若草学園の実践ブログblog

ソーシャル・スキル・トレーニングVR<エモウ>の体験会を終えて・・・

2020/08/13

前回のブログの文末に、放課後等デイサービス職員向けに、VR機器をつかったソーシャル・スキル・トレーニングの体験会を行いますとお知らせいたしました。今回は体験会を終えての感想をお伝えしたいと思います。
emou「エモウ」は、学校生活における対人関係の中で、ソーシャルスキルが必要な様々な場面を、高精細VRで再現するツールとなっています。専門医の監修もうけているとのことでした。
相手の目線や表情、言動を通して体験型トレーニングを行うことができるプログラムであり、ワークシートやロールプレイではこれまで再現できなかったリアリティをVR体験として、いつでも何度でもプログラムの中で提供できるため、良質なSST(ソーシャル・スキル・トレーニング)を実施することができるという内容でした。
 プログラムの中には以下のようなコンテンツが48本準備されていました。
【注目】友達との会話(1対1) 【共感力】喜怒哀楽の読み取り
【ジェスチャー】文脈に応じた物を摂る 【対人認識】必要な相手を選んで話す
【トラブル対応】ケンカをしたら? 【距離感】話す時の物理的な距離感 ・・・など

 デモ機を装着してコンテンツを選択し体験してみました。確かにリアリティはあるがVR機器の使用に慣れていない為か、目から入ってくる刺激に違和感がありました。軽い船酔いをしたような感じです。
 内容は学校生活で想定される場面が設定されており、モデルの芝居も上手で臨場感があり、事前に練習をしておくと実際の場面でよりスムーズな対応ができるようになるかも知れないと感じました。しかし、対人関係においては、事前にプログラミングされた内容通りには進まないものです。
 私たちは、様々な環境要因によって、その時々の状況をみながら複数の選択肢の中から総合的に判断し反応します。また、その反応も相手の反応に応じて臨機応変に対応しなければなりません。人間の脳の仕組みは全て解明されたわけではないため、AIが人間の変わりになれないのはこういった対応が求められるからだからかも知れません。
 気配を感じることができる人間の大切にしていきたい部分を再確認できた瞬間でもありました。
勿論、体験会を通して大きな収穫もありました。それは、福祉人が苦手としている領域、客観的なデータに基づく検証です。
 このEMOUという機器は、こどもが体験している内容を自動でスコア化してくれるという優れた機能がついています。例えば、学校の先生が黒板の前に立って子どもたちに授業の内容について説明している場面があります。その時、こどもがどこを見ているのか?という視線がスコア化されます。そして、場面が終了した後、職員が操作しているタブレットにスコア化したデータがすぐに反映され、こどもと一緒にどこを見ていたのか?説明を聞くときはどこを見ると良いのか?ということを画面を通して共有することができます。
 こどもを数字で評価することが苦手な先生が多いのですが、「最近、良くなったよね」とか「最近、○○ができるようになったよね」などという感覚的な評価ではなく、何をどうしたから変化があったのか?○○できるようになったのは具体的にどのようなアプローチをどの期間どの頻度で取り組んできて変化したのか?その成功率は何パーセントなのか?というような客観的な事実が必要であり、そういった事実を積み重ねて評価することが私たち専門職には求められているのではないかと思っています。
 もう一つ、EMOUを活用することで、短時間ではあるが、職員の経験や技術に左右されることなく、新人スタッフでもこどもたちに対して一定の質が担保できるというメリットがあります。

 体験会を終えて2ヶ月が経過しようとしています・・・。悩んでいます・・・。
 機能的には今まで取り組んだことのない領域に挑戦できるので、導入する価値はあると思っているのですが、今はEMOUの内容というよりも、VR機器を使用することによるその他のネガティブな影響の情報を自分の中で否定できる材料がないことでとても悩んでいます。
 導入事例やその他の不安材料に関する情報を収集し、整理して方向性を決めることができればと思います。。。

児童発達支援センターおひさま
河野 光輝

過ごし方の変化

2020/08/12

梅雨が明けコロナ禍の中真夏日、猛暑日が続きコロナ対策、熱中症対策と日々気を付けているところです。

子どもたちはいつもより短い夏休みに入り、コロナの関係で補習にも行けず家庭での学習がメインになってきています。

若草の子どもたちも、遠隔質問教室(オンラインでの補習)やWeb上での学習教材を通しての宿題など、今までの夏休みの過ごし方(学習)とは違い戸惑いもある中、パソコンでの操作を通しての楽しみもあるようで学習意欲にも変化が出てきています。

