ある日、室小の靴箱に貼られてある言葉に気付きました。何度も訪れた場所なのにいつから貼られていたかわかりませんでしたが、内容は以下の言葉です。
はきものを揃えましょう
はきものをそろえると
心もそろう
心がそろうと
はきものも そろう
脱ぐときに そろえておくと
はくときに 心がみだれない
だれかが みだしておいたら
だまって そろえてあげましょう
そうすれば きっと
世界中の人の
心も そろうでしょう
長野市の円福寺というお寺の元住職、藤本幸邦さんの言葉だそうです。
仏教の教えに「脚下照顧」(きゃっかしょうこ)という言葉があるそうです。意味は足元からきちんとする事だそうです。そこから、小さい子ども達にもわかりやすく書かれた言葉ではないでしょうか。
きっと、当たり前の事でしょうが、当たり前と思う方は、日頃からきちんとできている方だと思います。ふう~ん と思う方は、何かを気付かれた方だと思います。若草の子ども達の靴箱が、最近そろっていませんでした。コロナ禍で疲れてストレスが溜まっていたんだろうなと思いました。また、それを、片付けましょうと声だけ掛けていた自分に気付きました。この言葉に書かれているように、何度もだまって揃えていれば、きっと、気付いてくれたんだろうなと反省しました。それぞれに特性のある子ども達で支援が必要だから若草にいます。靴箱だけではなく、お部屋の片付けもなかなかうまくいかない子どももいますが、これからは声掛けだけではなく、一緒に片付けようと思いました、そして、このことに気付いてから2カ月、今では、子ども達も職員も意識して靴をかたずけ、靴箱が綺麗になって来ました。やっぱり、一緒にする事が大切なんだなと思いました。協力して下さった皆様に感謝です。
入所部 看護師 米村郁子