若草学園の実践ブログblog

みんな大切な存在

2017/12/18

 私事ではありますが、保育士を目指したいと思ったきっかけをお話すると、母子、あるいは父子が孤立した子育てにより、そのしわ寄せとして、子どもが病時に一人家で過ごしたり、生きにくさや困り感に気づかない本当に困っている人達は自らヘルプを出されない現実を目の当たりにしたからです。

 リーライズでは、子ども達に対し、「自己コントロールする力」「人とやりとりする力」「社会で生きていく力」をつけるべくSSTプログラムなどを重視していますが、それだけではなく、四季を感じたり、余暇活動を通して友達やスタッフとの会話を楽しみ、少しでもその子どもの課題を改善することで不安を軽減してあげられたら素晴らしいなと思います。

 「ひとり」を気にかけてくれる大人が周りにいて、皆が心配したり、成長を喜んでいることを感じてもらえば「ひとり」がかけがえのないとても大切な存在であるといつか気付いていただけるのかなと思います。

 

若草学園 通所部 リーライズ  高橋

 

 「今年も難易度高めです!!」

2017/12/18

 

 

本日は男子選抜ダンスの練習風景をお届けします!

2年前に結成されたこのチームは『よりかっこいいダンスパフォーマンスをする』事をコンセプトとして誕生しました♪

今日も「自主練やろう」と誰からともなく集まって、CDラジカセを囲み、何度も何度も振りつけの確認をしている子ども達。そのパフォーマンスはもちろんですが、ダンスに一生懸命になっているその姿がかっこいいなぁ~と思います。

年々難易度が上がっているダンス、今年はどんな曲になったのでしょうか!?

クリスマス会の最後を飾る彼らのダンスをお楽しみに・・・★

 「もうすぐクリスマス会」

2017/12/16

今年も恒例のクリスマス会が23日(土)にあります。歌、ダンス、

ハンドベル演奏、劇など子ども達がそれぞれ分かれてステージ発表

します。なかなか全員揃っての練習ができませんが、今日は休日を

利用してハンドベルの練習を頑張っている子ども達の練習風景です。

まだまだ自分の出す音に自信がない子ども達ですが、本番に向けて

頑張って練習しています。綺麗な音色が保護者の方々に届けられますように。

療育者として…親として…。

2017/12/15

 

私は、初めて療育を受けようと相談に来たり、見学に来たりする方の対応をさせて頂くことがあります。相談に来られる方の経緯としては、「健診や育児相談で療育を勧められた」「保育園・幼稚園の先生に相談したら、おひさまを紹介された」「ママ友に相談して教えてもらった」「インターネットで検索した」「相談員さんから紹介してもらった」…など、様々です。時には、同じ法人の園長先生自ら「お母さんの相談にのってあげて!」とお電話を下さるケースもあります。

 個々の悩みも、言葉の遅れが気になって…、集団に入ることが難しくて…、じっとしてお話を聞いていられなくて…など様々です。私自身も年長と年少の子どもを持つ、2児の母親でもあります。保護者の方のお話を聞き、共感できる部分がたくさんあります。親になって初めて、仕事に家事に子育てに…と、時間に追われながらの子育ての大変さを経験しました。

私は大学を卒業してから知的障がい者の施設(入所・通所)や相談員などのお仕事をさせて頂き、ずっと福祉の世界で過ごしてきました。仕事で色々な人と関わってきましたし、事前予告や褒め方、声をかけるタイミング、声のトーン…など色々学んできたつもりです。しかし、親として子どもと関わる時には、頭では分かっていても、ついつい感情的になってしまったり、親の考え(希望)を押し付けてしまったり、話をゆっくり聞いてやれなかったり…と反省の毎日です。きっと相談に来られる保護者の方も同じだと思います。

