若草学園の実践ブログblog

最後の一年

2023/04/05

もうすぐ新年度が始まりますね。入学や進級する事を楽しみにしている人が多いと思います。
私が長く関わりがある園児は今年で高校三年生になります。学園に来た時は小さく、保育園に通っていた時から知っている園児が学園で過ごすのも最後の一年になると思うと考え深い物です。私よりも身長も伸びましたが小さい時から変わっていないなと思う事はたくさんあります。そんな彼が高校三年生なんですから時が過ぎるのがとても早く感じます。
学園を卒園するその日までたくさん関わり楽しい思い出を作って悔いが残らない一年にしていきたいと思っています。

入所部 首藤

新年度のスタートです!

2023/04/03

新たに令和5年度が始まりました☺

最近は、ぽかぽか暖かい日が増えてきましたね ♪

3月は卒業、卒園の時期でもあり、若草学園でも卒園していく子ども達が多く、見送りをする私たち職員も寂しい気持ちになることが多かったのですが、きっと今頃は新しい環境にも少しずつ慣れて、元気に活躍してくれていると思います。

4月に入ると新しく入所する予定のご家族を見かけることも増えてきました。

新年度のスタートは働く職員も、子ども達も新しい顔ぶれになり、お互いに緊張しながら過ごす毎日ですが、1日1日を大切に過ごし、お互いに歩み寄っていきたいですね。

 

本年度は、新型コロナウイルスの位置づけも「5類」に移行されるようです。様々な制限があった為、ここ数年間、開催が出来ていなかった行事なども本年度は開催できるようになりそうです。行事がおこなわれることで子ども達とふれあう機会も増えそうです。

 

私たち総務も、新しい職員さんと新しく入所した子ども達が1日でも早く、若草学園の環境に慣れるようにお手伝いをしていきたいと思います。

入所部 総務  中西

自己評価結果、保護者アンケート結果の公表について

2023/03/31

令和4年度の児童発達支援センター、放課後等デイサービスの自己評価結果及び保護者アンケート結果を公表いたします。

評価結果については、事業所内にて振り返りを行い、引き続き、丁寧な療育提供を目指していきたいと思います。

保護者の皆様にはお忙しい中、ご協力をいただきまして、誠にありがとうございました。

児童発達支援自己評価表(児発)

放課後等デイサービス 自己評価表(おひさま放)

放課後等デイサービス 自己評価表(おひさま ぷらす)

保護者向け児童発達支援評価表

保護者向け放課後等デイサービス評価表(おひさま)

保護者向け放課後等デイサービス評価表(おひさまぷらす)

~今年度を振りかえって~

2023/03/31

無事に今年度の最終月を終える事が出来ました。この一年で大きく成長した子どもたちの姿を嬉しく、頼もしく感じているこの頃です。別れもありました。私の担当するMさんは自分の夢を叶える為、学園を退園されました。担当としては寂しいですが、Mさんの夢が叶えられるよう陰ながら応援したいと思います。学年が一つ上がり、進級、入学、就職と、新しい先生のもと、新しいお友だちとの出会い、新しい教科書での勉強が始まります。
新しい環境での期待と不安の中、子どもたちも戸惑いがあるかと思いますがサインを見逃さずしっかりと向き合っていきたいと思います。
 私たち入所部でも新卒職員3名が1年を迎え、子どもたちの支援にも余裕が見え、頼もしくなっています。私自身、対応や支援に悩む事もありましたが、相談しやすい同僚と上司に励まされ来年度を迎える心の準備も出来ました。来年度も、思いやり、感謝の気持ち、労いの声掛け、支え合い、初心の心を忘れず、チーム一丸となり子どもたちの支援に励みたいと思います。

入所部  藤本 

3月の行事食

2023/03/29

 今年度最後の行事食は、卒園会食・ひな祭りです。

 まずは卒園会食の写真です。

 

卒園する子ども達から食べたい料理をリクエストしてもらい「赤飯・オープンいなり・やきとり・パイピザ・ピーマンの肉詰め・鶏のしおから揚げ・スコッチエッグ・フライドポテト・オニオンリング・すまし汁・パフェ」の10種類を作り、ビュッフェスタイルで提供しました。卒園生の門出を祝うために心をこめて作りました。

次にひな祭りメニューの写真です。

散らし寿司・蛤と菜の花のお吸い物・すり身揚げなど春の食材を使い子どもの成長をお祝いする料理が並びました。

 

