若草学園の実践ブログblog

今年もお世話になりました

2020/12/08

今年もあとひと月足らずとなりましたが…、何と言ってもコロナ禍の1年でした。

大人以上に子どもたちも新しい生活様式を受け入れて、気持ちのコントロールをしながら過ごしているのを感じています。

マスクにソーシャルディスタンス、手洗い、うがい、手の消毒・・・気をつける事が色々あって、もどかしさもあると思います。言葉を覚え始めた小さな子どもたちにとっても大好きな先生たちとおしゃべりする時に、先生の口元が見えないのは、言葉の発達に影響がないかが心配になります。新しい生活様式が後々、子どもたちの成長にどんな影響が出てくるのか気がかりです。

ところで、おひさまに錆柄の子猫が迷い込んできました。顔は黒毛なので表情が分かりにくい猫ちゃんです。(美人さんなのかどうなのか・・・?)

ひょっこり寒い夜にやってきて段ボールの暖かい寝床と少しばかりのキャットフードを貰ってそのまま若草学園の敷地内で過ごすようになりました。敷地内をのんびり散歩するようになりましたが、敷地内は車の行き来もあり、危なくないのかな…と、思う場面もありました。職員間で「ちゃんと里親探しをしよう」という事になり、動物病院で健康診断を受け、里親募集のポスターを貼り、今はゲージの中で過ごしています。最初の頃は人間が近づくと「シャーシャー」と威嚇をしていたのですが今では「ニャーニャー」に変わりました。恐る恐るですが人間が近くにいても餌を食べたり、ひっくり返って昼寝をしたりする姿が見られ、リラックスしている様子がうかがえ微笑ましく思います。

毎日、細やかな世話をして、声をかけてくれる職員のことを信頼してきているのだと思います。「人間って、やさしいな」と思ってくれているといいなと勝手に思っています。

一日も早く優しい里親さんが見つかりますようにと願っています。

猫とのコミュニケーションは言葉ではないのですが、「気持ちが通じる」という事はあるのかなと思っています。きっと生き物は心で通じることが大切なのだと改めて思いました。

 

放課後等デイサービスおひさまぷらす  吉田広子

「いつも見守っているよ」

2020/12/07

 令和2年ももうすぐ終わります。

今年を振り返ると今までで一番手洗い・消毒・うがい・マスク着用の回数が多かった一年ではないでしょうか?

今までにない「自粛」生活を経験したのも初めてでした。不安と恐怖、苛立ちを抱えながらの慣れない生活をもう一年近く送っています。

学園でも外出・帰省の希望も叶えることが出来ない時もありました。子ども達も世の中の状況を感じとりどうしても外出する・帰省すると不穏になる事は少なかったのですが、「家に帰りたい」と泣き叫びイライラをぶつけてくる子もいました。

そんな時、現場の職員は「そうだね、帰りたいよね。でももう少し頑張れるかな?」と励まし保護者に電話をしたり、手紙を書いたりしながら家庭と繋がって子どもたちを支えています。

いつもみんなの事を見ているよ、思っているよという気持ちで子どもたちに何気ない事でも話しかけたりして支えているつもりでいました。

「つもり」というのは、先日の登校時「なんかきついと?」と子どもに声を掛けられ??

でしたが、少し疲れが出ていたときだったと思います。そんな変化も見ていてくれるんだと優しい言葉に涙が出そうになりました。

その後も甘酒・生姜湯なんか飲んだら元気になるよなど気を使ってくれます。

そんな、優しさを大事にしながらこの自粛生活も「いっぱい話せたね」「いっぱい笑えたね」

と話せるように意味のある関りをもっていきたいと思います。

                  

入所部  山下

改めて感じた…

2020/12/04

 

早いもので、もう12月。年明けまで1か月を切りましたね。時が過ぎるのはあっという間です。

今月の活動の中でクリスマスの製作をしているのですが、みんなかわいい飾りを作ることが出来ていて、微笑ましく思います。また、作った後に「これ飾って、サンタさんが分かるようにするんだ😊」と教えてくれたり、「サンタさんに○○もらいたいんだ~」と教えてくれる子どももいて、みんなクリスマスが待ち遠しいのだなと感じた瞬間でした。楽しんで製作してくれる様子を見てこちらも嬉しくなりました。

 

クリスマスだけではなく、様々な行事を楽しみにしている子ども達。「○○するの楽しみなんだ~」などと教えてくれたりしてワクワクな子ども達の表情を見ると、「楽しみにしているから準備頑張らないと」と頑張る源になります。

子ども達が喜んでくれるようにと考えながら準備をしていると、こちらもワクワクな気持ちになります😊

やはり、子どもたちの笑顔はほんとにエネルギーになるなと改めて感じました。

子どもたちが喜ぶ顔をこれからもたくさん見られるよう、頑張っていきたいと思います。

 

児童発達支援事業  熊本

NHK特集「ドラマこもりびと」と「あるひきこもりの死」をみて

2020/12/03

 11月22日に放送された。「こもりびと」をみました。息子役が松山ケンイチさんで、父役が武田鉄也さんでした。全国の『ひきこもり』の数、100万人、その半数以上が高齢化した世帯」というテロップが始めに表示されました。

 父は息子が何を考えているか知りたいのに、息子とのコミュニケーションをとることができずにいます。それで、「ひきこもり親子の会」の集まりに出席しレクチャーを受けました。その内容は、