私自身も子どものことで悩んだ時に、「私の育て方が悪いのかなぁ…、私のせいで…」と自分を責めたこともあります。私は運良く、私の両親と同居しているので、子育て等の手助けもしてもらっています。保育園の先生にも連絡帳を通して、色々な相談もしています。また、我が子も地元の療育事業所のお世話になっています。私は一人の親でもあり、療育者でもありますが、我が子の集団生活での様子はどうしても知ることが出来ませんし、その場で子どもに関わることも出来ません。私一人で子どものために出来ることは限られていると思います。保育園の先生や療育事業所の先生のことばを聞いて「あっ、そうなんだぁ~」と新たな発見や気づきがあることも多々あります。「お母さんだから出来る」「先生だから出来る」「おばあちゃんだから出来る」ではなく、皆の力が必要なんだなぁ~と改めて感じます。

私たち療育事業所は、子どもの「(自分で)出来た!」をどのように関わったら伸ばしていけるのかを保護者の方と一緒に考えて、伸ばしていくところだと思っています。そのためには、保護者の方や保育園・幼稚園・学校の先生、おじいちゃん、おばあちゃん、色々な福祉サービスを紹介して下さる相談員さん、赤ちゃんの頃から見守って下さった保健師さん…皆の力が必要と思います。

私たちは、保護者の方が安心して相談に来られる、安心して我が子を預けられる事業所でありたいと思います。そして、子どものために一緒に悩み、考え、一緒に育てていけるような支援者でありたいと思っています。私たちは保護者の方を含め、子どもの笑顔を守るための応援団です。「ひとりの命にみんなで寄り添う」という法人理念のもと、法人全体で、そして地域全体で子ども達を支えていきたいと思います。

私はこの年になって未だに親に怒られます。(笑)親になった以上、一生子育ては続くんだなぁ…と改めて感じます。(笑)まだまだ子育てライフは始まったばかりです。一人で悩まずに色んな人に相談して、色んな人に協力してもらって、子育てを楽しんでいきましょう!

悩んだら「おひさま」にいつでも来て下さい。コーヒーでも飲みながら子育てのお話をしていきましょう♪

 

若草学園 通所部 児童発達支援センターおひさま(河瀬)

「もしもし」

2017/12/15

 

「もしもし、おかあさん?」そう言って電話をする男の子のG君。

時々「うん、うん。」「でねー。」とお母さんとの楽しいおはなしの時間ぞ過ごしました。お母さんと話をした後はいつもゴキゲン。今日は久しぶりの電話をして、安心して寝付きました。

この電話をするという繋がりや喜び、楽しみがあるからこそ毎日G君は頑張っているのだなと、改めて思う今日この頃でした。

一緒に頑張ろうね(^^♪

2017/12/14

「一人のいのちにみんなで寄り添う」という理念について、私たちが実践している取り組みの中での事例を一つ上げさせて頂くと。

私が担当しているきらきらクラスの男の子についてです。

その子は、自分の思いを相手に伝えることが苦手で、何か伝えたい事があるときや、気に入らないことがあったときなどに、相手をたたいたり蹴ったりする形で意思表示をすることが多く見られていました。そういったときに、たたく、蹴るなどの行動を止め、何を伝えたかったのか本人の思いを受け止めたり、汲み取るようにしています。次に気持ちを代弁したり、本人が伝えやすいように○×などの選択形式にして、その子自身が自ら意思表示をしやすい環境を作るような取り組みを行っています。

こういった取り組みを行っていくうちに、たたくから、手を引くや二択のどちらかを選択するといったように、たたく以外の表現で少しずつ意思表示の形が変化してきつつあります。そのほかにも、朝のお集まりでお名前を呼ぶときに、初めは目も合わせなかったのですが、今は笑顔で「はい!」と言える回数も増え、お友達との関わりなども増えてきています。

相手に思いを伝えるという事は、コミュニケーションを取る事となり、それはまた社会で生きていく力につながってくると私は思います。この社会で生きていく力を身に付けるためにサポートしていくことが、白川園の「一人のいのちにみんなで寄り添う」という理念にも繋がってくると私は思います。

「私が大事にしている事」

2017/12/14

 

