若草学園の実践ブログblog

ひとりのいのちにみんなで寄り添う

カテゴリー:若草学園の実践ブログ

 

60代、女性。6ヶ月間、某病院へ入院していました。

退院後の生活に向け、本人と話をしながら、主治医、ケースワーカー、家族、福祉課と

連携しながら話し合いを進めていきました。本人は、退院後一人での生活に強く不安を持

ち、その中で食事を一人で作れないことが一番の困り感でした。元々、入院前も継続してヘルパーさんが週2回、食事や掃除を一緒に行い退院後はヘルパーさんを週4回に増やし、食事への不安を少しでも解消できるようプランを作成しました。しかしAさんは、本当に料理や生活の不安という基本的な命の綱を他者に委ねたかったのでしょうか?

先日、年金生活の中で、「少しだけ貯えたお金を孫のために使いたい」と送金をされたそうです。誰かの役に立ちたいとAさんの命が輝いた瞬間でした。相談員として、この輝きを見過ごすことなく他の支援機関と連携し、更に輝きのある生活を送ることができるよう見守っていきたいと感じた瞬間でした。

相談支援センターいちばん星 相談員 甲斐