先日、ひとりの園児A君から相談を受けました。
相談内容は、他の園児に洋服を引っ張られ、そのままの状態で、部屋に置かれているというものでした。泣きながら訴えるA君の話を聞き、夜の会の後に関係のある園児を集めました。
ひとりひとりに「なぜ呼ばれたかわかりますか?」と話すと、全員が下を見ながら頷いていました。
全員に「その時に自分がしていた事を事細かに説明してほしい」と話をすると、ひとりひとり当時の状況を話し始めました。全員が話終わり、「今話したことを君がされたら、どう思うか?」と尋ねると、「自分がされたらとても悲しい」と言っていました。
自分がされて嫌な事を君たちは人にするのか?
人の物を遊び半分で壊していいのか?
壊された人の気持ちはどうなのか?
色々な疑問を問いかけました。彼らも考えながら返答していたと思います。
相手の事を思うことは、色々なことを考えること。
そうすることで、自分で考える力が身に付くと思います。
そんな話をした後に、どうしたらいいのか考えるよう伝えると、自分達で円になり、各々意見を言い合っていました。
その後、園児たちがA君に真剣に謝り、仲直りをしていました。
今回の話は、普段何気ない時に、大なり小なりいろんな場所で起きているかもしれません。
自分のことに置き直して考える事で、相手への行動が変わり、相手を思う事に繋がっていくと思います。私自身、園児と話すことで、自分を見つめ直す機会になったと思います。
入所部 田島