若草学園の実践ブログblog

ストレスと付き合っていく

2023/10/08

今年度から入所部の心理担当職員となりました、公認心理師の霍田と申します。

入所部に配属されて早半年・・・子どもたちのエネルギーに圧倒される毎日です。

学校から帰ってきた子どもたちに「おかえりなさい」と声をかけると、明るい声で

「ただいまー!」と返ってきます。元気な返事を聞くと“今日も楽しく過ごせたのかな”と私自身も少しホッとします。けれど時々、「あー疲れたー」と少し暗い表情で返事が返ってくることがあります。

 

きっと生活の中には、新しいことを学ぶ面白さ、お友だちと遊ぶ楽しさなどあると思います。しかし反対に、学習内容を上手く習得できなかったり、お友だちとケンカをしたりと、子どもたちも様々な経験や感情の中で一生懸命に生活をしているのだろうなぁ…とも思います。

 

楽しいことや好きなことと、嫌なことや辛いことのバランスが崩れ、ストレスが日々積み重なっていくと、イライラしやすくなったり、体調を崩したりなど、心や体の不調に繋がっていきます。しかし、生活の中にある様々なストレスは大人になるにつれて無くなっていく訳ではなく、これからも付き合っていかなければならないことです。そのため、ストレスを乗り越えるための工夫を身に着けていくことが大切です。

 

慌ただしい毎日ではありますが、「今日の学校はどうだった?」と帰園した子どもたちと何気ない話しをし、嫌なことを吐き出す機会を作ることを心掛けています。想いを言葉にすることが苦手な子どもたちも多いので、体を動かすことや好きな音楽を聞いたり、制作をしたり、ゆっくり休んだりと、言葉以外で発散できるものを提案したり、一緒に取り組むこともあります。すると、「イライラする。話そう」と声をかけてくる子どもたちも、少しずつですが増えてきたように感じます。

 

子どもたちがストレスと上手に付き合っていく力を少しでも身に着けていけるよう、これからも寄り添いながら支援していきたいと思います。

 

入所部 霍田

スローステップの大切さ

2023/10/04

先日の十五夜のお月様はとても綺麗でしたね。それからすぐ10月に入り、朝方は肌寒く空も風もすっかり秋らしくなりました。

 
下半期に入り、児童発達支援センターおひさまは、おもちクラスのグループ活動の再編成や、子どもたちの個別支援計画の前期モニタリング・評価、後期の個別支援計画作成の真っ最中です。
その中でも、春からあずきクラスを利用しているA君は大きなチャレンジ時期を迎えています。
この秋から、入園やおもちクラスのグループ活動への本格的な参加を予定しているのです。
 
5月の利用開始当初は、お友達とのやりとりの経験の少なさから手が出てしまったり、給食ではごはんとスープ以外食べることが難しい様子でした。スケジュールがいつもと違うと、受け入れるのが難しく、涙で怒りを表現することもありました。ところが、「見て、理解する/真似する」ことが得意で、どんな活動にも意欲的に参加できる強みをもつA君は、言語訓練や、視覚支援ツールを使ったコミュニケーションで意志疎通を重ねるうちに、半年で好ましい行動が格段に増えたのです。ここで、チームで実践した具体的な支援内容をご紹介します。
 
 
【支援①】
目標達成したらシールが貼れる、給食がんばりカードを作った。(写真参照)
【結果】
シールがモチベーションとなり、苦手なものでも「一口だけがんばろう」を受け入れるうちに食べられる食材や量が増えた。完食してお代わりすることも増えた。
【コツ】
少しの工夫でAくんが達成できそうな目標を発達段階に合わせてスローステップで設定し、イラスト等を使って説明(共有)した。
(例)
 ・目標1 ごはんとスープ以外も一口食べよう
 (↑達成が定着したら次のステップ↓)
 ・目標2 1/3量に配膳したごはんやスープのお汁だけでも完食しよう
 (↑達成が定着したら次のステップ↓)
 ・目標3 すべてのお皿に一口でも手をつけよう
 
 
【支援②】
Aくん用に個別でスケジュールボードを作った。イレギュラーな日程の日は朝のうちに事前説明をした。
【結果】
動揺や怒ることがなくなり、スムーズに受け入れられるようになった。
【コツ】
朝と、イレギュラーな活動の直前の2回伝えておくとより情報が入りやすい。イラストや絵カード、流れを表す矢印のマグネットを使うと、より使いやすく伝わりやすい。
 