まだまだコロナ禍の中、また熱中症にも配慮し、外での活動が難しい状況で様々な過ごし方が変わりながらも少しずつ順応してきている子どもたちをみて、こういう状態だから仕方ないではなく、こういう状態だからこそ新しい過ごし方(楽しみ)に順応していく必要があると改めて感じています。

8月の『大津町子どもの発達セミナー』について(中止のお知らせ)

2020/08/11

相談支援センターいちばん星では大津町役場と共催で、毎月「大津町子どもの発達セミナー」を開催しています。

 

今月は、8月29日(土)に予定しておりましたが、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、

セミナーの開催を中止させていただくことになりました。

皆さまのご理解・ご協力の程、よろしくお願いいたします。

 

相談支援センターいちばん星

日々学び・日々勉強!

2020/08/11

 

子ども達と関わっていくうちにたくさんの子ども達が私のことを覚えてきてくれていて、とても嬉しく感じています。今までは「先生」だけでしたが、名前で呼んでくれるようになった子ども達!子ども達のために頑張ろうと思えるエネルギーになっています。

 

さて、おひさまに配属になり4ヶ月が経ち、少しずつ子ども達の特性も分かってきた私ですが、まだまだ分からない事も多くあり、日々子ども達や先生方からたくさんのことを学んでいます。現在、私は勉強のために、放課後等デイサービスにも入らせて頂いており、そこでも多くの事を学ばせて頂いています。児童発達支援事業と放課後等デイサービスは、子ども達の様子が違い、どちらも良い経験となっています。子ども達の発達に応じた支援の仕方から声かけの仕方等、子ども達一人ひとり違ってくるため、日々療育の難しさも感じています。

々学び・日々勉強しながら成長していけるといいなと思っています。2年、3年…と働いていくにつれ、学び・勉強の連続であると思いますが、経験を積み重ねていきながら子ども達にとってより良い療育に繋げていければと思います。

 

児童発達支援センターおひさま 児童発達支援事業  熊本

 

当たり前の有難さ

2020/08/10

①私が家を出て、初めて一人暮らしをした時、当たり前と思っていた日常生活が変わった。     決まった生活費で、買い物や食事、洗濯、掃除からセールス対応まで、全て自分自身でしなければならない状態に、慣れるまでほとほと疲れてしまった。

 

②友人に誘われて、山を縦走した時、当たり前だと思っていた水や食物の大切さを知った。     何とも思っていなかった飲料水が、どこでも手に入るわけもなく、食料も重量を考えながら厳選してザックに詰め込まなければならない。食べることが一番の楽しみだった。インスタントラーメンやスキムミルクを水に溶いて作ったフルーチエの味が忘れられない。何と言っても、水が甘く感じた。

 

③関東に住んでいた時に、東日本大震災が起きた。職場に1泊して、朝帰りしようとしたら、電車が止まっていた。バスに乗るための長い列に並んで、何回も乗り継いで、渋滞で、やっと家に着いたのが16時頃。いつもは90分ぐらいで帰れたのに。                           スーパーやコンビニには、パンや弁当、カップ麺は品切れ、牛乳や卵なども店頭に出されると即売切れ。あられやせんべいも不足する状態が何日も続いた。公共機関は動かない、食料や日用品が思うように手に入らない。世の中で何が起こっているのか、情報が交錯していた。              当たり前だと思っていた生活は、いつも存在するわけではないことを感じた。

 

④そして、コロナ禍。まだ自分自身で総括できる状態ではないが、スキンシップが難しくなった。   温もりを直接肌で感じることはできなくても、気持ちで繋がる温もりを如何に伝えることができるのか、それだけの自分に成長させることができるのか、試されている自分がいる。

            

 

                         相談支援センターいちばん星 はんざわ

                

 

ことばのシャワー

2020/08/09

 

梅雨が明け、暑い日が続いていますね💦

そんなある日の朝、玄関のドアを開けるとにぎやかなセミの声がしていました。

すると3歳の息子が「何の音?」と尋ねてきました。

私:「セミの声だよ」

息子:「せみがしぇみしぇみしぇみ~って鳴いてるねぇ」

私:「確かにミンミンとは鳴いてない…」

確かに今の時期のセミは「ミンミン」とは鳴いていないですし、セミにも色々な種類がいてそれぞれ鳴き声も異なります。

私の固定概念で凝り固まった頭にスパイスをかけてもらった出来事でした。

そんな柔軟な思考を持っている息子に感謝です❤

 

