若草学園の実践ブログblog

思春期

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思春期は、小児から成人に移行する時期です。さまざまな成熟段階を経て、身体全体が成人に成熟して行く時期。この過程はホルモンのバランスの問題もあり、個人差はあるものの、不安定になりがちです。先日のスキルアップ研修でも、思春期についてお話し頂きました。

 

入所の子ども達の中には、まさに思春期真っ只中の子どもがたくさんいます。

 大津北中に通う中学2年生の男の子。体も伸び盛り。あっという間に背も追い抜かれ、声変わりをし、大人っぽく成長したなあと思っていた先日。学校から帰ると、声を荒げて文句を並べ、廊下をドスドス歩いて部屋にバタン!!。今までにあまり聞いた事の無いような口調でしたので、あらあらと思い声を掛けてみますが応答なし。どうしたのかと思いましたが、しばらくそっとしておくことに。当分して、友達と穏やかに過ごしていた時に、「なんかイライラしたね~。どうしたんだろ?」と聞いてみました。下校して、靴をきちんと片付けるように言われた事に腹を立てたようでした。本人なりの思いをずらずらと並べています。小さな事ですが本人にとってはイラッ!!とした一言だったようです。最近思春期だなあ・・・と感じていいたので「そっか、そっか、そうだよね~。鍵がかかってるから不便だもんね~」と言ってみる。フッと顔色が変わったように感じました。

 

 自分の思春期を思い返してみると、何かしら親に反抗していた頃をなんとなく覚えています。そして子育ての時、息子が同じ様に反抗し、本気でいい争いをしていた頃も。今思い返すと、懐かしく笑える思い出ですが、その時は真剣に悩んでいたように思います。あんなにムキになって言わなくて良かったなと今では思いますが、その時は分からなかったんですよね。自分の子育ての経験や、学園での子ども達育ての経験から、少しは理解し対応できるようになったような気がします。まだまだですが。

 

 どんな時でも心に余裕をもって接する事が大切だと思います。正面から言い返すと反発も大きくなりがちです。まずは子どもの気持ちに寄り添ってみる事!「そうだよね」「そうだったんだ」「嫌だもんね」まずは受け入れて、気持ちを和らげ温かく見守る事が大事だと常々思います。実際は、カチンと来る事も度々。思わず言い返してしまうことも往々にしてありますが、心に余裕をと言い聞かせ、日々精進していきたいと思います。

子育てをできる幸せを感じながら・・・。

 

入所部 松村