送迎中などに子ども達の歌声を聴くことがあります。最近のアニメの主題歌などはアップテンポで語数も多く、それを憶えて歌いこなす子どもたちに感心する事もしばしばです。こちらが元ネタを知らない事もあり、子どもたちはネットを通じて膨大な情報に触れているのだな、と実感します。そんな中、懐かしくてのどかな曲を聴くことが出来ました。
♪赤ピクミンは火に強い 青ピクミンは溺れない
黄ピクミンは高く飛ぶ 紫ピクミン力持ち 白ピクミンには毒がある
個性がイロイロ生きているよ♪
これは、2004年に発売された「ピクミン2」というゲームのCМソング「種のうた」です。プレイヤーに協力してくれる奇妙(ユニーク)な生命体「ピクミン」たちの体の色とそれぞれの特性が歌われています。約20年も昔の曲ですが、今年「ピクミン4」が発売されたことにより、子どもたちの耳にも入ったようです。
私はこのゲームをプレイしたことはありませんが、当時CМソングがあまりにも印象的だったので覚えていました。子どもたちの歌声で、その歌詞が「長所」を歌っていることに気づき、改めてすごくいい!と感じたのです。Wikipediaで調べたところ、青ピクミンは「溺れない」だけでなく、「溺れている他の色のピクミンを陸地に投げて助けることもできる」とあります。すごい!
個人で考えれば、長所の反対語は短所です。しかし集団となった時の長所は、誰かの弱点を補う能力、人を助けるチカラでもあるのです。人はつい短所を克服しなければ、させなければと考えがちですが、長所を褒めて伸ばして自信や責任感を持たせたり、短所を人に開示して助けてもらったりすることを教えるのも、大人の重要な役割だな…と考えさせられました。ちなみに「種のうた」は3番まであるのですが、以下にサビの部分だけご紹介します。
♪個性はイロイロ咲かせましょう ♪個性がイロイロ美しいね
子どもたちのイロイロな個性に触れ、その美しさに目を向けられる自分でありたいと思います。
入所部 髙木