今年度も残すところあと2日となりました。子ども達はこの一年でスプーンからお箸で食べられるようになったり、食器を自分で片付け、ごちそうさま♪と笑顔で言えたり、嫌いな物も食べられるようになったりと成長を感じます。そんな子ども達を満開の桜が見守っているようです。

 厨房では来年度も旬の食材を使い家庭的でおいしい食事を提供して行きたいと思います。

 入所 野口

巣立っていく子ども達

2023/03/24

 3月の半ばまで肌寒くいつ暖かくなるかと思っていたら急に暖かくなり、冬服を子どもたちと一緒に片付けています。

 3月も残りわずか、学校の卒業式も終わり、終業式が今日の所も多いです。今年で学園を卒園する子達も新しい道に進んでいきます。新しい場所、新しい仕事など、子どもたちにとってこれからが楽しみであると同時に不安に思う事も多いかと思います。これから巣立っていく子ども達に少しでも不安を減らしていけるよう励ましながら、前向きに学園を出発できるよう声を掛けていきます。

入所部 梅田

できるのは少しずつ

2023/03/22

 子ども達の成長。それは学年が上がったり、身体が大きくなったり、目に見えた変化もありますが、最近Yくんの入浴支援で、少しずつ気持ちの切り替えが上手になってきている、という成長を気付くことができました。

Yくんの入浴の支援を行う時、なかなか湯船から上がりたがらずに時間がかかる事がありました。どうすれば時間通りにできるのか? いろいろ考えていると、療育の時にタイマーを使うと時々切り替わりが上手く行く事を思い出しました。入浴時にタイマーを設定し、時間になったら上がる事を約束する。いざ実践すると、最初のうちは時間の音が鳴っても「もう一回」と言って上がりたがらなかったり、時間を延ばしてもまだ上がらなかったりなど、なかなか変化は見られませんでした。ある日思い付きでタイマーが鳴った後に温かいシャワーを掛けてみる事をやってみました。これが思いのほかYくんにとって良かったのか、浴びた後はスムーズに着替える事ができました。その後もこの方法でやってみると上手く行くため、今はこの方法を続けて、少しずつ変化をつけて時間になったら声掛けで上がるようになってくれたらと思っています。

少しずつ少しずつ、出来なかったら出来る方法を私たちが考えて、出来た時はしっかりほめる。支援の基本ではありますが、改めて大切にしていきたいと思った今日この頃でした。

入所部 松尾

私生活での学びから

2023/03/20

2月の中旬に、大学受験を控えて少しストレスが溜まり気味な長男の息抜きになればと、熊本動植物園に家族4人で(次男は部活の為不在)出かけました。高校3年生でも家族で動物園に行ってくれる私にとっては可愛い息子です♪行き場所がどうして動物園だったのか?それは、我が家は全員動物好きだというそれだけの理由です。

可愛い動物達に癒されながら進んで行くと、ぞうのゾーンに着きました。各動物の前には必ず説明書きがされた看板の様なものが存在しますよね。今まで何となく読んではいたのですが、今回は「動物の福祉」という言葉が目に入り、見入ってしまいました。一番上に、「アフリカゾウの幸福な暮らしを実現するための取り組み」と大きく書かれていました。とても興味深く読み進めていると、「環境エンリッチメント」・・・動物の福祉と健康のために、飼育環境下の動物に様々な刺激や選択を与えて本来動物が持つ多様な行動を引き出して暮らしを豊かにする工夫。そこには4つの工夫が記されていました。

☆高所に餌となる樹の枝葉や乾草等を吊るす。

採食行動において鼻や首、前足などの筋力強化を促すとともに、生息域での高木の枝葉を食べるという本来の行動の1つにも繋がり、ゾウの福祉向上に役立っています。

☆寝室に乾草やウッドチップを敷くことでゾウの横臥睡眠時間を延ばすとともに、床ずれ対策につながります。またクッション性があるため、立位時の足に掛かる負担もやわらげます。

☆色んな場所へ食べ物を隠しておく。

退屈な時間を減らして動物の餌を探索する欲求を満たし、運動不足解消や蹄のケアにも役立っています。

☆運動場に様々な種類の砂や土を敷くことで、砂を体にかけたり、ヌタ場を作って泥水遊びをしたりと行動のレパートリーを増やして、習性に従った本来の行動を引き出します。

まるで療育みたいだなと感じました。

他にも、「ハズバンダリ―トレーニング」というものも書いてありました。麻酔をかけずに、自発的に動物に協力してもらって、採血、体重測定、ケアを含む健康管理を行う事で、動物への負担を出来るだけ軽減し、動物にも安全なトレーニングだそうです。健康状態や病気の早期発見に役立つ、ストレスを軽減できるというメリットも書かれていました。福祉と聞くと、自分が関わっていることにばかりに目が行きがちですが、世の中には色々な福祉があるのだと改めて気付くことが出来ました。有り難い学びとなりました。

