2020年 3月back number

“利他”を感じる出来事

2020/03/03

 

毎日のように、未知の新型コロナウイルスのニュースが流れる中、感染の不安な状況から、

厚労省の通達で私たちの施設でもご面会をお断りせざるを得ない状況となりました。

私たちも感染の防止のため、幹部職員が率先してみんなで徹底した手洗いや1時間おきの

徹底した消毒などの、感染を持ち込まない、自分が媒介者にならないように、入居者や利用者の安心、安全を守ろうと必死に頑張っています。

そんな中、先日27日の夕方、安倍首相が緊急会見で、「3月2日から全国の小中高校は休校してください。」と感染防止の協力を国民に要請いたしました。

急なことで、教職員、保護者も働く親にとっては、これからの子供達だけの昼間の生活、親の不在中の預け先などに、不安や戸惑いを持たれて悩まれていると思います。

そんな悩ましい問題を抱えている時期に、管理職員のみなさんから「希望する職員の子供を白川の里保育園内に臨時で学童保育スペースを提供しましょう!」と即座に行動してくださいました。小学生の子供を持つ親はとても有難かったと思います。

こんな未知のウイルス感染で身近な恐怖も近づいているためか、世間ではマスクを買い占めたり、トイレットペーパーもなくなっており、本当に必要とされる方に届きません。

まるで、自分だけ良ければ、助かれば良いと考える人、それこそ(利己主義)利他の反対だと思えます。

今回の学童保育の件でさらに、白川の里は職員一人ひとりが安心して働ける職場環境なんだと痛感しました。

私自身もまわりの人のことを考え、心の思いや苦しみを受け止め、支援を必要としている人に寄り添うことができるようになりたいと思います。

                    

居宅介護支援事業所  春間久美

 

「一緒に花いちもんめ♪」 4歳児 ひまわり組

2020/03/03

「一緒に花いちもんめ🎵」 4歳児 ひまわり組

連日のニュースで騒がれているコロナウイルス💦感染のリスクを少しでも減らすために、園全体でも室内にこもることを極力避け、戸外で過ごすようにしています。そんなある日に戸外であそんでいるときのこと。「花いちもんめしよう!」と一人のお友だちからの提案が!担任も誘われ一緒にあそんでいると、その楽しそうな声を聞いたのかすみれ組のお友だちがやって来ました!☺️「一緒にいれてー!」との尋ねに「いいよー!😄」とすぐにOKの返事をするひまわりさん!「一緒に手をつなごう!」と優しく接する姿もあり、その頼もしさに以前よりも成長を感じ嬉しく思いました!ました✨さらにさくら組さんも一緒にやりたい!と参加してきて、初めは少人数から始まった花いちもんめが気付くと大人数に(笑)

「東京名物あの子がほしい🎵」
次は誰を自分のチームに引き込むかの相談も「誰にするー?」「◯◯ちゃん(すみれ組)が負けちゃったから取り返そう!」「そうしよう!」とみんなでヒソヒソと楽しそうにしています(笑)

「楽しそうな作戦会議(笑)」
無事に取り返しに成功すると、チームみんなで大喜び!😁
このあとも、楽しそうな雰囲気に誘われたお友だちが次々と加わり大盛り上がりの花いちもんめでした✨
コロナウイルスの脅威がいつ落ち着くのかわからず不安もありますが、戸外で過ごす時間が増えた今こそ、そんな不安に負けないように今までよりも一層クラスの垣根を越えて楽しむ時間を大切にしていきたい思います!こうした異年齢での関わりを通して、思いやりの気持ちを育んでいけたらいいなーと感じる担任です☺️

田中就

「お買い物♪」1歳児 ももぐみ

2020/03/03

「お買い物♪」
1歳児 ももぐみ 

先日、すみれさんのお店屋さんごっこにももぐみのお友達もお客さんとして遊びに行きました!お店屋さんの準備をしている時から「なんだろう?」と興味津々のお友達!「お買い物行く?」と聞くと、「行く〜!」とニコニコで銀行の行列に並ぶももぐみさん♡お金をもらってお買い物へレッツゴー💨どこに行こうと迷いながらもそれぞれ自分の気になるお店に行き、何を買おうかな〜と迷うお友達もいたり、これがいい!と指をさしたり、簡単な言葉で店員さんに伝えることもできていました♪次々に色んなお店屋さんをまわり、お買い物を楽しんでいたお友達です(^ ^)

