若草学園の実践ブログblog

相手を思う気持ち

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先日、ひとりの園児A君から相談を受けました。

相談内容は、他の園児に洋服を引っ張られ、そのままの状態で、部屋に置かれているというものでした。泣きながら訴えるA君の話を聞き、夜の会の後に関係のある園児を集めました。

 

ひとりひとりに「なぜ呼ばれたかわかりますか?」と話すと、全員が下を見ながら頷いていました。

全員に「その時に自分がしていた事を事細かに説明してほしい」と話をすると、ひとりひとり当時の状況を話し始めました。全員が話終わり、「今話したことを君がされたら、どう思うか?」と尋ねると、「自分がされたらとても悲しい」と言っていました。

 

自分がされて嫌な事を君たちは人にするのか?

人の物を遊び半分で壊していいのか?

壊された人の気持ちはどうなのか?

 

色々な疑問を問いかけました。彼らも考えながら返答していたと思います。

相手の事を思うことは、色々なことを考えること。

そうすることで、自分で考える力が身に付くと思います。

そんな話をした後に、どうしたらいいのか考えるよう伝えると、自分達で円になり、各々意見を言い合っていました。

その後、園児たちがA君に真剣に謝り、仲直りをしていました。

 

今回の話は、普段何気ない時に、大なり小なりいろんな場所で起きているかもしれません。

自分のことに置き直して考える事で、相手への行動が変わり、相手を思う事に繋がっていくと思います。私自身、園児と話すことで、自分を見つめ直す機会になったと思います。

 

                       

 入所部 田島