・まずは当事者が何に困っているかを知ること。

・プレッシャーをかけない。

・安心感をあたえる。

・とにかく相手を認めることが大事。

・頭ごなしに叱るのは逆効果。

・そのまま生きていても大丈夫と伝える。

 

 また、当事者(当事者であった人?)へのインタビューもあり、以下のコメントがありました。

・「絶望しきっていて、自分の未来はないものと考えていた。現実を見ないよう、その場しのぎで考えないようにしていた。」

・「普通になりたい希望が強かった。今の自分とのギャップで動けなくなる。」

・「普通じゃないと幸せでないというのが怖い。自分が押しつぶされると感じた。」

 

 私のドラマの感想として、人それぞれの考えや思いがあるので一概には言えませんが、親は子どもの将来のことを考え伝えるが、一方の子どもは良くなりたいと思っているのに頑張っても上手くいかない。どうしたらよいかわからない。背景には社会的な環境も大きく影響をしているので、いろいろな分野の人と連携して、少しずつ丁寧に寄り添わなければならないと感じました。

 

 最後に11月29日に放送されたNHK特集、「あるひきこもりの死」の番組の終わりで支援している職員さんのコメントを引用して話を終わります。

・「誰も死にたいと思っている人はいないと思う。自分一人の力じゃどうしようもなくなっている。そういう選択をせざるを得ない状態になってしまっていると思う。」、「生きててよかったな、生きてて悪くないと思える日が必ず来る。そういう日が来るまで一緒に歩んでいきたい。」  

                     相談支援センターいちばん星 はんざわ

12月の子どもの発達セミナーについて

2020/12/03

相談支援センターいちばん星では大津町役場と共催で、毎月「大津町子どもの発達セミナー」を開催しています。

今月は、12月15日(火)に開催します。

 

●日時:令和2年12月15日(水)

●場所:大津町生涯学習センター2階 中会議室

●講師:熊本県立大学地域連携・研究推進センター 食育推進プロジェクト

    特任講師 本田 藍先生

●演題:「子どもの身体を作る”食の力”」~栄養、食品添加物、好き嫌いなど、食に関するQ&A~

 

※参加を希望される方は、大津町役場 福祉課 障がい福祉係に申し込みをお願いします。

 大津町役場 福祉課 障がい福祉係 (096)293-3510

日本語って難しい・・・でも

2020/12/02

♫おやまに あめが ふりました~ あとからあとからふってきて~

ちょろちょろおがわが できました♫

 これは『あめふりくまのこ』の歌詞です。

 2番の歌詞は

 ♫いたずらくまのこ かけてきて~ そうっとのぞいてみてました~

  さかながいるかと みてました~♫ です。

 

 我が家の長男が3歳の頃、保育園で歌を聴いてきて「お魚がイルカさんと見てたんだって!」とニコニコ話してきました。

 私の思考では考えつかないこの発想!!

 思わず魚がイルカさんと小川を覗いている情景を思いうかべ、笑ってしまいました😋

 音の認識や文字を獲得していると、無意識に単語や助詞を認識し理解していきますが、3歳頃の音の認識が未熟な頃には、耳からの情報を聞こえたまま処理してしまいます。

 なので、このような聞き間違えや捉え違いが生じるのです。

 我々、大人でも初めて聞く言葉や知らない言葉では同じようなことが起こりえます。

 

 このエピソードから改めて「日本語って難しい・・・でもおもしろい!!」と気づくことができました♪

我が子やおひさまの子どもたちと関わる中で毎日、思わずクスっと笑えるかわいいやりとりやとびかうことばの数々、「え⁉そんなふうに考えるの?」など新たな発見をもらうことができ、幸せだなあと感じています!ことばの専門家として「固定概念や先入観にとらわれずに、柔軟に」をモットーに、これからも楽しく子どもたちとコミュニケーションが図れるよう、努力していきたいと思います😊

 

 

児童発達支援事業 言語聴覚士 佐藤朱加

販売会

2020/12/01

秋のイベントは軒並み中止や入場制限となる事が多く、子ども達にとっても大人たちにとっても残念な年だなと思っていました。私の場合は一年目の為、入所の子ども達の様子は生活の場での表情しか知りません。学校イベントは外での子ども達の様子を見る事が出来る絶好の機会です。そんな中、規模の縮小や場所の変更がありつつ開催された販売会では学園での表情とは違う子ども達の姿をみる事ができ、とても微笑ましかったです。また、日頃の作業の成果である作品が立派で、「断捨離」をしていたはずがついつい買い込んでしまい物が増えてしまいました。学校ではこんな作業をしていたのかという発見と、一日一日を重ねて少しずつ完成させた作品は手放すことのできない物であり、毎日大切に使っています。ひとつ、来年の楽しみが出来嬉しく思いました。

 

 

入所 前田

 

いつもありがとう

2020/11/30

先日、おひさま放デイの活動で、勤労感謝の日に向けて感謝の気持ちを伝えるカード作りを行いました。

日頃お世話になっている人や「ありがとう」を伝えたい人に向け、メッセージを考え記入し、装飾をして渡します🎵

その中で、文章の構成や言葉の使い方、表出を促したり、気持ちを言葉にすることが難しい子も、一緒に考え、文字にすることで、伝え方を学んでいます。

 

活動の中では、文章をすぐにイメージすることが難しい子に対し、例文を提示(お母さん、おいしいご飯を作ってくれてありがとう等)し、そこから一緒に考えることで、文を書く練習もしていきます

