若草学園の実践ブログblog

「多くの笑顔を」

2020/11/04

 10月11日、いつもよりも短い秋休みの日曜日にバーベキュー、そしてレクレーションとしてドッジボールを行いました。

 バーベキューでは高学年の子に火を準備してもらい、鉄板で肉にソーセージ、野菜といろんな食材を子ども達と焼いて、食堂の方たちからは焼きそばを作ってもらい、お腹いっぱい食べ、皆満腹で楽しんでいました。

 その後はプラザに移動し皆でドッジボールをしました。年も男女も関係なく、皆全力でドッジボールを楽しみ、笑顔をいっぱい見る事が出来ました。

 コロナの影響もありなかなか外にも遊びに行くのも難しい状況が続く中、皆にたくさんの笑顔があふれるよう、楽しいイベントを作って行ければと思います。

 入所部 梅田

「秋」

2020/11/02

 秋本番を迎える11月、各地で見ごろを迎える紅葉はもちろんですが、食欲の秋であったり、芸術の秋であったりと、秋ならではの楽しみ方がたくさんあります。

 

 食欲の秋を楽しむのであれば、秋刀魚・松茸・さつま芋・柿・栗・梨など…中でもさつま芋は食物繊維やビタミンが豊富で秋の健康を支える食材です。園でも食事からおやつまで、幅広く活用しています。汁物に入れるとホクホクで甘みがあるので好きな子が多いようです。中学3年生のT君は、さつま芋・里芋・南瓜が大好きです。中でもさつま芋がお気に入りで、献立表にさつま芋の文字があると話しにやってきます。「明日は、さつま芋のみそ汁ですよ。」「おやつは、スイートポテトだって!作っといてね!!」と話してくれます。4歳の頃から入所して、現在に至りますがさつま芋がずっと大好きです。さつま芋料理の日は作りながら、「T君がとても楽しみにしていたよ」と職員間で話題にあがります。今秋は定番のおやつに加え、芋羊羹やチョコレートでコーティングした大学芋にチャレンジしてみようと思います。子ども達の反応が楽しみです。                       

 入所部 厨房 野口

11月の『大津町子どもの発達セミナー』について(ご案内)

2020/11/01

相談支援センターいちばん星では大津町役場と共催で、毎月「大津町子どもの発達セミナー」を開催しています。

今月は、11月18日(水)に開催します。

 

●日時:令和2年11月18日(水)

●場所:大津町生涯学習センター2階 中会議室

●講師:サポートクリエーター 代表 松本 ゆうこ先生

●演題:「社会の中で笑って生きよう」~将来を見越して今できること~

 

※参加を希望される方は、大津町役場 福祉課 障がい福祉係に申し込みをお願いします。

 大津町役場 福祉課 障がい福祉係 (096)293-3510

大きな一歩✨

2020/10/30

 朝晩と随分冷え込み、秋の気配がますます深まるこの頃。おひさまでも、日中晴れた日は外遊びをしたり、季節の行事を楽しんでいます。私自身、寒い季節が好きなので、秋になるとワクワクした気持ちになります。というのも、10月生まれで、誕生日やクリスマス、お正月などの美味しくて楽しいイベントが盛りだくさん♪というのが一番の理由です😊

 

 おひさまでも、子ども達に季節の行事を知ってもらい、その楽しみ方を学んでもらえるよう活動を準備しています。

 

 先日の運動会ごっこでは、療育で競技のルールを丁寧に学び、競争の場面で生まれる勝ち負けで、気持ちを切り替える方法を探り、ここでの経験が集団の中で活かされるようにと考えていました。送迎の際、丁度運動会の練習をしている様子を見られることがあります。集団の力(周りのお友達が引っ張ってくれたり、お手本になってくれる)により、周りについていこうと一生懸命頑張っている姿を目にします。療育では、少人数のため、自分で考えて動く力や一つ一つの場面を切り替える力を育てる良い機会だと考えています。

 競争の中で、必ず一番になれるとは限らず、自分の思うタイミングで物事が進まないことがあります。(あえてそのような場面を作ることもあります。)そこで一旦思いを汲み、「○○だったんだね」と気持ちを受け止めた上で、「○○とも考えられるよ!」などと声を掛けたり、前向きに考えられるようなきっかけとなる関わりを繰り返し行うことで、いざ壁にぶつかった時に、「まぁいっか!次頑張ろう!」と思えるような心を育てていきたいと思っています。

 

 おもちのお部屋の運動会ごっこの中で、感動する出来事があったのでここで一つご紹介します😊

 

 リレーの順番決めで、練習の時から話し合いで決めるとなると、「僕が1走者がいい!」と言うお子さんが多く、それ以外の順番だと「走りたくない」と涙されることもありました。そのため、1走者じゃなくて他の順番でも走れたという経験を積んでもらいたいと考え、順番決めにも工夫が必要となり、チームのスタッフが考えた『キャラクターくじ』がヒットしました。引いたくじに描かれたキャラクターの順番で走る、ということで、子ども達は興味を惹かれ、視覚的にもわかりやすく、「僕は○○だったからここだ!」と納得して並ぶ姿が見られました。このひと工夫で、子ども達はまず決まった順番で走り、1走者じゃなくても楽しく走れた!という経験を積めたようです。

 

 後日、再び自分達で話し合って走る順番を決めてもらうことにしました。「1番目に走りたい人~?」という質問に、数人手が挙がりました。そこでまずこちらから何かを提案するのではなく、子ども達に考えてもらう時間をとりました。「○○くんと○○くんも1番がいいんだって。どうしたらいいかなぁ。」と意見が出るように促すと、しばらく悩んだ末に、今まで絶対に「僕が1番がいい!」と譲るのが難しかったお子さんから、「ん~僕が2番でいいよ…。」との意見が!

