若草学園の実践ブログblog

1つの遊びの中から

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学園には外で遊ぶことが好きな子がたくさんいますが、中には外よりも中で遊びたい子もいます。

また、外で遊ぶのも日が昇っている明るい時間しか出来なく、夜になったら周りや遊具が見えなかったりして遊ぶことが出来ません。その中で新しいおもちゃとしてポケモンのカードゲームを子ども達に持ち込んで教えてみました。親しみのあるキャラクターたちという事もあり子ども達は大変興味を持って遊び方を覚えています。

 

遊んで楽しんでほしいと思うと同時に、自分が子ども達に教えている事がいくつかあります。

それは「なかよく楽しく遊ぶ事」「時間を見ながら返す時間を守る事」「片づけをしっかり行う事」です。ルールを覚える事や遊ぶ事も大切なのですが、その遊びを通して子ども達が後々他でも必要になる事を、カードゲームを通して教えてみています。

子ども達も遊びながら片づけや仲良く遊ぶ事を頑張ってやっていますが、どうしてもケンカになったり片付けをしなくなったり時間を過ぎたりすることもあります。その時に『この遊びを無くす』という選択肢を選ぶのはなく、どうしたら良いのか、どうすれば出来る様になるかを考えて、子ども達に伝えています。

 

なかなかうまくいかないものですが、それでも根気よく、出来た事は褒める、を続けていくと、ある時に片付けの声掛けで急いで片づける事があり、少しずつではありますが、出来ていることが見られ始めました。このカードゲームの例に限らず、テレビゲームはしてはいけない、ダメという事よりも、まず子ども達に何を守って欲しいか、出来なかったらどうするかを考えるのが支援者のあり方ではないかと思い返しながら子ども達に遊びを教えている次第です。

この変化も最近見られるようになった事なので、まだまだ自分も根気よく、子ども達がゲーム以外の他でも「本当に教えたい事」を頑張れるように見て行こうと思っています。

 

                       入所部 松尾