最近、誰かをほめたり、ほめられた経験をされていますか?
今回は、ほめ言葉が人の行動をうながす事をあらためて感じたモニタリング訪問場面のエピソードを紹介します。
好奇心旺盛でいつも元気いっぱいのA君。
気になるとそこへ一直線。 彼が抱える困りごとは、衝動的に動いてしまう事でのトラブルの起きやすさ、集団場面や状況に合わせた行動の難しさがあります。
訪問日もA君は机の上に横になりゲーム中。
普段から、きょうだいのものを触ってしまう事やちょっかいを出してしまう事で、訪問中のケンカもしばしば。今日はまだ大丈夫な様子。
すると、キッチンへ行きお菓子棚をゴソゴソ…
ここは、彼にとってトラブルが起きやすいデンジャラスゾーン。
ママもパパも、「何かが始まるぞー」という表情で気が気ではない様子。
おっ、今日はシンクで遊んでない!棚に登ってない!自分で戻ってこれた!
と思っていたら なんと、自分のお菓子ではなく、私へのおもてなしにクッキーを持ってきてくれていたのでした♡
そっと置いてくれたため、記録中の私は気づけず、ママが「何も言わないと気づかないよ。どうぞって言ったらいいよ」と後押し。 本人も、私の前にでて反応をみています。
私:「貰っていいの?ありがとう。こんな事もできるようになったんだね。うれしいな」
A君:「どうぞ」と照れつつも「恥ずかしくて言えなかったんだもん」と教えてくれました。
その後も、いつものようにゲームに戻るのではなく、再度キッチンに行き、別のお菓子を手にし、次はパパに「これ、いい?」と確認しています。ママの「2つだよ」という話も最後まで聞いて、家族みんなに配り最後に自分のを食べる姿が見られました。
ママ、パパと私から、「ちゃんと分けてあげれたね、すごい」とさらにほめると、自信に満ちた表情を見せてくれました。
訪問を通し、A君の成長を感じるとともに、ご両親が日常生活のなかで、こどもの行動プロセスを丁寧に見守り、即座に言葉にしてほめる事で好ましい行動を引き出されていて、彼本来の繊細で真面目な性格や優しさに触れる時間をともにでき有意義なモニタリングとなりました。
これからの彼の成長が楽しみです。
相談支援専門員 穴井