いよいよ後一日で、今年も終わり、新しい年が始まります。
12月30日と言えば、私にとっては忘れられない日です。
ちょうど一年前に母親があの世に旅立った日です。
今日、ブログ投稿に当たるということは、これも何かの縁だと思い、少し母の話を書きたいと思います。
私の母は、とても几帳面で機転が利き、テキパキと何でもこなす、今でいうキャリアウーマンの様な人でした。
矢後川郵便局を一人で切り盛りして、そんな母を見て将来は自分が後を継ぐと思うぐらい、尊敬できる母でした。
47年間、働きましたが一度も病気などでは休んだ事がなく、風邪をひいても、自力で治して、次の日には仕事に行ったり、大雪が降った日などは、朝早くに自宅を出て歩いて通勤する事もありました。そんな母を見て、私には真似できないなと、いつも思っていました。
私に子どもが生まれた時も、初孫という事もあり、とても可愛がってくれ、仕事帰りに寄っては遊んで帰るというのが習慣になっていました。
そんな母も病気になり仕事を辞めざる負えなくなり、そこからが人が変わったようになりました。
母から笑顔が消えてしまいました。
以前のキラキラしていた表情から一変し、病気になった事を恨むようになり、口を開けばマイナスな事しか言わなくなりました。そんな母の話を、しっかり聞いてあげ、時々はアドバイスしてみたりもしましたが、納得する時もありましたが、気持ちが揺るがない事が多く…。
そうして過ごす事、13年間。
骨折を機に短期入所を利用するようになり、色々な人と接する機会が増えてから、気持ちも180度変わり「私よりも、まだ大変な人がいる」と言えるようになり、以前の母に戻ってくれました。考え方も以前とは違っていて、一人で出来なくてもいい、出来ない時は手伝ってもらえばいいという考え方ができるようになっていました。
いつの間にか、険しかった顔の表情が、とても穏やかな表情になり、いつも笑って過ごせるようになっていました。
病気の事を受け入れ、前向きになれていました。その後、癌が発覚した時も、落ち着いて受け入れる事ができ、2年間の闘病生活後、昨年の今日、亡くなりました。
最後は、父と弟と私、家族で見送ることができ「ありがとう」と感謝の気持ちを言う事ができて良かったと思います。
遺品を整理している中、エンドレスノートがあり、内容の中に「人生の中でショックだった事」「この先、心配している事」と欄があり、うちの子供の事が書いてありました。「自閉症と診断された事、将来の事を心配している事」が書かれていて、読んだ後、母の思いを知り、大泣きしてしまいました。
母は私にとって、真似のできない偉大な存在でした。自分の事よりも私の事を先に心配してくれる優しい人。
これから、母に心配かけないように、色々な事、特に子どもの事を、しっかり考えていき行動していきたいと思います。
児童発達支援センターおひさま 放課後等デイサービスおひさま 緒方