若草学園の実践ブログblog

冷やし中華はじめました

2023/08/15

 夏休みも中盤になりました。連日の暑さで食欲も落ち、夏バテする頃です学園の子ども達は元気でとても美味しそうにご飯を食べてくれます。少しでも涼しく過ごしてもらえる様にと、夕飯に冷やし中華を提供しました。小鉢はレバーのしぐれ煮をし、おにぎりをつけました。

 

 冷やし中華のトッピングには定番ですが、錦糸卵・ロースハム・トマト・キュウリで彩り良く、見た目にも涼しげに仕上げました。子ども達にも大好評で、普段野菜が苦手で食べるのに苦戦している子も、おかわりの列に並んでいました。

 まだまだ暑い日が続きますが、食事を通して夏バテしない体づくりのサポートが出来たら良いと思います。

厨房 徳丸

夏休みの思い出

2023/08/11

外に出るだけで汗が止まらない気温になりました。

熱中症に気を付けて過ごされていますか?

室内でも電気代を気にしてエアコンを使わないと熱中症になるそうです。

気をつけられてください。

 

今夏の学園で行う行事は夏まつりに出かけることがメインになると思われます。

熊本には有名な祭りや花火大会がいっぱいありますよね。

山鹿灯籠祭り・江津湖花火大会・八代全国花火競技大会など、熊本県民だったら一度は参加したことのあるイベントだと思います。

まずは地元のお祭りでの体験を通して慣れて行き、ゆくゆくは大きなイベントにもみんなで参加できたらと思います。

入所部 田島

ちょっとかわいかったお話し

2023/08/11

 先日、中学生2人の女の子と一緒に『お買い物外出』に出かけた日の出来事です。

その日はМちゃんが「図書カードがあるので本屋さんに本を買いに行きたい。」との事。同級生で同部屋のAちゃんも連れて菊陽町にある蔦屋書店に出かけました。今の本屋さんはとてもオシャレで、雑貨や文具も豊富に取り揃えてあり、コスメ用品も多彩です。子供たちは初めて行ったお店なのか、目をキラキラ輝かせて商品を見つめていました。

 Мちゃんが小説を選んでいる間、Aちゃんと一緒にコスメコーナーに行きました。ハンドクリームやリップなど、色々な商品のテスターを使って色や香りを楽しみました。Aちゃんは目をクルクルしながら、終始微妙な表情です・・・。

 Мちゃんの本選びが終わり、小説を一冊無事に購入。少しの時間、文房具を見て回ると外にイチゴのポップコーン屋さんを発見。ポップコーンを購入してジュースを買って帰りました。

 その日の夜の事です。小学生と未就園児さんが寝静まった後、中高生の女子6人と女子トークに花を咲かせながら、クッキーと好きな飲み物を作ってティータイムをしました。それぞれに紅茶やコーヒー、カフェオレを飲みながら楽しくおしゃべりしていると・・・。Aちゃんから一言。「高木さん、今日ルール違反したよね💦」と言われ、私は「何のことだろ?」と驚いて聞き返しました。Aちゃんが言うには『お店の商品を勝手に使ったよね。』だそうです・・・💦。私は少し考えて、確かに。テスターのハンドクリームやコスメ用品を使った事だと気づき、少しおかしくて笑いそうになるのを我慢して、そこにいた女の子たちに『お店の商品には「テスター」と言うものが置いてあって、お客さんが買う前に試しに使ってみて自分が気に入った商品が買えるようにしてあるから。「テスター」と書いてあるものは自由に試して良いんだよ。』と説明しました。Aちゃんは納得したような安心したような表情で、笑いながら「なんだ~良かった。高木さんがルール違反をしたのかと思った。」と話してくれました。私がテスターを使っている間、きっとAちゃんはドキドキしながら『お店の人に怒られるんじゃないのかな~。』と心配しながら見ていたのだろうと思うと、おかしいやら申し訳ないやら・・・。

 コロナ禍で外出できなかった期間が長く、経験も外出も不足していた子どもたちですが。今回のように、外出した事で分かる事、経験する事で気付く事、もっともっとたくさんあると思います。子供たちを送り出すまでの数年間、たくさんの社会経験ができるように、普段の生活が当たり前の生活に近づくように、学園の中でも外でも変わらず、学園での生活が更に充実したものとなる様に、子供たちに寄り添った支援に力を入れていきたいと思わせてくれる、可愛らしい出来事でした。

                           入所部  高木 美奈

予定たっぷり詰まってます(^^)

2023/08/07

梅雨明けすると今度は厳しい猛暑の毎日ですね。夕方には激しい雨が降ることもあり、なかなか外で遊べないので発散出来ないとモヤモヤすることもあるかと思います。子ども達の変化に気付くことが出来るように、職員も気をつけていきたいと思います。