今回、1年生はこのような活動は初めてでした。その中で、いつもは自分で考えて書くというよりも、選択肢の中から選ぶという事が多かったAちゃん、「何と書こう…」と悩んでいたので、「例えば~と書いてもいいんだよ」と例を伝えました。すると、またまた「ん~…」と悩み、「ママに昨日お菓子買ってもらったのが嬉しかったんだ!そのこと書こうかな?」とお話してくれました。つい昨日のことではありますが、私はいつも気持ちを発信する事が少ないAちゃんが、“感謝の気持ちを伝える”というワードから、自分の出来事を振り返り、自分の言葉で考えようとする姿に成長を感じました(;_;)

 

他にも、お母さんに素直に感謝を伝える事が恥ずかしい年ごろの男の子が、「先生見らんでー!」と言い、隠しながらもしっかりお母さんへメッセージを書いている姿や、カードに貼る装飾を選びながら、「お母さんはね、お花が好きだからこれにする!」と言う子、「ママ絶対喜ぶね!」と貰うお母さんの姿を想像している子がいて、今回の活動を通して、いつも心の中で思っている“ありがとう”を形にすることが出来たことは、子ども達にとっても嬉しかった様でした😄💛

放課後等デイサービス おひさま 東

嬉しくなる褒め方

2020/11/27

11月も、もうすぐ終わろうとしていますが、真夏のように暑い日もあれば、例年通りの寒さになったり最近の気候はわからないですね。

 

さて、今回は私が習った子どもに対しての褒め方についてかきたいと思います。

子どもは、褒めて育てた方がいいといいますが、褒め方にも子どもをやる気にさせる褒め方があるそうです。

例えば、お手伝いでお皿を洗ってくれた時、「〇〇ちゃん、お皿洗ってくれたんだ!いい子ね」という褒め方はお手伝いをしてくれたからいい子、手伝わなかったら悪い子となります。これを条件付きの褒め方で心理学ではyouメッセージといいます。「〇〇ちゃんがお皿を洗ってくれたから、お母さんゆっくりした時間が持てて嬉しかったよ」という伝え方をIメッセージといいます。Iメッセージは自分のそのままの気持ち、嬉しかった事を伝えることです。

このように伝える事で、「お母さんが喜んでくれた」という気持ちになり、子どもの自信に繋がり、モチベーションも上がっていくそうです。

普段する事(挨拶や靴をきちんと履く等)や日常の事を褒める事も大切で出来て当たり前ではなく「〇〇ちゃんがいつも大きな声で挨拶してくれるから朝からやる気がでるな」というふうに伝える事で、次からも挨拶をするようになったりするそうです。

大人も褒められることでモチベーションが上がります。決して自分で上げられるものではないと思います。

過去と他人は変えられない、変えられるのは未来と自分だそうです。

 

子ども達が何でも話せる環境を、しっかり作っていこうと思います。

 

私もおひさまに通ってくる子ども達を何か一つ褒めるようにと心掛けています。ですがIメッセージでの褒め方が出来ているかまだまだ分かりません。褒めることを日頃から積み重ねて習慣にしていきたいと思います。

放課後等デイサービスおひさま 緒方

支え合い☆

2020/11/26

ある日のお迎え時の出来事です⭐️

 

下校に合わせて学校へお迎えに行き、児童昇降口で子どもたちが出てくるのを待っていると、学校の先生方も出てきてくださり、授業や休み時間の様子、最近頑張っていること、その日の出来事など、お話しくださることがあります。ほんの少しの時間ですが、教育の日がなくて、学校の様子がなかなか見に行けない中では、とても有り難いことです✨

 

「自学を頑張っているんですよー‼︎」

「持久走で2位だったんですよ‼︎」

「ピアノで紅蓮華が弾けるようになりました‼︎」

「今日は日直頑張ってくれました✨」

「校外学習だったけん、疲れているかもしれません💦」

 

先生方からお聞きした話を(スタッフが知っていると)子どもたちにしてみると、「なんで知ってるとー??」と、目をまん丸くした表情を見せながらも、「まぁね」「すごい??」と自信に溢れた様子に、頼もしさと嬉しさを感じます ☺️

 

ある日、いつものように迎え場所で待機していると、ある先生が声をかけてくださいました。いつも子どもたちの様子をいろいろと話してくださる先生です ☺️

 

「Aくん、昨日のおひさまで頑張ったみたいですね✨…と、お母さんからの連絡帳に書いてありました✨…そして、私もたくさん褒めときました🎵」

 

Aくんを中心に、ご家庭・学校・おひさまと、連携して、繋がっているなぁと感じました。

“子ども”に対して”大人”(=ご家庭、学校、事業所、かかりつけの病院等…)の様々な立場や機関からのアプローチがありますが、その周りの大人たちが連携を図ることで、より深まった支援が行えると考えています。場所や手段は違っても、”子どものために”という思いは共通していると思います。

Aくんの立場になってみると、おひさまでの”できた”の経験が、ご家庭で褒められ、更に学校でも褒められて、相乗効果となり、より自信へと繋がったのではないかなと思います。

このように色んな方々との情報共有を大切にしながら、よりよい支援をしていきたいと改めて感じた出来事でした‼︎

 

 

 

 

