風邪とアレルギーで声帯を痛め、声を出せない日々が続いています。
周囲の温かなフォローを受けて何とか仕事に出ていますが、大事なコミュニケーションツールを一時的とはいえ失ってしまった私に、子どもたちの反応は…。毎朝「もう治った?」と尋ねる子、口パクを真似する子、自分も痛そうに小声になる子、ハンドサインを読み解こうと食い入るように見つめる子、それぞれその子らしさに溢れています。
子どもたちに通じるサインは、首を縦か横に振るYes No、〇✕、サムズアップの『イイネ!』、首を傾げる『それってどうなの?』くらいですが、嬉しい発見もありました。褒めたい時に拍手をすると、音に気付いた子たちがまず私を見て、私が何に拍手をしているか視線を追い、その先にいる子を見て何が好ましいのか察し、一言の指示もなく見習う…という場面があったのです。
子育て中に「~しなさい、~しちゃだめ」と口煩く言う自分に自己嫌悪…という話をよく聞きます。多過ぎる言葉や大き過ぎる声は意外と子どもに響きませんが、「頑張ってるね」「素敵!」「ずっと見てたよ」という気持ちは、目と手の動きだけでも十分伝わるようです。
児童発達支援センターおひさま 理学療法士 髙木明日香