こんにちは、竹澤です。
この度、2024年8月をもちまして退職することとなりました。
【11年と5か月】
これが、私があかつきに在籍した期間です。
在籍期間が長い傾向にあるあかつきからしたら、「すごく長い」とは言えませんが、人生の四分の一をあかつきで過ごしたと考えると、個人的には「長く居させてもらえたんだなぁ」と感じます。
今回は最後のブログとして、あかつきのことを書き記しておきたいと思います。
「ボ、ボロい…」
これが、当時築40年となる旧称”暁荘”を初めて見た時の正直な感想です(笑)
今では改修工事も施され、見違えるようにキレイになりましたが、当時は数か所で雨漏りするほどの経年劣化が目立っていました。
エレベーターもなく、2階居住の方たちは食堂に来るたびに最低1日に3回は階段の昇降運動をされていました。
今思うとゾッとしますが、脚力低下の防止に一役買っていたのかなとも思います。
それでも、ここには人の優しさと思いやりに満ちていました。
困ったことがあれば、互助の精神で周りの人が助けてくれる。
入居者のほとんどの方は「ここは本当に良いところだから、できるだけ長く居たい」と言われます。
建物自体は特に意味を成しません。
人の温もりがあれば、人は幸せを感じるものだと思います。
どれだけ雨が漏れようが、エレベーターがなかろうが、エアコンがなかろうが、孤独でなければ何とでもなります。
あかつきにいると不思議とそのような感覚に包まれます。
冗談が飛び交い、笑顔も多く、人の優しさに溢れたあかつきに10年以上在籍できたことは、本当に幸せなことだったんだなと今になってしみじみ感じます。
昨日、入居者の方お一人お一人にご挨拶に周りました。
「自分が抜けたところで、大した違いはない」と、ずっと思っていたのですが、見事に覆されました。
多くの方が目に涙を浮かべて「どうしてあなたがいなくなるのよ」「いちばん話しやすかったのに」「頼りにしてたのに」「次の施設長になるんじゃなかったの?」などと、想像もしてなかったお言葉を頂けたのです。
過大評価とも思ったのですが、自分が自分自身に過小評価してのかもしれないと、その時に初めて感じました。
「そこまで頼りにされていたのであれば、もっと出来ることがあったのではないか?」と、自分を責めそうにもなりましたが、もう後戻りはできませんし、あかつき最後の教訓として胸に刻んでおきたいと思います。
次にすることは未だに決まっていません。
ただ、30代までにしかできないことに出来る限りチャレンジしていく所存です。
「行動に失敗はない。今日が人生でいちばん若い日。」をモットーに、次の新しい人生を歩んでいきたいと思います。
とは言え、本当に寂しいですし、不安がないわけでもありません。
ずっと堪えています。この文章を打っている今も堪えています。
最後まで気丈に振る舞いたいので、この場だけでは吐露させて下さい。
”ありがとう”は”有難う”
有ることが難しいと書きます。
有ることは決して当たり前のことではないんですよね。
あかつきで過ごせたことは、決して当たり前ではない。
多くの仲間と出会えたことも、決して当たり前ではない。
多くの入居者の方と出会えたことも、決して当たり前ではない。
家族の支えがあることも、決して当たり前ではない。
たくさんの当たり前でないことに、改めて感謝を述べさせて頂きたいと思います。
本当に本当にありがとうございました!!
主任介護職員:竹澤 大輔