若草学園の実践ブログblog

あっという間に3月です

2019/03/02

私がおひさま・ぽかぽかクラスへ来たのが去年の4月でした。

新しいスタッフに、興味をもって話しかけてくれ、とっても嬉しかったのを思い出しました。

来月には、きらきらクラスへ移動していくお友達、新たにぽかぽかクラスへ来てくれるお友達。なんだか寂しくもあり、新たな出会いにワクワクもありです!

 

ぽかぽかクラスでは「できた!を経験してもらいたい!」をモットーに関わらせてもらってました。

・順番にこだわってしまう事、順番を守る事。

・自分と他の人の気持ちの違いを知る事。

・トイレ後の服装(1パンツ・2肌着・3ズボン)

・自分のことは自分ですること。(未就園のお友達もいますので)

・活動に参加すること。

まだまだあると思いますが、繰り返し声かけをして、どうするのか考えて行動に移していく事がですが増えていきました。

 

小さな「できた!」が積み重なると自信が増え、「できる!やってみたい!」が溢れてくる笑顔をみました。

困っている事を言えるようになったり、自分を出せるようになったり。

色んなお友達と出会えて本当に楽しかったです!

 

自由時間(楽しく!)

歯磨き(手順書をみて丁寧を心掛けて)

 

私も分からない事、至らない事がありましたが、子ども達に成長させてもらった1年だと思っています。

あと1か月ですが、小さな「できた!」を感じて笑顔が増えるように、楽しく子ども達と過ごしたいと思います!

 

児童発達支援センターおひさま  岩下

お別れ旅行!その前に・・・

2019/03/01

3月に入りました。

いよいよ学校は卒業、若草児童学園生は卒園を迎える事となりました。

 

 毎年子ども達の卒園を見送るのですが、この時期になると特に「○○君は昨年これが課題だったなぁ。」「△△君とは出会った頃はあまり話ができなかったな。」と卒園を控える子ども達一人ひとりとの思い出が浮かんできます。

昨年自分が初めて担当・卒園を控えた子とのいろいろな出来事も思い出します。普段の楽しむ様子、会話、ケンカや物の貸し借りでのトラブル、学校・学園の約束を守らなかった時の指導や助言、行事で楽しむ姿。たくさん思い出があります。

自分が子ども達と関わる中で常に思うことが、学園から卒園をした後、自分で出来ることが一つでも増えてくれたらと思っています。それは作業や学習以外にも「挨拶」「片付け」「手伝い」など、些細な事でも出来ることが増えたらと思いながら、出来る方法を考え、伝えていくことがと思っています。

 

お別れ旅行とかけ離れた内容となってしまいましたが、自分は今年のお別れ旅行の計画を任されました。

自分が勤務1年目以来のお別れ旅行計画です。

6年近く子ども達と関わると、行事で子ども達がどう動くのかの予想、楽しんでほしい箇所、そして楽しんでいる表情をより具体的に思い浮かべることが出来てきました。

その上でこの旅行を楽しんで、学園の思い出の一つとして皆に残ってくれたら、以前の計画時よりももっと楽しんでくれたらと思っている旅行前日でした。

明日はみんな、楽しんでいきましょう!

 

 

                       

 入所部 松尾

2019/02/28

2月の後半くらいから暖かい日が増えて、朝起きるのも随分と楽になってきました。

暖かくなるのは嬉しいのですが、そうなると花粉の飛散が気になる人も多いのではないでしょうか?

私や私の家族には花粉症の診断を受けいている者はいないのですが、今年は例年になく、この1週間ほどで急な喉の痛み、鼻づまり、目ヤニなどの症状に悩まされています。花粉症ではないかもしれませんが、何かしらの成分に体が反応しているのではと感じています。

大人でも痛みや不快感を感じる子の状態、子どもたちにとってはもっと厄介な事なのではないかと思います。

今の自分の状態が何でそうなっているのか、どんな風に表現すれば良いのか分からない子ならなおさらかもしれません。

 

今さらながらですが子どもの特性だけでなく、季節や天候など様々なことに注意を向けて子どもたちの様子を見ていきたいと、自分の経験を通して改めて感じました。

 

若草学園 通所部

放課後等デイサービス おひさまぷらす

星子

感動もらった発表会

2019/02/27

先日久しぶりに孫の発表会を見に行きました。0歳児から年長さんまでそれぞれの発達段階に合わせた遊戯や合唱。指導する先生方も大変だったろうなと思えるような内容でした。その中でも年長さんの合唱で「365日の紙飛行機」は一部手話を取り入れて、幼いながらも歌詞の内容が伝わり感動を貰いました。朝ドラの主題歌で久々にいい歌だなと思ってはいましたが、幼いきらきらした目とすんだ歌声で聞くと更に心に響きました。

入所でも12月クリスマス会が開かれ、ダンスや歌、演劇と色んな出し物を子ども達が作り上げ、日頃見せない姿を見せてくれました。やはり、子どもは多くの可能性をもっています。そして、それを支援する先生方の努力に拍手です。日々多くの問題を投げかけて来る子ども達ですが、試行錯誤しながら支援している先生方の姿には頭が下がる思いです。

歌詞を一部紹介します。

 