 
「これください!」

袋に買った商品を入れると、袋を下げてルンルンで歩くお友達や、「見て〜!」とネックレスやアイスなど、自分の買ったものを嬉しそうに見せてきましたよ!お買い物が終わった後も買ったものを袋から出して、お友達と「一緒ね〜♡」と共有したり、アイスやケーキを食べる真似をして「美味しいね〜」とやりとりをして楽しんでいました♪


「美味しいね😊」

買ったものを共有したり、お友達とごっこ遊びや見立て遊びに発展している姿に更に成長を感じました!また、やりとりを楽しむお友達も増えているのでままごと遊びやお店屋さんごっこを取り入れながらお友達とやりとりする楽しさも味わえていけたらなと思います!
後藤仁美

ホットドック作り《南小クラブ》

2020/03/03

先週始め、子ども達からのリクエスト、ホットドック作りを行いました。年間を通じて、手作りおやつに取り組んでいるところですが、ホットドックもホットケーキに次ぐ大人気のおやつとなっています。今回も1・2年生を中心に準備をしてもらいましたが、お手伝い大好きな子ども達が張り切って作ってくれましたよ!

キャベツを炒めて

まずは、キャベツを千切りに切って、軽く炒める所から!「私、やるやる〜」と言って炒め担当をしたYさん。フライパンからキャベツがこぼれ落ちないように丁寧にやっています。手つきも、まるでお母さんがやっているよう!火の通りを確認がてら、味見する姿も様になっていましたよ!安心して任せられるので、私達指導員もとっても助かっています。

配膳タイム

炒めたキャベツ、ウィンナー、ロールパンを並べ、自分達でホットドックを作っていきます。中にはキャベツが苦手な子、パンだけでいい子等、さまざまです。でも学童では、食べれる物を取ればいいで子ども達も無理なく安心して食べる事ができます。この日はおかわりもあり、南小恒例!おかわりジャンケン大会も行われました。この時の子ども達は、かなりの気合いが入っています。でも、さすがだなと思うのは、負けても文句なしという自分達で作ったルールをちゃんと守られているという事。これには感心しました。そんなこんなで、ホットドックも全て完食!小腹を空かせていた子ども達のお腹も満たされました。 高木佐代美

移動図書~♪(4歳児・にじ組)

2020/03/03

2月13日は、にじ組さんにとって初めての移動図書の日でした。まずは、そら組の子どもたちが移動図書について話をしてくれました。(絵本の借り方や大切に使うこと・・・。など)にじ組の子どもたちも興味津々。いつにも増して真剣な子どもたち。

園を訪れる移動図書は、大きなトラックに沢山の本が乗っておりまさに動く図書館♡目を輝かせながら、自分の借りたい絵本を見つけていました。迷路やクイズの絵本。最近、あやとりにハマっているHくんは、あやとりの本。

折り紙好きのTくんは折り紙の本。それぞれ、好みの絵本を借りている姿が見られました。

 

また、お友だちが借りた本もクラスのみんなで共有できるようにしています。「こんな本もあるんだ~。」

「これも、おもしろそう☺」といった様子で活動の合間に見て楽しむことができています。

たくさんの絵本に触れて楽しさや感動を感じていけたらいいな~。と思います。

2週間に1度のお楽しみ♡次はどんな絵本に出会えるでしょうか。

山本

「ヤッター!」(しらかわっこクラブ)

2020/03/02

 

 
 
 けん玉にチャレンジする1年生Aちゃん・・・
「できなーい!」
 
 
と言いながらも何度も挑戦するAちゃんの姿を見守る仲良しのBちゃん
「中々できないねぇ」
と心配そうに呟きます。それから何度も挑戦するAちゃん、ちょっとイライラしてきたようで
「できないねぇ」
と言うBちゃんに
「そんな事言うならBちゃんもやってよ!」
とけん玉を渡します。Bちゃんも挑戦しますがいきなり成功はしません。
A「ほらBちゃんも出来んじゃん!」
とちょっと怒っているAちゃんにBちゃんも言い返します。あぁこのままだとケンカが始まるなぁと思い
私「そしたらけん玉勝負したら?先に乗ったもん勝ちね」
と提案。意外にも2人とも分かった!と乗り気で良かったです💦
「あぁー」
「難しいねぇ」
と交代交代で挑戦する2人!けん玉に集中しているからかさっきのイライラムードは消えていました
「次頑張って」
と応援の言葉も出てきて一安心♪
するとなんと!
 
「あっ出来た!」
となんとBちゃんが先に成功!
「なんでぇー」
と崩れ落ちるAちゃん💦
そこからは再びAちゃんの挑戦が始まります。10分ほどたったでしょうか遂にその時が!
「ヤッター!」
と満面の笑みのAちゃん♪Bちゃんや周りのお友達もおめでとう!と拍手まで起きました♪
諦めないで良かったねAちゃん!
 