ことばの発達を促すためによく「ことばのシャワーをたくさん浴びせてください」と言っている私のことばの引き出しもまだまだ増やせる余地があると認識しました💦

そしてホースから出てくる水のように一方向からではなくあらゆる方向から水が出てくる「シャワー」ということばの意味も再確認できました。

 

いつまでも柔軟な思考で物事を考え、ボキャブラリー豊かなセラピストでありたいと思います🎵

 

児童発達支援センターおひさま 児童発達支援事業 佐藤朱加

仕掛学

2020/08/08

先日、テレビを観ていた際に「仕掛学」というものを紹介していました。

他人の行動を「ついしたくなる」ようにアプローチし、こちらが意図する方向へ誘導するというものでした。

例えば、駅のラッシュ時の上りのエスカレーターと階段で大部分の人がエスカレーターへ乗り大混雑が生じていたが、階段下に「アフター5に行くならどっち?〇〇派?△△派?」とお題を出し、階段の右側を通れば〇〇、左側を通れば△△に投票できる「□□環状線総選挙」と銘打った仕掛けを設置した所、一日の階段利用者が増えエスカレーターの混雑緩和になった。というもの。

また、あるタレントさんが、歯磨きを全力で嫌がる子どもを前に、夫婦でとても楽しそうに騒ぐ(隠して歯磨きをしているんです)。すると子どもが「何してるの?」と興味を示すが「これは楽しい事だから絶対に教えられない」と言うと更に興味深々。それからは率先して歯磨きをするようになったそうです。

「そうした方が良い」事も、上から目線で指示されると反発したくなるもの。「ついしたくなる」ように、無理やり行動を変えさせようとするのではなく、「楽しく」なるように、つい変えたくなるように仕向ける。

「仕掛学」の先生が、これまで行った仕掛けも8,9割は失敗です。と仰っており、あの手この手、試行錯誤の結果なのだそうです。

日々の子ども達との関わりの中で、「意識せずにそうなってた」「楽しく取り組む」ような声掛けがないかと考えますが、なかなか浮かばず…。あの手この手、「楽しく」試行錯誤してみたいなと思います。

 

 

入所部 前田ひろ子

石けん遊び🎵

2020/08/07

長い梅雨が明け、暑い日が続いていますね。こまめに水分をとって、熱中症対策を行いながら、短い夏休みを子ども達と楽しめたら…と思います(^^♪

今年は、コロナウイルスの影響で例年とは違う夏休みとなりそうですが、子ども達と一緒に過ごし方を考えながら、楽しめる事を探していこうと思います

 

先日、親子クラスでは、石けん遊びをおこないました!

“石けん遊び”は、石けんをガーゼで泡立てて、泡にたくさん触れ、泡の感触を楽しんだり、泡を「フーッ😙」と吹いて口腔機能を高める事や、遊び終わった後の着脱の練習等につながります。

今回、子ども達と遊んでいると、泡の下におもちゃをいれて、「どこでしょう?」と、宝探しのように手探りでおもちゃを探す遊びをしている子がいました。子どもは、目の前にある物を使って、遊びを思いつくことが本当に上手だなあと改めて感じました(*^^)

 

また、今回泡に触れて遊ぶ中で、体に沢山泡を付けてゴシゴシ♪しながら、お風呂での体洗いにもつなげています😊泡で体中モコモコになり、「泡のドレスが出来たねー」と言う子も

みんなの笑顔を見ることが出来、楽しみながら学ぶことが何よりだなあと嬉しく思いました!

 

 

活動を行っていく中で、トイレや歯磨きなど、苦手な事に毎日子ども達は取り組んでくれています。その中で、どうしても、「これも出来るのでは?」と求めようとしてしまうことがあります。しかし、一度振り返り、「前回はここは出来なかったけど、今日はここが出来ている!」と出来ている部分を発見し、「今日はここが出来たね!」と褒めてあげたいなと思っています。子ども達の小さな一歩を見逃さない様にしたいですね😊🎵

 

放課後等デイサービスおひさま 東

 

 

頑張れる源

2020/08/06

梅雨も明けて、本格的な夏がやってきました。

通常なら夏休みの真っただ中ですが、今年はマスクを着用しながら登校をしている子ども達。

 

そんな中、下校時に学校から小さい保冷剤を配られているようで子ども達も喜んで「これ貰った」と見せてくれる子もいました。みんな頑張っているなと感心します。

 