また、ある日は娘の小学校最後の授業参観に行きました。電子黒板をふんだんに使って授業をされていました。考える時間も口頭だけではなく、電子黒板にタイムタイマーが表示され、残り時間が一目瞭然でわかりますし、子ども達がパソコンでタイピングした文字が全員分小さく表示されるので、先生はそれを見て進んでいない子どもの傍に行き、アドバイスをしていました。先生は大きい声は一切出さず、優しい語り方で子ども達に授業をしていました。

私が子どもの時に比べると、とても静かな環境でしっかり学べている印象を受けました。時代は変わります。いつも心にアンテナを張って、職場以外の世界でもたくさん学んでいきたいと思います。

児童発達支援センターおひさま 児童発達支援事業  江藤

 

春が来ました

2023/03/17

梅の花や菜の花が咲き、春らしい季節になってきました。桜の花も少しずつ膨らみ始め、今年は早くに花が咲きそうですね。

 

 我が家にも梅の木があるのですが、毎年ひと月ほど遅れて花が咲きます。今、4分咲き程度になっています。30年以上変わらず、同じ時期に花が咲いています。梅の実がなるのも時期が遅れるのですが、私自身の生活にもいろいろと変化があり、何事も永遠に変わらない事はないと思うのですが、日々変わらない事の有りがたさを実感しているところです。もうすぐ桜の花も咲き始め、少し楽しい気持ちになり心も身体も軽くなるといいなと思っています。

 

                       相談支援センターいちばん星 山田

小さい児童の願い

2023/03/15

今年度も数名の卒園生が学園から巣立っていきます。学園での思い出作りがあまりできなかったところがあります。学園の皆と外出する機会が少なく主に園内での行事がメインとなりました。コロナ感染症の影響もあってか、しかしながら、その中で皆と共に生活でき、小さい児童から尊敬され、あのお兄ちゃんのように早く大きくなりたいと小さい子に希望を抱かせるその気持ちが何よりも微笑ましいな事のように思います。今は小さい児童だけれども日々過ごしていくことで立派なお兄ちゃんへと成長していく事でしょう。

                   入所部:家入

新しい自分

2023/03/13

若草児童学園に来て、約1年が経ちました。徐々に仕事にも社会人にも慣れ、ミスをすることも多くなり、もう辞めようかなと考える事があります。ですが、子ども達の成長を感じられた時や、子ども達に「ありがとう」、「先生だいすき」など言われた時などこの仕事を選んで良かったなと感じます。

ある日、3月に退園する子の部屋を覗くと必死に紙に何かを書いていて、何を書いているのか見てみようとすると「見ないでください!先生たちに手紙書いてるんです!」と怒られてしまいました。「その手紙って私ももらえるの?」と聞いてみると「はい!」と答えてくれました。まだもらっていないのに、嬉しくて泣きそうになりました。社会人になるまでは、悲しくても嬉しくてもあまり泣くことが無かったですが、ここで働くようになって、今まで感じたことのない感情が出てきて、新しい自分を知ることが出来ました。

日々、辛いこと悲しいことたくさんありますが、頑張って行こうと思います。

入所部 中矢

心の拠り所

2023/03/10

 
 
昨年卒業したIくんは4月から中学生になりました。中学生になり、どうしているのかな?と放デイスタッフで話をしていたある日、思いが通じたのか、Iくんが来てくれました。照れくさそうに玄関に立つ姿を見て、スタッフはみんな大喜び!会いたかった思いが溢れてしまい、Iくんを囲んで質問攻めのスタッフ。そんなスタッフに慣れない自転車通学、部活動、勉強と毎日奮闘していることを話してくれました。少しの時間でしたが、Iくんの姿を見て、成長を感じ嬉しく思いました。見送る際に「また来てね!」と声を掛けると、「はい!また来ます!」と照れながら手を振ってくれました。

その後も「遊びに来ました!」と顔を見せに来てくれ、学校での様子を尋ねると、家を早く出るようにしているが、上り坂もあり自転車を押していくのに時間がかかることや、勉強が難しいこと等を話してくれました。頑張りを認める声掛けをしながら、あと少し早く家を出れるように意識することや、勉強は日々の積み重ねが大事なので課題の期日を守って提出しよう等、アドバイスをしました。帰り際「頑張ります!」と答える姿に、親のような気持ちで見送りました。

