少し前の話になりますが、10月4日に熊本県こども総合療育センターより、保育士の須藤先生に、
今年度2回目の定期支援に来て頂きました
1回目(7月)の定期支援で、「みんな同じ活動でなくてもいいんですよ個別支援計画に基づいて、グループの時間、個別の時間を作ることでより目標達成に近づくことが出来、丁寧な支援に繋がります」とアドバイスを頂きました。いつも打ち合わせの中で、個別の時間を取りたいけど、同じ活動の方がいいのかな?活動の内容もそれぞれにあったものがいいのではないかな?と私たちの中でモヤモヤしていたものがあったのですが、須藤先生の言葉を聞き、スッキリ
やっぱりそれで良かったんだと感じ、こんなことやりたい!と思うことがたくさん増え、支援の幅が広がりました
家庭で着替える時に「ママがして!」と、なかなか自分で着替えることが難しいAさん。お母様よりお着替えの練習をしたいとの相談があり、来所後お着替えの練習の時間を設けました。しかし、(汚れてもいないのに何で着替えないといけないんだろう?苦手だからしたくないな)という思いもあり、なかなか上手くいかず・・・どうしたらいいのかな?と頭を悩ませていました。そんな中、10月から園に着いたら制服から体操服に着替えなければいけないという話をお聞きし、おひさまにも制服で来所して頂き、来所後体操服に着替えることにしました。そして着替えた後にAさんの大好きなトランポリンや運動をしに行くことにしました。
須藤先生から1回目の定期支援の後に
*Aさんのスキルを確認すること
(どこまで出来るのか)
*着替えることに目的を持たせることが大事
というアドバイスを頂き、
*体操服=運動
*着替えたら好きなこと(トランポリン・運動)が出来る
の2つを結びつけ、Aさんにも話をしました「お着替えしたらトランポリンに行こう?」と声を掛けると、目をキラキラ輝かせて「うん!!」と、ささっとお着替えに取り掛かりました。お母様がそばにいらっしゃるとどうしても甘えたくなるようで、今はお着替えの時間は、お母様にはお部屋から出て頂くことで、自分で取り組めています
最終目標は、お母様の前で自分で着替えられるようになることです。
その為に今は「自分で出来た」という経験を積んでもらえるよう、スモールステップで取り組んでいます
スキル面では見える範囲のボタンをはめることは可能ですが、見えない部分(首元)は難しい為、園にも相談して頂き、今は自分で出来ることを大事に考え、”首元のボタンはスナップボタンでもいいのかもしれませんね”と、実際にボタンをスナップボタンに替えてある制服をお見せしながらお話させて頂きました。
その他にも、歯磨きをする時に鏡の位置が高い為、磨けているか確認しにくかったり、お母様にもたれかかってしまう姿が見られる子どもたちが多い為、手順書付きの手鏡を準備してみました鏡を覗きながら磨け、手順も確認しやすい為、子どもたちのやる気アップに繋がっています
定期支援を通して新しく取り入れたことで、「子どもも大人もうまくいった」や「出来た」経験が出来、更に笑顔が増えました
これからも子どもたちの為に、よりよい支援が出来るよう、日々丁寧に関わっていきたいと思います
児童発達支援センターおひさま 児童発達支援事業 宇藤