  朝の空を見上げて今日という一日が 笑顔でいられるように そっとお願いした

  時には雨も降って涙も溢れるけど 思い通りにならない日は明日頑張ろう

  人生は紙飛行機思い乗せて飛んでいくよ 風の中を力の限り ただ進むだけ

  その距離を競うより どう飛んだか どこを飛んだか それが一番大切なんだ

  さあ心のままに 365日

  星はいくつ見えるか 何もみえない夜か 元気がないそんな時は だれかと話そう

  人は思うより 一人ぼっちじゃあないんだ すぐそばの優しさに気付かずにいるだけ

  人生は紙飛行機 愛をのせて飛んでいるよ 自信もって広げる羽根を皆が見上げる

  折り方を知らなくても いつの間にか飛ばせるようになる それが希望の推進力だ

  ああ楽しくやろう 365日

 

 

 

今日が駄目なら明日頑張る。心の紙飛行機皆さんも飛ばしてみませんか    

 

                       入所部 看護師 米村郁子

春ですね🌸

2019/02/26

だんだんと日差しも暖かくなり、春の気配を感じるようになってきましたね。

インフルエンザ等の感染症も少しずつ落ち着いてきた様に思いますが、まだまだ油断はできません(笑)しっかり食べて遊んで休んで、元気に過ごしたいものです☺

 

さて、早いものでもうすぐ今年度も終わり💦私がぽかぽかクラスでお世話になって、2年が経とうとしています。私のぽかぽかクラスからのブログの発信は今回が最後になってしまいました😢

 

この2年で子ども達と一緒に私自身も成長させてもらったと思います☺

 

ぽかぽかクラスに来るまでは、せっかちで待つことが苦手だった私が今では待つことができる様になりました(笑)

「今この子はどんな気持ちなんだう…」とまず子どもの気持ちを考え、自分の行動へ移す事が少しできる様になったと思います☺

そして何より子ども達の事を大好きになりました♡

 

時に厳しく伝える事もあり、子ども達からは「こわい先生」と思われていたこともあると思います💧それでも子ども達は「せんせ~☺」とやってきてくれます♡

 

「先生の嬉しかったことはみんなの事でいっぱいです☺ありがとう♥」と子ども達に伝えたいと思っています。

 

来年度からはまた別の形で子ども達と接する事になりますが、今まで同様、子どもの目線で子どもの気持ちに寄り添うことを忘れず、関わっていきたいと思っています(^^♪

 

お家の方々とも沢山お話することができ、お家での子どもさんの顏を知ることができました☺

力不足で、ご迷惑をおかけすることがあったかと思いますが、長い目で見て下さりありがとうございました(^^♪

 

後一か月、子ども達のパワーをもらいながら楽しんで、子ども達と関わっていきたいと思います(*^^*)

 

児童発達支援センターおひさま 児童発達支援事業   武藤

いよいよ卒業に向けての巣立ち

2019/02/25

高等部3年生にとって巣立ちの準備に取り掛からなくてはいけない時期になりました。

思い出を沢山作り、かけがえのない友達を持ち、そして、自分の成長を手助けしてくれた保護者さん及び学校の先生方にも真に感謝できる日が間近に迫ってきています。

色々な経験できる機会を分け隔てなく与えてもらった事で社会への自信が付いてきている事を一人一人実感している事でしょう。

 

その自信の中には人としての相手への思いやりがあると思います。

人に見える思いやり、人に気づかれない思いやり、両方があると思います。

人それぞれの生き方には個人差があり、それと同時に思いやりのやり方も違うと思います。

上にあげた両方が理想的ですが、人に気づかれない思いやりもまた大切な事と思います。

人には見えないけれども、気づかれないけれども、懸命に思いやりをして下さっている人たちにも感謝の気持ちを持ってほしいと思います。

 

いい卒業を持って羽ばたいて下さい。

 

                       入所部 家入

❁春❁

2019/02/24

春の便りをあちらこちらで耳にしたり、感じたりする季節となりました。

 

1月半ばに太宰府天満宮に出向いた際、梅の花が咲いていて早い春を感じたところですが、ようやく我が家の梅の花もちらほら咲き始めようやく春到来となりました。春は別れや出会いが多くある時期ですが、みなさんも身近で多くの経験をするのではないですか?

 

新年度、様々な不安を抱えている利用者さんに対して、相談員として少しでも寄り添えたらと思っています。

 

 

                        相談支援センターいちばん星 山田

気持ちを伝えるって難しい💦

2019/02/23

 数か月前から習い事を始めたKちゃん。

お試しで始めた習い事も、楽しく続ける事ができているようです!

