早いもので一月もあっという間に半月が過ぎてしまいました。
若草の子どもたちも冬休みが終わり、新学期を迎え毎日元気いっぱい登校しています。
今回のテーマは冬休みの宿題のお話です。
高校生の女の子の宿題に「ガトーショコラを作って写真を撮ろう。」とありました。
私自身も子どもの頃はお菓子作りが大好きだったのですが、ここ最近で作った記憶はなく。
ガトーショコラと名前を聞くだけで、なんだか難しい予感しかありませんでした・・・。
学校から持ち帰って来たのは『ガトーショコラのキット』でした。市販のキットにガトーショコラの材料一式が入っており、卵などを準備するだけで簡単に作れるものでした。
厨房職員の方に相談し、準備をお願いしました。大晦日の昼食後、いよいよ取り掛かります。女の子はお菓子作りの経験が無いと言い自信なさげな様子、もう一人の女子高校生に声を掛け手伝ってもらいます。1人より2人、仲良く協力しながら作ると心強いはずです。
少し離れている間、いとも簡単に生地は出来上がり、型に流し込まれオーブンに入れるだけになっていました。厨房職員の方の手際よく、2人はほぼ見ているだけでした(笑)
「ちゃんと混ぜたよ~。」とは言っていましたが。本当に混ぜるだけの簡単作業。これなら誰にでも作れるし、なんて便利なキットなのでしょうか♡学園でのおやつ作りやバレンタインにも使えそうと色々考えているうちに生地は焼き上がり、食堂は甘く香ばしいチョコレートの薫りでいっぱいになりました。
綺麗に焼き上がり女の子も嬉しそうです。冷まして6等分に切るとハートの形になります、それを袋に詰めれば完成です。初めて自分で作ったお菓子を見つめニコニコ顔で写真を撮ります。「これはどうする?」と聞くと「今日の夜は女子が6人なので、6人で食べます。」
との事・・・(私も味見くらいしたかったよ笑)
これも一つの成功体験となり、女の子の自信へと繋がっていくのでしょうか。
残り1年と3か月の学園生活で、まだまだたくさんの事を学び経験を積んで、少しでも
彼女の生きる力になるようにと願うばかりです。
最後に。素敵な宿題を提供して下さった学校の先生と、忙しい時間ご協力いただいた厨房職員の方、隣で見守ってくれた友達への感謝の気持ちを忘れずにいてくれたらと・・・。
入所部 髙木美奈