若草学園の実践ブログblog

一緒に楽しく経験しようね!

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先日、児発の活動でスライム作りを行いました。片栗粉に水などの材料を入れ、食紅で色を付け、完成したスライムで遊ぶという内容です。

 

まずは粉だけの状態を手で触って味わいます。そこに水を入れ、手で混ぜるとまたドロッとした感覚に変化します。思いっきり手を汚して遊ぼう!ということで、スライムに変化していく工程で、様々な感覚の変化を味わったり、他の色を作ったお友達と「その色分けて」や「交換しよう」とやりとりの練習を行ったりすることを目的としました。

 

このスライムの感覚を好むお子さんもいれば、苦手なお子さんもいます。苦手な子ども達はどのように参加できるか?を考えます。

 

週に2回おひさまを利用してくれているAくん。

スライムや粘土は苦手で、遊んだことはほとんどないとのことでした。初めてのスライム作りの際は、やはり自ら取り組もうとはされず、スタッフと一緒に他のお友達の様子を見ていました。どんなことをするのかは、その日に目で見て少しわかったようでした。次回はどうやったらAくんも取り組めるか?を考えました。

 

参加出来そうな工程として、片栗粉の入ったボウルに紙コップで水を入れることが考えられ、そこで始めに、片栗粉と一緒に食紅を入れておき、水を入れたらパッと色が変化するように準備しておきました。

水を入れることはAくん自ら出来、その瞬間、白かった粉がパ~ッと黄色に変わると少し驚いたような表情で見ていました。そこで、やった!ちょっと興味を示してくれた!と思いました。(後でお母様への申し送りの際に、Aくんは黄色が好きなようで、それも良かったのかも!とのことでした😊)

 

まずは活動に興味を持ってくれるように、手で混ぜる工程は、Aくんには特製のスティックで混ぜてもらうように準備しました。興味を示してくれているタイミングで、スタッフが一度混ぜるところを見せ、「Aくんもやってみて!」と渡すと、数回自分で混ぜることが出来ました✨ここまででも、前回と比べて「出来た!」が増えています。

 

完成したスライムを直接触るのは難しそうだったので、ジップロックに入れ、袋にAくんの好きなキャラクターを描いて、「このキャラクターにタッチしてみて!」と促すと、袋ごしにスライムにタッチすることが出来ました!「すごいねAくん!自分で作ったスライム触れたね~✨」と褒めると嬉しそうな表情を見せてくれました😊

 

児発を利用して下さっているお子さん達は特に、経験を通して大きく心身の発達する重要な時期を生きています。ここで、自らやってみようと思える自発性を伸ばしたり、五感に刺激を与えるような経験を積めるように、日々の支援を考えていきたいと思います。

 

今回のAくんとの関わりで、このような工夫があれば一緒に参加できる場合もあるのか!と私自身学ばせて頂きました。

 

日々の子ども達との関わりを通して、上手くいくこともあれば「どうしたら良かったのかな?」と悩むこともありますが、一つ一つ楽しみながら自分自身も力をつけていけたらと思います✨

 

児童発達支援センターおひさま 児童発達支援事業 奥村