私が日々の仕事で意識している事は、一人一人に声を掛ける事です。学園には50人近くの子ども達が生活しています。日々業務をしていると自分の持ち場以外の子どもとは一言も会話をしない日もありますので必ずみんなに声を掛けるよう意識しています。するとある子は今日何が嬉しかった、何で怒られたなどいろいろ話をしてくれます。話をしているとその子はどんな気分なのか、その子にどう接したらいいのか考える良いきっかけになります。もし会話が出来なくても挨拶だけでも相手の子は笑顔で挨拶する、少し恥ずかしそうにしながらも返してくれます。私にとって子ども達と関わり合うとても大事な機会なので、これからも続けていきたいと思います。

若草児童学園 入所

子どもと向き合う

2017/12/13

 私は以前、同法人の保育園・幼稚園で働いていました。

 沢山の子ども達を見てきましたが、その中で、いつも「一人ひとりは十分に力を持っているのに上手く表現できずにいるのはもったいないなぁ。」と感じていました。

 教室から飛び出してしまう、お友達に手が出てしまう、上手く言葉で気持ちを伝えられずパニックになる、1日トイレに行けずに我慢している、全く給食が食べる事ができない・・・など、その原因を知りたくて、毎日うずうずしていました。

 そんな時、おひさまに出会いました。

 私は、思い切って転職しました。

 おひさまに来て、約3年になります。ここ2年は、ぽかぽかクラスの子ども中心に関わらせてもらっています。ぽかぽかクラスは、生きていく為の基礎となる生活力の向上を目指しています。

 「挨拶」「食事」「排泄」「着替え」「手洗い」「歯磨き」など、私たちが生活の中で当たり前に出来る事を伝えていくのですが、小さい子どもが相手だと正直、もの凄く労力がいります。それは、一瞬一瞬が成長のチャンスだからです。丁寧な関りと繰り返しのトレーニングで、出来る事は必ず増えていきます。成長を目の当たりにした時、とても幸せを感じます。

 しかし、何かを伝える時、まず大切にしないといけないのが信頼関係だと思います。方法を伝える事はもちろん大切ですが、それ以上に、子どもとどう向き合うか、すなわち、「心」が一番大切だと思っています。

 「今日の体調はどうかな?」「この子には、こういう言い方をした方がいいかな?」「お家で何かあったかな?」「この子はどう思ってこう言ったのかな?」・・・頭の中では常にこんなことを考えて関わっています。子ども達に、まずは、「人を好きになって」→「お友達と関わりたいと思えるようになって」→「集団生活にチャレンジ(人は人の中で育つものなので)」

できる力を付けて進級させてあげたいと思っています。

 また、家族、特にお母さんの状態の把握も大切だなと感じています。家族が幸せでなければ、子どもの笑顔も半減すると感じるからです。

これからも、職員(仲間)や保護者さんと繋がって、子ども達が笑顔で楽しく生きていく力を付けていくお手伝いができれば・・・と願っています。そして、自分自身も一緒に成長していければと思います。(いくつになっても、向上心は持ち続けたいものです!!)

 子どもの得意な所はより伸ばし、苦手な所は自分で「できた!」が経験でき、自信をつけ、自己肯定感が高まる様な、さりげないサポートが出来る「おひさま」を目指して、これからも微力ながら笑顔で働きたいと思います。宜しくお願い致します。

伝統行事餅つき

2017/12/13

   

12月に入り年の瀬も近づく中、来年も良い年になりますよう願いを込めみんなで餅つき大会を行いました。
アツアツのもち米を男の子を中心に『よいしょー』『よいしょー』の掛け声が飛び交う中『ペッタン』『ペッタン』と力強くついていきました。
つきあがった餅を女の子を中心にしら餅とあんこ餅に丸めていき、「きなこ」「納豆」「砂糖醤油」「すりおろし大根」とそれぞれ好みの味付けで頂き、『おいし~ 』と声が上がっていました。
伝統行事を通して、餅をつく力加減や声の掛け合いによる連携、餅を丸めることでの手の使い方、なにより一つのことをみんなで取り組む協調性を学ぶ機会になりました。

一人の命にみんなで寄り添う

2017/12/12

私は、放課後等デイサービスくまぽこで児童発達支援管理責任者として勤務しています。

利用して頂いている子ども達には何らかの障害があり、保護者は職員の想像もつかない程の不安を抱えながらも子ども達の生きる力と成長を願って当事務所を選んで下さり、利用されているのを強く感じながら職務についております。

