若草学園の実践ブログblog

あしたもよろし ゆうべもよろし

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種田山頭火をご存知でしょう
言わずもがなですが、
自由律の名句を数多く残した俳人です。

教科書に載っている有名な句といえば、
・分け入っても 分け入っても 青い山 がありますね。

無駄な言葉を削ぎ落とした真っ直ぐな句にあるがままを感じて深く胸に残っています。

他に私が好きな句は、

・笠へ ぽっとり椿だった
・ふまれてたんぽぽ ひらいてたんぽぽ
・風ふいて一文もない
・うしろ姿のしぐれてゆくか
・どうしようもない わたしがあるいている

あげればきりがありません。

ひとは大きな自然の中ではちっぽけな存在として

ただあるがまま生かされている。
山頭火の壮絶な人生の中から生み出された数々の言葉は

私にとって
「あなたはあなたのままでいいんだよ」と語りかけてくれているようです。

子どもたちと向き合うとき、あるがままを受け止め
あなたはあなたのままでいいんだよ
と伝えていけたらと思います。

写真の絵は25年も前になりますが、画家の小崎 侃さんの美術館で

山頭火の句を題材に描かれた木版画と出会い、

沢山の素晴らしい作品の中から買い求めたものです。

・山あれば山を観る 雨の日は雨を聴く
 春夏秋冬 あしたもよろし ゆうべもよろし

寝室の壁にかけられたこの額の絵が、毎朝、私の背中を押してくれています。

児童発達支援センターおひさま 児童発達支援事業  一山