若草学園の実践ブログblog

見えているようで見えてない事

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人には見えているようで見えていないことが多くあります。

 

心がその一つです。

 

人を理解するためには心を理解することが必要になってきます。

そこで発展して来たのが心理学だと思います。

ただし、人の心は、本人は勿論、他人にも見えません。

そこで心のあり様を可視化したわけです。

そこには統計学や哲学等が応用されています。

なんか難しい話になってきましたが、本人も分かっている様で分かっていない心の思いを深層心理といい、私達の行動には大きく関わっています。

今ではなじみの心療内科や心身クリニックですが、その基盤を作ったのが九州では九大の池見猶次郎教授で著書に「こころで起こる体の病気」という本があります。

人は心の持ちよう一つで体に変化を起こします。

人を病気にするのに3日あればいいという言葉がありますが、

それは3日間会う人会う人が

「顔色が悪いよ、どこか悪いんじゃない」

としか言葉をかけなかったら、本当に病気になってしまうということです。

心理学の勉強をしていると「卵が先か鶏が先か」と同様に、

脳で感じるのか、

心で感じるのか、

どちらが先なんだろうと論じることがあります。

皆さんどちらに人間は支配されていると思いますか?

また、人の進化は進化論か天地創造説か、多分進化論でしょうが、天地創造説は夢が有りますね。

人の身体は神々がつくられたもっとも精巧なロボットであると論じる学者もいるように進化論だけでは説明がつかない未知の部分もありますから…。

本題に戻ると自分自身にも分からない自分の能力があるかもしれません。

子ども達もそうですが、意外に見えていない能力を持っているかもしれません。

日々の支援でそういう目で子ども達と関わって行くと、新たな発見をするかもしれないそんなワクワク感を持って近くで見ると、今より違った支援ができるかもしれませんね。

新年度にあたりそんな思いを抱いてみました。                    

 

                     入所 看護師 米村郁子