若草学園の実践ブログblog

クロスワードパズル

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先週のおひさまぷらすでの活動はクロスワードパズルでした。

SSTとしてのクロスワードパズルでしたので、問題を他のクラスに預け、問題をもらいに行った先でのやり取りを大事にしました。

またチームで一枚の問題(一人あたり1問~2問)を解くようにして、何か分からないことがある時にはチームの友だちと相談して協力して解くようにしました。

教室でルールや約束を確認してからチームごとに出発しました。行先はお隣の児童発達の教室2部屋です。取り組みでは色々な子どもたちの様子を見ることが出来ました。いつもは話しかけても返事をするまでに不安そうに何度も同じことを繰り返し聞いてくるA君が、今回は職員への確認無しに一つ一つぽつりぽつりと教室で確認したやり取りの内容を辿るように「3班の…赤色の…4番の…カードを下さい」と練習した言葉を言っている姿がありました。そしてカードを無事にもらい、お礼を言ってA君が部屋を出ようとした時、一人のスタッフが「A君、前に先生が話した、先生の好きな食べ物覚えてる?」と突然質問してきました。A君はしばらく考えて「キャベツ」と答え「お~!正解。正解!!」と褒められていました。

実はA君、「A君の周囲にはたくさんの人がいることを知り、周りにもっと目を向けて欲しい」というA君のお母さんの思いで≪毎回利用時に児童発達のスタッフの中から一人を決めて、その人に挨拶に行き、好きな食べ物も聞いてくる≫という取り組みをしていたのでした。挨拶をしに行き始めた時には少々の渋りも見られましたが、毎回頑張ってあいさつに行き、見事にリストに載っている児童発達の先生全てに挨拶をしてしまっていたのでした。元々記憶力は良いA君だとは思いますが、A君にとって児童発達のスタッフに挨拶に行くという取り組みが印象に残る出来事だったからこそ、覚えていてくれたのではないかと感じました。

今回のクロスワードパズルでそれほど緊張せずにやり取りが出来たのは、少しは毎週挨拶に行った成果が表れてくれたからなのかなぁと、一人嬉しくなったエピソードでした。

 

若草学園 通所部

放課後等デイサービス おひさまぷらすで

星子