 
お友達とのやりとりも、「かして、だよ」「手伝って、だよ」と職員が声かけをしながら練習するうちに上達され、ご家庭や外出先でも般化されているとお聞きしています。
想いを伝えられずもどかしい時には、職員に助けを求められるようにもなりました。
どの支援にも共通する大事なコツは、スローステップで達成しやすい目標設定と、出来たらしっかり褒めることだと思います。
 
新しい環境や新しい生活リズムなどは、どんなお子さんでも、私たち大人でもそわそわしたり戸惑ったりしますよね。
さらにおひさまを利用される子どもたちは、手先の不器用さや、行動や気持ちのコントロールの未学習(または誤学習)から、失敗経験による不安を感じやすく自己肯定感も低いといわれています。
そんな状況や心境のなか、子どもたちに伴走しながら私たちが出来ることは「できた!」「伝わった!」の経験を一緒に積み重ね、たくさん褒めることです。その先にある、成長を一緒に喜べる感動が、私のお仕事のやりがいになっています。
 
最後にひとつエピソードを。
なかなか給食を食べ進められないAくんに、上の写真のようなイラストを見せ「この絵みたいに、お皿をどれかひとつピカピカにしよう」伝えた時のこと。
皿よりも男の子の姿に目がいったようで、フォークとスプーンを両手に持って得意気に真似してみせるAくんでした。
見て真似る得意技で、周りを笑顔にしてくれたAくん。
引き続き、Aくんらしい成長を促す支援を、チームで考え実践していきます。
 
 
 
児童発達支援センターおひさま 藤本
 
 

運動会

2023/10/03

運動の秋、あちこちで運動会が行われていますね。おもちのお部屋でも一週間、午後の全体活動で「運動会ごっこ」を行いました。主なねらいは「勝ち負けのある場面での気持ちのコントロール」ですが、今年は例年と少し違った内容で開催できました。午前中を3つの少人数活動に充てるようになってから約半年、【認知】【運動】【SST】それぞれの取り組みで作り上げるプログラムです。

まず、【運動】で練習した❶行進❷ラジオ体操。まっすぐに歩く集中力や模倣する力が必要です。次に【SST】で取り組んだ❸かけっこ❹綱引き。負けても気持ちの切り替えを頑張ります。そして【認知】で鍛えた記憶力で❺借り物競争。取ったカードの絵を憶えて走り、現物を取ってゴールに向かいます。

子どもたちはそれぞれ1~2回の経験で午後の本番に臨みました。まだみんな成長途中、行進や体操でも自由に動いたり、勝負に負けて泣いたりする子ももちろんいましたが、そこにはわずか半日で成長した姿がありました。競技に集中するだけでなく、自然とお友達を応援する声が上がります。悔し涙を拭いて立ち上がる子がいます。頑張った証の金メダルを待つ格好良いお山座り、お友達とメダルを見せ合いこぼれる笑顔。

この「運動会ごっこ」の経験が子どもたちの心身を育て、園の運動会でも輝いてくれることを祈ります。

 

児童発達支援センターおひさま 髙木(明)

ブルーのライトアップ

2023/09/29

先日、9月23日に熊本城がブルーにライトアップされましたがご存知の方はいらっしゃいますでしょうか?

私も、手話を学ぶまでは9月23日が“手話言語の国際デー”という認識はありませんでした。国連総会の決議文では、手話言語が音声言語と対等であることを認め、ろう者の人権が完全に保障されるよう国連加盟国の社会全体で手話言語について意識を高める手段を講じることを促進するとされています。

全国各地でブルーのライトアップが実施されたのは、それを記念してのことだということで、今年、熊本県内では、『熊本城』と人吉の『水の手橋』で行われました。

 

障がい福祉サービスを必要とされる方と関わらせていただく中で、障がいの種類や程度にもよりますが、子ども・成人に関わらず様々な形でのコミュニケーションツールが必要になります。相手に伝わりやすい方法で伝え、できるだけ本人の気持ちを汲み取ることができるよう五感を働かせて聞き取りをしています。まだまだ意思疎通ができているところまで辿り着けてはいませんが、ご本人・ご家族様・保護者様より有難い言葉をいただけることがあり、その時はとても励みになります。これからも利用者がその人らしく過ごせるような計画・希望する生活に近づけるような計画が作成できるよう努めていきたいと思います。

 