放課後等デイサービスおひさまぷらす 

守田

しあわせなとき

2020/11/25

 いつもせわしなく暮らしていると“幸せ(しあわせ)”のことなど考える余裕もありませんが、休みが続いたある日、ふと、私にとって、幸せとは何だろう、いつだろう、と考えることがありました。

 みなさんにとって幸せとは、どんなことで、どんな時に感じますか。

 人により幸せは、それぞれで違いがあると思いますが、私には、幸せは大きく分けて2つのものがあると思えます。一つは、予約待ちのチケットが当たって見に行くことができたとき、欲しいものが手に入ったとき、仕事がうまくいったとき、特別な料理がお店で食べられたとき、どこか行きたいところに出かけられたときなど、何か物事が成しどけられたときの幸せです。今なら「GO TO キャンペーン」を利用して、この幸せが近づいた、実現したという方もいるのではないでしょうか、(ちなみに、私は利用していませんが…)

 もう一つは、日常生活のなかでおいしいご飯が食べられたとき、通勤で運転中に道を譲って笑顔でお礼されたとき、子どもたちが笑顔で手を振ってあいさつしてくれたとき、何かしてあげて感謝されたときなど、日常にある小さな幸せです。

 1つめの幸せは、自分の“のぞみ”がかなった時の幸せといえますが、この幸せはよい意味では次に向けて頑張ろうとする意欲にもつながりますが、それが達成できたからといって満足できるもとはいえず、次の新しいのぞみ(欲)が生まれてくるもので、きりがありません。

 2つめの幸せは、当たり前のように日常の中に数多くあるものです。しかし、この幸せは同じ事を体験していても感じ方は人それぞれで、そこにある幸せに気づかないと分からないものでもあります。

 このように、幸せは考え方、感じ方ひとつで違ってくるものです。なので迷ってしまうことがあります。

 そんな時、目にしたのが、

 道元禅師の四摂法(ししょうぼう)という言葉です。

 四摂法とは、

「布施」(ふせ)…精神的、物質的に得られたものを独り占めせず、分かち合うこと。

「愛語」(あいご)…優しく愛情のこもった親しみと思いやりのある言葉をかけること。

「利行」(りぎょう)…見返りを求めない人のためになることをする。

「同事」(どうじ)…相手と同じ心・境遇になって、物事を行うこと。

 この四つを行なうことで、人は幸せになれるというものです。これは菩薩の精神であり、人を幸せにしないかぎり、自分の幸せは得られないというものだそうです。

 また、宮沢賢治は『雨ニモマケズ』の中で、次のようなことを言っています。「…東に病気の子供あれば、行って看病してやり、西に疲れた母あれば、行って稲の束を背負い、南に死にそうな人あれば、行って怖がらなくていいといい、北に喧嘩や訴訟があれば、つまらないからやめろといい…」まさに人のために行う、四摂法の考えを表したものだといえます。

 もう一つ、「情けは人のためならず」ということばがありますが、使われた方も多いのではないでしょうか。

それでは、ここで問題です。

意味は、次のどちらだと思われますか?

(ア) 人に情けを掛けておくと,巡り巡って結局は自分のためになる

(イ) 人に情けを掛けて助けてやることは,結局はその人のためにならない

平成22年度の「国語に関する世論調査」では、どちらの意味か問われた結果は次のとおりとなっています。

(ア)8%、(イ)45.7%

ほぼ半分です。

<文化庁月報 平成24年3月号(No.522)より>

※この意味は、辞書などに書かれているものは、(ア)の「人に情けを掛けておくと,巡り巡って結局は自分のためになる」となっているようです。

この言葉は、5千円札の肖像にもなっている新渡戸稲造が作ったものです。原文(大正4年の『一日一言』に掲載)を現代語にすると「情けを掛けるのは他人のためではなく、自分自身のためにかけるものだ。自分が他人にしたことは忘れていいが、人からしてもらったことはずっと忘れてはいけない」ということになります。つまり、「情けは、自分の心を慰めるためにかけるもので、見返りを求めるものではない」、ということです。今使われている意味とは少し違っているようにも思えますが…、これも四摂法の精神にあたる言葉だと思います。

 さらに、アンパンマンのことばにも四摂法の精神があります。

「泣いている人、困っている人、お腹がすいた人、みんな僕の顔を食べると、ニコッと笑顔になるんだ。その笑顔を見るとね、嬉しくて僕も自然に笑顔になる。そしてね、ここ(胸)がとってもあたたかくなるんだ」

「困っている人を助けた時に、こころがあたたかくなって、そのときわかったんだ。僕が何のために生まれてきたのか、何をして生きていくか、何が僕の幸せかって…」

 私には菩薩様や宮沢賢治の四摂法の精神に至ることやアンパンマンのように自分の顔を食べさせることはできませんが…、新渡戸稲造の言う、「情けは人のためならず」やアンパンマンがいう「困っている人を助けた時に、こころがあたたかくなる」は出来そうな気がします。まずは、身近な人へ、四摂法のうち、一つでもできることをやっていき、自分が幸せになれたらいいなと思っています。

放課後等デイサービス おひさまぷらす

治部田

手作りおやつ

2020/11/25

 毎日のおやつは、子ども達の嗜好と栄養面を考え、手作りおやつをメインに提供をしています。保育園や幼稚園では、「おやつ=食事に不足しがちな栄養素を補う間食」という考えのもとに、穀物や麺類などを使ったおやつも多く提供されています。学園は、4歳~高校生までと年齢の幅も広く、お菓子系のおやつを食べたいという要望も多くあります。なので、お菓子系・食事系のおやつをだいたい交互に提供しています。