学童 上田 ゆうた

「森の公園!!!」3歳児すみれ組うさぎGr.東菜々子

2020/03/02

「森の公園!!!」
3歳児すみれ組うさぎGr.東菜々子

先日、天気が良い日にお散歩に出かけました!
今までマラソンコースや神社など様々な場所にお散歩に出かけてきました!
最初は短い散歩コースでも「疲れた〜」と言っていましたが、今では長い散歩コースでも歩けるくらい体力がついたうさぎグループのお友達!
そんなお友達と、今回はまだ行ったことのない『森の公園』に出かけました!
担任が「今日はみんなで森の公園にお散歩行かない?」と言うと、「行きたい!まだ行ったことないよね!?」と、とてもワクワクした様子で嬉しそうに答えるお友達!
早速森の公園へ出発です☆
お散歩に出かけると、「ここ初めて通るね〜!」、「森の公園どこにあると〜?神社より遠いかな?」と、お友達と楽しそうにお話をしながら仲良く手を繋いで歩いているお友達。
初めてお散歩に出かけた日はお友達と手を繋ぐので精一杯だったのが、今ではこんなにもお友達との関わりを楽しみながらお散歩ができるようになったんだなと、子ども達の成長を感じ嬉しくなりました♡

森の公園に到着すると、「わ〜着いた!鉄棒もある!」と、とても嬉しそうに鉄棒に向かって行き、「先生見て!豚の丸焼き〜♪」と言いながら鉄棒にぶら下がったり、、、

幼稚園には無い形のジャングルジムを見つけて「おうちみたいだね〜!」と言いながらジャングルジムに登ったり、、、


初めての場所に目をキラキラ輝かせて楽しそうに遊ぶお友達でした!

今回森の公園にお散歩に行き、「また行きたい!」と言うお友達の声をたくさん聞くことができました!
次回は森の公園で、普段お友達が幼稚園で楽しんでいる『しっぽ取りゲーム』『鬼ごっこ』などのルールのある遊びを行い、お散歩だけでなくお散歩先に到着後も楽しんで身体を動かせるようにしたいと思います!

「大好き♡ありんこさん!」 5歳児さくらぐみ

2020/03/02

「大好き❤ありんこさん!」

  感染症予防対策として、なるべく戸外で過ごすことを重視しています。
 みんなでキックベースやボール取りゲームなどを楽しんでいると、ありんこさんたちが外に出てくる時間になります。「待ってました!」とばかりにありんこさんに群がるさくらさんたち。それぞれにお気にいりのお友だちがいて、構いたくてたまらないみたいです。
 ブランコに座っているお友だちを優しく押しているRくん。「今度はお兄ちゃんも押して?」とお願いすると、何と本当にありんこさんが押してくれましたよ!

「そ~っと押すから大丈夫だよ!」

「押してくれるの?ありがとう!」

 ありんこたちの一つ一つの行動が愛しくて、つい笑顔になるさくらさんたち。

「あなたの水筒はどれかな~?」

「ご飯作ってくれるの?」

 その光景が微笑ましくて、担任も笑顔になります。
 自分の弟や妹には厳しい態度をとることもありますが、ありんこさんたちには甘くなるのはどうしてでしょうね(笑)。
  あと一月で卒園となりますが、他のクラスとも積極的に関わって、たくさんのお友だちと思い出を作っていきたいと思います。交流を深めることで、「命」や「笑顔」や「お友だち」を大切にできる小学生になって欲しいと願います。

林信彦

「バイ菌いなくなれ〜!!」 2歳児ちゅうりっぷぐみひよこGr

2020/03/02

世間では新型コロナウイルスが流行していますが、毎日検温して頂いたり、体調面での様子をお知らせ頂きありがとうございます!いつどこでウイルスをもらってしまうか分からない現状ですので、園では特に対策に力を入れ、なるべく外で過ごすようにしています!
園で出来る対策として、まずは手洗いの徹底を心掛けています。ひよこGrでは、手洗いを行う際に「あわあわ手洗いの歌」を歌いながら手を洗っています!これを取り入れたときから、この歌がお気に入りで、自分で口ずさみながら歌詞に合わせて手洗いを行う姿も多くなってきました☺️水で泡を流したあとは、「バイ菌いなくなったよ〜!」と担任に手のひらを見せてくれるお友達もいますよ(*^ω^*)

