若草学園の実践ブログblog

「自立に向けて」

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 支援学校高等部では、自立に向けて実習期間を設けてあります。春と秋に行われ、若草児童学園入所部でも、今現在実習に通っている子ども、また、11月の実習に向けて準備を進めている子どもと、気ぜわしくなってきました。それぞれ支援学校によって時期は違いますが、実習先決めから、事前挨拶、通勤練習、反省会と、一連の流れの中、生徒、保護者、学校の先生、学園とが協力して進めていきます。

学校にて事前学習で実習について学んだ後、事前挨拶では、挨拶の仕方や質問の内容等、緊張しながらも自分で頑張る姿があります。知らない場所で仕事を経験するという貴重な体験をしながら、明らかに成長して行く姿を目の当たりにする事ができます。数回の実習を経て、働く事の厳しさと楽しさ、人との関わり、社会人とは・・・などということを少しずつ学んでくれているようです。

先日、実習初日、帰園する時間になってもなかなか戻って来ず、学校からも帰着連絡がないと電話をもらい、それからしばらくしてやっと帰ってきました。理由は寄り道していたようで、あれこれ言い訳をしています。学校と学園とからこってり絞られましたが、本人はケロリ!!まあ、これもいい経験でしょう。失敗をして覚えて行くことはたくさんあると思い、温かく見守っている所です。次の日はバッチリ帰園してきました。

 

11月からは次々に実習に行く子ども達。不安と緊張と期待と、色々な思いを抱えて行くでしょうが、どんな経験も無駄な経験はありません。たくさん学んで、たくさん失敗して、たくさん自信をつけて・・・そんな実習になるよう、私達職員もしっかり見守りサポートしていきたいと思っています。

 

今現在、今年の3月に支援学校を卒業した1人が、色んな事情で学園にしばらく残る事になり、敷地内のエールハウスで自立訓練をしています。自炊をしながら仕事に通い、自立する為の練習をしているのです。家計簿をつけながら、お金の使い方の練習、買い物も自分でしながらの自炊、洗濯掃除ももちろん自分で全てやっています。難しい面も見られますが、頑張っている部分もたくさんあります。出来ていることをしっかり認め褒めながら、実際自立して困らないようしっかりサポートしている所です。

 

社会の厳しさは、実際に社会に出てみないとわからない部分もありますが、学園で入所中にできる色んな経験をさせながら、自立に繋げていきたいと思います。それが私達の使命だとも考えています。未来のある子ども達!がんばれ~!!

 

入所部 松村