数年前のおやつは、お菓子が主流だったので、食事系のおやつを出すと抵抗のある子どももいました。ですが、慣れてくると「お好み焼き」や「ポンデケージョ(白玉粉で作ったパン)」なども楽しみにしてくれるようになりました。

 また、子ども達の中には、チーズが苦手な子が複数います。でも、おやつの「チーズ饅頭」や「チーズ蒸しパン」は喜んで食べてくれます。それに、食事では苦手なものも、おやつをきっかけに少しずつ食べてくれるようになる子ども達もいます。白玉や麩の独特な食感が苦手な子も、みたらし団子はどうにか食べることができ、それをきっかけに苦手という意識がだんだんと減ってきたように感じます。

 

小学生の子ども達は、下校後に食堂へ水筒を返却しに来ると、「ただいま」より先に、「今日のおやつなん?」、「僕の好きなやつだ!やったー!」と話してくれます。小さい子だけでなく、高校生で帰宅の遅い子ども達も残さず食べてくれます。

 

手作りのおやつは市販品に比べると、見た目も素朴です。味もパティシエの作るようなプロの味とはいきません。ですが、子ども達は手作りのおやつだと見た目が小ぶりなものでも、「小さい…」などとは言わずに喜んで食べてくれます。同じような大きさの市販菓子を出せば、「小さい!」という声が上がります。私なりの解釈ですが、手作りであるということが、子ども達の気持ちも満たしてくれているのかなと感じています。家庭で過ごした期間の短い子ども達もいるので、そういった部分でも手作りの食事やおやつは大事な役割を果たしていると思います。

 

3食の食事作りがメインになりがちな業務ですが、おやつを通しての園児とのコミュニケーションや喜んでいる反応をみると、頑張りがいがあります。

 これからも園児の要望を聞きながら、食事作りを行っていきたいと思います。

 

                       

 入所部 厨房 大塚

「私に教えてくれたこと」

2020/11/20

最近、児童の1人が私に教えてくれたことがあります。

それは、学校に行く登校準備の時でした。

朝、出勤して中央廊下のドアを開けて中に入ると、ソファーに座っていた児童の男の子が、スッと立ち上がり部屋に入って行きました。

私は何かなと思い、後をついて部屋に入っていくと、男の子は自分のタンスの前に立っていました。登校準備をしようと思っていたようです。

今までは、いつも私がソファーに行き、「おはよう!準備ですよー」と声をかけると、着替えをしていた男の子。その日は、自分から部屋に入っていき、着替えを待っていたのでした。これからも少しずつ一人で着替えが出来るように、支援をしていきたいと思います。

 

入所部 樋口

将来に向けて

2020/11/18

私が担当している園児の就職先が決まりました。

以前から実習に行かせていただいており、本人もまじめに取り組んでいました。

実習を通して自分のやりたいことはなにか、これからの自分を見つめる機会になったと思います。

 

就職試験後、学園に帰って来て職員に、試験全然できませんでしたと話しをしていたそうです。

実際に試験の結果を聞いてからは、とても嬉しかったようで、合格しましたと満面の笑みで報告してくれました。普段はクールで、感情をあまり表に出さないのに、ここ最近はころころ表情がかわります。

合格の2,3日後には落ち込んでいる様子だったので話しを聞くと、これからやれることへのワクワク感よりも現実的なことを考えるようになってきたとの事でした。

 

コロナ禍で、一生懸命に頑張る君は、どんな困難でも乗り越えられると信じています。

卒業まで一緒にやれること・できることを増やしていこうと思います。

 

 

入所部 田島

おばあちゃん先生の子育て回想録

2020/11/17

回想録、5回目になりました。今回は小学校入学後の長男の話です。

1~2年生のころに一番困っていたのは宿題です。
発達障がい児の親の会で、子どもの能力に合わせて宿題の量や内容を調整してもらうように学校にお願いすることを勧められ、担任の先生に相談しました。
先生は快く了承してくださり、プリントや漢字の量を減らしたり、分るところだけ記入するなど調整してくださいました。
ところが当の本人がみんなと同じようにしたいと言うので困りました。
宿題を提出する時にお友達に何か言われたのかもしれません。
宿題を先生に直接渡すようにしましたが、変に生真面目なところがあり、全部やらないといけないと思ったようです。
本人一人では取り組めないし、親がつきっきりでも長時間かかります。
わからないと苦痛で、やりたくないけどちゃんと提出はしたい、ストレスで余計疲れてしまいます。
いろいろ話し合って、できるところだけ本人が考え、残りは答えを写し書きするというところで落ち着きました。
ですが漢字練習などは自分で書くしかなく、時間がかかって苦痛ですし、親のほうもプリントをコピーして、本人が取り組める問題以外の答えを全部記入して写し書きできるように準備したり、横に付いて一緒に考えたり、毎日大変な作業でした。はじめのうちはまじめに取り組んでいたものの、だんだん嫌になってくる息子に、自分で決めたことは守ろうとおしりをたたくことが本当の意味で大変なことでした。

 