4月におひさまに移動になり、5ヶ月になりました。

子ども達の名前も覚え、特性等もだいぶん理解できるようになりました。

名前を覚えてくれた子ども達もいて毎日、楽しく療育を行っています。

 

そんな中、以前活動に取り入れた感覚統合の活動で、縄跳びと輪ゴムを使って

輪ゴムの中にペットボトルの口を上手く入れお互い引っ張り合ったまま、歩いてコーンの

周りを回って戻ってくる活動を行いました。

2人で息を合わせて、ある程度の距離を保って歩かないとペットボトルが落ちてしまいます。

 

みんな、しっかり相手とペットボトルを見ながら進みますが、無意識に近寄ってしまい、落としてしまったり、最初からペットボトルの口が入らなかったりと色々なことがありました。しかし、最後まで諦めることなく一生懸命に取り組んでくれました。

ある曜日の子どもたちが、「とても楽しかった」と喜んでいたと聴き、色々考えたかいがあったなと、こちらも嬉しくなりました。

 

これからも、子ども達が「楽しかった♡」と喜んでくれるような、活動内容を考えていきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

放課後等デイサービスおひさま 緒方

 

人とのつながり

2020/08/05

長かった梅雨も明け、本格的な夏を迎えようとしています。

今年は新型ウイルスの脅威から始まり、熊本県をはじめ各地で大雨となり、甚大な被害がでています。そのようなニュースが流れる度に心が痛みます。もうこれ以上何も起こらないで欲しいと願うとともに、被害にあわれた皆様に、お見舞いと一日も早い再建をお祈りいたします。

 

ところで今回は、ある日の出来事を少しお話したいと思います。

その日は一日大雨で、私自身の気持ちもなんだか晴れずにいました。夕方から少しずつ雨が上がってくる頃にその日の業務を終え、帰宅しようと車で駐車場を出たところで、道路の反対側に同じクラスのA先生がいらっしゃいました。

A先生は私に向かって、何かを指さし伝えられているようでしたが、何だか分からずそのまま車を走らせていましたが、しばらく走っていくうちに、何かあったのかな?忘れ物したことを伝えたかったのかな、トラブルでもあったのかな、と段々気になって引き返すことにしました。駐車場まで戻り、A先生に、「先ほど指さしておられたようですけど、何かありましたか?」と尋ねてみました。

するとA先生は、「先ほど、あそこに虹が出ていましたよ、何かいいことあるかもしれませんね」と言われました。

それを聞いて、私はハッとさせられました。

コロナ、自粛、など目粉しい中で、なんだかほっこり、いい気持ちになりました。

私は虹に気が付いていませんでしたが…(笑)

こんなご時世でも、目は見えない、気付かないだけで、あらゆるところにほっこり幸せな気分になれるコト、モノ、景色は転がっているのかもしれません。

“ほっこり”を見つけて、誰かと共有できること。それはかけがえのないことだと改めて考えさせられました。

見つけてほっこり、誰かとほっこり、幸せの共有とはこういうことなのだと思いました。

そして、そう感じられるには“タイミング”(=条件)、“受け取る側の状況”(=心の目)が支援者として大切なように思います。

今は“人との接触8割減”と言われていますが、直接会えないこんな時だからこそ、電話やLINEなどを通して、何気ない会話や写真のやり取り…など、人とのつながりを持つ必要があるのかもしれません。

つながり方(方法や手段、頻度、距離感など)は人それぞれ、多種多様であっていいと思います。

災害時にあるように通信技術が発展した現代だからこそ、救われ、助け合うことができることもあるのではないでしょうか。ただ、24時間365日、つながりが可能である分、モラルやその使い方には気を付ける必要があり、近年の社会問題となっていることも確かで、考えさせられる問題です。

“今だからこそできるコト”を考え、行動に移していかねば!と奮起した出来事でした。

 

放課後等デイサービスおひさまぷらす

守田

夏休み

2020/08/04

 

 子ども達の待ちに待った夏休みが始まります。

コロナウイルスの影響で例年より短めの期間ですが、子ども達はとても嬉しそうです。

 

 

今年は、大雨の被害もあり、またこれから厳しい暑さが続くので子ども達が熱中症などにならないよう私達もできる限りのことをしていきたいと思います。

 