思春期になると素っ気ない態度を取ったり、モヤモヤした気持ちの向けようがなく口調が荒くなることもあります。学校が終わったらお友達と遊びたいや、ゲームの時間を増やしたい、家でゆっくりしたいなど、様々な思いを抱えながらおひさまに来ています。

「何でおひさまに行かなきゃいけないんですか?」「おひさま卒業したいです」と言われる子どもさんもいらっしゃいます。本人と保護者と一緒に具体的な目標を立て、「この目標を達成したらおひさまを卒業しようね!」と達成に向けて一緒に取り組んでいきます。今ではなくても卒業した後いつか「おひさまに来て良かった」「おひさまに来たから力が付いた」と思ってもらえたらいいな、だから今はきついけど一緒に頑張ろう!という思いで日々子どもたちと向き合っています。

【悩んだ時、誰かに話したい時、もちろん何もなくてもここに来たら話を聞いてもらえる、話すことで心が軽くなれる場所】

【「家ではやる気が出ないからここで宿題して帰ってもいいですか?」「疲れたから少し休憩して帰ってもいいですか?」と気軽に立ち寄れる場所】

子どもたちにとってそんな場所があると、より頑張ろうと思えるし、安心出来ると思います。

子どもたちにとって気軽に立ち寄れる場所、心の拠り所になれるよう、1日1日を大切に丁寧な関わりを重ねていきたいと改めて感じました。

卒業しても、みんなのことをいつも気にかけているし、応援してるよ。卒業してもいつでも来てくれるのを待ってます。

↑この写真は先月豆まきの時に、鬼に変装したスタッフです。もはや鬼ではなく、仮装のようになってますが・・・笑

子どもたちに笑顔の為に✨大人も全力で楽しんでます✨

児童発達支援センターおひさま 放課後等デイサービスおひさま 宇藤

ふりかえり

2023/03/08

令和4年度もあとわずかとなりました。年明けから振り返りをしながら考えてきた事業計画も最終章を向かえ完成しつつあるところです。3月はこれまで必須だったマスク着用も少しずつ緩和され、季節柄ワクワクしています。ここ数年感染防止の為、あらゆる行事等が中止となっていましたが、交流行事の案内なども増え、次年度は前のように復活の兆しがみえています。ただ数年できていない分、初めての職員も多く、これまでの当たり前は全てリセットされたように感じます。前向きに考えるとみんなが同じスタートライン!!!新たなものを作り出すチャンスでもあるように思います。総務でも出来ることを形にして、子ども達の生活がニコニコ楽しいものになるよう寄り添っていけたらと思います。 

 総務 大田黒

☆桜の開花予報がでてきましたね。毎年きれいな駐車場の桜は蕾状態です。開花するのが楽しみです☆

     

 

                  

好ましい行動を褒めるということ

2023/03/06

おひさまでは行動療法に基づいて様々な療育プログラムに取り組んでいます。

落ち着かない、集団行動に乗れない、といった子どもたちにはどうしても口うるさく注意することが多くなる一方、褒めることが少なくなります。でも、そのような対応を続けて、その子の困った行動は減っていきません。逆にますます手に負えない行動が増えていくことにもつながります。

そんな時は行動療法が効果的です。大人の方がほんの少し、子どもへの対応の仕方を変えます。集団の中で落ち着きがない、集団行動に乗れない子どもは他の子どもと比べてどうしても褒められることが少なくなります。でも、子どもは他者から褒められてこそ自信を育むことが出来ます。自分の良い行動に注目してもらい、褒められることは誰でもうれしいもの、褒められることによって子どもは、自信を持ち、人から大切にされる存在であると感じられる、つまり適切な自尊心を育むことができます。

ところで、令和4年度は、児童発達支援センターおひさまは菊池圏域療育事業所の職員さん達向けのスキルアップ研修会の事務局をさせて頂きました。講師は相談支援センターいちばん星の岡村先生(公認心理師)にお願いしました。行動療法の基本について6回連続講座でした。子どもの行動に注目することで感情的にならずに落ち着いて対処するトレーニングでした。「行動」とは目に見えるもの、数えられるもの、聞こえるもの、具体的に動詞で表現できるものです。行動を具体的に見ると褒めやすくなります。具体的に褒めることは子ども自身に「何をすればほめられるか」が伝わります。しからなくても、ごく平和的に、穏やかな関係の中で「好ましくない行動」を減らしていきます。研修を通して、菊池圏域の事業所の職員さん達と学び合う時間が持てたことは、菊池圏域の療育事業所の療育の質の向上につながったと思います。それは菊池圏域の子ども達にとって、行動を適切に見てくれる大人が増えたことになります。その穏やかな輪が広がってほしいと思いました。