しかし、習い事の曜日がおひさまの利用日と重なっているため、おひさまが終わった後に習い事を頑張っています。

 

 Kちゃんは、思っていることを上手く伝えれず先に行動してしまう場面があるんですが、

ある日、宿題からの切り替えが難しく、急に机の下に潜り込んだため、どうしたのか尋ねると「宿題を終わらせたい。活動したくない。」と話してくれました。

理由を尋ねても、うつむいて涙を流していました。少し様子を見て活動が終わってから宿題が出来る事を伝えても、「その時間内に終わるか分かんない!」と言い、「家に帰ってから残りをするのは難しい?」と聞くと、

「だって、習い事終わって家に帰ってからだと終わって寝るのが遅くなるもん!」としっかり自分の気持ちを話してくれました。

 

 自分で時間を決めてやるべきことをできている事、習い事も頑張って、本当に感心します✨

Kちゃんの思いを受け止め、頑張っている事を認め、ゆっくりだけど自分の気持ちを教えてくれたことに感謝ている事を伝えました(*^^*)

すると、少しずつ涙も止まってきたので改めて、細かく時間を伝え宿題の時間をちょっとでも多く取れるよう配慮することで気持ちは切り替わり、

活動に参加することができ、笑顔も見られました。

宿題も無事終わり、好きな事をする時間の確保もできて、すっきりした表情で帰ることができました。

 

 お母さんがお迎えに来られると、「お母さんにも話したいけど、上手く伝えられるか分からない。」というKちゃん。代わりにお話させて頂きました。

一つ一つ丁寧に気持ちを汲み取りながら、言葉を引き出して行く事の大切さを改めて感じました! それ以来、今の所は宿題から切り替えられない事は

ありません。ただ、反省としてスケジュールの提示も丁寧に行うようにしています。

 

 これからも日々の子ども達の頑張りを、しっかり認め言葉で伝えていきたいと思います(^^♪

 

 

若草学園 通所部  放課後等デイサービスおひさま  錦戸

園外療育(外食)

2019/02/22

今週のきらきらクラスの活動はレストランに

園外療育で食事に行きました。

 

保護者様からの声で

「レストランに行ったときに落ち着いて過ごせない」

「座って待てない」「声の大きさが気になる」等の声もあり

去年から公共の場での過ごし方(ルールやマナー)を伝えるために

年に一回、園外療育でお約束を決めて外食に行く活動を行っています。

 

 

今回は5つのお約束を絵カードを使って子ども達に伝えました。

1.大きな声を出さないようにしよう!

2.走らないで歩いて行こう!

3.こぼさないように食べてみよう!

4.食べ終わっても、座って待ってみよう!

5.お箸やスプーンで遊ばないようにしよう!

 

 

このお約束を行く前に何度も確認を行い

子どもたち自身が意識して行動に移していける様に促していきました。

しかし、5つもお約束があるので忘れてしまうお友達も居ます!

そんな時の為に、「忘れちゃったお友達は先生がお約束カードを持っているから

近くの先生に聞いてね」と伝えレストランへ向かいました。

 

レストランに向かう車の中で、お約束を確認する様子も見られました!!

レストランが見えると「わぁ~‼」っと一気に子ども達のテンションも

高まっていましたが、「お約束を守っていこうね~」と伝えると「はーい」と

大きな返事をしてくれ駐車場でも列に並んで歩いていく事が出来ていました。

 

レストランの中では、気分も高まりどんどん声が大きくなるお友達や、

走り出してしまうお友達もいましたが、「お約束なんだったか思い出してみてねー」

と伝えたり、絵カードを少し見せると「あっ!」と自分で気付くことができていました。

自分たちで意識して行動する様子が見られていました。

自分の頼んだ料理が来ると目をキラキラさせていました。

ごはんもペロッと食べしまい子ども達のたくさんの笑顔が見られました。

食べ終えた後もみんなが食べ終えるまで椅子に座り待つ事が出来ていました!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

帰る時には、お家のお父さんお母さんと行く時もお約束を思い出してねと伝えると

おおきな声で「はーい」とお返事をしてくれたお友達でした

 

 

今回のお約束、お家でもぜひ試してみてください

絵カードが欲しい方がいらっしゃいましたら

いつでもお申し出下さい

又そのほかにもご家庭での様子での悩みや、困っている事があれば

いつでもご相談下さい!!

 

 

児童発達支援センター 児童発達支援事業 辻島

 

 

大きくなったね

2019/02/21

2月も後半に入り、今年度ももうあと1ヵ月と少しで終わってしまいます。

私もふっとした時に1年って本当に早いなぁと考えさせられてしまいます。

 

職員も子ども達も新年度へ向けて色々頑張っていますが、私が担当している班でも、4月から高学年になる園児がいます。私がその子に出会ったのは、まだ低学年の時で本当に幼く皆からアイドルの様に可愛がられていましたが、その子が最近「私もうすぐ6年生。お姉さんだよ。」と言ってきました。

私は「お姉さんになるなら、片付けも頑張らなきゃね」と返しましたが、以前よりも出来ることも増えてきて、背も私と変わらないぐらいに伸びてきて、顔付きもすっかりお姉さんになっていました。今ではその子よりも年下の子ども達も学園に来られ、「私がここに呼んでくる。」と探しに行って連れてきてくれたり、着替えなどの面倒見てくれたりと今ではすっかりお姉さんの姿が見られます。皆からアイドルの様に可愛がられていた頃から比べ、今は本当に心も体も大きくなってきたなぁと感じた出来事でした。

 

 

 入所部 吉良

★空手★

2019/02/20

  2月のプログラムで空手をしました。

『静と動』『ストレス発散』『礼儀』をポイントに子ども達に活動を楽しんでもらいました。

 

『今日は皆さん空手部の一員です。よろしくお願いします♪』

と伝え、子ども達にわかった時には『はい』➔『オス☺』と決めて活動をさせてもらいました。

 