 話は変わり、私事ですが1歳8ヶ月になる息子がいます。独身の頃から若草で働いていますが、子ども達と関わる中でたくさんの経験をさせていただいています。現場職員の子ども達への声掛けや支援の仕方、研修などで学ぶこともありますが、直接子ども達と会話をしたり、声掛けをする中で学ぶことも多くあります。食事中の子ども達への声掛けでうまくいったり、いかなかったりした経験や、子どもに合わせて声掛けの仕方を変えたりと実践を通して障がいを持つ子ども達への関わり方を知ることができています。同じ障がいをもつ子でも、それぞれに性格や年齢が違い、声掛けの仕方や対応も様々です。わが子へ対しての声掛けも、あの手この手を使い、時には怒りたくなる気持ちをぐっと堪えたり…若草で経験したり、見て学んだりしたことが役立っていることがたくさんあるなと感じています。また、わが子を育てる中で感じたことも多くあり、これまでの子ども達を見る視点や声掛けなど、自分の中でも少し変化があったように思います。仕事と育児の両立は周囲の協力なしにはできませんが、子どもに関わる仕事をしていくうえで、学園の子ども達にもわが子にもプラスになるような声掛けや関わり方ができればいいなと思っています。

 暑い暑い夏休みが始まります!子ども達の健康管理はもちろんのこと、職員も暑さに負けず頑張りたいと思います。

                       

 入所部 厨房 大塚

アンパンマンに思う

2020/08/03

 アンパンマンといえば、子どもたちみんなが知っている人気のキャラクターです。おひさまでも就学前の子どもたちには人気があり、小学生でもアンパンマンの絵を描くことやそのキャラクターの遊具で遊んでいる姿を見かけることがあります。3~4歳までの子は経験も浅く先入観も少ないので、好きか嫌いかを、本能的に見ているのではないかと思います。そんな子どもたちにとってアンパンマンとは、どんな存在なのだろう、どのように見ているのだろうと考えみました。

 アンパンマンは正義の味方、いわばヒーローですが、どちらかというとイケメンでスタイルがよく、カッコいい技や武器を使うわけではありません、時には自分の顔(アンパン)の一部を食べさせ顔が崩れてしまうといったことさえします。

 このようなアンパンマンが人気なのはなぜでしょう。それは分かりやすさ(覚えやすさ)にあるといえます。一つには、アンパンマンのデザインです。アンパンなど身近で親しみのある食べ物などをもとにしてキャラクターが作られ、顔も大きく単純なので分かりやすく描きやすいという点です。つまり自分でも簡単に描けるということが子どもたちにとっても身近なものとさせているといえます。

 また、ストーリーもアンパンマンの仲間たちのところに、ばいきんまんがやってきて悪いことをする。そこへアンパンマンが助けに来て、ばいきんまんをやっつける、敵味方がはっきりしており、実に単純明快な展開で子どもたちにもよくわかることから、期待を裏切らない満足感が得られる点で好まれているといえます。

 さらに、アンパンマンというネーミングの分かりやすさにあります。言葉を覚え始めた子どもたちが、「パパ」「ママ」「ワンワン」などと言うのと同じように、「〇ン〇ンマン」と言って覚え始め、やがて「アンパンマン」いえるようになる。アンパンマンは子どもたちにとって発音しやすい言葉であり、自分で言えるという点で嬉しくなるのではないでしょうか。

 このように子どもたちにとってアンパンマンは身近で親しみやすい存在だから人気があるといえます。

 ちなみに子どもたちの好きなアンパンマンのキャラクターは誰かご存じでしょうか、参考までに、1位から10位までは次のようになっています。(これ以下については、下のサイトをご覧ください)

『 アンパンマン人気投票』2018年

第1位: アンパンマン

第2位: ばいきんまん

第3位: コキンちゃん

第4位: ドキンちゃん

第5位: あかちゃんまん

第6位: メロンパンナちゃん

第7位: カレーパンマン

第8位: だだんだん

第9位: ロールパンナ

第10位: めいけんチーズ

参考:アンパンマンポータルサイト「それいけ! アンパンマン人気投票 いちばんすきなのだあれ」より

いろんなタイプのキャラクターがいますが、自分は?あの人はどのタイプなのかな?と考えるのも大変面白いものです。

 

 アンパンマンはこどもだけでなく大人にとっても意味深いものがあります。そのことは、作者であるやなせたかしさんの言葉やアンパンマンの歌の歌詞から伺うことができます。

 

アンパンマンマーチの歌詞には生きる意味を問うものがあります。

そうだ!嬉しいんだ生きる喜び

たとえ胸の傷が痛んでも

何の為に生まれて 何をして生きるのか

答えられないなんて そんなのは嫌だ!