 悩んだ末に、自分で考えてお友達に順番を譲ることが出来たこと、みんなで思いっきり褒め、相手のお友達から「ありがとう」と感謝されたことで、自信をつけたような表情でした。大きな成長の一歩を見守ることが出来た瞬間であり、とっても感動しました✨

 

 今年度はコロナウィルスの影響もあり、各園の運動会の様子を見に行くことが出来ないのが少し残念ですが、きっとおひさまでの経験が、子ども達の頑張りに結びついているのではないかな?と期待しています😊

 

 その他、今週はハロウィンごっこを通してみんなで手作りのおばけの衣装を着てお菓子を貰いに行き、季節の行事を味わったり、12月はクリスマスパーティーなど…♪子ども達に楽しんでもらえるような活動を考えていますので、楽しみに通ってもらえると嬉しいなと思います😊

 

児童発達支援センターおひさま 児童発達支援事業 奥村

 

「ムギュッ(⋈◍>◡<◍)。✧♡」

2020/10/29

 学年が上がり、成長が見られるⅯちゃん。学校から帰ってから就寝まで、何を優先してするか自分なりに考え、ちゃんと遊ぶ時間も確保してるしっかり者のⅯちゃん!(^^)!  

宿題終わった?と声を掛けると、

「終わったよ、明日の準備もバッチリ」と、どや顔!!

「さすがⅯちゃん、片付けも上手になったし、えら~い」と頭をなでなでし抱きしめると、小さい手と体いっぱいでムギュッと抱きしめ返してくれるⅯちゃん。

そんなⅯちゃんですが、負けず嫌いな一面もありドッチボールでボールが当たると、泣き出す事もあります。悔し涙ですかねー😓

それも成長の一つだと思い嬉しいのですが、大泣きしながら抱きついてきます。

もう、そんな可愛い一面を見ると、ギュッと抱きしめるしかありません。 

成長は嬉しいのですが、何歳までムギュッとしてくれるのかなーと思うと淋しくなります。このまま、甘えん坊で笑顔の可愛いⅯちゃんで居てね(*^-^*)

 

  入所部  藤本 征子

 

頑張れる!

2020/10/28

 

10月は晴れの日が多く、気候も良いので戸外活動にぴったりな時期でもあり、近くの山や公園の木々も少しずつ色が変わり始め紅葉狩りも楽しめるドライブも最高な時期でもありますね(^^♪ 

 

もう1つ忘れてはいけない、暑さが和らぎ、秋の気配を感じる頃、街ではハロウィン🎃の装飾で賑やかになって来ていますね。昨年までは、ハロウィンは各地でイベントが開催され、すっかり定着しているように見えハロウィン仮装大会など……盛り上がるようになっていましたが、今年はコロナ感染のために、盛り上がることができるでしょうか?

 

おひさまの「あずき」「おもち」の子ども達は、先週、製作活動でハロウィン🎃の仮装服作りをしました。

 

「あずき」では、青と白のビニール袋の衣装にカボチャの絵やシール貼りを頑張りました。

「おもち」では、黒のビニール袋のマントに、ハサミを使ったり、白のビニール袋にはお化けの目を指先でのりを使ってお化けの衣裳を作りましたが、指でのりをつけることが苦手で、「したくないよ~」と言われるましたが、「頑張ってみよう!」と伝えると、無理と言われましたが、1回ずつは頑張ってくれました。「わぁ~すごい! のりをつけることができたね!」と、しっかり褒めることで、嫌だった子どもさんと、最後まで指でのりをつけることができる子どもさんもいましたが、1回は頑張ったけど、苦手でスティックのりに変更される子どもさんも何人か?いらっしゃいました。

しかし、子ども達の素敵なハロウィン🎃衣装を見て微笑ましく思いました。

 

誰しも苦手なことが1つや2つはあると思います。

私事ではありますが、

私には、沢山沢山…苦手な事があります。そんな中の1つが、紙芝居を読むことです。

ある日のことなんですが、子ども達に紙芝居を読み聞かせをしている時に、上手に読み聞かせが出来なかったので、注目されていないことに気付きました。

どうにか、子ども達に注目して頂きたくて、子ども達も色んなことを頑張っているので、私も、子ども達に負けないように、こっそりでもないのですが(*^^*) 次の日に備えて紙芝居の練習をして頑張っています。

 

子ども達の支援に繋がるように頑張っていきたいと思います。

 