相談支援センター いちばん星

廣瀬

元気でね

2023/09/27

 2年9カ月前になりますか、Yちゃんが若草学園へ来た当初の頃、私の名前もすぐに憶えて、「クレメンツ先生おんぶして」「サザエさん歌って」と何度もせがまれ、拙い歌唱力で歌っていました。昔、音痴な親が子供に歌って聞かせたら音痴になるよ、と伝えられ我が子には控え目にしていながら、「ごめんYちゃん」と思いつつリクエスト以外の子守歌や童謡までも躊躇なく歌ってしまいました。また、大好きな図鑑を一緒に見るときは「これ何?これ何?」と次々にたずねては答えを繰り返し、生体の説明書きまでもたずねていたのですっかり覚えてしまいましたね。私がちょっといたずらして、大きく映し出されたカブトムシやクワガタなどを手で掴む真似をしてYちゃんにくっつけたら「ひぁ~」と本気で怖がって、今度は気持ち悪い虫が写っていると「ムカデ~」「ヘビ~」と仕返しをして私を怖がらせてくれました。本当に楽しい時間をたくさん過ごしたことを覚えています。

 一方、Yちゃんはおもちゃの組み立て遊びは不器用で、重ねられるのもせいぜい2個ほど、それでも出来ないときは諦めも早く次の物へ。隣で見事に出来上がったものを見ると真っ先に怪獣Yちゃんに変身して破壊王。でも、これがYちゃんが持って生まれた特徴だからそう簡単には止められずトラブルの原因となっていってしまいました。

 「なんでそんなに僕を怒るの? 今度はどこに連れて行くの?」そんな声さえ聞こえてきそうで胸が痛むのですが、適した環境で過ごせることがYちゃんの人生をより豊かに変えられる。そう信じてYちゃんを送り出したいと思います。

 ありがとうYちゃん 元気でね。

 

入所部 クレメンツ 由美

幸せの木

2023/09/25

今年度も早くも下半期を過ぎようとしています。
私が所属してるのは児童発達支援センターおひさまで、主に子どもたちと関わりながら過ごしているなかで、時間の去る早さもさることながら、子どもたちの成長する早さにも丁寧に目を向けないと過ぎ去ってしまいそうです。
 
そんな中で私が所属しているおひさまのおもちの部屋では【幸せの木】を試行しました🌳
 
幸せの木は子どもたちが何かを頑張ったり、誰かにとって嬉しいことをすると花が咲いていきます。『今日はこんなことが出来た。』『次はこんなことが出来た』などその日その日の記録を花と言う形で残せますし、子どもたちも自分の花を一枚でも多く咲かせようとワクワクしながら楽しく頑張ってくれています🌸
 
私たちスタッフもその日の中でなにか花を咲かせれることはないか楽しく探すことが出来ていて、自然と褒めることが出来ています。子どもたちも花を咲かせたいと頑張ってくれて相乗効果でクラス全体がいい雰囲気に包まれています😌
 
ついついダメなところに目が行ってしまいがちになりますが、お互い”win-win”で楽しみ合いながら関わり合う大切さを改めて実感しています。
今はまだ二分咲きくらいでまだまだ発展途上ですが、今年度末まで継続し卒業シーズンには満開の幸せの木の前で、お友達とそろって記念写真を撮るのが今から楽しみでなりません😁
 
 
児童発達支援センターおひさま 福守

学校での姿

2023/09/22

先日、「教育の日」におひさまに通っている子どもたちの様子を見に学校に行ってきました。私自身、学校に訪問するのが初めての経験だったのでとても緊張していました。学校に着くと、休み時間で子どもたちが自由に遊んでいました。おひさまの子どもたちはどこかな?と探していると、子どもたちの方から近寄って来て声をかけてくれました。突然の訪問に驚いた様子で「なんで来てるの!?」と言われました。「みんなの頑張ってるところを見に来たんだよ。」と伝えると「そうなんだ!」と嬉しそうに笑顔を見せてくれました。子どもたちの笑顔で緊張がほぐれました。チャイムが鳴り授業が始まると、緊張感を感じながら姿勢をよく保ちながら先生の話を聞く子どもたち。おひさまでは動きが多いお子さんも席から動くことなく学習を頑張る姿が見られました。おひさまとは違う姿に驚いたと同時に、学校という「社会」の中で緊張感をもって頑張っているんだと感じました。学校からモヤモヤして帰ってくる子どもたちに今まで学校と同じように負荷をかけていたことに気づきました。これからは学校では我慢して出せない気持ちに寄り添うような支援を心がけて、モヤモヤを発散できるようなスケジュールを組んでいきたいと思いました。

 

放課後等デイサービス おひさまぷらす 田代

最近学んだこと

2023/09/20

最近研修に行くことが多く、新しい知識を得ることもたくさんあります。障がいについての理解だけでなく、異業種の方々と色々な話をしていくことも研修の中に含まれたりします。その中には普段の生活の中でも活用できることが多くありました。今回コミュニケーションについて研修で学んだことをここに記しておきたいと思います。

 

コミュニケーションの要素として、表情やジェスチャー、声のトーン、話の内容があるとされていますが、それぞれどれだけ重要と言われているでしょうか?

