「言われんでもわかるでしょ!」
買い物でお店に行った時に聞こえたこの言葉。よくよく考えるとこの言葉って不思議で難しい言葉と思います。これは暗黙の了解の上で分かる言葉だと思います。ちなみに暗黙の了解とは、
「口に出して明言しないものの、当事者間の理解や納得が得られているさま。言葉にしなくても皆が了承しているさま。」
Weblio辞書 https://www.weblio.jp/ より引用
「言われなくても」とは既に物事を分かっている前提に話をしていること。
「分かる」とはしっかり理解・納得していること。この二つがそろって初めて暗黙の了解は成立するはずです。ただこれは、しっかり分かるまでは成立しない言葉だと考えます。
自分が学園で子ども達と関わる中で、この「暗黙の了解」が分かるまでは色んな経験、指導、間違いやそれに対する対応の仕方を学んでいく必要があると考えました。当然「分かる」まではそれらを毎日の生活、遊び、行事の機会など、色んな事を通してから「分かる」ようになっていきます。
以前カードゲームを子ども達に教えて、今の子ども達の遊んでいる姿を見ると、互いにルールを守る事が出来てきており、間違えていたら互いに教え合い、最近は分からない事は分かっている職員に聞くことが少し出てきました。
これに限らず自分の支援も、子ども達の分からない事が「分かる」様にする、それがルールを守る、ひいては完成して「暗黙の了解」になるのでは・・・と思います。そこまでの道のりはとても長いですが、子ども達それぞれの特性・性格などに合わせて支援をしていければと、この言葉から考えました。とにかく分かるように、いろいろと工夫して支援を考えていこうと思いました。
入所部 松尾