児童発達支援センターおひさま 児童発達支援事業 森崎

「マスクの下は」

2020/10/27

「マスクの下は笑顔です。」このキャッチフレーズ、飲食店やスーパーなどで見かけませんか?コロナ禍以前もそうですがコロナ禍以降、マスク着用で子ども達に関わる私たち職員も常に子ども達に笑顔で接しています。しかしマスクは鼻から下、口から顎にかけて顔を覆うので、本当に表情が見えにくいです。しかし感染予防の為に着用しなければならない為、子ども達に対してこれはどう伝えればいいのか・・・。なかなか難しい課題でした。

 子ども達に表情や感情が伝わるように私が意識しているのが、目元や首、手でジャスチャーなど体を動かす、そして話に対して相槌を打つことをかなり分かりやすく行う事です。これを意識してみると、何とか子ども達とも変わりなく関わる事が出来ています。また、身振り手振りをする事でより伝わりやすくなったりと、色んな変化がみられました。

 まだまだ先がどうなるのか分かりませんが、今できる事、そして今までしていた事を別の手段で行うことで、子ども達の関わりをしっかりと続けたいと思っている今日この頃でした。

                        入所部 松尾

                       

 

伝え方とは

2020/10/26

 先日、大津町子どもの発達セミナーが開催されました。

 

 今月は、「知的障がい、発達障がいの感覚を知ろう」~子どもたちにはどんな風に見えてる?聞こえてる?」と題し、熊本市手をつなぐ育成会の西先生にご講演いただきました。

 

 講演では、実際にシングルフォーカス(一つだけに焦点を当てる)を疑似体験したり、

「ちょっと」「きちんと」という言葉を絵に描いてみる等、体験型の講演会で、とても楽しい内容でした。

 

 講演会の中で感じたことは、私たちが日常生活の中で使う「ちゃんと」「ちょっと」「そこらへん」等の、曖昧な言葉は、何らかの障がいがある人達にとっては、何のことを言っているのか分からない言葉になってしまうことです。曖昧な言葉を具体的に、相手が理解しやすい言葉に置きかえることが大切であると改めて感じました。

               

 福祉の現場で使う専門用語なども、理解しやすい言葉に置き換えたり、具体的な例を挙げて話をすることでイメージしやすくなり、相手に寄り添った伝え方や言葉の選び方を考えながら伝えていかなければならないと感じました。

講演会の最後に出てきた「DEVELOP」を心がけて、相談業務をおこなっていきたいと思いました。

 

「DEVELOP」

D…Decrease(減らす)

E…Easy(無理なく)

V…Visual(視覚を使う)

E…Environment(環境を操作する)

LO…Low Stimulation(刺激を少なく)

P…Predict(予告する)                   

                        相談支援センターいちばん星 大野

おうち時間

2020/10/23

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い自宅で過ごすことが多くなりました。

何かやってみたくなり、3歳の姪と知育菓子を作ってみました。

 最近の知育菓子には、お寿司屋さんやハンバーガーなど様々な種類があり

レベルが高いなと感心しました。

今回作成したのは、「ポッピンクッキンスイーツパーティ」というファンタジーなネーミングのものです。

水を計量し粉と混ぜたり、電子レンジで加熱したり作業工程も多く、子ども向けのお菓子でしたが大人でも集中しちゃう楽しさでした。

 

カラフルなフルーツゼリー、ミニケーキなど飾りつけができるお菓子でした。

(サイズや味は大人には物足りない気がしますが…)

ぜひ皆さんもお菓子コーナーをのぞいてみてください。

 

 

                       

 入所部 総務 徳永

小さな先生♫

2020/10/22

先週のあずきの部屋での出来事です。朝のお集りをしようと、子ども達に「お集りを始めるよ~。椅子に座ってね😊」と声を掛けるとKちゃんが自分の椅子をもってきて進行のスタッフの隣に座りました。初めてのことで戸惑いつつも「じゃあ、Kちゃんも一緒に先生になってお手伝いしてくれる?」と尋ねると、満面の笑みで答えてくれました!

 

Kちゃんは今年の4月からおひさまを利用されており、初めて家庭以外の場所で過ごす事になり当初は不安も見られました。もちろん、集団で過ごす事は難しく、お集りの時は教室の隅に座って眺めている様な状況でした。

様子を見ていると歌や手遊び、ペープサートは好きなようでよく見ていたので、そのタイミングで皆の近くに誘ってみたり、スタッフの膝の上に座ってみたりと少しずつ段階を踏みながら椅子に座って参加出来るようになりました!