おひさまでは、夏休みスタートと同時に、水遊び、昼食の買い物学習、外出計画と色々な活動を計画し、実施しています。どれもこれもワクワクする楽しい活動ですが、楽しいにプラスしてお約束やねらいというものが出てきます。「面倒くさい」「自分のしたいことだけしたい」と様々な意見が出てきますが、小グループごとに集まって意見を出していく中で、気持ちに折り合いをつけたり、気持ちを切り替えていく様子を見ると成長を感じ、去年の夏よりも確実に力をつけることが出来るだろうなと感じます。外出に伴い、ご家庭にも体調管理や準備物等のサポートを頂き、子ども達の豊かな経験に繋げることが出来ること、感謝しております。保護者の皆様も、お忙しいとは思いますが体調に気を付けてお過ごしください

児童発達支援センターおひさま 放課後等デイサービスおひさま 永田

悩み事

2023/07/28

 今年入所したS君は学園で友達が出来ましたがある夜、相談があるので話を聞いてほしいと言いに来ました。内容は2日前の夜にS君がテンションが高くなりふざけていた事で仲のいいY君に「うるさい!」と怒られ、その後から気まずくなって2日間話しかけていないのでどうすればいいかなと悩んでいました。

普段から仲がいいのでY君は気にしていないことを伝えますが納得できないようでうつむいて、落ち込んでいました。そこにY君がちょうど通り、S君の隣に座って普段と変わらず話しかけました。反応ができないでうつむいたままでいるので、Y君に怒ったこと私が聞いてみようかと聞くと聞いてほしいと言うので聞くと、「怒ってないよ。うるさかったから注意しただけやし、気にしていないよ」と言いました。それを聞いた後、ふざけたことを謝り、いつもと変わらず仲良く過ごしていました。

ちょっとしたことでも本人はとても悩んだりしていることがあるので私たち職員が関わり、楽しい学園生活が過ごせればいいなと感じました。

入所部 首藤

いってきまぁーす!!

2023/07/26

総務では毎朝、朝礼をおこなっています。

朝礼をしていると「いってきまぁーす!!」と、とっても元気な声で子ども達がご挨拶に来てくれます。未就学の子どもたちは、普段は入所棟の中で活動しているので、顔を合わせることが、なかなかありませんでした。保育園に通うようになったり、通所棟に遊びに出掛けたりするタイミングで、ご挨拶に来てくれるようになりました。事務室に子ども達がご挨拶に来てくれるおかげで、元気いっぱいの子ども達に毎日、会うことができています。

たまには、事務室の中に入って来て「これ、なぁに?」「これは…??」と興味津々に私たちに話しかけてくれることもあり、毎日、時間に追われて仕事をしている私たちにとっては癒しの時間です♪

 

今週から子ども達が楽しみにしている夏休みが始まりました。

たくさん、楽しい思い出ができると良いなと思います。

入所部 総務 中西

 

 

楽しい~(*^-^*)

2023/07/24

就寝時間前の静かな夜、NくんとI くんがトランプをしていました。何をしているの?と声を掛けると「スピード。出来る?出来るなら勝負しよう」と。私が得意なのを知らない2人 (-.-) 

3人で盛り上がっていると他の男の子たちもわらわらと寄って来ましたので、スピード大会を開催しました。その時の、みんなの真剣な表情、先を読んでのカード出し、集中力には感心しました。

負けた時の悔しがる表情、勝った時の立ち上がりながらのガッツポーズ、みんな表情豊かで笑顔が溢れていました。私が1番楽しんだ気がしますが(#^.^#) 「楽しかった~、またしたい。次は征子さんに勝てるよう練習する」と。  スピードクイーン👑の称号を手に入れた私ですが、その称号をみんなに譲る日は早いと思います。

いよいよ、なが~いなが~い夏休みに突入しました。「たいくつ~、ひま~」とならないよう、まずは、トランプ大会から始めどんな事をしたいか一緒に考え、子どもも大人も楽しかった~と思える夏休みにしたいと思います。

 

入所部   藤本 征子

夏休みに向けて

2023/07/24

気づけばもう7月。2023年も半分が過ぎ、子どもたちが楽しみな夏休みに入ろうとしています。今年はコロナで中止になっていたイベントが少しずつ復活し、子どもたちの生活も少しずつですが以前のように戻りつつあります。夏休みは以前のように花火をしたり夜店で好きなものは何かをみんなに聞いて取り入れてみたり、職員皆で協力しながら楽しいイベントを増やしていけるよう取り組んでいきます。

入所部 梅田

成長を感じつつ

2023/07/24

もうすぐ一学期、あるいは前期前半が終了し夏休みに入ります。4月に学校の新しい環境になり5月、

6月で新しい環境に慣れ行事や実習を頑張り、そして7月を迎える。たった4ヶ月程ですが子どもたちも学校で色々学んだり運動会などの行事を経て成長しているように感じます。

8月の話ですが入所の子たち向けの行事で夜店・花火大会を行う予定です。今から子どもたちにアンケートを取ったり厨房の方々と打ち合わせたりと大忙しです。この夜店・花火大会も子どもたちの成長の糧の一つになってくれたらと願いつつ、行事計画を頑張っていこうと思っています。