 

メラビアンの法則によると、表情やジェスチャーが55%、声のトーンが38%、話の内容が7%と言われているそうで、これがすべて一致していないと何を考えているのか分からないそうです。

 

これを電話やメールに置き換えるとどのようになるでしょうか?電話だと表情やジェスチャーが伝わらないため、55%が伝わらないことになりますね。メールだとどうでしょうか?話の内容だけになるので、7%…。

 

SNSやメールでのやりとりには注意が必要ですね。自分も最近LINEでのやりとりが多くなっており、気をつけないと誤解されてしまうなと思う今日この頃です

 

児童発達支援センターおひさま 放課後等デイサービスおひさま 緑

夏休みが終わりました

2023/09/15

夏休みが終わり、後期が始まりました。夏祭りに参加したり、映画や恐竜博物館に外出したりとたくさんの子どもたちにとって良い思い出が出来た夏休みになったと思います。夏休み後半に入ると退屈になってきて毎日のように「学校に早く行きたい!」と言っていた子どもも、いざ学校が始まると疲れた表情で帰ってきます。長期の休みが明けると体調を崩しやすくなったり、気持ちが不安定になったりする子どももいます。子ども一人ひとりの表情や行動をしっかり見て支援を行っていきたいと思います。

入所部 中矢

ねんど遊び

2023/09/14

先日未就学児のSちゃん・Yちゃんと一緒にねんど遊びをしました。

一生懸命に何かを作るSちゃんとYちゃん。「何を作っているのかな~」と聞くと、

ニヤニヤしながら2人で目を合わせて「おしえな~い☺」

数分後…「できた!!!!」と2人が見せてくれたねんどは、丸いねんどでした。

私は、どうにか答えを出そうと考えていていると、「小﨑さんだよ」と。

360見回しても、丸められたねんどにしか見えませんでしたが(;^_^

2人が私の顔を覗き込む笑顔と一生懸命作っている姿をみたら、愛おしくとてもかわいくて一瞬にして宝物のねんどになりました💓💓

補足;「ありがとう!すごくかわいい!」と伝えると、じゃ、次は何作る?とすぐに私の顔をぐちゃぐちゃにする姿も子どもらしく悲しかったのも思い出です。😢

入所部 小崎

子供達の変化

2023/09/13

お部屋の構造化やグループ活動等、新しい取り組みを始めたおもちクラスも早いもので半年が経とうとしています。新たな取り組みの中で、子供達が成長している姿を顕著に感じられるようになりました。

朝の運動で、体幹やバランス感覚を育てる事をねらいとした『キックバイク』は、子供達に人気の乗り物ですが、つい楽しくてテンションがあがり、スピードを出しすぎてお友達と競争になり、自己コントロールが難しい課題がありました。その対策として、信号、踏切のイラストを配置し、指定の数の秒数(数の習得も含めて)止まる、歩行者のイラストの前ではスピードを落とす、ガソリンスタンドの前では、人に助けを求めたり、勇気を出して声を出す事をねらいとして『(ガソリン)入れてください』と伝える、言葉の発信の練習をしています。始めて数ヶ月になりますが子供達は楽しみながら、今では以前スピードを出しすぎて止まれなかった子も減速したり、数を数えて止まったり、人にヘルプを出すのが苦手な子も声を出して言葉を伝える事が出来るようになっています。

 

また、遊具の順番を視覚的に示す事で、みんなが落ち着いて指示された場所に移動出来るようになったり、数字の足マットを並べて、呼ばれた人から順番に並ぶ練習をする事で、指示された場所に並ぶ事に意識が向き、以前までの『1番が良かった』と言って泣いたり怒ったりしながら順番で揉めてしまう場面も少なくなりました。これは、今年度から取り入れているSST(ソーシャルスキルトレーニング)のグループ活動での効果もあるようです。子供達の好ましくない行動について、スタッフがそれを具体的に寸劇にして、どう思うかを自分達で考えてもらう機会を作り、自分の行動が客観視出来る事で振り返りが出来ているようです。

少人数のグループで、『認知』『運動』『SST』の活動を通して、ひらがなや数字に興味が持てたり、相手の表情や感情の学びから、『悲しかった』『嬉しい』等と自分の感情を言葉で表現出来る事、姿勢を保持出来る事等、出来る事が沢山増えてきた子供達です!

