若草学園の実践ブログblog

パーソナルスペース

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人間関係をスムーズにする為には「パーソナルスペース」という一定の空間があると言われています。

それは、距離感・視線・声の大きさ・接触・表情の5つの要素です。

人は、接する人やシーンによって絶妙に使い分けながら生活していますが、それは、誰かに教えてもらったものではなく、呼吸するように自然と身につけてきています。

しかし、発達障がい、グレーゾーンの子ども達は脳の発達にアンバランスがある為、「パーソナルスペース」を理解するのが難しいと言われています。

その為に起こるトラブルは園の子ども達の間でも日常茶飯事です。

しかし、本人は相手を困らせようとわざとやっている訳ではなく、相手の気持ちが想像しにくい為、同じ事を何度も繰り返してしまっています。

支援している私達もそこを理解しているつもりですが、毎日、日常的におこるトラブルに、つい感情が入ってしまいます。

ではどう支援したら良いのでしょうか、ある文献をよんでいたら具体的に示しなさいと書かれてありました。

一般的に親密さを表すスペースは50㎝と言われているそうです。

片手をあげて相手にぶつからない広さ、学校の机一つ空いた距離ぐらいだそうです。

 

 

自分の欲求を優先させてしまいがちな発達障がい・グレーゾーンの子ども達と良好な距離感を持ち、子ども達の特性を理解し、

法人理念の「一人の命にみんなで寄り添う」よう支援していく為にはまず自分がその距離感を理解し、

子ども達と向き合っていく必要がある事を、今回のコロナの流行感染で、

否応なく室内での生活を余儀なくされている子ども達の過ごし方を見て、自分の支援のあり方を反省させられ、卒園するまでに理解して貰えるよう関われたらいいなと思いました。

 

入所部 看護師 米村郁子