先日、おひさまのスタッフが同じ敷地内の若草児童学園のお手伝いに行った時のことです。

就学前の子ども達の就寝準備をしている時に、一人の男の子が眠気もあったのかイライラして他の子に掴みかかったり、泣きながら物を投げたりしていました。言葉ではイライラの原因を教えてくれません。おひさまのスタッフの元へ泣きながら「抱っこ~」と言ってきました。スタッフが「膝の上になら抱っこできるよ。投げたおもちゃを片づけてね。」と話すとさっと片づけて抱っこしてもらい「眠い~」と言ってそのまま眠りました。

人に掴みかかることも、物を投げることも好ましくない行動です。この場面でも子どもの好ましくない行動に大人が注目して止めさせようと声を掛けると増幅してしまうかもしれません。静かに黙って行動を止め、子どもの発信を受け入れることで子どもが協力的になり指示が通りやすくなった場面でした。

変化は急には起こりませんが「そういえば、最近困った行動が減ってきたな」とふと気づくのだと思います。

このように、小さなやり取りがある時、ある場面で「今のやり取りは良かった。」「できた」と思える瞬間が私達、スタッフにとっても「次も頑張ろう」と励みになり、子どもとの関係性も穏やかになります。大人と子どもの穏やかな関係の中で行動を改善していく事が日々の療育の目指している方向であり、おひさまのチームカラーでありたいと思います。

児童発達支援センターおひさま 放課後等デイサービスおひさまぷらす 吉田広子

 

「 門出 」

2023/03/03

今年も卒業の季節がやってきました。

学校では、小学生・中学生・高校生とそれぞれに卒業し新しい進路へ心弾ませながら進んでいきます。

学園では、高校3年生が学校を卒業し卒園していきます。今年は4名の高校3年生がいます。

今年の3年生は、コロナ禍の中高校生活を送りました。十分な経験もできなかったのかなと心配です。

 

しかし、現実は厳しく時は過ぎていき進路を決めなくてはなりません。

不安が募る10月くらいから体調不良や粗暴な一面などいつもと違うところが出てきて、平気な顔をして接しているのに話しているだけで涙が出てきたり・・・

まだ、経験したことのない新しい世界に不安感でいっぱいになり、心が壊れそうになります。

誰もが通る道だけど何人もの卒園生が、安定している今の生活から抜け出すことに苦労しました。

今後の課題として就労し、GHでの生活をして行けるスキルが身に付く取り組みを実践し、安心して学園を離れていける子ども達となって巣立って欲しいと思います。

先日、卒園生とのお別れのパーティがあり、それぞれの行先と目標を発表し、「頑張ってください」と言葉をかけられ、嬉しさと寂しさが混じった表情で照れ笑いをしている子ども達でした。

バイキング方式の料理にとても満足そうにおかわりをしたり、職員との話も弾んでいました。

残された学園での生活の日々を満喫して欲しいと言う思いと彼らの未来が順調に幸せでありますようにと願うばかりです。

「いつでも応援しているよ」と最後に声を掛けたいと思います。

入所部 山下

「寄り添う」

2023/03/01

日に日に春の訪れを感じられるようになった今日この頃ですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。この時期になると、春の訪れと共に花粉の到来を感じる方々もいらっしゃると思います。以前は私も花粉症に苦しむ1人でしたが、10年以上前に受けた注射によりその苦しみから解放された日々を過ごせるようになりました。

 

 私は7月より「相談支援センター いちばん星」に入職し、相談支援専門員として日々学ばせていただいています。中でも、最近は成人の方々にお会いして支援計画の作成やモニタリングという作業を行う事が多い毎日を過ごしています。相談支援専門員の資格取得のために受けた研修で支援計画を行う時には利用者の意思に寄り添う内容にすることが重要で「わくわくする計画・プランにする」事が大切であると学びました。利用者の気持ちに寄り添った計画にするために小さな子どもさんであれば保護者様から、成人の方で御本人から言葉や表情で確認できる時にはその内容を、自分の意思を伝える事が難しい方であっても日頃関わられる方々から聞き取った内容を取り入れるようにしています。好きな事や楽しいことを聞き、具体的に聞いていくとニコニコしながら「〇〇したい!」と伝えてもらえる時があります。また、逆に困っていることも伝えてもらえることもあります。利用者の方々のニーズは様々ですが、気持ちに「寄り添った」支援計画になるように、心がけて作成していきたいと思います。

