若草学園の実践ブログblog

新年度になって

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新年度がスタートし、約3週間が経ちました。今年度もたくさんのお子さんと関わらせていただけることに感謝し日々の療育に携わっていきたいと思っています。

私は毎年、「新年度」になるとドキドキとワクワクが入り混じったような少し複雑な気持ちになるのですが、おひさまに来ている子どもたちも新しい環境に入ってドキドキしている様子のお子さんや進級しひとつおにいさん、おねえさんになったからがんばろうという姿勢がみられるお子さん、周囲の状況が変化したことに少し不安を抱いているお子さんなど、様子はさまざまです。

それぞれの思いを抱いて頑張っている子どもたちのひとりひとりの気持ちに寄り添いながら、支援をしていきたいと思っているところです。

 

「新年度」はただ日付けが3月31日から4月1日に変わるだけでやってきます。新年のように慣習的な行事もありません。お子さんによっては4月1日にいつものように登園すると、

昨日まで一緒に過ごしたお友達が隣のクラスにいる・・・

昨日までいなかったお友達が何人もいる・・・

いつも接していた先生がいない・・・

机や靴箱、ロッカーの場所が変わっている・・・など多くの混乱が生じているのかもしれません。なので、昨日までの自分が知っている場所が何だかちょっと違う(知らない)場所のように感じるのかもしれません。

大人は「4月になったら新年度になる」ということの知識もこれまでの経験もあるので理解して切り替えることができますが、まだまだ、日にちの概念や「年度」というものの概念の理解が難しいお子さん(特に未就園のお子さんは進級するという経験をしていないので)にとっては「?」の連続なんだろうなと感じました。就園、就学しても春休み中に新年度を迎えるので「年度が変わる」ことにピンときていないお子さんもいるかもしれません。

きっと大人が想像している以上の変化を子どもたちは感じているのだと感じます。

しかし、それをうまく言葉や行動で表現することが難しいお子さんにとってはとてもストレスがかかっているのかもしれません。

普段の様子からある程度、お子さんの言動は予測してはいるものの、真意はお子さん本人にしかわかりませんし、もしかするとその予測にズレがあるのかもしれません。

 

「環境の変化」といっても変化の感じ方はひとそれぞれです。

お子さんから発せられる表情やことば、しぐさ、行動、感情などから少しでも多くのことに気づけるよう、自身のものさしや価値観にとらわれずニュートラルな状態で関わることの大切さを改めて感じ、また子どもたちから学ばせてもらった新年度のはじまりとなりました。子どもたちから元気とパワーをもらいながら、今年度も明るく楽しく実りある日々を過ごしていきたいです!!

 

児童発達支援センターおひさま 児童発達支援事業 言語聴覚士 佐藤朱加