若草学園の実践ブログblog

平成30年度 大津町子どもの発達セミナー最終回(^O^)

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先日、大津町子どもの発達セミナーで、DVDで見る「自閉症の世界」というタイトルでセミナーを開催しました。大津町の一般住民約30人ほどの参加者がありました。

 

 「自閉症」は、50年ほど前、奇妙で変わった行動をする子どもを前に、「母親の愛情不足」とか「育て方が悪い」などと言われていた時代があります。その当時、母親達は困惑する中、愛情不足だと言われ、一生懸命子ども達のために関わり、子どもが望むことをなんでも与えるようにして育ててきました。そう、今のような「療育」がない時代です。

 

 その結果、文字も読めない、書けない。自分では衣服も着れない、ズボンも上げられない、食事も上手に食べることができない等、自分で自分の事ができない自閉症の方が続出したと聞きます。

 

 自閉症が脳の器質的な障害であることが分かるようになってから、ようやく「療育」という言葉が理解され始めてきました。たとえ、重度の自閉症の方であっても、障がいの理解と子どもに合った積極的な関わりがあることで、間違いなく成長していかれます。「自閉症」の方々は、決して1人が好きなのではなく、人が大好きなのに、どう関わって良いのか分からずに困っている方々なのです。

 今回のDVDは、ASD(自閉症スペストラム障がい)の人が見ている世界~13人のエピソード~というもので、成人の自閉症の方6名と学齢期の自閉症(重度の方~アスペルガー障がい)の子ども7名の生活の様子やお母さんとの関わりや生活で工夫していること等、実際の映像として観ることができました。見た目には分からない困り感を、どのようにクリアしていっているのか。自閉症のある方々の心にいつも寄り添ってくれる人の存在が必要なのです。

私も、そんな一人になりたいと、いつも思っています。

 

 

                               相談支援センターいちばん星  

                                 センター長 伊豆野良栄