興味が逸れたり刺激が入ると離席する事もありますが、それでも座って参加できる時間は随分長くなりました✨

 

そんなKちゃんが先生役としてみんなの前に座って歌を歌ったりスタッフの真似をして皆に声をかける姿を見て、半年ちょっとでの成長がとっても嬉しく、張り切っているKちゃんの姿が微笑ましくもありました💛

他の子ども達もKちゃんを意識して参加している様子が見られ、和やかな雰囲気でのお集りとなりました♪

 

子どもの成長を間近で感じることが出来るこの瞬間って幸せですね!(*^-^*)

これからも子ども達一人ひとりに合った、今必要な支援を丁寧に行っていきたいと思います。

 

児童発達支援センターおひさま 児童発達支援事業 錦戸

 

「ふと気づくと」

2020/10/21

 私ごとですが、3人の子どもがいます。小学校2年生の長女、保育園年長さんの長男、2歳の次女と、賑やかに過ごしています。

誰もがそうでしょうが「あんなに小さかったのに、時が経つのは早いな、成長したな」と、思わされます。

 長女は、一人でお風呂に入り体洗いも上手になりました。長男は、小学校入学へ向けてランドセルを買い一層お兄ちゃんになりました。次女は、「いってらっしゃい。」「おかえり~。」

から、「お父さん、おしごとガンバってね」と言葉が単語から2語3語へと増えてきました。

 我が子を毎日見ていると、背が伸びるのも、髪の毛が伸びるのも気付かないのに

『ふと』思うとびっくりするくらい感じるものです。みんなみんな、成長しているんだなと、ハッとさせられます。

 

 若草の子ども達を見ていても、同じように感じます。勤務休みはあるものの、ほぼ毎日子ども達と会っていると、その成長には気付きにくく同じ毎日のように感じがちでも支援計画を振り返ったり、行事の写真を整理していたりすると、目にも見えて成長を感じることができます。ゆっくりのんびりでもいい、大きくたくましく育つ、確かな成長を見逃さないように、子ども達へしっかりと目を向けていきたいと思います。

 

入所部 吉田

自分だけのスケジュール

2020/10/20

おひさまで過ごす時間は限られています。

その中で、一人ひとりに合った支援を行っていく事は、

「療育」の1番大切な事かもしれません。

大人は、1日のスケジュールをある程度、頭の中に入れて

過ごす事は可能ですが、子どもにとっては難しい事です。

おひさまに通っている子ども達の中には、言葉だけで説明しても

なかなか理解が難しかったり、最初、もしくは最後の言葉だけが

残ってしまい、指示の全てを聞き取れていなかったり・・・という事があります。

そこで、今取り組んでいるのが、手書きの自分だけのスケジュール

準備し、スタッフと一緒に取り組み、出来た所には花丸をつけていくというものです。

手書きというところと、スタッフが一緒にというところに意味があります。

児童発達支援の子ども達の発達年齢では、1日のスケジュールは長すぎるので、決められたパターンのスケジュール提示では頑張れない・・・

という事が多いと感じていました。

手書きにする事で、途中での変更も話し合ってすぐに書き込めますし、

困った時には、側にいるスタッフに尋ねる事が出来ます。

出来た事はリアルタイムで花丸が貰えるので、褒められた感がたっぷりです♪あの「できた!」の笑顔を見るとこちらまで「やった~★」と自分の事の様に嬉しくなります。

これを丁寧に続けて行く事で、小学校に行った時には、皆と同じスケジュールで色んな事に頑張れるのではないかな?と期待しているところです。

児童発達支援は、とにかく1つ1つ丁寧に関わって、寄り添っていく事が、後の人生の生きる力に繋がると信じて、毎日取り組んでいます。

これからの成長が楽しみでなりません♪

 

児童発達支援事業 江藤

 

優しい時間

2020/10/19

若草の入所部には、夕食を食べた後、ゆっくり過ごす時間があります。

ゲームをしたり、携帯をさわったり、テレビをみたり、終わっていなかった宿題をしたり・・・

 

様々な過ごし方で好きな事をしています。

 

つい先日、男の子たちがベンチの所に集まっていました。

メンバーを見ると、高等部や中学部のお兄さん5~6人の中に4歳児が1人。

 

「何をしているんだろう?」と様子を見ると、

 

音楽を聞かせて4歳の男の子に歌を教えていました。

皆で楽しく歌ったり、目の前で踊ったり・・・。

 

「覚えた?」と確認しながらみんなで大合唱。

4歳の男の子の顔を覗きながら歌を教える姿は、凄く微笑ましいものでした。

 

つい微笑ましいな~と見ていると、その視線に気づいた男の子たち。

少し照れながらもやめることなく、みんな楽しそうに歌っていました。

 

いつもは見られない姿ではあるけど、小さい子の表情を見ながら

対応しているお兄さんたちの視線が優しく、素敵な時間だなぁと感じました。

                       

 入所部 藤本絢

療育講座に参加して

2020/10/16

先日、熊本県こども総合療育センター療育公開講座に参加してきました。

 

 

「コミュニケーション~誰のため?何のため?」と題して

独立行政法人国立病院機構菊池病院 田中恭子先生のお話がありました。

 

 冒頭の講師紹介で、自閉症に携わる方はみなさんご存知の先生であると言われたのですが、私は計画相談を通して、複数の利用者さんの主治医が田中先生という事でお名前だけ存じ上げていました。今回、療育講座を通して先生のお話しを聞いてみたいと思い出向いていった次第です。

 

 新型コロナウィルス感染拡大から、開催が出来るのか心配しましたが無事開催され、会場では感染防止対策が徹底されていたと思います。

 