入所部 松尾

小さなきっかけ 大きな出会い

2023/07/13

私は、Jポップの曲を聴く事が大好きです。仕事の行きと帰りの車の中では気分転換の為、家庭では、イヤホンをして楽しく家事が進む様に聴いています。 

大好きな曲を聴く事で、リラックスできるというのもありますが、たくさんの歌詞から元気をもらえ、そして、私の心をプラス思考に切り替える手助けをしてくれます。

思い返せば、小学4年生の時、友達がカセットテープ(時代を感じます。)を手に遊びに来て、「これ、凄くいい曲だから聴こう!」とラジカセにセットし2人で耳を澄まして聴きました。

ラジカセから流れてきたのは、DREAMS COME TRUEの曲で、吉田 美和さんの歌声に衝撃を覚えたのを今でも覚えています。

それからというもの、彼女はたくさんの曲を私におしえてくれました。

彼女は中学受験をしたので、中学校以降、会う機会もありませんが、ふと、「40代になった○○ちゃんは、どんな人生を歩んでいるのかな?」と考える時があります。

きっかけは小さなものかもしれませんが、時が経ち、大きな出会いになったなぁ・・・と感じています。

 

最近、心に留めている歌詞は、

「自分の背中は見えないのだから 

恥ずかしがらず人に尋ねるといい

心は誰にも見えないのだから

見えるものより大事にするといい」

 

「たまに自信を無くして見える

誰かになんと言われようとも

君はそのままがいい」

 

「メンタルも成長痛を起こすでしょう

無理をせず自分らしくいて」

 

「きっかけの言葉を きっと今も覚えていて ずっと大切なまんまで」

 

言葉は「言霊」と言われるように目には見えない力を持っていると思います。

言葉に人は勇気をもらうし、傷ついてしまう事もあります。反対に傷つけてしまう事もあるかもしれません。

慎重に。

表情もちゃんと足して。

もちろん心も。

そうやって大切に使っていきたいと思います。

 

最近は、子どもの影響で洋楽も耳にする機会が増えています。

英語の歌詞にも今後目を向けていきたいと思います。

そして、この4月から入所部門でお世話になっていますが、入所している子ども達にも

何か人生のきっかけとなる経験を積ませてあげることが出来たらいいなと思います。

私の力なんて微々たるもの。大きなことではなく何でもいいと思うんです。大人になった時に、「あの職員さん○○の方法を教えてくれたなぁ。やってみようかなっ♪」ぐらいの記憶に残れる人になりたいなと思います。

その為に、笑顔で楽しく周りとコミュニケーションを取りながら生活していきます。

 

入所部 江藤 縁

自己決定

2023/07/10

『自己決定』について相談員で話し合う機会があり、『自己決定』することの大切さを改めて考えさせられました。

 

私自身、自分のことをいろいろと決定する機会がこれまでに沢山ありました。人生を左右する事も自分で決めて今の私が存在しているのだと思っています。

 

相談業務の中で、利用者の皆さんが様々な福祉サービスや自分の生活をより豊かにしていくために、進学・就職・居住地など決定していく機会があります。スムーズに物事が進んでいくこともあれば、本当にこれで大丈夫なのか、一旦立ち止まり一緒に考えていく事もあります。『自己決定』はとても大切なことではありますが、利用者を支えていく家族にとっては不安を伴うことも多くあると感じています。相談員としては、利用者の希望に沿い応援していきたいのですが、これから先のことも踏まえて必要なサービスを提案し、その中で利用者本人の思いを叶えていく事が出来れば思っています。

 

私も、人生残り4分の1ほどになりましたが、悔いのない選択を行い「これでよし!」と思って人生の幕を下ろすことが出来ればと思っています。

 

                    相談支援センターいちばん星 山田

子ども達の成長

2023/07/07

就学前児童らを学園で預かる事になった時から数年経ちました。子ども達それぞれ成長の幅はあるにしても、のびのびと自分の個性を発揮しています。児童たちを可愛がってくれるお兄ちゃんお姉ちゃんの行動をまねることで精一杯背伸びをしては、早くお兄ちゃんお姉ちゃんになりたいと思っている素振りをします。そして児童の友達とのコミュニケーションを通して言葉の形成・情緒のコントロールに多大の影響を及ぼしていると思います。言葉を発せない児童の心の中に成長の兆しがあります、自分の気持ちを理解してもられない為に情緒のコントロールを乱し自分の成長を妨げてしまう。自分の気持ちを受け止めてくれる支援者が周りに存在していればきっと情緒をコントロール出来て来ると思います。その成長の速さにびっくりしている所です。これからももっともっと成長して行ってくれると思います。

入所部 家入

ご参加いただきありがとうございました✨

2023/07/05

先月の24日(土)に放課後等デイサービス事業利用の保護者の方と交流会を行いました。コロナの影響で様々なことが制限されていましたが、久しぶりに集合形式での行事となりました。久しぶりの大きな行事となり、どのような形にするのが良いか悩みましたが、「保護者の方にとって息抜きの時間になって欲しい」「参加して良かったと思って頂ける交流会にしたい」という思いから、堅苦しい感じではなく、「和気藹々とした楽しい交流会にしよう!」をテーマに、①開会②事業所説明③自己紹介④ボッチャ大会⑤昼食⑥抽選会の流れで行い、それぞれに担当を決めました。楽しいことを考えるのが大得意のスタッフ!それぞれに考えた案を出し、リハーサルから笑いが止まりませんでした。普段のカラオケの成果が生かされる歌や踊りを披露した自己紹介では、緊張も一気に解け、思った以上の盛り上がりになりました。保護者の方にも好きな音楽やカラオケでよく歌う曲などをお聞きし、新たな一面を知ることができました。(ボッチャより自己紹介がメインになっていたような…笑)