参考:「アンパンマンのマーチ」の歌詞より

 

 このような問いかけをされてすぐに答えられる人は少ないのではないでしょうか、考えてしまいます。アンパンマンの生きる意味は、仲間(困っている人)を助けること。ばいきんまんから仲間を救うこと、困っている人(お腹がすいた人)がいれば、自分の顔を食べ物としてあげることもあります。そうすると、アンパンマンの能力は落ちますが、ためらうことなくあげることができます。このように困っている人を助けることが、生きる喜びとなっています。自分だったらと考えると…、とても難しいことです。

 やなせさん自身は「ひとをよろこばせることが一番うれしい。」と言われています。家庭や職場を振り返ってみたときに、家族や他人から感謝の言葉をもらうとやりがいを感じることがあります。「誰かの役に立っている」と思えることがやる気のもとになっているとも言えます。人の幸せを願い笑顔を見ることで、自分も幸になるといえるのかもしれません。

 

 また、アンパンマンは正義の味方ですが、それを邪魔する敵がばいきんまんです。でもこの敵であるバイキンマンの存在こそがアンパンマンの存在条件となっているといえます。単にストーリーとしての存在意義だけではありません、「敵であるばいきんまん(菌)は味方でもある」ともいえるからです。バイキンといわれる悪い菌は食べものに繁殖すると食中毒を起こす菌(サルモネラ菌など)ですが、一方で、パンをつくるときに必要な菌(酵母菌)もあります。このことからすべての菌が悪い菌だというわけではなく、菌は敵だけど味方になるものもあるということです。

 コロナウイルスの流行が心配されているこの時期にこのようなことを言うと不謹慎だとお叱りをいただくかもしれませんが、今回はアンパンマンとばいきんまんの話としてお許しください。

 つまり、パン(アンパンマン)とバイキン(ばいきんまん)は、敵対するだけでなくお互いに支えあう関係でもあります。このことは、人間においてもいえることです。バイキンは絶滅すればいいと思いますが、そうなると人間も生きられなくなってしまいます。人の体には多くの良いキン(善玉菌)が生きていて、悪いキン(悪玉菌)と戦い、バランスを保ちながら生きています。

 過去の歴史から見ても人が戦った細菌やウイルスはたくさんあります。戦うことで免疫ができる場合やワクチンの開発によって撃退すること、共生することが可能になります。しかし、これで安心というわけではなく、おそらくコロナのような新型のウイルスと戦わないといけない事態はこれからも続いていくと考えられます。とはいうものの、今回のコロナウイルスについては一刻も早いワクチンの開発が望まれます。日常できる手洗い、うがい、マスクの着用、消毒、三密の回避などの対策は十二分に取りながらも、人間の知恵と英知を結集したワクチン(アンパンマン)の登場で、マスクがいらない、人と人が笑顔で接することができる日が、一日も早く来ることを願ってやみません。

 

放課後等デイサービス おひさまぷらす

治部田

1日は挨拶から

2020/08/02

朝、元気よく「おはよう」「いってらっしゃい」と声を掛けると、みんな挨拶をしてくれます。(私もうれしい気持ちです。)

 

 

挨拶にも色々あります。元気な声。ニコニコしながらハイタッチ。恥ずかしそうな顔・・・色々あります。挨拶は、とても大事なことだと思います。礼儀的な意味や大事なコミュニケーションとしての意味もありますが、1日の始まりを元気な挨拶で迎えると心も元気になります。

そして下校時には、子ども達の「ただいま」「おかえり」の声で今日も元気だったかな?今日は元気がないな?何かあったのかな?と気づきます。しっかりと声を掛けながら、子どもの体調を見ていきたいと思います。

そして、挨拶を自分からするのは、とても勇気がいるものです。もし相手が挨拶を返してくれなかったらと思うと、大人でも心配してしまいます。だからこそ、支援員として気持ち良い挨拶をして、子ども達に挨拶の大切さを伝えていきたいと思います。

                  

 入所部 樋口

水風船をしました!

2020/08/01

ようやく梅雨が明け、日差しが強く感じられる様になりました。暑さとコロナに気を付けながら、楽しく8月を過ごしたいな~と思います!

 

おひさまぷらすでは、7月の最終週に「水風船」をしました。

水風船、遊んだことありますか?

私は子どものころの夏に遊んだ…楽しい思い出が残っています♪

(友達と投げ合って、ずぶ濡れになりました!)

 

今回の活動では、まず、水を入れた水風船を釣ることからスタートします!