 講演の内容をこのブログでお伝えする事は難しいのですが、講演の締めくくりに「支援者としてできること」として、

“信頼関係を築きましょう。それは専門家としての確かな知識や技術、人として誠実で約束を守る態度などから築かれていく”

“具体的で実行可能なことを、分かりやすく伝えましょう”

“支援者がコミュニケーション上手になりましょう”

と伝えられました。療育に携わる支援者だけでなく、私たち相談員も利用者の方々と面談する時には必要なコミュニケーションの力だと思います。私自身、「できること」を少しでも増やしていきたいと思う講演でした。

 

資料抜粋

・誰かを勇気づけたり励ましたりするのはあなたの一言かもしれない

・相手が何を言いたいのか?想像力を働かせ、理解しようと努めましょう

・あなたも、相手も気持ちよく過ごせるようなコミュニケーションをとっていきたいものです

                                                                                           

                                                                                               相談支援センターいちばん星 山田

保護者の方との貴重な時間~申し送り~

2020/10/15

コロナ禍では保育園や幼稚園、学校での実施が心配されていました運動会も、三密を避けるなどいろいろと工夫さながら練習が行われ、実施されています。

私自身も保育園に通う娘の運動会を見て、とても感動しました。

保育園で働く先生方が、子ども達の日頃の頑張りを両親にみせる機会を作ってくださったことに大変感謝しております。

ある日、A君の療育後に保護者の方と運動会の話題になりました。

保護者:『運動会でA君の姿をカメラで撮っているときに、感動して涙が出てしまいました。こんなに頑張っているA君の様子や必死にダンスしている姿を見て、成長したんだなと思いました。』と涙ながらにお話をしてくださいました。

私も話をお聞きし、うなずきながら、A君の話を笑顔でお話してくださる様子に感動しました。

現状では学校見学もできず、限られた送迎時間に学校から出てくる子ども達の様子を見ることしかできません。

そのため、保護者の方と行う申し送りを通して、お子さんのご家庭での様子や学校で頑張っていること、土日の様子も聞くことが出来るので、大変貴重な時間となっています(*^^)v

どんな事でも、おひさまぷらすへお知らせ頂くと助かります。また、ご相談があればいつでもご連絡ください。お待ちしています♪

放課後等デイサービス 

おひさまぷらす

田島 秀一

 

 

秋の空

2020/10/14

暑い夏がいつの間にか過ぎ去り、少しずつ朝夕、肌寒くなってきたこの頃です。

昼間は季節の中で一番過ごしやすい気候になり、子どもたちも本来なら活発に活動できる季節ですが、コロナで外出がなかなか出来ず、外出先でのサッカーに汗をかいては気分のリフレッシュをし、心身ともに充実している季節も今年はなかなか難しい状況にありますが、心身ともに充実できるように色々な活動を取り入れていこうと思います。

またおもいっきり野外活動できる日を願い、皆で広々とした所でわいわい遊んだり、弁当を広げたりして1日を過ごしたいものです。

 

入所部:家入

ネットリテラシー(インターネットを使いこなす力)

2020/10/13

内閣府が行った調査では、小学生で85%、高校生で99%の子どもが、何らかの機器でインターネットを利用していると回答しています。

 

現在、若草児童学園入所中の子ども達の中にはスマートフォンを持っている子どもさんが数名います。主に高校生ですが、すっかり使いこなし大人以上に使いこなしています。

皆さんもご存じでしょうが、とても便利でアプリも豊富なスマホですが、便利な反面リスクやトラブルもあるということはニュースやテレビ番組等でもおなじみですね。

 

学園の子ども達も使用時間やしてはいけないこと等の使用上のルールを伝え、使用しています。

今年度に入り、職員によるスマホの勉強会を始め、今持っている子だけでなくまだ持っていない中学生達にもスマホのリスクについてを伝えていっています。「個人情報」についてや「SNSで起こりうるトラブル」・「架空請求」等の楽しい・面白い・便利以外の面を伝え、将来トラブルに合う可能性を極力低くし、自分の身を守る手段として学んでくれたらと考えています。

次回の勉強会の資料を作成しながら「あーそんなのもあるんだなぁ、気を付けないと!」と自身の知識にもなり、より分かりやすくに子ども達に説明ができるなと感じています。また、私自身の体験等も入れることでより身近に感じるのでは?と自身の失敗談や実際に体験したことを取り込んでいます。

 

仕事上の知識だけでなく、幅広く学んでいく必要があるなと感じ、まだまだ学びを深めなければと思います。

                       

 入所部 後藤

中秋の名月

2020/10/12

 

 

 先日10月1日は中秋の名月(十五夜)でした。

中秋の名月は一年のうちに見られる満月の中で一番明るく美しいとされています。又収穫をお祝いする行事でもあり月に見立てられるお団子や月見そばなどが食べられたといわれています。

 

 朝、ご飯を準備していると「昨日の月きれいだったね」と声をかけてくれた子どもがいて、とても綺麗な心を持って成長していると感じました。

 

 