ボッチャでは、それぞれのチームが一丸となり、白熱した戦いになりました。昼食ではゆっくりとお話しできる時間が持て、家庭での様子をお聞きしたり、おひさまでの頑張りをお伝えすることができ、情報を共有することができました。

保護者とスタッフだけでなく保護者同士の会話も弾み、交流会を通して顔を見合わせて話すことの大切さを改めて感じました。これを機に交流の場を増やしていけたらと思います。保護者の方からも「交流会楽しかったです!「先生方の仲の良さが伝わり良かったです」等の感想を頂き、楽しんで頂けたことを嬉しく思います。

今年度は、年に2回の交流会を予定しております。次回は3月開催予定です!ご都合がつかれる方は、是非参加をお待ちしています。楽しいことが大好きなスタッフは、次は何をしようかなと想像が膨らみ、もうすでにワクワクしています!

↑今回、楽しさのあまり集合写真を撮り忘れたことが心残りです…。集合写真はありませんが、写真から少しでも楽しさを感じて頂けると嬉しいです!

 
 
 
 
 

事務室

2023/07/03

支援学校に通うKさん。

自転車で片道1時間かけて学校に行き、帰ってきたら事務室の電話から学校へ帰着連絡をしています。

暑い日は汗びっしょりになって帰ってきて、ただいまの声とともに、「今日は失敗した~」「あ~も~!」など本人なりにその日の感想や報告を自ら話してくれます。

頑張っている姿を聞くのはとっても嬉しいですし、よく頑張っているな~と話を聞きながとても感心させられます。事務室といえば経理・給与・労務など事務的に静かな場所のイメージですが総務では、子どもたちや職員の声も大事に「ぐち」なども含めて受け入れる場所としても、風とおしの良い雰囲気づくりを目指していきたいと思います。

今週末は七夕様ですね。みんなの願いがかないます様に☆☆☆

       総務 大田黒

子どもの生活の充実のためにできること

2023/06/30

 今年度も児童発達支援の「あずきのお部屋」と「おもちのお部屋」では、新しくおひさ
まに通って来てくれる子ども達が加わりました。泣かずに来てくれて自分のペースで遊ん
でいる子、通ううちに何だかいつもと違うと気づいて「ママー」「帰る~」と泣いている
子がいて、お部屋は、とても賑やかです。放課後等デイサービスおひさまとおひさまぷら
すの子どもたちも1学年上がって体も成長してたくましさを感じます。反比例して部屋が
狭く感じられます。
 児童発達支援は、「発達の土台作り」、放課後等デイサービスは「思春期課題、出口を見
据えた支援等」が求められます。障がいのある子どもも最善の利益の保証のために包括的
な支援の提供が必要になります。「子どもは子どもとして育てられる」という基本的な考
えから障がいゆえに、子どもは子どもとして丁寧に育てられることを常に意識しておくこ
とを大切にしています。
 大津町では療育事業所が増えてきました。一人の子どもが複数の事業所を利用してい
るケースもあります。各々の事業所はそれぞれ提供サービスや得意分野に個性があり色ん
な強みがあります。一施設だけで全ての子どもに包括的な発達支援を提供することは不可
能であることから地域の中の機関同士で情報交換や情報共有や役割分担が行われることは
利用する子ども達にとっても生活の充実につながります。おひさまはどんな役割を担って
いるのかを明らかにしながら地域における縦横連携を充実させていく事が子どもの発達支
援を充実させることになります。「縦の連携」は、ライフステージに応じた切れ目のない支
援、「横の連携」は保健、医療、福祉、保育、教育、就労支援等と連携した地域支援です

 以前利用されていたA君のお母様に個人情報同意書について説明した時に「Aの写真や文
章は、公開していいですよ。ブログにもお便りにも載せてもらうことでそれを見てAのこ
とを知ってくれる人が一人でも増えるとAの世界も広がるから。」と言われました。もち
ろん個人情報については、取り扱いは十分に気をつけないといけません。お母様の言葉に
は、地域の中にA君の理解者を一人でも多く増やしたいというご家族の思いを感じました
。子どもが子どもらしく育てられるために、発達支援の現場にいる私たちは子どもの自由
で大切な時間を使っている自覚と責任をもって家庭支援、地域支援につなげていくことが
大切だと思います。

児童発達支援センターおひさま 放課後等デイサービスおひさまぷらす 吉田広子

みんな わくわく

2023/06/28

蒸し暑い日が続いていますが、若草の子ども達は、元気に登校しています。

「暑かった~」「喉乾いた~」と汗だくで下校しシャワーへいちもくさん。の子どももいます。

職員は、「お帰り、暑かったね、頑張ったね。」と声掛け子ども達を労います。

 

子ども達は、学校から帰って来る楽しみが増えました。

毎日、今日はベッドあるかな?机、私の所に来たかな?とわくわくして帰ってきては、部屋を覗いていました。

そして、殆どの部屋にベット・机・タンス、友達とくつろげるスペースにはソファも来ました。

 

 

 

入所居室のロッカーやドアは、老朽化やストレス発散のはけ口などで壊れかけている状況です。

プライベートな空間づくりを施設長はじめ、職員で話し合い、出来れば1人部屋、2人部屋でゆっくりくつろげたらストレスも半減するのでは?