担当している中学生のT君は、2歳の頃から顔面への自傷が酷く視力が低下してしまいました。言葉でのコミュニケーションは難しく、自分の要求や感情を自傷でとっさに伝えている姿が見られます。いつもぬいぐるみを手に持ち噛んでいる姿や手をシャツの中に入れている姿には不安な気持ちを感じます。

今年は、子ども療育センターの指導を受けT君は「自分から動く。自傷以外で要求するコミュニケーションツールを持つ。」を目標にし、職員は『待つ支援』を課題としました。

保護者にもセンターの指導を伝えると「家族も本人の自発的な行動を待ちます。」と言って前向きに受け取ってくださいました。指導を受けて半年間『待つ支援』を職員も保護者も意識してきたことで自傷は少なくなり自分で靴の片付け、連絡帳提出、一人で食事、自発的な挨拶(目を見てお辞儀)をゆっくり時間かけながら取り組める様になりました。

毎日保護者のお迎えの際にはT君の成長した姿を喜び合っています。

T君と家族の不安に職員の知識や観察だけではなくセンターの指導を基に寄り添えた事は良かったと思います。「家族や子ども達が困っている事は何か?」専門的な観察と支援で安心感を持っていただけるようにと思います。

 

   若草学園 通所部 放課後等デイサービスくまぽこ  Y.H

『思いを伝える為に』

2017/12/12

思春期を迎える児童さんの中には、様々な悩みを抱えている事が多いものです。自宅から離れ、若草学園での集団生活、日頃言葉には出来ない時もあるのかもしれません。そんな時、また一つ静かでゆっくりとその日の出来事を整理する時間がありました。それは、就寝前の暖かいお布団に入る時間帯です。部屋の電気を消し、布団に入り、天井を眺めながら会話をする。不思議なもので、職員が横に座っていると日頃皆の前で色々話さない児童さんが、その空間になった途端、解放された様に心の中の扉が開き始め、延々と話が終わりませんでした。私たちはその思いに共感し、思いを汲み取り、明日への活力に繋げなければなりません。心に寄り添う場面を今日もまた探していこうと思います。

子どもの世界に寄り添う

2017/12/11

 私は、昨年の4月より放課後等デイサービスリーライズの職員として、発達に課題のあるお子さんの療育を行っています。日々の支援に携わらせて頂く中で、大切にしていることがあります。それは、「相手の立場にたって考える」ということです。しかし、私自身初めはこうではありませんでした。自分の思いを子ども達に伝えてしまうことが多く、伝わらずに悩み、また子どもの行動だけに着目をした関わりを行ってしまい何度も何度も失敗をしてきました。しかし、ふと日々の支援を振り返った時に、このままではいけないと思い、施設長へ相談をしたことがあります。その時に、施設長から言われた一言ではっとしたことを覚えています。「子どもの世界に飛び込んでみたら」という一言でした。その言葉で、私は、「もしかしたら、これが気になって行動したのかもしれない」や「もしかしたら、学校で何かあったのかもしれない」や「もしかしたら、家で何かあったのかもしれない」など、子どもの立場に立って色んなことを考えるようになりました。それを考えていくと同時に、ただ考えているだけでは何も進まないことや、それをこちらから発信していくことの重要性にも気づきました。学校のお迎えの時から、療育は始まっています。いつもと表情が違うようであれば、学校の先生へ確認を行い、家庭での困りごとがあれば保護者と話をする時間を設け、子どもや家族に変化があれば相談事業所と連携を図るなど、環境を整えていくことの大切さに気づきました。子どもが成長をしていく上では、保護者・幼稚園・保育園・学校・療育事業所・相談事業所・病院など多職種の連携が必要であり、どこか一つが関りを持っておけば良いというわけではありません。何かあったら直ぐに手助けが出来るように、皆でサポートを行い、未来ある子ども達が安心して過ごすことが出来るような環境作りを行っていきたいと思います。

若草学園 通所部 リーライズ 藤崎

「仲なおりできて よかったね!」

2017/12/11

 

