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子どもと関わる時に配慮していること ~part2~

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【 子どもと関わる時に配慮していること ~part2~ 】

 

前回、私が子どもと関わる時に配慮している9点の視点のうち、4点の視点についてお話しましたので、今日は残りの5点中パニック時に気をつけていることについて2点 お話したいと思います。

 

 まず、パニックと癇癪(かんしゃく)の違いについて、私なりの解釈は・・・

パニックは、ただの癇癪(かんしゃく)とは違うと考えています。かんしゃくは、子どもが親とのやり取り(駆け引き?)で故意に爆発させるものだと思います。この場合、子どもの要求を受け入れれば収束します。

 しかし、パニックは強いストレスによって、自分自身をコントロールすることができなくなって起こる情態ですので、自分ではどうすることもできず、一通り発散し終わるまで収束しないものと思っています・・・。

 

  1. 観察・対応の記録

子どもがパニックになっているとき、なぜパニック陥っているのか観察し、その状況を

記録することが大切です。子どもが同じ状況でパニックになってしまわないように配慮する基礎資料となるからです。

 

  1. 注意をそらす必要があるときも

 子どもがパニックになっている時、ついつい向き合っていませんか?

 パニックの原因が感情的なものであったり、心理的なものである場合は、子どもの注意をそらすことも必要かも知れません。例えば、お気に入りのおもちゃや大好きなビデオを見る、大好きな音楽を聴くetc。

 子どもが特に興味を持つ情報で注意を引くことで落ち着くことがあります。

 

*身体的な不快感が原因によるパニックの場合は、注意をそらす作戦は上手くいかない

かもしれません・・・。

例えば、シャツのタグが当たる感覚が、虫が這っているようで、気持ち悪くてパニックになっている場合は、子どもの大好きなおもちゃなどで注意をそらしても、虫が這っている感覚を取り除くことはできないので、パニックが収束することはありません。

この場合は、シャツのタグをきれいに取り除いてしまい、タグが当たる感覚をなくすことで、パニックは収束すると思います。

 

 子どもの行動や言動をしっかりと観察することで、パニック時も焦らず、子どもの状態に応じた対応ができるのではないかと思います。

 

児童発達支援センターおひさま

河野 光輝