子どもの目線、子どもの立場になって考えやっと実行する事が出来てきました。

 

ベットは、特別感があり自分の場所と言う満足感が、子ども達を見ててとても感じます。

あちこちに移動したり、どこが一番落ち着くのかを楽しんでいたり、片付けが苦手な子も床の上に物を置かないよう意識している姿も見受けられます。布団に入ることも楽しみなのでしょう。夜更かししてうろうろする子も少なくなったような?

 

この沢山の物品は、施設長から法人全体に寄付の呼びかけがあり、皆さんのご好意で頂いたものです。

ほとんどの子ども達の部屋にベット・机・タンスを設置する事が出来ました。

 

本当に感謝しかありません。ありがとうございました。大事に使わせていただきます。

私達職員は、子ども達の満足そうな寝顔や、机で勉強、工作、ゲームをする姿を見守り、

もっと、もっと笑顔になれることを考え一緒に過ごしていきたいと思います。

 

                             入所部 山下由美

豊かな育ちのために

2023/06/26

今月22日、神戸市西区の草むらで穂坂修ちゃんの遺体が見つかり、母親の穂坂沙喜容疑者(34)と弟の大地容疑者(32)ら、きょうだい4人が、修ちゃんの祖母(57)を自宅で監禁し、暴行したとして逮捕されるという非常に痛ましい事件がありました。

これから、色々なことが明らかになっていくと思われますが、子どもが犠牲になる背景には、当然ですが必ず養育者(大人側)の問題が隠されています。しかし、その大人(養育者)も、子ども時代を過ごし、親に育てられていたこと、今も人生の成長発達段階の途中であることを考えると、今回の事件は、今までの育ちの中で、様々な不の影響(自身の捉え方、感じ方を含む)を受け続けた最悪の結末だと感じます。

 

日々の相談業務を行う中で、様々なケースとの出会いがあります。

最近は、子どもの発達特性(気になる言動)を考えることより、先ずは①生活習慣(食事・排泄・清潔面)、②生活リズム(良質な睡眠時間の確保)、③親子関係(父・母との関係、兄弟関係など)、④保育士やお友達との関係、⑤自由時間の過ごし方(具体的な遊びの内容)等を重視した聞き取りを行っています。それは、時代背景を理由に、子ども達の心身の健康が損なわれているケースが多いと思うからです。

 

先日、1歳くらいの赤ちゃんがベビーカーに乗せられ、ママと散歩をしていました。その時の赤ちゃんは、ベビーカーに揺られながら、手すりに付けてあるタブレットを眺め、指しゃぶりをしていました。1歳の赤ちゃんとの散歩にタブレットが必要なのでしょうか?いずれ、スマホやタブレットを操作するようになる子ども達。せめて乳幼児期は、人の行き来や流れる景色を眺めていたり、お母さんからの共感の声を聴いているだけで、ゆっくりとした自然の学びがあるはずです。機械的な映像や音声ばかりが与えられていると、自然の音や鳥のさえずりにも気がつかなくなります。自然の中にある沢山の感覚刺激を受け、情緒豊かに育って欲しい。そう願ってやみません。

 

AI技術の発展に伴い、どんどん時代が進化していますが、人類が誕生して以来、生まれたての赤ちゃんから幼児期、学齢期、思春期と、生身の人間としての育ち自体は、何も変わっていないのです。変わっているのは、社会であり、生活環境であり、関わる大人の思考です。  

相談に繋がってくるほとんどの保護者は、とても子どものことを大切にされ、愛情いっぱいに育てられています。ただし、人間は分からないこと、知らないことに対しては、否定的になる生き物のようです。偏見が強い人ほど、発達障害についての誤解も多いように感じます。賢さは、IQ値ではなく、「柔軟性」と「適応力」とも言われています。大人側にある自分よがりの見栄やプライドを捨てること、子ども自身を丸ごと受け止めることで、子ども達は健康で穏やかに成長していきます。それが大人に課せられていることではないかと感じます。

