若草学園の実践ブログblog

声をかけない見守り

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児童棟のカウンターに乗りあがる小学4年生の男の子。

少々かまって欲しいのか・・職員に話しかけている様子。

態度も言葉遣いもトゲがある感じである。何かおかしい・・・

しかし、誰もその態度を改めようと声掛けしていない、なぜ?

私は正義感にかられたように「そこは乗るとこじゃないよね?」と声かけした。

その途端、かまって欲しかったスイッチがONになった!

私は「失敗してしまった!」声をかけて欲しかった男の子の満足感は得られたかもしれないが、児童の様子を見守っていた職員の支援の邪魔をした形になってしまった・・・  

子ども達に寄り添う現場の職員は、小さなアンテナをいくつも体中に張って見守りをしている

スイッチが入って男の子の気持ちがザワつかないように静かに見守っていたのだ。

「命に寄り添う」瞬間だ。

生死にかかわる出来事ではなかったが冷静な判断が必要な瞬間・・反省と共に学んだ時間だった。

                 若草児童学園 入所 Y・S