〇流れ〇

①あいさつ

皆さん前の前の週が茶道を行っていたので上手にかっこよく出来ていました☺

②つき③けり

〇初めて経験するお友達も多かったのですが、先生の動きをしっかりと聞き上手につきをすることができました。

つく回数は少なかったんですが、『5回目にオスって大きな声を出してね♪』すると『はい・・いやオス』と意識して照れながらも声を出してくれました。

〇『けり』では、前けり・横けり・後ろけりと難しい事ばかりでしたが、友達に負けたくないと一生懸命に頑張る子どもの姿が見られてすごくうれしかったです。

『ける時に体の上がゆらゆら~してけるよりゆれずにけるとまだかっこいいですよ♪』

と声を掛けるとみんな意識してゆらゆらすることが減り、かっこよかったです☺

 

④ミットをける

黄色いシールをミットに貼り、子どもの利き足にも同じシールを貼らせてもらいました。

『ゆっくりでいいからこの黄色いシールに、足のシールを合わせるようにけってみましょう♪』

みんなミットを蹴った後に

『あ💦もっとけりたかった』と笑顔で話してくれる子どもばかりでした。

※施設長も空手を見ていた時にミットの高さが少し高いとジェスチャーで教えて下さり、

『あ💦子ども達がけりやすい高さ』=『子どもたちの視点』の大切さを改めて感じました。

⑤終わりのあいさつ

みなさん上手に出来ていました。特に子ども達が作ってくれた『静かな空気』で挨拶をすることができました。

最後に『約束』をしっかりと伝えて無事終わることができました。

本当にありがとうございました。

 

若草学園 通所部

放課後等デイサービス

おひさまぷらす

田島 秀一

 

進学、卒業へ向けて!

2019/02/19

早いもので、平成31年の年明けから1ヵ月と半月が過ぎ、2月も下旬に差し掛かってきました。1月は居ぬる。2月は逃げる。3月は去ると言いますが、本当にアッと言う間に4月の新年度を迎えそうです。

 そんな中、このシーズンは進学へ向けた受験シーズンですね。もう既に合格が発表された方もおられると思いますし、まだまだもうひと踏ん張りと言う方もおられると思います。

 若草学園の児童も、数名が高校進学へ向けて、気を揉む日々を過ごしてきました。合格の知らせに職員も胸を撫で下ろしたり、無念な結果から次の試験へ気持ちを切り替えたり、ナーバスな季節です。

また受験生以外にも、18歳を迎え社会に羽ばたく卒園生も控えています。緊張と不安を抱えて、残り僅かとなった若草学園での生活を送る事だと思います。後1ヵ月半を切りました。一人ひとりの明るい将来へ向けて、新たなスタートを切ってくれるでしょう。一日一日、一瞬一瞬を大切にして、共に過ごして、精一杯応援していきたいと思います。

 

                       

 入所部 吉田

「丁寧に関わる事」をチームと保護者さんで♪

2019/02/18

私は、白川園の「ひとりのいのちにみんなで寄り添う」という理念を常に頭の片隅に置き、仕事に取り組んでいるつもりです。

しかし、数学のように1つの答えがない、この難問にはいつも、どう向き合っていくべきなのか?と・・・あれこれ考えてしまうのが正直なところです。

しかし!仕事は毎日あるし、大好きな子ども達もやって来る。

時間は無駄にはしたくないし、待ってもいてくれない。(家事と同じですね♪)

自分の中で出来る事から、取り組んでいく事で何か気づけることがあるかもしれない。

この1年、「みんなで寄り添う為に、まずは、丁寧に関わる事を頑張ろう!」とまずは、自分から今まで以上に意識し、取り組んできました。その思いや療育としての捉え方など、チーム内に伝え、みんなで語り合ってきました。

そして、1年が経とうとしている今、チーム内での共通理解が形となってきつつあるなぁ・・・と感じています。それの事例を紹介したいと思います。

 

タオルを手に持っていないと大泣きしてしまうS君。

 4月から、どうアプローチしていけば、タオルが無くても楽しく過ごせる様になるのか?S君の1日を観察しながら、タイミングを考えていました。

来年度から幼稚園に入園(年中組)すると、保護者さんと決めていたので、入園するまでにはタオルが無くても、おひさまで楽しく生活できる様に!と今まで取り組んできました。

なぜ、幼稚園に入園までに・・・と考えたのかは理由があります。

・S君と生活を共にしていて、出来る!と感じたから。

・年中組で入園となると、5歳になる歳で、周りを見る力が付いてきますので、他の子ども達か ら、「赤ちゃんみたい」と言われる可能性がある事。それが原因で、幼稚園に行きたくない・・・という事に繋がってしまうのではないか?と感じたから。

・「タオルを洗いたい。」とお母さんも思っていた事が分かったから。

 

そして・・・自分なりにチェックした事があります。

【チェックした事】

・S君が楽しくおひさまに通えているか?(おひさまで安心して過ごせているか?)

・どの時間だったら、タオルを離せそうか?