相談支援センターいちばん星 伊豆野

今、必要とされていること

2023/06/23

 私たち『障がいに携わる専門家』は、子ども一人ひとりの発達に関する知識と専門的な技術の習得が求められます。

 では、私たちが身につけなければならない専門性とはどういったことを指すのか、再考したいと思います。

 今、私たちに求められていること。それは…“自立を考える視点”ではないかと考えます。

ABA(応用行動分析)、TEACCH、SST、ソーシャルストーリーズや感覚統合など、多くの療育技法が広がっています。

しかし、ただ単にこれらの技法を学んでも、実際の現場ではなかなか活かされないこともしばしばあります。

 どの技法にも共通しているのが、実際の訓練に入る前に、『その子の状態に応じた自立を考えたアセスメント』丁寧に行われていることだと思います。

このアセスメントが画一的だったり、担当職員だけの所見であったりする場合は、効果的だといわれている療育技法をどれだけ取り入れても、本当の自立支援とは言えないのではないかと考えます。

 

随分と前のブログで、ある理学療法士さんのお話をご紹介しましたが、今回、改めてお伝えできればと思います。

 トイレの自立を考える際、通常、和式・洋式トイレに行って自分で排泄できるか?という所を単純に考えてしまうと思いますが、姿勢・運動の視点からの分析ということで・・・

まず、その子自身、

・尿意や便意はあるか?

・自宅のリビングや居室からトイレまで一人で歩いて移動することができるか?

・トイレについたらドアの開閉・施錠は一人でできるか?(ドアノブの回内、回外が可能か 摘まむ、握るが可能か)

・ドアを閉めて便座の前で空間を上手に利用してズボンやスカートの着脱が可能か?

・その際に立位の保持やバランスは大丈夫か?

・用を足す際、座位の保持は可能か?

・用を足した後、トイレットペーパーを適量取ることができるか?

・ふき取りの際はバランスを崩すことなくふき取ることが可能か?・・・等々、

『トイレの自立』1つを考えただけでも多くのことを学習し動作を獲得しなければなりません。

 

子ども一人ひとりの現在の発達段階を考え、トイレの一連の動作で、ドアの開閉に課題があるという分析結果が出た場合は、個別学習や集団遊びの時間に楽しく取り組める回内・回外の遊びの機会を多く取り入れる等、ピンポイントアプローチと並行して、『自立を考えた一連の動作の獲得を考えた支援』を行っていくことが大切であると思います。

 

 勿論、その際、発達課題のメカニズムを知っている必要はありますが、いきなり専門技法を取り入れるのではなく、しっかりと見立てていき、どのようなアプローチがその子にとってベターなのか?ということを考えていくことが、私たちに求められているのではないかと思います。

 

こどもがまんなかの社会を実現するために

こどもの視点に立って意見を聴き

こどもにとっていちばんの利益を考え

こどもと家庭の福祉や健康の向上を支援し

こどもの権利を守るために支援していきたいと思います。

 

施設長 河野 光輝

支援の大小

2023/06/19

おひさまの子どもたちと関わるようになって半年。4月からは、担当のクラスに6人の新規の子どもたちが来てくれました。以前からいる子も、春の環境の変化を受けたことでしょう。始めの数週間は、何をするにも涙されたり、切り替えに時間がかかったり、活動や給食に拒否感があったり、お友達に手が出てしまったり、逆に何も発信がなかったり…といったことで新しい環境への「不安」を表現していました。
 
ですが最近少しずつ慣れてきたのか、泣いたり怒ったりの表現が穏やかになり、切り替えがはやくなったり、意思表示が豊かになったり、とりあえずチャレンジしようとしてくれたりなど、本来その子が持つ生きる力のようなものを感じられる機会が増えています。職員としても、その子なりの得意不得意やタイミング、個性が見えてきたことで、自発的で好ましい行動を促すための、声かけや工夫の方向性がわかりつつあります。それが子どもにヒットして、一緒に「できた!」を喜べた時の嬉しさといったらありません。
 
 
(、、、あれ。これまで書いた心や行動の成長過程って、発達が早い子もゆっくりな子も、そして大人(わたし)もほとんど同じじゃない?と書きながら思いました)
 
 
そうなんです。
私も今年1月に入社したての頃は、新しい環境や小さな命を預かることに日々緊張していて、ないはずの「支援の正解」を探しては、不安でこわばっていました。けれど、少しずつ環境に慣れてきて、「その子に合った支援をチームでどんどん模索し、よく検討して、まずは試してみる。効果があったら共有して統一する。」
そんなおひさまチームのスタイルが見えてきて、私にもアイデアはないか、できる工夫はないかと考える余裕が出るまでやっと成長できた気がします。
 
家族や社会の支えや支援がないと生きていけないのは、障がいがあってもなくても、子どもも大人も同じです。そこには、支援の大・小の差があるだけで、不安や希望を感じるのは皆同じだと最近の研修で学び、本当にそうだと痛感しました。
 
前置きが長くなりましたが、その工夫のひとつが、このイラストたちです。好ましい行動を促すためにお話をしようとしても、子どもたちには長かったり、退屈に感じてしまい動き出すことが多々あります。そんな時、「どっちがかっこいいかな?」という問いを視覚的かつ瞬間的に提示して、したい方を子どもに選んでもらおうと思い、えがきました。丸い形のイラストは、お皿がピカピカになるまで食べたらシールがもらえる仕組みを、偏食克服を頑張っている子どもに伝えるために描きました。絵を描くのは昔から大好きなのです。このイラストを同じスタッフにたくさん褒めてもらえた時、ものすごく嬉しくて照れてしまいました。新しい環境がこわくて不安な気持ちも、褒められて少し自信がつくのも体験し、「おひさまの子どもたちも、こんな感じなのかな~」と想像してしまいました。
 