 

一ヶ月前から担当の職員と向き合えない高3のCさん。

卒業前と私生活のストレスなのか気持ちのコントロールがうまくいかず、施設では母親代わりである担当の職員に対して声を掛けられても無視し続け、担当の職員も困っていました。

二人のクッションになれないかと思い、三人で話しをする場を設けました。女の子はうつむき顔を上げて話してはくれませんでしたが、今までの思いを代弁したり、聞いたりしているうちにぽつりぽつりと口を開いてくれました。話しているうちにお互いの思いを伝え、勘違いの部分の和解もできました。

心と心がつながった瞬間でした。それまで休止していた担当との交換日記もまた再開してくれるとの事。その後、モヤモヤが取り去られすっきりしたのか「さっきは、ありがとう!」と笑顔で抱きついてきました。「こちらこそありがとう」と伝えました。

素敵な笑顔に出会えたひと時でした。

若草児童学園 入所

 

放課後等デイサービス おひさまより

2017/12/08

 

現在、当事業所ご利用中のお子様は、学習面や対人関係など様々な課題を持っています。その中には生活面も全てにおいて支援が必要なお子様もいます。家族背景や家庭状況などの様々なバックグラウンドの課題もありますが、担当スタッフを中心に、送迎時から事業所での様子、保護者とのやり取りなどの情報共有を行っています。

また、相談事業所や学校・役場・事業所を交えて会議を行う等、現在の子どもの困り感や家庭での困り感などの状況把握を行い、連携を図っています。

片付けが苦手な子はまず、ランドセルの中を一緒に整理しながら直す場所を確認し、チェックシートを用いる事で少しずつ意識付けができ、褒められることが増えました。結果、今では連絡帳忘れが減り、ランドセルの中も整理されています。その子は「私は将来、動物のお医者さんになりたい。」と話してくれました。私は、この子たちが将来自分の夢を叶え、社会で自分らしく幸せに生きて行って欲しい!という思いの中で、私たちが今出来る事は何か?今必要な支援は何か?という事を常に念頭に置き、子どもの個性を大事にしながら生活の中で何に困っているかを知り、気持ちに寄り添いその子に合った支援を行っていくよう取り組んでいます。社会の”生きにくさ“を軽減し、就労へと繋げていく支援を地域や関係機関と連携を図りながら行っていきたいと思います。

 

若草学園 児童発達支援センターおひさま

放課後等デイサービス(錦戸)

きらきらクラス より

2017/12/07

 

利用されている子どもさんの中に人とコミュニケーションを取ることが苦手な女の子がいます。

利用当初は少しでも自分の思いと違うことが起こると自分の思いが通るまで大きな声で泣いたり、こちらの声掛けもなかなか耳に入りませんでした。

お友達との遊びの中でも自分ルールが強く、自分のペースで遊びを展開する為、遊びが長続きしませんでした。また、言葉に不明瞭さがある為、大人は思いを汲み取ることが出来てもお友達には上手く伝わらないこともありました。伝わらない苛立ちから声が大きくなったり、分かって欲しいという思いから強い口調になる為、お友達は怒っていると感じて離れていくこともありました。

まずは私たちが本児の思いを代弁したり、場面に応じた言葉のやりとりを伝えていきました。様々な活動を通して待つことや我慢する力もつけていきました。「まあいいか」や「仕方ない」と思えることが増え、折り合いをつけられるようになってきました。言葉も不明瞭さはあるものの伝わる言葉が増え、お友達とのやり取りに楽しさを感じられるようになってきました。

今では自分から「一緒にしよう」と遊びに誘ったり、お友達のことを気遣う姿も見られています。笑顔がたくさん見られています。お友達との関わりが増えていくことでトラブルもありますが、それも大事な経験です。関わりを通してお友達に優しくされたり、優しくする経験を積んでいます。相手を思いやる気持ちを持てるようになり、人との繋がりも広がっています。大人との関わりも大事ですが、子ども同士の関わりはもっと大事です。子ども同士の関わりの中で学ぶことがたくさんあります。これから生きていく中で大きな力になります。