 
「おねがい〜おねがい〜♬︎」

歌詞に合わせて行うことで、手の甲や親指の付け根、手首も綺麗に洗うことが出来るので、ぜひご家庭でもお子さんと一緒に行ってみてください♪
また、ウイルスは太陽の光を直接浴びることで弱くなるそうです!園では太陽の光をたくさん浴びれるように、日中はほとんど外で過ごしています☺️直接浴びるといっても、この時期は寒いので肌の露出が限られてきます。しかし、手のひらを太陽に当てるだけでも効果があるそうです。「太陽さんに手のひらを見せると、体の中のバイ菌さんがいなくなるんだって!」と子どもたちに伝えると、太陽に向かって両手を伸ばし、「バイ菌いなくなれー!」と叫んでいました!


「バイ菌いなくなれー!」

いつコロナウイルスが終息するのか全く分からない状態ですが、子どもたちが健康で元気に過ごせるよう、しっかりと対策をしていきたいと思います!

荒木愛絵

なに作ろう~(3歳児・つき組)

2020/03/02

最近は折り紙に興味をもち始めた子どもたち。

折り紙や、折り紙の大きさに切られたチラシで好きな形に切って、

「お財布作ったよ~」

「飛行機作ったよ~」

など、自分たちで想像を膨らませながら作っています。

保育者が紙飛行機を作っていると「先生、それどーやって作ると?」と興味をもち、作り方を教えてもらい一緒に作ったりもしています。

三角や四角から少しずつ入り込んだ折り方のものも、保育者の説明を聞きながら自分たちで折ることができるようになってきました。

まだ角と角をきれいに合わせることはできませんが、経験を重ねていくうちに角を合わせたり、線に揃えて折ったり丁寧に折ることができるようになり、さらに折り紙の楽しさに気づくと思います。

年長になったらどんな作品ができるのか今から楽しみです✨

                                                                                                                                                                           久野 友紀恵

 

重症心身障害児への支援の講義を受けて ~医療の力~

2020/03/02

先日、認定NPO法人 NEXTEP 理事長で熊本再春医療センター小児科医長でいらっしゃる島津先生のご講義を受けさせていただきました。

 

重い障害があっても親子がお家で笑顔いっぱいで暮らす当たり前の社会

すべての子供たちが生まれてきてよかったと思えるように

すべての子供たちが笑顔でいられるあたたかい地域社会を作る

 

このような信念のもと人工呼吸器などの医療ケアが欠かせない重い障害のある方から不登校など心理的サポートを必要とする方までの幅広い支援を実践されていらっしゃることに感銘を受けました。島津先生は医療ということを越えて治療で助けるだけでなく生活を豊かにするということに心をくだいておられます。時には白衣をぬいでショコラティエとなり若者のサポートもされています。

 

その中でクリスマスやハロウィンなど季節の行事にはスタッフの方々と共に仮装されて子どもたちを楽しませていらっしゃる姿があり私自身も同じような経験をしたことを懐かしく思い出しました。

 

前回の私のブログに登場したダウン症の娘は合併症に心室中隔欠損、卵円孔開存症、肺動脈分岐部狭窄の心疾患があり、根治手術が終わった後も一年ほど入退院を繰り返していました。ある時、二週ごとの検診で診察を受けると「あらら お母さん 今日は帰れませんね このまま入院しましょうか」と言われて入院しました。

そうしてクリスマスの夜、病室に現れたのは主治医扮するサンタさん!赤い衣装に白いひげをつけて一つ一つ病室を廻って子供たちを楽しませていらっしゃいました。

○○長と名のつく偉い先生なんですよ!そんな先生が来てくださってとてもうれしかったのを覚えています。

医療に携わる方々は、みなさん医療を施すことだけでなく患者さんの心を豊かにすることを心掛けていらっしゃるのが伝わります。

 

私は初めから娘を受け入れられたわけではありません。お医者様や看護師のみなさんが頑なだったわたしのこころをほどいてくださいました。これも医療の力だと思います。

 

私は生まれてすぐには娘をかわいいとは思えませんでした。生まれた時の顔を見てすぐにダウン症だとわかり、絶望感に苛まれました。

私は養護学校の先生をしている友人がいて、学校行事に足を運びダウン症のお子さんをよく見知っていました。「ダウンちゃんってかわいいよね!」などと言っていた私は、自分の身にダウン症という障がいのある子が生まれるということには思いもよらなかったのです。ひどい偽善者です。ひどい母親です。

 

