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NHK特集「ドラマこもりびと」と「あるひきこもりの死」をみて

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 11月22日に放送された。「こもりびと」をみました。息子役が松山ケンイチさんで、父役が武田鉄也さんでした。全国の『ひきこもり』の数、100万人、その半数以上が高齢化した世帯」というテロップが始めに表示されました。

 父は息子が何を考えているか知りたいのに、息子とのコミュニケーションをとることができずにいます。それで、「ひきこもり親子の会」の集まりに出席しレクチャーを受けました。その内容は、

・まずは当事者が何に困っているかを知ること。

・プレッシャーをかけない。

・安心感をあたえる。

・とにかく相手を認めることが大事。

・頭ごなしに叱るのは逆効果。

・そのまま生きていても大丈夫と伝える。

 

 また、当事者(当事者であった人?)へのインタビューもあり、以下のコメントがありました。

・「絶望しきっていて、自分の未来はないものと考えていた。現実を見ないよう、その場しのぎで考えないようにしていた。」

・「普通になりたい希望が強かった。今の自分とのギャップで動けなくなる。」

・「普通じゃないと幸せでないというのが怖い。自分が押しつぶされると感じた。」

 

 私のドラマの感想として、人それぞれの考えや思いがあるので一概には言えませんが、親は子どもの将来のことを考え伝えるが、一方の子どもは良くなりたいと思っているのに頑張っても上手くいかない。どうしたらよいかわからない。背景には社会的な環境も大きく影響をしているので、いろいろな分野の人と連携して、少しずつ丁寧に寄り添わなければならないと感じました。

 

 最後に11月29日に放送されたNHK特集、「あるひきこもりの死」の番組の終わりで支援している職員さんのコメントを引用して話を終わります。

・「誰も死にたいと思っている人はいないと思う。自分一人の力じゃどうしようもなくなっている。そういう選択をせざるを得ない状態になってしまっていると思う。」、「生きててよかったな、生きてて悪くないと思える日が必ず来る。そういう日が来るまで一緒に歩んでいきたい。」  

                     相談支援センターいちばん星 はんざわ