 

これをS君がクリアしている事が分かったからトレーニングを始める事にしました。

何かを伝えたい時、大人の気持ちだけで突き進むのは違います。一緒に頑張るモチベーションが

大切です。だって、一緒に戦っていくわけですから♪

 

【取り組み】

1.タオルが床や地面についていたので、お母さんに頼んで半分の長さに縫ってもらいました。

  これは、すんなりクリア。

2.S君と会話をしている時に、少しだけタオルを離してみた。(これも気づかず、すんなりクリア)

3.本人に話をして、朝のお集まりの時は棚に置いて参加する事を提案。(気分の良い時は、出来る。)

4.お集まりでタオルが無くても大丈夫になったら、主活動の時間も話をして棚に置いておくことにした。(チラチラ見て、ある事を確認していた。)

5.午睡の時だけ、使用する事にした。

6.洗い替えのタオルを持って来るようにした。

7.タオルでなく、小さなミニカーやぬいぐるみに変更した。

 

この様に、少しずつ少しずつ、丁寧に段階を踏んで伝えてきた事で、今では、タオルは「家で待ってくれている。」「家で使う物」という認識に変わったようです♪

これで、4月の入園に向け、1つ、安心材料ができました!

S君、私達スタッフ、そして・・・保護者さん。

みんなで頑張った結果です。

これからも、「丁寧にみんなで・・・」を忘れずに関わっていきたいと思います。

それが、法人理念に繋がっていくと思っています★

 

児童発達支援センターおひさま 児童発達支援事業 江藤

行事食・感謝・感動・・・桃の節句

2019/02/17

2月も半ばが過ぎました。あっという間に3月になることでしょう。

今回は、少し先取りをして、桃の節句について話をしようと思います。

「桃の節句」は本来は「上巳(じょうし、じょうみ)」の節句といい3月の最初の巳(み)の日を指していましたが、のちに3月3日に定まったそうです。

「桃の節句」と呼ばれるようになったのは旧暦の3月3日の頃に桃の花が咲くことや、桃は魔除けの効果を持つとされてきたことからだとか・・・。

 

桃の節句に食べるといい食べ物コーナー

○菱餅・・・ヨモギの緑・菱の実・くちなしの赤い餅を重ねてあり、厄除け・清浄・厄病除けの効果健やかな成長を願っています。

○雛あられ・・・関西風は餅を砕いて揚げたあられですが、関東風は米粒をあぶったものが原形で、倹約の心を表しています。

○白酒・・・本来は桃の花びらを浮かべた「桃花酒」で、百歳(ももとせ)を願いましたが江戸時代に白酒が出来て定着しました。

○はまぐり・・・潮汁にしていただきます。はまぐりは対の貝殻しか合わないため、相性の良い相手と結ばれて仲睦まじく過ごせますよう願います。

○ちらし寿し・・・長寿祈願の海老、見通しのいい人生を願うレンコン、健康勤勉を願う豆など、縁起の良い山海の幸を彩り良くちらします。

 

こんな感じで由来を知ると意味深い物を感じます。そして、この思いを大切な学園生活している子どもたちの命と共に育み・健やかな成長を願いながら、行事食頂きたいと思います。

厨房の先生方「ありがとうございます」

                       

                             入所部 中林尚生

強い気持ち

2019/02/16

ブログで何を書こうかと考えていたところ、競泳の池江璃花子選手の白血病のニュースを目にしました。多くの日本記録を持っているすごい選手です。おそらくご本人さんが1番ショックを受けられたと思うのですが、SNSで発信されたメッセージには

「私は、神様は乗り越えられない試練は与えない、自分に乗り越えられない壁はないと思っています。もちろん、私にとって競泳人生は大切なものです。ですが今は、完治を目指し、焦らず、周りの方々に支えて頂きながら戦っていきたいと思います。しばらくの間、皆様に元気な姿をお見せすることができないかもしれません。そしてしばらくの間、私も皆様と同じく応援側に回ります。引き続き、トビウオジャパンの応援、支援、そして沢山の様々なスポーツの応援、支援を宜しくお願い致します。」と言われ、最後には感謝の言葉と前向きな言葉を書かれていました。

まだ、18歳と若いながらも与えられた試練に前向きに向き合い、病に打ち勝とうとする気持ち、周りを気遣う姿に、私も力をもらいました。

生きていると、大なり小なり何かしら壁にぶつかることが必ずあると思います。

 

“神様は乗り越えられない試練は与えない、乗り越えられない壁はない”

現在、いろいろあって心が弱くなっている実家の父に伝えようと思います。

相談支援センターいちばん星 髙木

実習の先生たちがやってきました。

2019/02/14

2月の中旬から短大や大学生が実習のため、学園に来てくれます。

子どもたちは、年が近く若い先生たちが来てくれることに大喜び♪

 

「いつくると?」

「何人くると?」

「どの班にはいる?」

と実習の先生がくるまで、質問攻め。

「来てからのお楽しみだよ」

と毎年のようにこの会話が学園の中を飛び交っています。

 

やはり、年が近くて可愛い先生たちが来てくれるとなると、

共通の話題もあるし、優しいし、たくさん話を聞いてくれるからみんな実習の先生が大好きです。

ただ、

「実習の先生は勉強に来てるんだよ」

という言葉も毎年のように添えています。

優しいお姉さんたちにたくさん話を聞いてほしいということは、とてもわかるので、ちょっと申し訳ない気分にもなりますが、先生たちには、やっぱり楽しかった~。可愛かった~。だけではなく、もっといろいろなことを感じてもらいたいなと思ってるので、ちょっと心を鬼にして、伝えています。

 