子どもたちと日々過ごしていく中でこれから先、生きていく中でこの子たちが自分のことを分かってくれる人、困った時に助けてくれる人に出会えたらいいなといつも思っています。支えられたり支えたり、助けられたり助けたり、人と人との繋がりを大事にしながら楽しい人生を過ごせるように少しでも育ちの力になれるように園や他機関と連携を図りながら子どもたちと関わっていきたいと思っています

放課後等デイサービス くまぽこ より

2017/12/06

 

私は放課後等デイサービス「くまぽこ」で働いています。くまぽこには、地域の小中学校や支援学校の子ども達が放課後に通ってきます。

ある支援学校高等部のA君は、卒業後には一般就労も視野に入れて現場実習に取り組んでいました。くまぽこでは将来、社会や地域に出て行くことを考えて予算に合わせた買い物の仕方、公共交通機関を利用しての外出などをプログラムで実践しています。A君には、それらの活動に加えて利用日のリーダーをして欲しいとお願いしました。A君にリーダーをお願いすると、自分のことだけでなく、リーダーとして行動することを自分なりに考えて、おやつの時間に他のメンバーの分の椅子を準備するなど、意識して過ごしてくれる姿が見られる様になりました。また保護者にも、将来を見据えた取り組みを考えて提案することで、家庭で取り組んでいる内容や様子を詳しく話して下さり、今後試してみたいことも提案して下さるようになりました。私は、A君の将来に向けて具体的な支援の内容を他職員と協力して考える中で、これまでよりも前進して考える事が出来たように感じました。それが自分達だけでなく保護者の方と一緒に、同じ方向を向くことが出来たように感じられ時に嬉しさを感じました。これから、この支援の内容を実践していけるように、職員同士で連携を取り合いながら過ごしていきたいと思います。

放課後等デイサービス リーライズより

2017/12/05

 

 

放課後等デイサービスリーライズに5月から勤務することになり、正直わくわくした気持ち・不安な気持ちで一杯でした。しかし、出勤初日でその不安も吹き飛びました。それは、「え?だれですか?」と何人もの子どもが話しかけてくれたからです。

現在7カ月経ちますが、子どもの表情・言葉・しぐさ・視線に気を張りながら、話すように心掛けています。

A君は、当初療育活動は「しない」と話してくれました。それは、活動内容が嫌だったのかと感じました。嫌だった理由は教えてくれませんでした。施設長や職員に相談したり、スキルアップ研修を通して、気づいたことがありました。それは、その日の学校生活や家庭、送迎中、友達関係をちゃんと把握しておくことが大事だと感じました。「嫌だ」という言葉の裏には、色々な背景を見なくてはならないし、A君の得意なことを見逃してはいけないと感じました。

八月の療育キャンプでA君の大きな成長を見て、刺激を受けました。それは、初めて会うお友達・おひさま放ディの関わり方でした。初めは、「療育キャンプいかんし」とA君から聞いていました。しかし、同じ部屋に泊まるお友達と笑顔で過ごし、自分から進んで会話している姿があったからです。夜の消灯まで友達と仲良く話していました。この初めての泊りで知らない人と過ごす時間はすごい貴重な時間だったと思います。もちろん、お友達とも喧嘩することもありましたが、ちゃんとA君は自分の意見を教えてくれました。

その時に、どのような言葉を伝えれば、良かったのか分かりませんでしたが、帰って施設長の話を聞き、喧嘩の原因も分かり、療育に対しての深さを感じていきました。

一人の子どもと向き合うとき、すごいエネルギーを使います。それは、自分の五感に働きかけ、常に子どもの目線に立ちたいからです。職員同士での情報共有や保護者から聞く子どもの家庭の様子や教育の日の訪問時の子どもの様子を見て、職員それぞれ受け取り方や感じ取り方は違うと思います。しかし、子どもの為に何かしたい・子どもが「なんかリーーライズに来ると出来るんだよね」と言ってもらえるように日々職員と意見の交換をしています。

子どもが、「できた」と思える体験をどんどん増やしていきたいと思います。

 

若草学園 通所部 リーライズ 田島