運動の秋、あちこちで運動会が行われていますね。おもちのお部屋でも一週間、午後の全体活動で「運動会ごっこ」を行いました。主なねらいは「勝ち負けのある場面での気持ちのコントロール」ですが、今年は例年と少し違った内容で開催できました。午前中を3つの少人数活動に充てるようになってから約半年、【認知】【運動】【SST】それぞれの取り組みで作り上げるプログラムです。
まず、【運動】で練習した❶行進❷ラジオ体操。まっすぐに歩く集中力や模倣する力が必要です。次に【SST】で取り組んだ❸かけっこ❹綱引き。負けても気持ちの切り替えを頑張ります。そして【認知】で鍛えた記憶力で❺借り物競争。取ったカードの絵を憶えて走り、現物を取ってゴールに向かいます。
子どもたちはそれぞれ1~2回の経験で午後の本番に臨みました。まだみんな成長途中、行進や体操でも自由に動いたり、勝負に負けて泣いたりする子ももちろんいましたが、そこにはわずか半日で成長した姿がありました。競技に集中するだけでなく、自然とお友達を応援する声が上がります。悔し涙を拭いて立ち上がる子がいます。頑張った証の金メダルを待つ格好良いお山座り、お友達とメダルを見せ合いこぼれる笑顔。
この「運動会ごっこ」の経験が子どもたちの心身を育て、園の運動会でも輝いてくれることを祈ります。
児童発達支援センターおひさま 髙木(明)