子供達がどんどん成長している姿を見ながら、これからも沢山の『出来た!』を感じてもらえるように、丁寧な関わりを続けていきたいと思っています。

児童発達支援事業 児童発達支援センターおひさま 田代(吏)

新しい発見

2023/09/10

 先月に大津町であった地蔵祭りに参加してきました。4歳のSちゃんは町のお祭りが初めてだったようで、すべてのものに目をキラキラさせながら楽しんでいました。かき氷に惹かれたSちゃん。購入し食べていると、だんだん氷が溶けてきたようで、「中島さん、みて!ジュースになった!」ととても驚いたようでした。学園ではかき氷を食べる機会がないから、初めて知ったのかな~と考えながら「そうだよ、氷は溶けたらお水になるから、かき氷は溶けたらおいしいジュースになるんだよ!」と伝えました。まだまだ4歳なこともあり、経験したことがない事も多いSちゃん。子どもたちがこれからどんどん新しい発見をしていけるように、私も支援を頑張らねばと思いました。

入所部 中島

キラキラの目

2023/09/06

夏休みも終盤に差し掛かった8月後半の日に、学園の女の子たち数名を連れてゆめタウン光の森に映画を観に行きました。コロナ渦でここ数年は殆ど外出という外出が出来ていなかった子ども達。中には初めて光の森に行く子もおり、建物が見えた瞬間から、「大きい!すごい!」と大興奮の様子でした。建物の中に入ってからも興奮は止まらず、見るもの全てに目をキラキラさせて感動している様子がとても可愛らしく、学園とは違う一面を見れてうれしく思いました。また、あまりのショッピングモールの大きさと雰囲気に圧倒されたのか、「迷子になりそうなので手をつないでもいいですか?」と言ってくる中学生の女の子。いつも学園では大人びた口調で落ち着いた雰囲気の子ですが、一歩学園の外に出ると、まだまだ子どもらしい面も見られました。これからも、子ども達には色んな経験をして、色んなものに心を動かされて、色んな感情を持って成長していってほしいと思います。そのような機会を沢山作っていけるよう、子ども達のキラキラした顔が見れるように私も頑張りたいと強く思いました。

                     

 入所部 山本

『楽しい!』の力

2023/09/06

まだまだ暑い日が続きますね。あずきのお部屋では、9月の制作で今週はお月見制作をしています。ですが体感はまだ夏なので、もう9月か、秋になるのか、となんだか変な感じがしています。

8月は、夏ならではの水遊びをしました!朝、保育園・幼稚園にお迎えに行くと「今日プール?」と毎日確認し、プールすることを伝えられると「やったー!」と喜んでいる姿や水遊びで全身水に浸かったりおもちゃを使って夢中で遊んでいる姿を見て、みんな水遊びが大好きなんだなと改めて思いました。水遊び1週間のおあつまりや水遊び前のお着替えの説明は、いつも以上にみんな集中して参加したり聞いたりしているのを感じました。楽しみなことがあると自然に集中したり、したいことを楽しみに「したくないな…」「気分じゃないな…」ということも、しようと頑張る姿が見られます。「楽しい」の集中や頑張る力はすごいです!

その子が得意なこと、好きなこと、強みがあることで、今後の自己肯定感やストレス対処にも繋がっていくと思います。また、「楽しい!」という気持ちをがんばりにかえられることで、きつい・したくないと嫌な感情ではなく「これのために頑張る!」や「もっとしたい」というポジティブな感情で成長に繋がっていくのかなと思います。

その子の好きなこと、得意なことをたくさん伸ばしながら、楽しく成長できるように、自分もみんなとたくさんの経験をして一緒に楽しみたいと思います!

 

児童発達支援センターおひさま 髙本

8月の土曜療育

2023/09/04

8月5日の土曜療育で矢護川に行って川遊びに行ってきました!

夏休みでお盆前というのもあり、5人という少人数の参加でしたが、みんなで楽しく遊んで過ごしておりました。川から上がっておひさまに戻るとおひさまに残ってたスタッフがインスタントラーメンを作ってくださっており、子どもたちも「おいしい」と言いながらとても美味しそうに食べてお何度もおかわりをする子どもがいました!夏休みの思い出として子どもたちにもいい経験をしてもらえたかなと思います!

夏休みが終わって学校がはじまり、疲れた表情でおひさまに来てくれる子どもたちですが、二学期も楽しく学校とおひさまで過ごしてもらえるようにサポートを行っていきたいと思います!