 日本の行事を調べてみると知らないことが沢山あり、面白いなと思うことがあります。昔から大切にされた文化なのでこれからも継承することが大切であると思いました。そのため行事食を提供するときは出すだけでなく、どうして食べられてきたのかなど伝える工夫をしていきたいと思いました。

 

                       

 入所部 厨房 米口

10月の『大津町子どもの発達セミナー』について(ご案内)

2020/10/09

相談支援センターいちばん星では大津町役場と共催で、毎月「大津町子どもの発達セミナー」を開催しています。

今月は、10月20日(火)に開催します。

 

●日時:令和2年10月20日(火)

●場所:大津町生涯学習センター2階 中会議室

●講師:熊本市手をつなぐ育成会 会長 西 惠美先生

●演題:「知的障がい・発達障がいの感覚を知ろう」

    ~子どもたちはどんな風に見えてる?聞こえてる?~

 

※参加を希望される方は、大津町役場 福祉課 障がい福祉係に申し込みをお願いします。

 大津町役場 福祉課 障がい福祉係 (096)293-3510

子育てベスト100

2020/10/09

先日シューイチという日曜日の朝の番組を見ていた時のことです。

その中で加藤紀子さんの「子育てベスト100」という本の紹介がありました。

子育てに悩むパパ、ママ必見!

「今知りたい究極メゾット」

ということで、3つのことが紹介されていました。まずは、

①聞き方1つで対話力アップ

子どもと会話する時にオープンクエッションを意識することで子どものコミュニケーション力が上がるというのです。

質問にはオープンクエッションとクローズドクエッションというものがあります。

クローズドクエッションとは、「はい」か「いいえ」で答える質問です。

例に挙げると

・「今日給食おいしかった?」

・「今日算数あったの?」

親の質問に対して、子どもは

「うん。美味しかった。」や「うん。あったよ。」と答えます。

そこで一工夫!

「今日何が1番楽しかった?」と質問する!

これがオープンクエッションです。

オープンクエッションとは「はい」や「いいえ」では答えられない質問です。

自分で考えて答える、これがコミュニケーション力アップに繋がります。

オープンクエッションには

・多角的な情報が手に入る

・相手に主導権を与えられる。

・相手によく考えさせることができる。

というメリットがあります。

まずは簡単な質問から始め、少しずつ質問の内容を変化させながらコミュニケーション力アップに繋げていけたらいいですね♪

次に

②結果よりも努力を褒める

褒め方のコツとして、褒める時には

・すぐ褒める

(時間が経つにつれて褒められた時の嬉しさが減退する。意識が向いている間に褒める方がよい。)

・能力や成果より努力を褒める

(能力を褒めるより努力を褒める方が学力がアップする。努力を褒められた子は次頑張ろうと前向きになれる。能力や成果を褒められた子は失敗すると次のチャレンジをしなくなる傾向があるそうです。)

そして最後は

③あえてゲームをやらせる時代!

ゲームばかりしている子に勉強をさせたい時は、

・勉強しなさいは逆効果

(意見や行動を他人から強制されると反発し、かえって自分の意見に固執してしまう)

・知育アプリなどゲーム感覚で出来る遊びが効果的

(知育アプリを使って遊ぶと学力がアップするという研究成果も出ており、算数の学力テストでいえば偏差値が5.6〜6.7の差が生じたそうです。親からするとゲーム=勉強の仇というイメージがありますが、うまくゲームを日頃の学習の中に取り込むと、子どもの学習意欲が高まる。学習意欲を高めることが学力を上げるために1番大事である。)

この本は、何百人、何万人もの子どもさんを対象に研究された成果が載せられているそうです。

しかし、もちろん自分の子どもに当てはまらないこともあります。

そんな時は、これはうちの子どもの個性だからこのメゾットには合わないんだと潔く撤退して頂いて他のやり方を試してみて下さいとのことでした。

そう思えると気持ちも楽になりますよね☺

なるほど、なるほど!とテレビに釘付けになってしまいました。

しかも、これは読んでみたい!と思い、すぐにネットで調べ、ポチッと注文しました。笑

私もまだまだ子育て中なので、自分でも子育てに活かしながら保護者の方々にも情報提供が出来ればいいなと思います。

子育ては悩むことも多いですが、色々なヒントを得ながら楽しく子育てしていきたいですね。

 

 

 

児童発達支援センターおひさま 児童発達支援事業 宇藤

ありがとう

2020/10/08

 子ども達は「これあげる」と、よくプレゼントをくれます。折り紙で折った物、絵を描いた物、手紙、習いたての裁縫で一生懸命作ったティッシュケース、手芸用品などなど。「もらっていいの?」「ありがとう」と言い、物によってはどうやって作ったのか聞いたり、絵を見ては「上手に描けてるね」と褒めたり、ちょっとしたコミュニケーションの機会となります。折り紙で何か作っていてふいにくれる事もあれば、最初からプレゼントするつもりで一生懸命作ってくれたりもあります。そのちょっとしたやり取りに、あったかい物を感じています。

