野菜は子どもを選べないけれど、子どもは野菜を好き・嫌いと選べます。なぜでしょうね・・・。
学園に入所している子どもの中には、野菜が嫌い(苦手)という子がいます。ある日Sちゃんは食事にアスパラ炒めの料理が出て、だんだんと食べなくなり、最後には「食べない・・・」とつぶやきました。やっぱり野菜があったから食べなかったのかぁ・・・と思いました。
スタッフも子ども達それぞれの嫌い(苦手)な野菜を知っています。少しでも子ども達の好き嫌い(苦手さ)を軽減していけるように試行錯誤しながら目標を立てています。Sちゃんにも「すこし食べてみようか?」と話し掛けたり、野菜を小さく切って「これだけ食べようか。」と伝えて見たりしながらその子の頑張りを引き出します。少しずつですが、Sちゃんも野菜を食べるようになってきました。
子どもが野菜を食べてくれるようになるにはどうしたら良いか、野菜をどうしたらおいしいとイメージしてくれるのか考えました。
ちょうど絵本を読むことを思いついたので、さっそくSちゃん達小さい子ども達を集めて絵本を読みました。「ふんわりサンドイッチ」「おいしいな」、どの本も野菜を食べるイメージを持つように「ぱく・・・ぱく・・・ぱく。楽しく食べましょう。」「みどりやオレンジの野菜を、いただきま~す。」とジェスチャーを挟みながら読みました。
子ども達が野菜を食べる時、おいしそうに野菜を食べて欲しいなと願いながら、今後もいろんな工夫をしながら絵本の読み聞かせを続けていきたいと思います。
入所部 デウィ