先生たちにも、はじめて施設で実習する不安や

無条件に受け入れてくれる子どもたちの可愛さや純粋さ

学園で生活をしながら学校に通って、頑張っている姿

そして、職員が子どもたちの将来を思って

どうかかわっているかなどいろいろなことを

感じてほしいなと思います。

 

そういいながらも、実習生と話をしている子どもたちの笑顔は本当に素敵なんです。

ちょっとうらやましいくらい。

だから、たくさんか関わってほしいとも思っています。

しばらく少し矛盾を抱えた気持ちを抱きながら

子どもたちの笑顔を見つつ頑張っていきたいと思います。

入所部 藤本絢子

 

お友達と協力することの大切さ

2019/02/13

今週は「チームで行うルールのある遊び」を行っています。

今までルールのある遊びを何度も行ってきていますが、個人での勝ち負けになる遊びが多く、時々チームで行うリレーなどで負けると「〇〇くんが遅かったけんだ!」「〇〇ちゃんのせいで負けたじゃん!」と言う声がよく聞かれていました。チームで協力する遊びをもっと取り入れたいと思い、今回の活動を計画しました。

 

赤チーム青チームに分かれてまずは

🍏‟ひっくり返し競争‟をしました。

 

ひっくり返し競争とは、相手のチームの色の段ボールオセロを自分のチームの色にひっくり返すゲームです。

子ども達がどっちの色にひっくり返せばいいか見て分かり易いように手の甲に〇と●のシールを貼り、ゲームスタート!!みんな必死に自分のチームの色にひっくり返していました☺

その後は

🍏“フラフープ渡り競争”をしました。

 

フラフープ渡り競争とは自分の後ろにあるフラフープを前に置いて、フラフープの間を移動しながら進むゲームです。

まずは練習。そして本番。

一回目は勝ちたい思いから「早く早く!!」と急がせる声も。

その中から「横向いてやった方が早くできるよ!」と声が…☆

普段なかなか積極的な発言の少ないHくんがチームのお友達にアドバイスをしてくれました☺

二回目は「早く早く!!」の声が「頑張れ頑張れ!!」の嬉しい応援の声に☆☆☆

 

今回のチーム対抗戦はお互い3ポイントで同点!

お互い頑張ったね~!!とバンザイをしました☺

 

今後もチームで行うルールのある遊びを取り入れ、お友達と協力することの大切さ喜びを分かち合うことの嬉しさなどを感じていけるように関わっていきたいと思っています☺

 

児童発達支援センターおひさま 児童発達支援事業 宇藤

 

 

 

 

 

 

 

もう一つの我が家

2019/02/12

休日のある日、2人の卒園生がやってきました。

「あら、こんにちは」「どうしたと?」

「こいつが休みだけん、学園に行こうかって言って!」

休日になると、たまにこうやって遊びに来てくれる卒園生もいます。

この2人の男の子達、1人はA型事業所で働き、来年度は一般就労になれるかもと嬉しい話。もう1人は一般就労して、車と二輪の免許も取り、その日も車で来ていました。2人共、社会人になりよく頑張っている様子が伺え、在園児の思春期、反抗期真っ只中の子ども達にとって、いい見本であり、いい先輩です。

 

 ふと、中学3年生の受験をした在園児の話をしていると、1人が「俺も普通高校に行きたかったなあ」と漏らしました。「そうなんだ」と返しながら、確かにその卒園生は、行く力を持っていたのかもとも思いました。それでも支援学校を選び、通学の為3年間学園生活を送りました。3年間の中では色々な葛藤もあり、どうしてこの学園にいるんだろうと思い悩む事もあったようです。しかし、そんな中でも自分なりに考え、頑張り、職員との信頼関係もあって、立派に就職して社会人になっています。本人に、「普通高校に行かなかったけれど、学園で生活したけれど、結果、良かったんじゃない? 立派に社会人になっているし、こうして学園にも来てくれるし」と言うと、にっこり笑って「そう思います」と言ってくれました。

 

 私達入所の仕事というものは、365日、24時間!!終わりがありません。常に動いていて、誰かが仕事をしていて。問題が起これば夜でも早朝でも電話が掛かり出て行くこともあります。問題を抱える子どもがいれば、四六時中頭から離れず、大変だなあと思うこともしばしば。しかしその反面、楽しかったり嬉しかったり、子ども達と一緒に笑ったり怒ったり泣いたり、密度の濃い毎日を送っています。日々の支援で思い迷う事も多々ありますが、喜びもたくさんあります。卒園生の「ここで良かった」という言葉を聞くと、私達のやっている事は間違ってないんだなと再認識できました。

 

 たくさんの卒園生を送り出して来ましたが、卒園するとわかる学園のありがたさ、楽しさがあるようです。そんな卒園生のためにも、学園は子ども達にとって、もう一つの我が家でありたいなと思います。いつでも遊びに来てください。

 

入所部 松村

 

新しい風

2019/02/11

 