 私は、この若草児童学園で勤務する前、20年ほど保育所に勤務していました。保育園では、年長さんになるとちょうど文字を覚える頃で、特に女の子などは手紙を書くのが大好き。色んな手紙に絵を描き加えたりしてはプレゼントしてくれました。「せんせいだいすき」「いつもありがとう」「そつえんしてもあそびにくるよ」などなど♪その手紙や絵を持ち帰り、どんなに紙切れに書いてあるような物でも捨てる事が出来ず取ってあります。見返すと、かわいらしく、とってもあったかい気持ちになれます。

先日、もう二十歳を超えた教え子と連絡を取り合う機会があり、それを思い出して探してみると、何通もその子からの手紙と絵が見つかりました。それを実際に見せてみると、取ってあった驚きと、自分が実際に幼い頃書いたものを見る楽しさと、色々な思いを感じてくれたようです。

 

 今日も仕事から夜遅く帰り、「ふぅ~」と一息ついてエプロンのポケットの中身を出すと、折り紙で作った『おばけ』が・・・(笑)

 

 

くすっと笑顔がこぼれながら、仕事の疲れも癒された気持ちになります。そっと思い出箱にしまいながら、明日も頑張ろうと思えるひと時でした。

入所部  松村

「こころの栄養」

2020/10/07

以前、コンビニで「マンガでよくわかる 子どもが変わる 怒らない子育てという本を衝動買いしてしまったことをこのブログでご紹介しました…が、またやってしまいました💦

今回は、漫画本ではありません!(笑)

 

前回と同様に、仕事帰りにコンビニに立ち寄った際に、ふとこの本が目に入りました。

 

「読むだけで自律神経が整う名医の言葉

 

自立神経を整える…このフレーズに目が留まったことから「こころが病んでる?」と自分でも思いましたが…原因は自分でもある程度わかっています…(^_^;)

 

私は、以前から苦手なことから逃げたいタイプで、小学生の頃は、授業中に先生にあてられて皆の前で発表するだけで、赤面したり、冷や汗をかいたり、緊張してお腹が痛くなるような子どもでした…

そして、夏休みの宿題は、ギリギリになって追い込まれてやるタイプ…💧

もちろん、これを繰り返す内に、計画的に早め早めに取り組もう!と意気込みますが、途中でその意識が薄れていき…結局は追い込まれて取り組みます💦

大人になった今も同じことを繰り返しています。

実は、今のこの時期は、私が苦手とする書類を作成したり、確認したりするのが、多い時期なんです。計画的に取り組もうという気持ちはあるものの、あれも、これも…と色んな仕事に手を付けてしまいます。更に、メインの業務に取り掛かろうとすると…まずは、やることリストを作り始め、引き出しやバッグの整理(いらない書類の処分)など、今しなくてもよいことから始めてしまうという、現実逃避が始まります…💧

この本を手に取ったことも、きっと現実逃避の一部だなぁ…だって、今この本読むくらいなら、仕事やらなきゃ!と頭ではわかっているから…

こころが?頭が?この本を求めているのか、買ったその日に半分くらいは読み進めてしまいました💧

と言っても、見開きの1ページには大きなポイントが大きく書き出してあって、残りの1ページに少し説明がある程度です。

立ち読みでパラパラとページをめくった時に、その文字がこころにスッと入って来たので、思わず衝動買いしました。

 ←まずは、これ。私も間もなく40歳。ヤバイ~💦と目に留まりました💦

 ←衝撃を受けました💦

 

 ←確かに!

 

 ←私の現実逃避の片付けも間違ってなかった⁉

皆さんも経験があると思いますが、文字やちょっとしたフレーズや言葉が、ずっとこころに残ることがあります。

もちろん、それは人から言われた言葉でもそうです。

これも以前このブログに載せましたが、法人の地域貢献事業の一環で、カニングハム久子先生をお招きしての講演会をここ数年、毎年実施してきました。(今年は、コロナの影響で残念ながら中止となりましたが…)その時に司会をすることとなり緊張していた私に、カニングハム先生が

「何でも『初めて』から始まるのよ~ 大丈夫よ~」と言って下さいました。

何気ない一言で、当たり前のことではありますが、「初めてだから緊張して当たり前!失敗しても当たり前!と思ってやってみよう!」とガチガチに緊張していた私のこころは、フッと軽くなりました。

 

このように、「ことば」は、こころを左右する大きな影響力を持っています。

もちろん、悪い言葉、人を傷つけてしまう言葉もあります。

私自身も人に言われて傷ついた言葉(今でも忘れられない言葉)もあります。

 

私達が、子ども達と関わる時の「ことば」の選び方ってとっても大切なんだなぁ~と改めて感じました。子ども達と関わる時、相手の「こころの栄養」となるように、たくさんの「良いことば、素敵なことば、優しいことば…」のシャワーをかけていきたいと思います。

きっと、私が現実逃避の一部として買ってしまった本も、私のこころの栄養になってくれていることでしょう…(笑)苦手なことに向き合えるようになったかは別ですが…(-_-;)

 ←頂き物のおしゃれな「しおり」を見つけたので使ってみました💛

 

児童発達支援センターおひさま 河瀬

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「読書の秋」

2020/10/06

 

 

