若草学園の実践ブログblog

人育て

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5月に入り例年のように我が家の軒先にもツバメが巣作りを始めました。震災後来なかったツバメですが一年後に戻り、毎年6月の終わり(2番子)まで育てます。その見事な子育てには感心させられます。動物と人間を比較する訳ではありませんが、ふと、自分の子育てを振りかえり、我が子はきちんと関わってやれたのか、きちんと自律させてあげれたのかなと考えさせられます。

園の子ども達も4月に新学期を迎えそれぞれ進級又は、卒園し就職していきました。時に卒園生が園に遊びに来ることがありますが、入園した時は「あーだったね、こーだったね」と関わった先生方が話しているのが耳に入ります。人は個人差はあるものの時間と共に成長していきます。私たちの仕事は園にいる児童の親代わりであり、又、子ども達は呼んでくれますが「先生」いわゆる先に生まれた人生のお手本とならなければならない存在です。はたして子ども達のお手本になる行動が出来ているのでしょうか?どこの職場もそうですが、入職してきた新人を育てるのに3年はかかります。仕事そのものもそうですが、社会人としてのマナーまで指導内容に入っています。以前は家庭や地域で育てていた子どもですが、今は家庭や地域の教育力が低下し、社会でも引き続き育てなければならなくなってきています。本来子どもの問題行動は大人の責任で、社会の一番小さな集団である家庭の責任ですが、学校だったり社会だったりと、どこか責任転換をしている気がします。我が子であれ誰であれ、子ども達が少しでも成長できるような支援、子ども達から「先生」と呼ばれるに値するような人育てができるよう、自分を振り返りながら支援していければと思います。

 

                            入所部 看護師 米村郁子