先日、総務メンバーで日奈久温泉へ行ってきました。きっかけは、ある日「そろそろ旅行にでも行きたいね~」と声が出てきましたので、リフレッシュ旅行を計画しました。もともと、若草児童学園・児童発達支援センターおひさま・相談支援センターいちばん星の事務は別々に仕事をしていましたが、昨年度から業務内容も含めて一本化。ルールの認識・考え方も様々で、どうなることか不安もありましたが、一緒にすることでたくさんのアイデアや意見交換が増え、業務改善を伴う新しい体制に向けて「新しい風」がふきだしました。そんな中で、このような声が出たことはうれしいことです。旅行先では、おいしい料理はもちろん~ひとりひとりと普段以上にコミュニケーションもとれ、貴重な時間をとることが出来ました。もちろん長くお付き合いしていく大事なメンバーです。遠すぎず、近すぎず、相手との距離を大事に成長していきたいです。

これから、総務として多種多様な業務も増えるでしょうが、素直にこれからが楽しみです☆★☆★☆★

子育て中のメンバーが中心ですが、仕事と家庭を両立しながら、今回の旅行でためた

「心のダム」で、次年度も乗り越えたいと思います。

今回は総務でしたが、今後は拠点で体制作りが出来ればいいなと思っています。

 旅先では桜が咲いていました。春先取りであったかい気分になりました。

 

   若草学園 入所部 総務 大田黒美和

私達、作戦会議しています。

2019/02/10

 

放課後等デイサービスに通ってきてくれる自閉症の高校生N君。

活動が終わって帰る時間になり「さあ帰りましょう」という時になかなか帰り支度に取り掛からない。なんだかんだと関係ない事を大きな声で言いながらニヤニヤして教室から出ようとしない。一緒に帰るお友達は「まだ~?N君。早く帰ろう。」と少々イライラ気味。

N君は、急に「宿題する」と言い出す。送迎スタッフは『なんなんだ~?』と焦りだす。

結局17:00の送迎車には乗れず、お母様に連絡して30分後に送る。という日が続きました。

スタッフミーティングでは「N君は自分が帰るときに教室にまだ残っている子ども達がいると気持ちが切り替わらないのかな?」「まだやり残したことがあって、それが言えなくて行動が切り替わらないのかな?」「『さよなら』を特定のスタッフに言いたいのかもしれないね。」「17:00のチャイムの音が聞こえると切り替わる時があるよね。」等、N君の思いを必死に汲み取ろうとしたり、N君の行動の切り替えの仕方など今まで観察してきたN君の行動や考えを色々と思い起こしました。

先日のご利用の日のスタッフミーティングではN君対応のアイディアが出ました。「N君は自閉症の特性があるから、まずスケジュールの見直しをしてみよう。」「スケジュールの提示の仕方を見直そう。」「送迎前に『ミニ帰りの会』をして17:00のチャイムを聞いてタイミングよく外に出よう。」「携帯でチャイムを鳴らそうか?」「17:00から活動や学習の子ども達の姿が目に入らないようにコーナーをつくろうか。」と意見が出て「色々やってみよう」ということになりました。N君専用のスケジュールボードをN君と確認して進めます。受け入れてくれました。

『ミニ帰りの会』では今日の振り返りをお友達の前で発表してご機嫌のN君。17:00のチャイムが鳴る前に自ら帰り支度を整え「先生、帰りましょうか」と言ってくれました。

あれれ?せっかく携帯で17:00のチャイムを鳴らそうと思っていたのに。。。残念。

いつも待たされている友達も「N君、今日は早いね」とびっくり。

車に乗るとエア運転で「右へまがりま~す。コスモスがありま~す。」とハンドルを回す真似をするN君。あまりの切り替えの早さにスタッフは「え~なんで~?」と拍子抜けです。

スタッフのその日の振り返りでは「事前のミーティングでシュミレーションをちゃんとしていたから対応できてN君も自分から切り替えできたのだろう。」となりました。

 

毎日の療育では、対応に迷う事もありますがスタッフとのチームミーティングをして試行錯誤のくり返しが大切だと実感しています。

上手くいくと「やったね!」とテンション上がります。空振りだと「なんで~?」と反省。

子ども達の顔を思い浮かべながら日々の申し合わせや振り返りをしているスタッフの姿はほんとに作戦会議がぴったりです。

今日も子ども達がどんな姿を見せてくれるか楽しみです。どんな作戦で行きましょうか?

通所部 吉田広子

みんなでカラオケに行ってきました

2019/02/08

子ども達が、楽しみにしていたカラオケレクレーションへ行ってきました。

各班別でカラオケルームに入り、おやつやジュースを用意し、さあカラオケの始まりです。

自分で予約したり、じゃんけんで歌う順番を決めたり2本のマイクで大盛り上がりです。

もちろん歌う曲は、何日も前から考えてリストアップして準備万端!

入所後、初めてみんなとカラオケに来たK君は、嬉しくて何度も同じ曲を入れノリノリで歌って「たのしい!たのしい!めっちゃたのしい!」と満足・満喫して笑顔でカラオケ終了となりました。なかなか、園内では見られない子ども達の様子が、園外の行事では見る事が出来、ぐっと距離も近くなったように思います。毎日の生活を頑張り、外出ではしっかり楽しめるメリハリのある時間を今後も子供たちをともに経験して共有できたらいいなと思います。     

入所部 山下

 

 

           

                        

2月の『大津町子どもの発達セミナー』について(ご案内)

2019/02/07

相談支援センターいちばん星では大津町役場と共催で、毎月「大津町子どもの発達セミナー」を開催しています。

今月は2月19日(火)に開催します。

 

日時:平成31年2月1日(火) 午前10時~正午

場所:大津町生涯学習センター2階 中会議室

講師:熊本セントラル病院 言語聴覚士 佐藤 朱加先生

演題:「ことばの発達について」~コミュニケーション力を育むために~

内容:子どもの言葉やコミュニケションについて不安や悩み・疑問を抱えていませんか?