イラストの効果は今検証中です。こんな風に、おひさまならではの「丁寧な子育て」「スローステップ」を心がけた子どもたちの支援を、チーム一丸となって続けていきたいと思います。
 
 
児童発達支援センターおひさま 藤本

感覚の一歩

2023/06/16

 おひさまの子どもたちに出会って約半年。今まで主に成人の身体疾患に向き合ってきた
私は、子どもたちに様々なことを教わる毎日です。

 人には、五感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)の他にも、痛覚、温冷覚、平衡感覚、
固有感覚など多くの感覚が備わっています。人は感覚によって、坂道でもまっすぐ立った
り、目を閉じたまま左右の指先を合わせたりできるのです。「私が・ここに・在る」とい
う情報を基に、私たちは体を動かしています。
 運動の上達には経験が必要です。車の運転で覚えがないでしょうか。車体感覚が未熟な
うちは車を壁にぶつけたり、駐車で何回も切り返したり。何度も運転するうちに次第に上
達し、今は話しながら運転するのも簡単なはずです。では、基礎となる感覚に敏感さや鈍
感さがあったら?急ブレーキ急アクセル、蛇行運転、衝突や転落、スピン…何だか子ども
たちの動きに似ていませんか?また、ハンドルは体を起こして操作しますが、平衡感覚と
固有感覚に躓きがあると、多くの人が苦も無くできる「まっすぐ座ること」自体が難しく
なります。

 私が以前お会いした男性は、脳梗塞の後遺症で半身に重度の運動麻痺と感覚麻痺があり
ました。麻痺側では自分の体、床やベッドの存在さえ不確かです。男性はそれらを確認す
るために常に下を向き、体を感覚がある側に大きく傾けて座っていました。「麻痺した方
にどんどん落ちていく気がするんだ。底がないところに落ちていくようで…怖いんだ」と
小さく教えてくれました。

 子どもたちが自身の感覚を表現するなら、どんな言葉になるでしょう。雲の上にいるよ
うで落ち着かない?じっとしてると手や足が消えちゃうみたい?強く蹴ってないと地面が
分からない?黒板と手元を何回も見ると目が回る?…子どもたちの困り感が目に見えない
感覚から生じるものなら、他の人と同じように、と求めるのは難しいことです。私たちが
「平均的」という意味で使っている「普通」は、子どもたちにとっては未知の領域です。
 おもちクラスの個別活動の一つ・運動では、ペアやチームで行うプログラムを多く取り
入れています。子ども同士で手を繋ぐと、動きの激しい子が慎重な子のペースに合わせた
り、お互いをよく見て距離やタイミングを図ったりと、「ちょうどよい感覚」を手探りし
ているのがよく分かります。お友達の表情を見て自分の行動を変えるという、人として大
切な成長の瞬間でもあります。

 前述の男性は、全身鏡に写る自分の姿勢を直すことで笑顔が増えていきました。子ども
たちの鏡はお友達です。自分と違うところを発見して、少しずつ歩み寄ってゆく。怖さか
ら踏み出すその一歩を、皆さんとともに喜びたいと思っています。

 

児童発達支援センターおひさま 理学療法士 髙木

学び

2023/06/14

6月に入り、気候の変動に調整の難しさを感じている今日この頃ですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?

昨年7月に入職し、来月で1年を迎えますが、相談支援専門員として仕事をする中で「学ぶ」毎日を過ごしています。療育を必要とする子どもさんの支援計画を立てる一方で成人の方の支援計画にも携わっています。障がいの種類も様々で、聞き取りをする時にコミュニケーションは必須です。聴覚障がいの方からお話を聞く時には、手話通訳士の方に通訳をお願いして聞き取りをさせていただいています。私が学生だった時、授業の中で挨拶程度の手話を習ったことがあり、手話で御挨拶だけさせていただいた時に笑顔で答えて下さいました。その時に自分でコミュニケーションがとれるようになりたいと思い、4月より手話を習い始めました。まだまだ挨拶や自己紹介など基本的なことしかできないレベルですが、これから1年をかけて、手話でコミュニケーションがとれ、聞き取りができるようになりたいと思っています。手話を学ぶことを利用者さんに伝えると、ご夫婦で笑顔を交えながら“がんばって”と応援していただきました。

1年後には手話でのコミュニケーションをとれるように頑張ります。

 

相談支援センターいちばん星 廣瀬

すいかの皮も漬物で!?