3~4年生になると学習面での困難さが厳しさを増していきます。
10歳の壁という言葉があります。子どもの発達段階において、周囲と自分を相対的に見られるようになり、友達と自分を比較して、自分にはこれができないという劣等感を持つ時期です。周囲と自分を相対的に見られるようになったという成長の証でもありますが、子どもがこの劣等感を受け入れないでいると、一時的にでも強くなったような気分を味わいたいがために、ほかの子に意地悪をしたり、言葉遣いが悪くなったり、集団でいたずらをするといった行動に出ることがあります。またこの年頃は「ギャングエイジ」とも呼ばれ、親から離れ、友達と集団で行動したがるようになります。
息子もお友達も「ギャングエイジ」真っただ中、学校では毎日、朝自習の時間に漢字の10問テストが行われていました。
息子は記憶力が弱く漢字がろくに覚えられません。いつも一緒に遊んでいる友達から、悪気はないのでしょうが、「そんなのもわからんと?」などと言われて嫌な思いをしていたようです。
ある日、家で宿題をしていると急に「みんなは何でもすぐにわかるのに、なんで俺だけわからんと?俺は頭がバカなんだ!」と大声で泣きだし、頭をこぶしでたたきます。
私は胸が苦しくなり、どう声をかけたものかわからないまま、その時の衝動に駆られて息子の脳の障がいのことを話してしまいました。
生まれてきたとき小さく生まれてきたこと、お母さんのおなかにいるときに栄養や酸素がうまく届けられなかったせいで、脳に傷がついてしまったことなどを話し、あなたの頭の中のコンピューターの一部が壊れてしまっているから、みんながすぐに解ることがわからなかったり、覚えられなかったりするんだよと説明しました。
頭をけがしていることは、あなたのせいではない。あなたは何にも悪くない。
足をけがしている人は杖を突いたり、車いすに乗っていたりして、周りの人も足をけがしているんだなとわかるけれど、あなたの頭のけがは見ただけではわからないから、お友達は自分と同じなのに何でできないんだろうと思って、嫌なことを言う人もいるかもしれないけど、傷ついた脳で考えているあなたは、ほかの人の何倍も頑張っているのだから、それはすごいことなんだよと話しました。
結果、障がい告知のようになってしまいました。息子はショックを受けた様子で静かに考えているようでした。私の言葉をどんなふうに受け取ったのか、どの程度理解できたのか気になりながら時間が過ぎていきました。
2~3日後、息子が帰宅するとこんなことを言い出しました。
「お母さん。学校に来てみんなに俺の頭の傷のことを話して!傷のことはショックだったけど、話を聞いたらみんなも俺のことを分かってくれると思う!」
これは、どうしたものか・・・と思いましたが、担任の先生に経緯をお伝えすると、ありがたいことに授業の時間を割いて、私が話をする機会を作ってくださいました。
クラスのお友達みんなに話を聞いてもらいました。息子に話した内容と同じようなこと、みんなと一緒に勉強するためにものすごく頑張っていることを話しました。
先生からは人間の脳について、人間はまだ脳のもつほんの一部の働きしか使っていないこと、脳には秘められた能力がまだまだたくさんあることなどのお話をしてくださいました。

クラスの子どもたちがどんなふうに受け止めてくれたのかはわかりませんが、その後は息子はすっきりした様子で、お友達が嫌なことを言わなくなったと伝えてくれました。朝の10問漢字テストは続いていて苦戦していましたが、ある時、家に帰ってくるなり「お母さん!今日ね、漢字めっちゃ難しくて1つもわからんかったけん、0点と思ったけど、1つ合っとったよ! 1点とれたけん!」と嬉しそうに報告してくれました。
学習面だけではありません、日常生活、対人関係、難しく大変なことは様々あります。ですが、漢字のたった1点をこんなに素直に喜ぶことができるってすごいことだと思って、本当に嬉しかったのをおぼえています。

 

障がい受容、告知に関することは非常にデリケートで難しい問題です。
発達障がいの親の会の方から聞いたお話では、一概には言えませんが、告知は親がするのはよくない。専門の医師にしていただくのが一番良いと伺いました。私の息子は知的障がいで情緒面の困難さは低く、思慮も浅いので10歳のころの告知のような出来事が割とスムーズでしたが、私の息子の場合はたまたまうまくいった例です。

 

さて、小学校高学年は、中学校に向けて考えていかなくてはいけません。
中学校となると通常学級在籍はもう無理です。
息子に支援学級の在籍を受け入れられるようにどう進めていったらよいのでしょう?

それでは  また次回。

児童発達支援センターおひさま  児童発達支援事業  一山

10月31日に療育キャンプが無事に終わりました

2020/11/16

一度は中止が発表された療育キャンプでしたが、コロナ渦の中でもキャンプを楽しみにしていた子ども達や、療育キャンプを通して感じられる子どもの成長をみたい!!という保護者さんの想いを大切にしたいという思いの中、検討に検討を重ね…“今年もやりましょう”と、九月某日に療育キャンプ決行が決まりました。

 

キャンプのねらいは “自分の持つ力をチームで協力しながら発揮させる”スタッフは限られた時間の中で、打ち合わせを行い、最大限の取り組みをするために、試行錯誤を重ねて準備をしました。

 

当日には、おひさまスタッフの根底にある想いが22名分、ひとつになるのを感じ子ども達が主役の療育キャンプとして行うことが出来たと思います。誰一人、欠員することなく参加出来たことは、保護者さんにかげながらサポートをして頂いたと思います。キャンプを取り組むにあたり、たくさんの人たちから支えてもらったと思いました。

 