ことばの発達過程や生活の中でできる言葉を育む関わり方などをお話しします。

参加無料です。

※参加を希望される方は、大津町役場 福祉課 障がい福祉係に申し込みをお願いします。

大津町役場 福祉課 障がい福祉係(096)293-3510

愛情を込めて

2019/02/05

事務所で観葉植物を育てています。

 

大小合わせて5個ありますが、全部に愛情を込めてお世話をしています。

といっても、私には詳しい知識もなく、水やりや日当たりを気にしてあげるくらいしか出来ていませんが…

幸い、知識のある同僚がいますので色々と教わりながら日々お世話をしています。

 

年末年始の長期休暇明けに出勤した際少し元気が無く萎れていた事もありましたが、日の当たる暖かい場所へ移動させ、お水や肥料をあげると元気になってくれました。

植物に元気があると事務所が明るくなると同時に、私自身も気持ちが明るくなるような気がします。これからも一生懸命お世話をしながら、寒い冬を一緒に乗り越えたいと思います。

 

入所部 総務 宇都宮

約束=時間を守る

2019/02/04

 

人が健康に暮らすためには生活リズムを整えること、つまり決まった時間に起き、食べ、排泄し、活動して寝るといったことが大切であると言われています。1日は24時間ですが、人の体にも一日のリズムを刻む体内時計というものがあるそうです(体内時計の一日は実際の時計より数十分ほど長いため、朝の太陽の光や食事をすることで修正しているそうです)。これに従って規則正しい生活をしていれば健康であると言えますが、逆にこのリズムを乱すと体調を壊すもとになると言えます。

学園生活を送っている子どもたちの生活リズムも毎日決まっていて、平日は6時の起床から始まり、身支度、朝食、登校、下校後はおやつ、夕食、入浴、就寝というように一日の生活時間が決められています(登校時間の違いにより多少時間が異なります、休日の起床と就寝はやや遅めとなっています)。一日の流れは表にしてみんなが目に付く場所に掲示し、放送でも知らせ、個別に声掛けするなどして生活時間が習慣として身につけられるように支援しています。毎日の生活でこの時間に従った活動が身につき自主的に動ける子もいれば、なかなかできない子もいます。中でも子どもたちが楽しみにしているのが自由時間です。この時間は各自が自由に使えるとあってテレビを観る、ゲームをする、音楽を聴く、一人でゆっくり過ごすなど様々です。しかし、好きなことに熱中するあまり決められた時間をオーバーしてしまう、友達とのチャンネル争いやおもちゃの取り合いで喧嘩になってしまうといったケースもあります。今回はこの中でも時間を守るということに焦点を当てて考えてみたいと思います。

毎日の生活時間は決められており、子どもたちはそれを知らないという訳ではありません、しかし、子供たち(私自身を含め大人たち)でも目の前のことに集中(熱中)しすぎていると、「何時までに」ということを忘れてしまうケースがあります。また、子どもたちの中には、「ワーキングメモリー」(何か行動や作業をするときに、一時的に覚えておく記憶力のひとつ)が十分に機能せず、約束の時間を忘れてしまっていることも考えられます。いずれにしても、自分で時間を意識して行動することが難しい子どもたちが多いのが実情です。しかし、「時間を守る」ということは人が生活していくうえで、人から信頼を得たり、安心して過ごしていくために大切なことです。何より将来仕事をしていくうえで基本となることですから、是非身につけてほしいと願っています。

「時間を守る」ことができるようするためどうしたらよいのか、支援を行っていく際に気を付けているのが、時間を守ることは絶対必要だから、1分1秒でも遅れてはならないというような考え方ではなく、中には時間は分かっていて行動していても、片付けに手間取っている場合や途中で宿題をしていないことに気づき、そちらが気になって遅れることもあるということです。何より懸念されるのは、いつも遅れてしまうことで失敗体験が重なり自信ややる気を失わせてしまうのではないかということです。片付けをしていることや宿題をしていないことを思い出したということ自体は悪いことではなく褒められるべきものです。大切なのはどうして遅れてしまうのか、次回から間に合うようにするためはどうしたらよいのかを一緒に考えていくことだと思います。つまり、遅れないよう余裕をもって活動するためにはどうしたらよいのか、何を優先すべきかを理解することです。具体的には、子どもたちに気づかせる方法として、子どもたちの目につく場所に時計(各部屋に設置しているものを活用)やタイマー、時間や優先順位を書いたメモを置いておく、その時間を意識させるために、定期的にそのつど「あと何分」と声をかけて意識させるようにしています。何より大切なのは「あと何分で終わりだよ」と子どもたちに問いかけ、時間をどう使うかを自分に決めさせ「時間感覚」を身につけることだと思います。自分で決めたことなら言い訳はできないので、子どもたちは守ろうとするし、次第に自分で段取りをつけられるようになるものと信じています。…まだまだ時間がかかりますが、気長に支援を続けて行きたいと思っています。

 

入所部 治部田 均