ひもの長さ、針(クリップ)の本数、角度などを考えながら風船を釣ります☆

お友達と一緒に釣る時に、ひもが絡まない様に気をつけながら、なかなか釣れないお友達を待つ姿なども見ることができました。

 

 

次は投げる!投げる的は悪役キャラ達です!

投げつけた時に割れたら、「うわぁ~!」と喜ぶ子もいれば、「・・・」(喜ぶのが恥ずかしいみたいですが、顔はヨシャ!と言っているようですw)

意外に、ぽよーんと跳ね返り…割れないときもあるので、今度は割れる様に力加減をし、肩や手首、体の使い方も意識できるよう声をかけながら行いました。

 

 

楽しくて、ストレス発散にもなると思います(^^♪

100均にも売っていので、コロナの今、自宅でも楽しめるのかな~と思います☆

私も息子がいますが、楽しくコミュニケーションをとりたいな~と思っているので、「水風船しよう!」と誘っみたいと思います!😄

 

 

放課後等デイサービスおひさまぷらす 岩下多恵

避難訓練

2020/07/31

今月も避難訓練を行いました。

今回は、夜間を想定して行い、夜間に居る職員4名で、初期消火、避難誘導をしました。

いつも行っている避難訓練より誘導に時間がかかり、改めて常日頃の訓練の大切さがわかりました。

毎月行う事で、上級生は自身より小さい園児と一緒に避難場所に行くようになり、声を掛け合う事で、お互いに落ち着いて行動していると思いました。

また、子ども達の中には、大きな音に敏感な子もいて、火災ベルが鳴ると、両耳を塞いで、動かなくなる子もいるなど、子ども達一人ひとりの様子を共有しなければならないと思いました。

毎月ある避難訓練ですが、一回一回を大切にし、もしもの時に迅速に対応できるように集中して取り組もうと思います。

 

 

入所部 田島

おばあちゃん先生の子育て回想録

2020/07/30

回想録も三回目になりました。前回は長男の療育との出会いや保育園幼稚園生
活、その後の就学への不安などを綴ってまいりました。
今回はその頃の長女のお話です。
上の子が療育に通い始めたころ、娘は心臓の手術を控えていました。
私はダウン症の娘のことをようやく前向きに考えられるようになり、心臓の合
併症と向き合う日々でした。根治手術はもっと体重が増えて、しっかりと手術
に耐えられるくらいに成長してからの予定でしたが、7か月のころ肺高血圧症
を併発し、1か月後に手術を受けることになりました。
ただでさえ小さい体で心臓は私の握りこぶしの半分ほどです。それを胸を開い
て取り出し穴をふさぐ…説明を聞いている間気が遠くなりそうでした。
幸いなことに穴の開いている場所が手術のしやすいところということで難しい
手術ではないということでした。
手術のための入院をし検査を経て5日後手術当日を迎えました。
娘は家族の手を離れて手術室に運び込まれ長い時間が過ぎていきました。
手術が無事終わり娘のそばに案内されると血の気のないセルロイドのような肌
の色をした娘が眠っていました。胸には痛々しい大きな傷があります。そっと
小さな手に触れてみました。暖かいんです。
思わず「あったかい」と言葉が出ていました。
ICUで二日を過ごしたあと病室に移りました。これから術後のケアが始まりま
す。
厳しい水分制限が始まりました。決められた水分量しか摂取できないため、必
ず体重を測ってから算出された水分量の中でミルク等を与えます。
私の娘はあまり泣かないほうでしたし、泣く力もなかったのかミルクを欲しが
って泣くことはありませんでした。ですが2~3歳のお子さんはそうはいきませ
ん。水分が足りずにぐずることが多いのですが、今回の手術が3回目でやっと
根治手術になる3歳のお子さんは泣いたりぐずったりしないんです。すごく我
慢強いんです。3歳にして今頑張ったら元気になれるとわかっているんです。
切ない気持ちになりました。
ほかにも何組もの親子がいらっしゃって、挨拶がてらそれぞれの病気の話など
していると、あるお母さんは「○○ちゃんは心臓の穴いくつあるの?うちの子は
4つあるのよ」と豪快にいわれて「心室の穴なら大丈夫、ふさいだなら元気に
なれるよ」と言われました。その他のお子さんも、内臓の左右が逆転していた
り、肛門がふさがっていたり、心臓だけでなく様々な合併症があり、九州のあ
ちらこちらから熊本まで手術を受けに来られている方たちでした。

