若草学園の実践ブログblog

『暇』の使い方

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終わりの見えないコロナ休暇。毎日を限られた空間の中で、限られた活動の中で生活をしている子ども達です。

騒がしい日が続くようになり、話を聞くとやはり「暇だ」との事。大人でもストレスは溜り、活動を制限されている動き盛りの子ども達はなおさらだよね!と思ってしまいました。ストレス発散には運動が一番かも知れませんが、そこは得意な先生にお任せ。それぞれ好きな事を聞き思いついたのが手芸です。その中でも、そこそこ時間はかかるが直ぐに完成することが出来る「かぎ針編み」をしてみようと思いました。

 

「女の子」=「手芸は出来る」と思い込んでいた為、本を見せるも「編み図が理解できない」「そもそも編み方が分からない」と言われ「発見(汗)」でした。

編み物が出来る子は一人で、他の皆は初心者。その為、基本のくさり編みの練習から始めていき、最初のうちはひと編みごとに教えていましたが一日もたつと編み目も上手に整い、自分で本の編み図をみて編むことができるようになる子どももいて、成長の早さに嬉しくなりました。

指先を使うことで手指訓練にもなり、頭を使うことで集中力も上がり、時間もあっという間に過ぎ、子ども達は趣味の中で楽しみ、職員は目的を持って関わることが出来、ゲームやテレビとは違う時間の過ごし方を楽しんでいます。

また、取り組み方で個性の違いや本質を見る事ができたような気もして、ふれあい始めて僅かしか経っていない私としては少し深く、また違う一面も見る事ができ得した気分です。

暇と言っていた子どもも「早く完成させたい」「〇〇に作ってあげる」と何時間も集中して取り組んでいたりと、普段の言動と違う子どもらしさをみる事ができ可愛らしく思います。

どのように成長していくのかを楽しみに、出来る限りの支援を考えていきたいと思います。

入所部 前田