまらん。遊ぶとこないし。ゲームの方がまし」とつまらない様子でしたが、工場を見て回っているうちに「大きいパイプと小さいパイプがある~」とS君なりにいろんな発見をしていました。最後には工場の方に「今日の工場見学は今までで一番良かったよ。工場見学最高―!」素直な気持ちでお礼を言ってくれました。

2つ目は夏の定番「スイカ割」です。常に全力のS君、特に応援するときは必死で喉をからしながらテンション上がりすぎて「右・左」というよりも「俺たちの方に2歩!」「俺たちの方!」「こっち来てー!」との指示を出していました。「俺たちの方に来てー!」には皆で大爆笑でした。スイカ割の子は「俺たちってどっち???」だったのではないでしょうか?

大賑わいのスイカ割となりました。

次はこれまた夏の定番BBQ。ここでもS君の本領発揮です。「俺、久しぶりの肉!」と言って食べることに意欲満々だったのにいつの間にかトングを持って「焼き肉店長」に変身!!あまりの丁寧なトングさばき?に周りから「店長!」と呼ばれ「父さんが焼いているの見たから俺、簡単にできるもん」と言って焼いてくれました。ちゃっかり「先生、野菜も食べてね」と野菜も焼いてくれました。次は番外編。花火です。自分で持つ花火は「しょぼい・・つまらん。すぐ終わるし・・」と言っていたのですが、いざ火が付くと「ワオー」と叫びながら楽しんでくれました。スタッフがあげてくれた吹上花火になると「グリーンファイヤーダンス!」と言いながら全力ダンスを披露してくれました。「こんなに楽しい花火大会は初めてだ。ありがとう先生!」と言ってくれたのですが「こんなに花火って楽しかったっけ?」と逆にS君の笑顔に感謝しました。いろんな心の声を素直に言ってくれたS君に感謝です。

S君だけでなく2日間、放課後とは違った子どもたちの姿や言葉に驚いたり感激したり。きっとスタッフが一番楽しませていただき、いろんなことに気づかされたキャンプだったと思います。快く送り出してくださった保護者の皆様、留守を守ってくれたスタッフに感謝、感謝です。   

 

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