 

相談支援センター いちばん星

廣瀬

2/3は節分メニュー

2023/02/27

 

 2/3は節分の日。この日のメニューは「大豆入りキーマカレー、イワシのつみれ汁、海草サラダ、クレープ」でした。

 節分の日と言うと、「豆まき」を想像すると思いますが、豆まきをした後に食べる理由としては、邪気をはらった後に、年齢の数だけ豆を食べて1年間の幸せを祈るためと言われています。イワシを食べるのにも、魔除けの意味があると言われています。

 

 ドライカレーは角に見立てた人参や、チーズと海苔で作った眉毛と目をトッピングし、ちょっと可愛らしい鬼の顔が出来上がりました。イワシのつみれ汁をおかわりに来た高校生に、「このつみれは何が入っているか分かる?」と聞くと、「え、肉団子じゃないの」と予期せぬ答えが。イワシのつみれである事を伝えると驚いていました。クレープは鬼のパンツをイメージして、チョコソースをかけたのですが、こども達は気づいてくれたでしょうか。

 行事食のときは様々な反応が面白く、また、よく食べてくれている姿を見ていて嬉しく思います。こども達にとって思い出の一食になってくれていたら嬉しいです。

通所部 久保

 

「甘えさせる」と「甘やかす」の違い

2023/02/24

梅の花が美しい季節になりました。

皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

私は先週から席を移動することになりました。新しい席の傍には猫がいて、甘えに来ます。

私も猫に癒やされて、それが仕事への原動力の1つになっているような気すらします。

 

そこで、今日は、甘えについて書きたいと思います。

猫だけでなく、子どもにとっても、甘えが満たされると、自分は愛される価値がある存在なのだと感じ、その安心感が、頑張る原動力となるものです。ですから、子どもに関わる際には、その気持ちを尊重することを念頭に置きたいものです。しかし、どこまで子どもの気持ちを尊重すれば良いのか、甘やかすとワガママになってしまうのではないか、と迷ったりもします。甘えを尊重する(甘えさせる)ことと、甘やかすこと、その線引きはどこのあるのでしょうか。そこで、色々と調べてみました。

 

〇甘えさせる

子どものペースを尊重すること。

例えば、

・話を聴くなど、情緒的な要求を受け入れる。

・どうしても難しいことを手伝ってあげる。

・体調が悪い時に世話をするなど、どうしても我慢できないことを助けてあげる。

 

×甘やかす

過保護、過干渉ともいって、大人の都合で支配すること。

例えば、

・お金や物など、物質的な要求をそのまま受け入れる。

・できることを本人にさせないで、代わりにやってしまう。

・少しお腹が空いたからといってお菓子を与えるなど、我慢できることを我慢させない。

 

こうやって見ていくと、実際の場面では区別の難しいこともあるでしょう。

迷われることがもしありましたら、こんなケースもあるよ、と教えて下さいね。

ご一緒に考えてみたいと思います。

 

日常ではそれぞれお忙しいことと思いますが、梅の花の香りとともに、少しでも甘やかなひとときが皆さまに訪れますように。

 

児童発達支援センターおひさま 中村

 

子どもと野菜

2023/02/22

野菜は子どもを選べないけれど、子どもは野菜を好き・嫌いと選べます。なぜでしょうね・・・。

学園に入所している子どもの中には、野菜が嫌い(苦手)という子がいます。ある日Sちゃんは食事にアスパラ炒めの料理が出て、だんだんと食べなくなり、最後には「食べない・・・」とつぶやきました。やっぱり野菜があったから食べなかったのかぁ・・・と思いました。

スタッフも子ども達それぞれの嫌い(苦手)な野菜を知っています。少しでも子ども達の好き嫌い(苦手さ)を軽減していけるように試行錯誤しながら目標を立てています。Sちゃんにも「すこし食べてみようか?」と話し掛けたり、野菜を小さく切って「これだけ食べようか。」と伝えて見たりしながらその子の頑張りを引き出します。少しずつですが、Sちゃんも野菜を食べるようになってきました。

 子どもが野菜を食べてくれるようになるにはどうしたら良いか、野菜をどうしたらおいしいとイメージしてくれるのか考えました。

ちょうど絵本を読むことを思いついたので、さっそくSちゃん達小さい子ども達を集めて絵本を読みました。「ふんわりサンドイッチ」「おいしいな」、どの本も野菜を食べるイメージを持つように「ぱく・・・ぱく・・・ぱく。楽しく食べましょう。」「みどりやオレンジの野菜を、いただきま~す。」とジェスチャーを挟みながら読みました。