ひとつの事を成功させる為には、誰も知らないところで、成し遂げる為の力添えがあり成り立つのだと感じる療育キャンプでした。ご協力を頂いた方々には感謝の気持ちでいっぱいです。目標達成の為に頑張った子ども達には、改めて拍手を贈りたいと思います。

   放課後等デイサービスおひさま 永田

 

お誕生日のプレゼント☆彡

2020/11/13

先月の15日に、また一つ歳を取りました。歳を取る事がだんだん悲しくなる近年ですが、今年は嬉しい事もありました。

15日はお休みを取り、16日の朝から出勤しました。何やら朝から騒がしい…まだ7時前だとゆうのに、児童棟の入り口には数名の子ども達が何かを待ち構えています。恐る恐る児童棟に入ると「お誕生日おめでとう☆彡」の声と一緒に何人かの子ども達から手作りのバースディカード、折り紙や似顔絵をプレゼントしてもらいました。あまりにも突然だったので嬉しくて。( ´艸`)。女子班の女の子達からは1人ひとりハートのメッセージカードにコメントと手の込んだ可愛いバースディカード、手作りのつまみ細工の髪留めも一緒に。

普段は担当の子ども達に手作りのバースディカードをプレゼントしている私たち職員ですが、いざ自分が貰う立場になると恥ずかしいやら、照れくさいやら。

子ども達が写真を見ながら書いてくれた似顔絵や、わざわざ綺麗な柄を選んで作ってくれたバースディカード。子どもたちなりに工夫して私の為に作ってくれたのだと、考えただけで気持ちがほわっと暖かくなりますよね。これからもずっとずっと大切な宝物です。

ただ一つ落ちがあったのは、私の歳が2つも上乗せされていた事でした…

さすが子ども達(´;ω;`)ウッ… でも怒れませんし、笑い話になりました。(* ´艸`)クスクス

子ども達よ♡ 来年こそは間違えないでおくれ♡

 

入所部 髙木美奈

イベントを楽しもう♪

2020/11/12

 

10月はハロウィンで盛り上がりました。

イベントは、季節を感じて日常に少しのワクワクを足してくれます。

夏は夏祭り、運動会、そしてこれから冬本番となりクリスマスですね。

おひさまに来てくれる子ども達と冬は冬らしく楽しんでいきたいと思います。

みなさんのご家庭でも、親子で家族で、ほっと暖かな団らんをイベントを通して楽しむことが出来ますように☆彡

 

児童発達支援事業 高橋

 

便利な物を使いこなす

2020/11/11

 最近のNHKの朝の連続ドラマは、戦前・戦後の時代の中で生きて来た人の人生を描いているドラマが多くあります。私たち人間はどんな苦境に立たされても立ち上がり生き抜く力を持っています。あの、悲惨な戦争の傷跡からこんなに豊かな現在があります。生活の場面でも多くの便利な物が存在し、私たちは日々活用し暮らしています。ただ、その便利なものの多くは器械や器具ですが、その便利さに振り回され生活が乱れてトラブルに巻き込まれる事件が多くあり、せっかく築いたものを無くす場合も出てきています。先日夜勤をしていたら、支援学校のプリントで「考えてみよう!卒業後の生活」というタイトルの携帯電話の使用についてのものでした。携帯電話は本当に便利です。様々な情報も得られ、連絡も取り合え、買い物まで出来ます。あの熊本震災の時に唯一連絡がすぐ取れたのは携帯のラインでした。現在は職場や学校の連絡網にも多く使われています。若草でも高等部の子どもたちがスマフォやアイフォンを使用していますが、熊本の他の施設では使用を許可していないところもあるそうです。18歳で卒園し、収入を得られ時間も自由に使えるようになると、いきなり大人になったような気がしていろんなことに興味が湧き、今まで知らなかった魅力のある世界の仲間いりが出来たと思いトラブルに巻き込まれていくケースが多くあるようです。若草では、園に居る間にそういう事も一緒に学びながら卒園後失敗をしない様にとの思いから、スタッフが時間を見つけ子どもたちと勉強会を始めています。すべてを規制するのではなく、便利な物を正しく使い、人が振り回されるのではなく、きちんと使えるようになることが大切なのではないかと、改めて考えさせられた時間でした。

 

 

入所部 看護師 米村郁子

「ハロウィンメニュー」

2020/11/10

 10月31日が近づくにつれ、各地でハロウィンイベントが開催されます。もともとハロウィンは、外国のお祭りで「あの世」と「この世」がつながる日とされているそうです。魔物を追い払い、身を守る為に仮装したことが始まりだといわれています。南瓜をくり抜いた、ジャック・オー・ランタンの中にろうそくを灯し、提灯にして魔除けにする為、日本では「ハロウィン=南瓜を食べる」という雰囲気があります。

 若草でも、給食でハロウィンメニューを提供しました。

 夕食では、南瓜をふんだんに使用したグラタン・カロテンスープ、南瓜の形をしたハンバーグをワンプレートにして提供しました。グラタンの飾りつけも南瓜の皮を切り、ジャック・オー・ランタンのように仕上げました。

 おやつではハロウィンケーキを作りました。カップケーキを焼き上げた後に、余熱でマシュマロを溶かし、上にトッピングしました。その後に、おばけをイメージして、マシュマロ一つひとつに顔を書きました。

