学園に来たばかりの頃は、新しい環境に慣れず、自分の殻の中に閉じこもって、なかなか自分の気持ちを表に出すことが難しかった子が、徐々に自分を出せるようになってきて、たくさん笑うようになったり、こんな一面もあったんだ、とその子の新しい一面を見れた時、たまらなく嬉しいきもちになり、この仕事をして良かったなと感じることが出来ます。
高校生のJ君はいつも犬のぬいぐるみと一緒なのですが、ある時小学生のH君が犬のぬいぐるみを抱っこしていたJ君に、「○○(犬の名前)かわいいねえ」と優しい口調で話し掛けているのを見てそんなことが言えるのかとびっくりしたのと同時にほっこり温かい気持ちになりました。H君からしたら何気なく言った言葉かもしれないけれど、そんな言葉掛けが出来るH君はとてもすてきだと思いました。いつもはちょっぴり荒々しい言葉も出てしまうH君ですが、今回のようなすてきな一面をもっともっと見つけていきたいと思いました。
入所部 山本