子ども達が野菜を食べる時、おいしそうに野菜を食べて欲しいなと願いながら、今後もいろんな工夫をしながら絵本の読み聞かせを続けていきたいと思います。

 

入所部 デウィ

普段と変わらぬ二コマ

2023/02/20

16時になり、早速T君から「ゲーム機貸してください!」と来た。私は時間を確かめ「はいはい」とゲームボックスを渡しその中からT君は好きなものを取っていった。しかし、すぐさま戻ってきて「ドライヤー貸してください!」と言ってきた。T君はお風呂上りのようでまだ髪が濡れたままだったのだ。恐らく誰かに言われたのでしょう。私は「そうね、髪を乾かしてからゲームしようか」と一旦ゲーム機を預かりドライヤーを渡そうとした。するとT君はプイッと怒りドライヤーを受け取ることなく他の子がしているゲームを覗きに行った。「髪を乾かすなんて2~3分のことじゃないね。終わったらゲーム機貸すよ」と言うも知らん顔。「あ~あ~そうしている間に時間が過ぎて好きな事が出来なくなるんだけどね~」の声もとうとう届かずだった。

一方我が家で。 とある土曜日、私が仕事から帰るなり娘から「今日は無駄な一日を過ごした~」と悲しげな表情で告げてきた。訳を聞くと、日頃お世話になっている動物病院へ去勢の予約をしたかったのだが、結局電話が出来なかったというのだ。彼女は昔から電話が大の苦手、掛かってくる電話には何とか意を決して出るようになったが、掛けるとなると数日前から体調が悪くなるほど悩むことがあった。そういえば数日前に「去勢の予約をしたいけど(猫)、何て言い出せばいいと?」と聞いてきた事を思い出した。24歳にもなって・・・と思いつつこう言えばと具体的に教えたのだが、その後、何度も何度も頭の中で練習をして休日の土曜日に備えていたのだった。私(大半の方)からしたら数分で出来る簡単なことなのに、彼女にとっては1日を無駄にするほど、いや数日前からだからもっとということになるが、たった1本電話をかけるという行為が日常生活を脅かしている・・・と思った。最近はネット予約が多くなって電話をかける機会がなかったのだろう。こういう子にはとても便利なアイテムなのだが、いざという時に困る。 さ~て どうする 娘!

そこで提案したのが、「電話が無理なら直接行って予約したら?往復しても30分程度よ。1日を無駄にするより合理的じゃない?」「わざわざ来られたんですか?と思われるかも・・・」

と心配する娘。「『通りついでに来ました』か何か言って誤魔化しても何も思われないよ」と私。娘は「そうね~」と意外とあっさり納得した。しかし、また1週間後となると予約がいっぱいになるからと結局私が予約することで無事完了したのだが・・・。

確実に「電話恐怖症」。勿論そんな病名があるわけないが、克服するには時間がかかりそうだ。それよりそこに時間をかける必要があるのだろうか。娘も社会に上手く順応していく為に自身の弱点と向き合い日々模索している。自身で解決できる別の方法を早い段階で見出せたら、自分の時間をもっと有意義に楽に過ごせるのではないだろうか。選択肢を広げ柔軟に対応できる能力は必要だ。もう暫く見守っていこう。

 

ところで、冒頭のT君は結局ゲームの時間は終わり、その後私の側を着いて回る。何か言いたげだが何も言わない。私は洗濯物を収めに幼児室へ行き「何か用事ですか?」と尋ねた。T君は小声で「さっきはごめんなさい・・・」と。「いやいや謝って欲しいなんて思ってないよ。失くしたのは私の時間ではなくてT君の時間だもんね。結局ゲームできなかったね。これからはやることやって楽しい時間を過ごせるといいね」と伝えている間に早速他の事に気を取られるT君。 ん~ 少しは話が届いておくれ~。 気を取られるのは早いのに、気持ちの切り替えが課題。生活のルールとしてではなく、自分の時間を楽しく過ごしていく為の方法として考えられるように。まだまだこれからも支援し続けます。

 

入所部

クレメンツ由美

バレンタイン活動

2023/02/17

暖かくなってもうすぐ春か〜。
と思いきや昨今の朝は氷点下という時もあり、気温の変化についていけません😅
 
今週はバレンタインデーがありましたね!
皆さん、チョコレートは食べられましたか?
 