 ハロウィンは、南瓜の美味しい時期に重なっています。旬の美味しい南瓜の味を楽しんでもらえたのではないでしょうか。カップケーキは、それぞれ顔が違います。小さい子から大きい子まで、周りと見比べて嬉しそうにしている姿が印象的でした。夕食でも味はもちろんですが、見た目にもこだわって作成したので、とても喜んで食べてくれました。

 

 今回の行事食は、海外の行事を紹介しました。日本伝統行事に関しても、食事の面から子ども達に興味を持ってもらうきっかけ作りができればと思います。年齢に関係なく、子ども達は見た目が違うと興味を示してくれます。ひと手間、ふた手間ではありますが、手をかけた分、喜んでくれるので大変やりがいがあります。今後も知恵を出し合って、行事食にとりくんでいければと思います。                        

 入所部 厨房 徳丸

「若草のハロウィン」

2020/11/09

今年のハロウィンは玄関やツリーを園児と一緒にハロウィンの飾り付けをしました。当日は土曜日で園児は休みの日だったのでおやつの時間にハロウィンパーティーをしました。いろんな衣装を持ってきてどれが着たいか聞いてみると小学生を中心にのりのりでお面や魔女の帽子などをつけていました。

R君はピエロが嫌いなようでピエロのマスクが見つかり他の園児が被ってるのを見て泣いてしまいました。皆、ピエロのマスクは被らないで違うのをつけてくれたのでR君は泣きやんでドラキュラのコスプレをしてなりきって楽しんでいました。

高校生などはお菓子を配ったり、小さい子と一緒にお菓子を貰いに行ったりと皆がニコニコして楽しいハロウィンが出来ました。

また来年も楽しいハロウィンができるようにしていきたいです。

 

入所部 首藤

気をひきしめて

2020/11/06

月日が流れるのは早いもので、もう11月です。

今年も残すところ、あと2ヶ月となりました。

 

みなさんもご存知のとおり、毎年この時期になると年末調整の準備がはじまります。

今年から白川園本部の事務員さんと一緒に年末調整を進めていきます。

 

書類のやり取りや内容の確認など、色んな場面で連携が必要になるため、

「報告・連絡・相談」が抜けないよう、気を引き締めて業務にあたりたいと思います。

 

 

余談ですが、うちでネコを飼いはじめて、もうすぐ1年になります。

ダンボール箱に入って遊んでいると思ったら、いつの間にか箱がぼろぼろに…

かなりのいたずらっ子ですが、それでも激カワです(笑)

入所部 総務 中西 実香

場所は同じでも・・・

2020/11/05

先日の1031日に、放課後等デイサービスおひさま、おひさまぷらすをご利用のお子さんで、小学3年生を対象としたデイキャンプを行いました!

本来ならば、12日のキャンプをしているのですが、今年は難しいため、おひさまの敷地内にて日帰りで実施しています。

 

赤、青、黄色の3つのチームがある中、私は黄色チームとして同じチームのAちゃんと行動をともにしました。Aちゃんは支援学校に通っていて、歌うことが大好きな女の子です。

当日の朝、おひさまにお母さんと一緒に来たAちゃん。グラウンドには、予めテントを立てていたため、いつもと違う雰囲気に気づいており、ソワソワしているようでした。荷物の準備をする際も、なかなかお話が入りにくかったため、大丈夫かなと心配していました。

 

しかし、その不安をよそに全体のお集まりには自らのチームカラーである黄色チームの場所を見つけて行くことができ、始まりの会も静かに説明を聞くことが出来ていたAちゃん。最初の全体で行うゲームも「じゃんけん列車」や「なべなべそこぬけ」と、大好きな歌を歌いながらのものであったため、ノリノリでみんなの輪の中に入っており、「こおり鬼」もスタッフと一緒に走ることでルールを守りながら楽しく参加出来ていました。

 

チームで協力して、オリジナルのテントを作ることが今回の目標だったのですが、Aちゃんが出来る作業をチームに伝えると、お友達が次々とやることを教えてくれ、スタッフと一緒に気合いを入れながら挑戦することができ、一つのものをみんなで完成させることが出来ました。

途中、隙を見つけては、他のチームのスタッフの所へ遊びに行ったりしていましたが、グラウンド内で作業をしているため、「みんなAちゃんのこと見てるよ~」と伝えると、そーっと様子を見ながら黄色チームのテントへ戻ってきていたAちゃん。

 

1日おひさまの敷地内で過ごすということで、グラウンドでずっと過ごすことが出来るのか、疲れて室内に入りたい、好きなおもちゃで遊びたくなるのではないか等、いろいろ考えていたのですが、1度もそういう場面はなく、チームのみんなと一緒に過ごすことが出来ました。

 

普段の長期休暇では、活動、個別の手指練習、お気に入りのおもちゃで遊ぶ時間がスケジュールとしてあります。しかし、今回はそういったものがない状態での1日でしたが、場所は同じでも“周りの雰囲気”や“環境”に気づいて行動することが出来たことは私たちにとっても新たな気づきになったと思います。ご家族の方に、Aちゃんの頑張りや成長をお伝えするとともに、デイキャンプでの気づきを今後の療育に活かしていきたいと思いました。

 

新型コロナウイルスの影響により、様々な行事が中止や延期になる中、毎年行うキャンプの実施が出来なかったことは残念でしたが、日帰りという形で実施が出来て本当に良かったです。私にとっても良い思い出となりました。

 

 

 

放課後等デイサービスおひさま 金子