放課後等デイサービス おひさまぷらす  白井

 
 
 

もしもに備えて

2023/09/01

9月1日は防災の日ですね。

私が小学校の時は9月1日が2学期の始業式だったので、始業式後に避難訓練が行われていました。児童発達支援センターおひさまでは毎月避難訓練が開催され、私たち相談員も避難誘導のお手伝いをしています。

熊本地震や度重なる豪雨被害を経験し、私たちの災害に対する意識も変化してきたのではないでしょうか。子どもたちは訓練を繰り返し行い、もしもに備えて準備しています。我が家の娘も、日頃の訓練のおかげで親が教えなくても少しの揺れで反射的にテーブルの下にもぐり身を守るようになりました。

高校生になり携帯電話を持つようになった娘に、「私の電話番号覚えてる?」と聞かれました。「もしもに備えて覚えて」と。娘が小学生の頃は、もしもに備えて親の携帯番号を繰り返し覚えさせていたのに、娘の番号を覚えるなんて思いつきもしませんでした。確かに携帯電話の充電がなくなったら連絡のしようがありません。語呂合せで必死に覚えましたが、覚えが悪く翌日には忘れてしまうため、諦めてメモを残すことにしました(情けない)。

 

大規模災害が起こるとすぐに支援を受けることが難しいため、個人で備えておくことが大切だと言われていますが、企業に対しても速やかな復旧と事業存続が出来る体制を整えておくことが必要だと言われています。BCP(事業継続計画)というそうです。

熊本地震後の復興や感染症対策を経験し、家庭や地域を守りながら社会人としての役割をそれぞれ果たしてこられたと思いますが、それらの経験を活かしもしもに備えて落ち着いて対応できるように準備できる事を考え、若草拠点で協力しながら体制づくりが出来ればと思います。

 

相談支援センターいちばん星 太田黒

 

パンケーキ

2023/08/28

新型コロナウイルスが5類へ移行して、初めての夏休みですね。
旅行や外出など、遠出をする機会も増えたんじゃないかなと思います。
学園の子たちもランチを食べに出かけたり夏祭りに行くなど、普段は出来ない事をしたり、おやつの時間には自分たちでかき氷等を作って夏休みを楽しんでいます。

先日のおやつ作りはパンケーキでした。
パンケーキをたくさん焼いて、ホイップクリームやチョコクリーム、フルーツ等で綺麗に飾りつけをされていました。
そして、事務室にも「いつもありがとう」と言って持ってきてくれました!!
自分たちが食べる前に持ってきてくれて、その気持ちがとても嬉しかったです。

 

 

少し休憩してパンケーキを食べました。
みかんとももとパイナップルが乗ったパンケーキ、とても美味しかったです。

入所部 総務 宇都宮

送迎の合言葉🚗💓

2023/08/25

児童発達支援事業では、保育園や幼稚園への送迎をご利用する児童が多くいます。
 
お迎えに行った場面から療育が始まり、車での過ごし方、駐車場でのルールなどを確認しています。
 
しかし、子どもたちの行き帰りの様子は、様々な理由で気持ちが左右されます。
例えば、幼稚園や保育園での生活の中でモヤモヤした気持ちになったり、楽しみな気持ちからテンションが高くなったり、したいことがあり、気持ちが先走ったりと…。
そのような気持ちのときに駐車場でのルールを口頭で伝えても忘れてしまったり、それどころではなくなるのが、子どもです。
 
実際に車から降りると周りを見ずに走り出してしまったり、乗る場所にこだわったり、車内で大きい声でお話してしまったり、落ち着かない気持ちを行動で表現します。
 
事前に約束していても難しく、誤解を受けてしまいます。
 
まずは、安心、安全を守るために車を入り口近くで停車し、出来るだけ歩く距離を短くして乗降してもらうことを始めました。
しかし、それは今後の自立や家庭への般化、自己コントロールに繋がらないのでは?療育としてできることはないか?という意見から子どもたちの成長を促しながら子どもたちの安全、安心を守るためには、どうしたらいいのか職員間で話し合いました。
 
話し合う中で、支援の方向性を合わせるためにお約束をみんなで確認するのはどうか?となりました。
子どもたちにも分かりやすく伝えるために頭文字をとって語呂合わせのようにしようと考え…💭‪
みんなの思いを文章にし、頭文字をとると始めは、妖怪のような名前になりました(笑)
頭を悩ませている時にある職員が突然、「おりてきたよ!✨️」と一言。
とても素敵な語呂合わせになりました。
 