おひさまのおもちのクラスでは、季節のイベントを味わおう!という狙いでチョコレートクッキングを行っています!
子どもたちに作ってもらうので溶かして型に流すだけの作業ではありますが、子どもたちもチョコレートが食べれる!とノリノリで活動に参加し、朝の活動の座学も積極的に参加してくれています!
 
座学では、もうすぐ就学の年長さんや、4月から園で一番のお兄ちゃん、お姉ちゃんになる年中さんたちが今までよりワンランク難しい課題に頑張って取り組んでいます。
運筆や板書、数字や認知といった様々な課題をプリントや遊びの中で行い、学んでいますよ!✨
年度末に向け、季節も冬から春へ変わり、子どもたちも新しい環境への準備を始めています。
皆様も季節の変わり目ですので病気や風邪などには十分注意されてくださいね。
 
児童発達支援センターおひさま 児童発達支援事業 福守

子どもたちの笑顔

2023/02/15

二月も半ばに差し掛かり、昼間は少し暖かくなってきましたね。

夜はまだまだ冷えるので油断せずに体調管理をしていきたいですね。

 

私事ですが、もうすぐで入職して一年が経とうとしています。

新社会人になり、この一年経験したことがないことだらけで不安に感じることや悩むことも多くありましたが、いままでの人生で一番学びの多い一年でした。家族や友人、同僚、いろんな人に支えてもらいながら走ってきましたが、その中で一番、子どもたちが支えになっていたと思いました。

私が関わる事で子どもたちが不安に感じないだろうか、どう接したらいいのかな、と悩んでいるときでも子供たちはいつも笑顔で、その笑顔を見る度に不安な気持ちが飛んでいき、「笑顔をくれる子どもたちのために頑張らなきゃ」と前向きな気持ちになれました。

入職してすぐの頃は、言葉を発することが難しく、意思疎通が図れなかったA君も、今では「せんせー」と言えるようになり、少しずつですが意思疎通が図れるようになってきました。気持ちの切り替えも早くなり、言葉で気持ちを伝えてくれることが多くなりました。A君のような子どもたちの成長を近くで見ることが自身の働く糧になっていると日々感じています。

今年度も残りわずかですが、もらった笑顔を子どもたちに返していけるように前向きな気持ちで子どもたちと真摯に向き合っていきたいと思います。

児童発達支援センターおひさま 児童発達支援事業 田代(あ)

イライラするのはみんな同じ?

2023/02/13

先週SSTプログラムにて「心の温度計」というものを行いました。

自分のイライラをゲージに表すことにより、客観的にイライラを見つめたり、相手のイライラに気付くという活動です。

ただ、療育中の活動に密着したものにすると「自分の事を言われているのではないか」と考える子ども達もいるのかなと思い、今回は職員にアンケートで「子どもの時にイラっとした事」を聞き取り、その結果を子ども達に投げかけるようにしました。

職員の皆さんに尋ねると「家に帰ると誰もいなくてイラっとした」「待ち合わせの時間に遅れてきてイライラした」等の意見が出て、こんなことあるよね、怒るのもわかるな・・・等と思いながら、活動の時に子ども達に投げかけると意外な答えが返ってきました。

 

「え?そんなこと怒らないよ。だって親がいない間、好きにゲームとかできるもん。」

「待ち合わせの時間に来ないなら友達の所に行くし、ほっといてもなんか別の遊びをしてると思いますよ。なんで怒るのか分からない。」

 

そっか、大人のイライラと子どものイライラはちょっと違うんだとその時気づきました。

コンピューターもタブレットに変わりインターネットを気軽に利用できる時代、

友達関係も昔とだいぶ変わっているようです。

それと同時に親子の意識のズレも考えてしまいました。

「自分達の子どもの時はこんなだったから…。」とか「子どもはこうあるもんだ…」とかいう考えは意外に子どもたちには当てはまらないのかもしれませんね。

 

児童発達支援センターおひさま 放課後等デイサービスおひさま 緑

 

鬼は外、福は内♪

2023/02/10

 入所では、2月4日(土)に節分の豆まきを行いました。昨年出来なかった分も!と張り切って鬼役をしました(^^♪

自分が年男だということも忘れ、鬼の格好をしながらふと
「前回、年男として学園で豆まきをしてから12年たったんだなぁ…」
と年月の過ぎる早さを感じ、つい先日新年を迎えたばかりなのにもう2月…
あと1ヵ月ちょっとで年度も終わり新年度…、早いですね…

新たな進路や進級と慌ただしくなってきますが、子ども達が安全・安心した生活が送れるようしていきたいと改めて感じました!(^^)!

子ども達も楽しみながらも心の中の鬼を退治出来たかな!?

入所部 後藤