若草学園の実践ブログblog

新しい療育を考える・・・

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 昨年の10月に更新したブログの内容で、『10年後になくなる仕事、なくならない仕事ランキング』のことについてお伝えしたと思います。

 今般の新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、社会全体の流れが、この10年後の未来に向かって急加速している印象を受けます。

 

半年前までは具体的にイメージできなかった『リモート会議やオンライン研修など』は、新型コロナの影響により実際に使用する場面が増え、活用の仕方次第では、利便性が向上するだけでなく、仕事の生産性も向上するということを体験できました。

 

 また、外出自粛を余儀なくされていた期間、こどもと相対して療育できる時間が制限されたことで、一番身近な家庭でできる療育とは何かを考え、保護者に再アセスメントを行い、家庭支援ツールを作成し、こどもと保護者の方に使っていただきました。

提供した療育教材やその使い方について、保護者の方から家庭では上手く取り組むことができないとのご意見をいただいた教材もあり、療育事業所で取り組めていた教材も家庭という一番大事な環境ではなかなか汎化できないものもあると反省し、療育事業所で行う今後の療育の在り方を見直すことができました。

 

 今回の新型コロナウイルスの影響で経験をした様々な新しい取り組みを今後にいかしていくため、現在、ICTを取り入れた『新しい療育』 と 日本人が得意とする“気配り=気配を感じる” ことをいかした『人にしかできない療育』を融合していくためのプログラムを考えています。

 

こどもにとっての最善の利益とは何かを常に考え、みんなでアイデアを出し合っていきたいと思います。

 

 ちなみに、今日は、放課後等デイサービスの職員向けに、VR機器をつかったソーシャル・スキル・トレーニングの体験会を行います。 この体験会もコロナの影響により、東京からのリモートにより行われます。

 

 

児童発達支援センターおひさま

河野 光輝