2023/06/12

5月に行われたチャリティーボウリングで、参加した子ども達が賞品の「すいか」を持って帰ってきてくれました。

とても大きくて、立派なスイカ!頑張ってくれた子ども達に感謝です。5/22の夕飯のデザートで出しました。

 厨房の中では、「すいかの皮も漬物にして食べる」という話になり、「赤い部分は無い方が好み」とか、「味付けは白だしや塩漬け」など、県外から来た私はすいかの皮まで食べたことが無かったので、その食べ方が非常に興味深かったです。

 皮も余すことなく食べる食文化が、さすがスイカの名産地熊本県だな!と感じました。ちなみに、、、令和元年のスイカの出荷量全国1位は熊本県だそうです。(農林水産省HPより)

 

通所部 管理栄養士 久保

「Q」

2023/06/09

梅雨入りし、お家で過ごす時間が多くなりました。みなさんはお家でテレビをご覧になりますでしょうか。最近あまりテレビを見ない私ですが、気に入っている番組があります。

Eテレの「Q~こどものための哲学」という番組です。

主人公はQくんという男の子です。そのQくんが、日常で感じた疑問について、ああでもない、こうでもないと哲学します。

そのテーマには、

・ふつうってどういうこと?

・ともだちってたくさん必要?

・良いこと、悪いことってなに?

・なんでウンコでみんな笑うの?

などがあり、おもしろおかしく問いを与えてくれます。

 ぜひ皆さんもご覧になってみて下さいね。おすすめします。

 

児童発達支援センターおひさま 保育所等訪問支援 中村

子どもは幸せの光です

2023/06/07

 最近、テレビで日本の児童虐待についてよく耳にするようになりました。児童虐待の原因には様々な要因があります。家庭内での児童虐待などの家庭内暴力要因、生徒間の暴力や教師による児童の心に傷をつける暴力など学校で起こる児童虐待、地域で起こる児童虐待があります。日本における児童虐待の増加は、家庭、学校、社会における問題を示しています。日常的に起こる暴力を正確に追跡することは容易ではないが、どんなに小さなことでも、最も傷つき、最も心に傷を負うのは子どもたちです。ですから、スローガンである「stop child abuse!は、大人たち、特に地域の人たちに理解され、納得されなければならないものです。どのように始めればいいのでしょうか?私の考えでは、私たちの生活の中で毎日起きている小さなことから始めることです。例えば、子どもは時に迷惑なこと、苛立たしいこと、あるいは傷つくようなことをすることがあります。そんなとき、また、子どもが暴力をふるったとき、私たちはどんな反応をするのでしょうか。一番大切なのは、なぜその子がそのようなことをしたのかを明らかにすることです。原因を掘り下げて、原因を見つけます。そして、大人と話すように、その子に語りかけることです。子どもを叱って子どもに心理的なトラウマを与えるよりも、世界を見る世界観を与える方が賢明です。なぜ良いのか、なぜ悪いのか、理由をつけてあげることで、子どもはあらゆる形の意思決定を考えられるようになるのです。きっと、子どもは考えるでしょう。考えるということは、成熟の過程です。良いことも悪いことも経験しながら成長していかなければなりませんが、人間として評価されないような悪い経験をしてはいけません。感謝とは何かという視点を与えることは、子どもたちが自分もその幸せの一部であることを理解するために、より有意義なことです。ありがとう」と言うだけでは、感謝の気持ちは伝わりません。感謝の気持ちは、心から言葉にして伝えなければなりません。日々の感謝は、心の薬です。それから、謝ること、許すことを学ぶのは簡単ではありません。しかし、私たちは皆、それをしなければならないのです。許しを与えることは、恨みを持つことよりも心を和らげることになります。子供も含め、私たちは皆、幸せを持って生まれてきているので、私たちはその幸せの光となるのです。どんな状況でも、子どもたちには感謝の気持ちを持って、幸せに生きてほしいといつも思っています。だから大人は、子どもたちがいつも幸せな気持ちで生きていけるような条件や雰囲気を作ってあげなければなりません。

  今まで、私が見た子どもたちの生活は、その幸せに満ちているように思います。それは、食事や遊びの場面、または子どもたち同士の関係や大人との交流場面でも気付かされることがたくさんありました。

子どもたちは、さまざまな考えや価値を持ったその人らしい人間に育っています。泣いたり笑ったりする姿もありますが、それも幸せに満ち溢れています。ただ、毎日受け取る小さなものに目を向けることで、幸せの意味をさらに理解する必要があるのでしょう。

「ありがとう」と言うだけでなく、「ごめんなさい」と謝るなど、自分にも他人にも簡単に謝ることができるのです。人間はその愛と幸せから生まれてきたのだから、この人生を幸せに生きるのは当然です。今、この子たちの魂を幸せから生まれた人間の本性に戻し、受け取ったすべてのものに感謝して、その幸せを生きることが私たちの義務です。言葉の暴力、権力の暴力、身体的な暴力など、どんなに小さなことでも、子どもたちにあらゆる暴力を振るわないように心がけたいと思います。

私たちは、子どもたちの鏡です。私たちがしたことは、子どもたちの記憶に残り、真似をされるでしょう。ですから、まずは感謝の気持ちを持ち、「あなた(私の子どもたち)がいることに感謝します、あなたたちは幸せの光の一部なのですから」と宣言していきましょう。毎日、「あなたがいてくれて幸せです」と耳元で言いながら抱きしめることを覚えましょう。

入所部 デウィ アリアンティ ニユダサリ