新しい生活様式になって休日の過ごし方も随分我が家は変わりました。

人ごみを避け、今までより子どもと向かい合う時間が増え、親としては子どもの利益の為一生懸命ですが・・ストレスを感じることも増えてしまいました。先輩方や母に相談すると「あっという間に過ぎるから今を大事にしたが良いよ~」「今が一番良か時だけん」等ありがたい助言を頂くのですが・・1日1日が精一杯でなかなか言葉が納得できない状況でしたので藤原和博さんの「父親になるということ」(子育て本)を読んでみることにしました。そこには主人公が子育てをとおして親となっていく姿や気づきが書かれてあり、特に印象的だったのが、つい言ってしまう「早くしなさい」「ちゃんとしなさい」「いい子ね」の言葉が子どもの個性を抑え込んでしまうことに気づかされました。子どもの立場からすると「何で早くしないといけないの?」「ちゃんとする?どんな意味?」「いい子て何?」   

確かに私が聞かれても即答できません(笑)

「大人が思う子どもにとって良い」と「子ども自身が良いと思う事の違い」の難しさを痛感しました。まずは自分に余裕を持たせ、子どものおかれている環境を理解し、考え方を柔軟にしなければ!と新しいやる気を頂きました。

最後に、法人本部で業務をすることになり9か月。もちろん今まで以上に関わる職員や業者の方々も増えました。この本で学んだように、「子ども」を色々な相手に言い換えても同じことが言えると思います。仕事をする上でも相手に対しての配慮(良かろうと思っていた事)が相手にとっては負担になったり不快に感じたりすることもありますので、日頃から相手のおかれている環境も理解し謙虚に取り組んでいこうと思います。

 

           若草学園 入所部 総務

           (白川園 法人本部)

             大田黒 美和

 

一緒に頑張ろうね

2020/10/05

その年によってクラスの雰囲気は違いますが、子ども達は学年が進むに従って成長していきます。同時に一緒に頑張るスタッフにも出来る支援が増えることで喜びも増します。

小学2年生のとっても元気なS君とU君、O君は、仲良し3人組です。スタッフはいつも3人のパワーに押されそうです。ここでは3人とスタッフの知恵比べになります。

事前に、スタッフ間で作戦会議(正しく言うと支援会議ですが・・)を開きます。

3人の課題、好きなこと、頑張って欲しいこと、スケジュールの流れや課題の伝え方、準備する支援ツールなどなど、3人を思い浮かべながらあれこれ話しながら準備を進めていくのは正直、ワクワクします。「チームって感じだね」と笑いも起こります。昼食を摂るより準備に一生懸命になっていると「いかん、ちゃんと食べとかんと体力がもたんよ。」と食欲に対しても真剣です。

その中のS君は、興味のある物が見える、気になる音が聞こえると、パッと素早く動いて反応します。席に着いて課題をする時間になってもなかなか取り組めない事が続きました。

スタッフ間では、「どうしたらいいかな?」

「S君自身も席に着いて課題が出来るようになりたいと思っているはずなんだけど…」

「3分でも5分でも席に着いて課題に取り組んで『できた!』という達成感があると良いかもね」

「S君に、して欲しいことを分かりやすく示さないといけないね。」

「簡単なトークンを取り入れてみると励みにもなるよね。」

「S君は『鬼滅の刃』が好きだからトークンに使うシールは『鬼滅の刃』のシールを使ってみよう」

「S君の机の場所は、ここがいいね。」

「机と椅子の高さを調整しておこう」「パーテーションは必要かな?」

などなど、S君をめぐり色んなアイディアが出てきました。ほんとに決戦前の作戦会議です。

でも、スタッフの言葉や表情からは「S君、一緒にがんばろうね」「S君に『できた』を経験して欲しい。」という思いを感じます。

「さあ、本日のS君のメニューはどうしましょう(^^♪」ここまでくると楽しくなってきます。「スケジュールに合わせて行動の切り替えをしよう。」ということになりました。

『5分、席について活動をしてみよう』と個別課題を入れました。

S君用のスケジュール表(絵付きのカード)、一緒に活動するスタッフの顔写真カード、

個別の課題(S君の好きな間違い探しのプリント・制作の材料)、S君の好きな感覚刺激グッズ、トークンカードとシールを準備しました。

次は机の配置です。「視覚的な刺激が少なく、課題に集中できる場所や向きはこっちかな?」「ここにパーテーションがあったら、周りの音も気にならないよね」

具体的に物を動かすうちにS君の行動が想像できます。

さあ、準備は出来ました。この様に毎回準備をし、振り返りをしながら変更を加えていきました。S君は回を重ねる毎に席について活動をする時間が延び、今では30分間席に着いて活動が出来るようになりました。スケジュールに応じて行動の切り替えも頑張っています。

「S君一緒に頑張ろうね。」というスタッフの思いが支援の中で形になってS君に伝わっていると思います。「チームっていいな。チームって頼りになる~。」と感じます。

子ども達の支援を一生懸命考えていくうちに、人の繋がりが出来てくるようです。

「療育って難しい。」と思うことが多い中、楽しく一緒に頑張れるという思いを強くしました。

 

放課後等デイサービス おひさまぷらす

吉田広子