すぐに作成し、翌日から子どもたちと帰る前や車内で確認することを続けました。
 
確認を続けていくこと約2ヶ月…。
 
今では、車を近くまで移動させずに駐車場まで並んで歩いていく、子どもたち。
 
本当に素敵でとってもかっこいい子どもたちです✨️
 
「おひさますき」をみんなの合言葉にし、これからも子どもたちのできたという経験を増やしていきたいと思います🍀
 
 
児童発達支援センターおひさま 児童発達支援事業 服部

なつかしい思い出

2023/08/23

 夏休みも1か月が過ぎ残り数日になりました。

 夏休みの間に小学校の行事に行くために水筒持参との事で、子ども二人が前日に日にちと時間の連絡を、厨房に伝えに来てくれました。

 

 当日、朝食の前に「水筒ありがとうございます」、「10時過ぎに終わって11時位に帰ってくるから、昼ご飯は学園で食べるから」と元気よく言ってくれました。二人の成長を感じました。

 学園で子ども達の食事の様子を見ていると、昨日まで野菜嫌いな子どもが今日は全部食べたよと、教えてくれます。

 私の子どもが小さい頃と重なって思い出し懐かしく感じました。

これからも母親だったり祖母のように見守り続けます。

厨房 村上

一歩一歩

2023/08/21

夏休みも終盤となりましたが、みなさん今年の夏はどのように過ごされましたか?

きっと久しぶりにお祭りに行ったり、花火を見たり、家族や親戚と会ったりとそれぞれに思い出ができたことと思います🍉

 

さて、今年度も約5カ月が経とうとしており、折り返し地点に近づいています💦

おひさまで言語訓練を受けているお子さんたちもこの期間にそれぞれに成長され、素敵な笑顔を見せてくれていますよ☺

椅子に座って課題に取り組むことができるようになったAくん、自由遊びがしたい気持ちに自分で折り合いをつけてお勉強も頑張ることができるようになったBくん、自分の気持ちや思いを伝えたいときには目を合わせて教えてくれるCくん、「ちょうだい」や「おねがい」をジェスチャーで伝えてくれるDくん、説明や指示を最後まで聴いて課題に取り組めるようになったEくん、新たなことにもチャレンジできるようになったFくん、変更や変化を受け入れることができるようになったGさん、困ったときにはSOSの発信ができるようになったHくん、「まだやりたい」という気持ちを上手にコントロールできるようになったIさん・・・。

ここに挙げたのはほんの一部ですが、お子さんひとりひとりがそれぞれのペースで成長されています。日々の変化や成長は小さいものかもしれませんが、確実な一歩であり、その一歩一歩が大きな壁を乗り越えていく力になると思います。

それぞれのお子さんの特性や性格、強みを理解し、「やってみたい」、「知りたい」、「伝えたい」、「もう一回やりたい」と気持ちを抱けるように、「言語訓練」が楽しい時間となるように試行錯誤しながら内容や構成を考えています。

「できた!」「わかった!」「伝わった!」「通じ合えた!」とキラキラした自信に満ち溢れたお子さんの笑顔に私もエネルギーをもらっています✨

言語訓練の最後に1枚ずつ好きなシールを選んで貼る「おべんきょうがんばりカード」を導入しています。10枚貯まったら、カードを持って帰るようにしていますので、ぜひご家庭でも頑張りを褒めて頂けるとうれしいです💕ご家族や職員とも情報共有をし、成長を促すヒントやきっかけを見つけ、成長を分かちあえる関係でいられるようにコミュニケーションを図っていきたいと思っています。

 

児童発達支援センターおひさま 言語聴覚士 佐藤朱加

お昼ごはん

2023/08/20

 梅雨も明け、日差しが眩しく夏本番を迎えました。子ども達は、先日夏休みに入りました。今回は夏休みのお昼をご紹介します。

ロコモコ丼、冬瓜スープ、キャベツのゴママヨ和えです。

ロコモコとは、白ごはんの上に目玉焼きとハンバーグをのせ、その上からグレイビーソースをかけたもので、1940年代にハワイで生まれた料理です。

学園ではグレイビーソースの代わりに簡単にできるハンバーグソースをかけます。子ども達にも人気があり、おかわりの時には毎回行列ができます。

スープには、夏が旬の冬瓜(とうがん)を取り入れました。冬瓜はそのまま冷暗所で保存しておけば、冬までもつことから漢字では「冬瓜」と書きます。口当たりが良くスッキリとした味わいで食べやすい食材です。

 

ゴママヨ和えは、キャベツ、人参、ちくわを茹で、練りごまと味噌、マヨネーズで和えたものです。練りごまが入ることにより味にコクが出ます。

 日に日に暑さが増してきます。子ども達が夏バテや熱中症などにならないよう、栄養バランスのとれた食事を提供し、新学期には元気に登校してもらいたいと思います。

 

 厨房 野口

目からウロコ

2023/08/18

まだまだ暑い日が続いています。

ニュースで見ましたが今年は暑さが厳しくて熱中症で救急搬送される人が多いようです。

水分補給や涼しい所での休養など自分で心がけて気をつけて過ごしましょう!

