若草学園の実践ブログblog

2019年を振り返って😊

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今年も残すところあと2日となりましたね。みなさんにとって2019年はどんな年になりましたか?私は本当にあっという間に感じた1年で、この1年間も子ども達の笑顔からたっくさんのパワーをもらいました。

 

 

 

 

4月当初は、慣れない場所や先生に不安や戸惑いが大きかった子ども達も、この1年ですっかりおひさまに慣れ、「先生おはよう!!」と笑顔で元気よく登園してくれる姿がとても頼もしいです✨特にぽかぽかクラスの子ども達は、排泄面や食事面などの身辺自立の面でもグンと成長しています。

 

オムツを履いている子どもには、オムツ外しを目標に、まずはトレーニングパンツを履く練習から始め、あれこれ作戦を練ってきました。

始めは慣れないトイレに入る事から「いや~😢」と言っていた子ども達も、トイレってなんかいい所かも…と思ってもらえるように、好きなキャラクターカードを壁に張ったり、中まで入れる様になったら次は便器にタッチ!出来たら「タッチ出来た!すごい!」と繰り返し褒め、慣れてきたタイミングでパンツを下ろして便器に座る事にチャレンジ!その時も、焦って無理にさせようとするのではなく、表情を見ながら声かけを😊一瞬でも座れたら「やったね!」と褒める!そして、おしっこが出るまで座っていられる時間を延ばせないか?と考え、好きなカードを安心グッズとして手に持ったり…保護者さんと連絡帳でこまめに情報共有を行いながら、子ども達なりのペースで、ご家庭、おひさまでも着々と成長しているなぁと感じます!

 

 

食事面でも、たくさんの成長が見られています。手づかみで食べていた子どもも、まずはスプーン・フォークという道具を使って食べる練習。

大人がしっかりと着き、一緒に手を添えて使い方を教えていきます。スプーンで一口量をすくって、それをこぼさないように口まで運ぶって、なかなか難しい!慣れるまでは一つ一つの動きを丁寧に伝えていく必要があります。体幹が弱い子や手元がうまく使えない子等、食事面からも課題が見えてきます。そして、それは食事の時にだけ鍛える!というわけではなく、体幹や手元の動かし方等、全ては全身運動に繋がっているので、感覚統合を目指して活動の中でさまざまな感覚に触れられるよう作戦を練ります。運動を通して自分のボディイメージが出来てきたり、体の使い方が上手になってくると、食べこぼしが減ってきたな…!と感じたり、回内握りで食べていた子どもが回外握りでもスプーンを使えるようになってきた!お皿を持って食べる時に脇が閉じるようになった!等、あぁ。やっぱり繋がっているんだなと感じます。

 

 

 

 

あくまで上に書いたものはほんの少しの例ですが、子ども達と関わる中で、私自身本当に多くの事を学ばせてもらいました。「これってどうしたら良いのかな?あの時どうしたら良かったかな?」と悩む事もありますが、やっぱり子育ての答えって、大人が決めるのではなくて、子ども達がしっかり自分の中に持っているんだなぁと思います。今の関わりが、すぐに結果として出てくるわけではないと思いますが、子ども達が成長していく中で、壁にぶつかりそうになった時に、少しでも心の拠り所や自信に繋がっていればいいなと思います。

 

 

先日行かせて頂いた研修の中で、こんなお話がありました。自立とは、「助けて」と言える事。国際ソーシャルワーカー連盟の定義では、「大丈夫?と聴かれて、大丈夫じゃない…と答えられる事」とあるそうです。困った時に、自分の中で塞ぎ込んでしまうのではなく、周りにヘルプを出せるような、自分の思いや気持ちを伝えたいと思えるような、そんな人に育っていって欲しいなと考えています。

 

 

 

 

長くなりましたが、今年も1年大変お世話になりました。来年も、子ども達の幸せのためにチーム一同頑張っていきたいと思います。年が明けて、子ども達に会えるのが楽しみです♪良いお年を…✨

 

 

児童発達支援センターおひさま 児童発達支援事業 石橋