娘は普通の風邪をひいても命取りになります。風邪をひかせないようにと言われ途方にくれました。家に連れ帰っても不安でたまりません。ミルクを吸う力も弱くほとんど泣き声もあげません。私の母は「泣いてごらん 泣いていいのよ」と声をかけていました。

帰宅して三日目ほとんどミルクを飲みません。私の母がとても心配して様子がおかしいと言います。日曜日で救急外来に急ぎました。診察を待つ間にどんどん顔色が悪くなりました。診察の順番が来て娘を見るなり先生が「酸素!」と叫びました。バタバタと看護師さんたちが集まってきて娘は運ばれて行きました。

 

生死をさまようこともあり、搾乳した母乳を届けると、○○ちゃん昨夜はがんばったんですよ夜中にご家族を呼ぶかどうか迷うことが二度ありましたが よく持ちこたえました と言われました。

ありがとうございますと答えながら私は心の中で、どうしてこんなに弱い子をお医者さんは必死で助けるのだろうと思いました。病気を治すことができても障害はなおせないのに命が助かってもこの子は幸せになれるのだろうか…そんな思いが頭から離れませんでした。

そのくせ帰りの車を運転しながら、また悪くなってこのまま死んでしまったらどうしよう

家にいられたのはたった3日でろくに抱っこもしてないのに…そう思って泣けてくるんです。

 

危険な状態から脱して回復に向かい個室に移れることになり、私も付き添い入院することになりました。鼻にはチューブが入り酸素マスクをした弱々しい小さい娘の横に恐る恐る添い寝しました。長引く入院、上の子はまだ三歳にもなっていません。家族のことが心配でこの先のことが不安で元の生活に戻りたいと思ってしまいます。私はやっぱり娘を可愛いと思えませんでした。

 

でも看護師さんたちは娘の病室に来るたびに ○○ちゃんって本当に可愛いですね 色が白くてお人形さんみたい ○○ちゃん見てると癒されます と言われます。何度も何度も来るたびにどの看護師さんも可愛いかわいいと言われるんです。そうかな?この子かわいいかな?本当に?

日々小さい命に向き合っておられる小児の病棟の看護師さんたち、心からそういってくださっているのが伝わります。こういった言葉が少しずつ私の心をとかしていきました。弱々しいけれど身体をさわるとあたたかいです。毎日娘に触れて世話をするうちに少しずつ私の心も変化していきました。子供を産んだだけでは母性は生まれてこないのかもしれません。子供に触れて世話をして話しかけて…そうする中で愛情が育まれるものなのでしょう。

 

ある日、隣の病室にお医者様や看護師さんの長い列が続いていました。

赤ちゃんが亡くなられたのです。その子はお母さんのお腹にいる時から、もう命は望めないとわかっていたそうです。それでも生まれて三日も頑張ったんですよと看護師さんがおっしゃいました。

涙が止まりませんでした。私は初めて娘が生きていることに感謝しました。もう思い悩むことはやめよう たくさんの方々に助けて頂いた命です。大切に育てていかなくてはいけないと思いました。

 

重症心身障害児のご家族の方々は私の何倍もの苦悩を乗り越えてこられていると思います。

そこには多くの医療人のサポートがあったでしょう。

私も娘の命を助けてもらい私自身の人生をも豊かにしていただきました。

すべての子供たちが生まれてきてよかったと思い笑顔でいられる社会づくりのために福祉の中でできることを見つけていきたいと思います。

 

児童発達支援センターおひさま   児童発達支援事業  一山

 

 

根本にある思い

2020/03/01

このところ、暖かくなったり寒かったりで、着るものが難しいですね。手洗い、うがいをして体調管理をしっかりとしていきたいと思います(^^;)

 

先日、若草学園では実習生の方が数名来られました。

おひさまにも数回入っていただき、丁寧なやり取りをする様子を見て、私も初心を思い出すような気持ちになりました。

実習ということでしたが、子ども達にとっては、実習生だから‥という線引きはなく、一人の大人として接するので、私も彼らは、一緒に療育を行うチームの一員ということを意識して接しました。ミーティングの最後には、その場で成果が出なくても、子どもの気持ちに寄り添うこと忘れないように、一緒に頑張りましょうと声を掛けました。

 

私も、周りを見て学ぶ事ばかりで、人に教えるにはまだまだなのですが、一生懸命にやりとりされる様子をみて、自分の中にある根本の気持ちを改めて感じ、気を引き締める思いとなりました。

 

もうすぐ新年度です。“ひとりひとりのいのちにみんなで寄り添う”という思いを胸に、四月を迎えたいと思います。

 

 

 

 

 

 

放課後等デイサービスおひさま 永田