 

話は変わりますが、先日作業療法士の満永先生の研修会がありました。

研修の内容は私の担当している運動プログラムで取り組んできたものもあり、何も考えずにたまたま考えた活動が、子どもの苦手な所を改善してくれる動きだったという事が分かり納得するところが多々ありました。

 

話を聞いていくと子どもの弱い所によっては、それぞれ違った運動をしていく事や、サーキットでも一つのコースを作るのではなく、少しずつ変化を付けてバージョンアップする事で、子どもたちもワクワク感がでて気持ちが増す事などを教えて頂きました。

実際体験しましたが、「すごい!」と思う事が多々あり目からウロコでした。

とても学びになり、今後の研修も楽しみです。

 

今回の研修で学んだ事を活かして一人ひとりそれぞれ「できた!」という達成感を体験できるような、また、子どもたちが喜んで活動に取り組んでくれるような活動を考えていきたいと思います。

 

児童発達支援センター おひさま 放課後等デイサービスおひさま 緒方

夏休み真っ只中です。

2023/08/16

あっという間に夏休みも終盤に差し掛かりましたが、おひさまでは児童発達支援の子どもたちや放課後等デイサービスの子どもたちが朝から元気に来所してくれて、とても賑やかな毎日です。

この夏休み、プール遊びや買い物学習、そうめん流し、川遊び…等いろんな活動を行っています。そして、夏休みといえば「宿題」!自分の子どもの頃を思い出すと、宿題は後回しにして遊びを優先してしまう方で、小2の頃、夏休み最終日に泣きながらドリルや一行日記を書いたことを今でも覚えています…(笑)その経験から、「二度とこんな思いをしたくない!」と強く思い、次の年から自分なりに計画的に宿題に取り組むようになりました。ですが、計画を立ててはいても「まだまだあるしいいかぁ!」と後回しにしてしまうことはまだあり、なかなか思うようには進みませんでした。そんな中で試行錯誤しながら自分なりに見つけたやり方が「やる時にやる!(短期集中)」でした。毎日宿題のことを考えて「やらなきゃ…」と億劫になるよりも、宿題をする日を決めてその日の予定分を集中して取り組み、その他の日は思いっきり遊ぶ!と自分なりにメリハリをつけて取り組むことで、宿題の進み具合が順調になり、達成感もありました。
何かに取り組む時や物事を達成する時、責任を果たす時、人とやりとりする等、生活のあらゆる場面で、自分のことを理解して自分なりのやり方・方法を持っておくことが大切だなと感じます。子どもたちがこれから社会で生きていく中で、子どもたち自身が自分のことを理解し、自分に合った方法や気持ちの折り合いのつけ方等を見つけることができるよう、おひさまでの様々な活動や体験がそのきっかけの一つになるといいなと思います。そのために私共も子どもたちや保護者の方々と一緒に考え、子どもたちが楽しくチャレンジできるような活動や経験を提供をできるよう、日々努めていきたいと思います!

↑この夏休み中の子どもたちの作品です✨他にも素敵な作品が沢山です✨

放課後等デイサービスおひさまぷらす 守田

冷やし中華はじめました

2023/08/15

 夏休みも中盤になりました。連日の暑さで食欲も落ち、夏バテする頃です学園の子ども達は元気でとても美味しそうにご飯を食べてくれます。少しでも涼しく過ごしてもらえる様にと、夕飯に冷やし中華を提供しました。小鉢はレバーのしぐれ煮をし、おにぎりをつけました。

 

 冷やし中華のトッピングには定番ですが、錦糸卵・ロースハム・トマト・キュウリで彩り良く、見た目にも涼しげに仕上げました。子ども達にも大好評で、普段野菜が苦手で食べるのに苦戦している子も、おかわりの列に並んでいました。

 まだまだ暑い日が続きますが、食事を通して夏バテしない体づくりのサポートが出来たら良いと思います。

厨房 徳丸