昔の市民病院の古い病棟でお風呂は共同です。文字通り裸の付き合いで暗いお
風呂で会う眉毛のないママがだれのママかわからないまま話を合わせたり、夕
食のお弁当なににする?とみんなでわいわい注文を考えたり、まるで合宿のよ
うでした。
これまでいろんな困難に立ち向かってこられたのでしょう。強くて明るいお母
さんばかりでした。心臓の穴一つでくよくよしているわけにはいきません。
小児心臓外科とは別のエリアに4~5歳の男の子が入院していました。私たちが
入院してきた頃は、まだ歩く姿が見受けられたのですが、退院するころには人
工呼吸器が必要になっていました。原因不明の病気だったそうです。男の子が
入院してきた最初のころは元気いっぱいで弟さんと病室を走り回っていたそう
です。はじめは風邪のような症状だけだったのにと言われていました。
その後1年半ほど後、入院合宿仲間のお母さんから連絡があり、その男の子が
亡くなられたことを知りました。
   
それまで心臓は手術で治せても障がいは治せないのになどとまだまだ暗い気持
ちを抱えていた私ですがこの手術入院の経験から考えがすっかり変わりました

明石家さんまさんではないけれど<生きてるだけでまるもうけ>そう思えるよ
うになりました。
それからはすぐにダウン症の親の会に入ったりリハビリをはじめ色々な療育に
通いました。療育通いは楽しくそこでお母さん同士のつながりもできました。
<生きてるだけでまるもうけ>元気でいてくれればそれでいい 
そんな思いが強くなっていました。
ですから上の子の園での様子も少しの遅れがあっても深刻には考えなかったの
かもしれません。
ですが就学に向けてそうは言っていられなくなりました。
また悩ましい日々がやってきます。        それでは また 次回…

 

児童発達支援センターおひさま 児童発達支援事業 一山

土曜日療育で・・・

2020/07/29

蒸し暑い日が続き、夏らしくなってきました。水分、休息をしっかりとり、暑さに負けないようにしたいと思います。

 

先日に土曜療育が行われ、ランプシェード作りをしました。23名の参加があり、各クラスにてそれぞれのスケジュールで一日を過ごし、作業を進めていきました。

 

今回の活動のねらいの一つに“タイムマネジメントをする”を入れて、時間内に作品の完成を目指す事と、全体のスケジュールを把握し、自分のスケジュールと照らし合わせて行動する事を意識してもらいました。

細かいスケジュールを見て、いつもと違う流れで面白いという考えや、作業を時間内に終わらせる事が出来るかな…と不安に感じたりと様々な捉え方がありましたが、自分の行動を把握し、見通しを持って行動する事が出来ました。

今後も土曜療育で、子ども達が主体となる機会を作り、成功体験を積んでいけるように支援をしていきたいと思います。

 

放課後等デイサービスおひさま 永田

 

月に一度の児童自治会

2020/07/28

 

 毎月、入所棟の子どもたちは、月末になると月に一度の児童自治会を行っています。

 

自治会は主に月末の夜の会で行われ、男女合わせて約40名ほどの子どもたちが各班に分かれ「今月の目標の反省点と振り返り」や「来月の目標」を出し合い決めています。またゲームや携帯電話の使用方法や学園でのルール、職員への要望など、様々な意見が話し合われています。

 子どもたちの様々な意見を聞き、現代の子どもたちに合ったニーズを取り入れながら関われるように、試行錯誤の毎日です。

 もちろん自分の意見をなかなか言えない子どもたちも多く、その子どもたちの思いもくみ取りながら自治会を進めていかなくてはいけません。簡単ではありませんし、なかなかうまくいかない事もありますが・・・

今年度から児童自治会の担当をする事になった私にとって、月に一度の児童自治会は子どもたち一人ひとりの気持ちに寄り添い、子どもたちの大切な意見を聞く場所、子どもたちと向き合える楽しい時間になっています。

これからも子どもたちと一緒により良い学園生活が送れるよう、児童自治会を見守っていきたいと思います。

                       

入所部 髙木

自分を守る

2020/07/27

 

先日俳優さんが亡くなり、ファンでなくても悲しく感じます。直接的な原因はあまり知りませんが、自信を失う事や生きる意味などを見失いそうな時に死が案外近くにあるものなのかな?と考えてしまいました。

きつい、辛いと感じる時にその気持ちを訴えられる存在がいることはとても大事だなと思います。問題や困り事はすぐに解決しない場合がほとんどです。だからその過程において聞いてくれる相手がいれば心の荒波も少し穏やかになります。話すことで自分のクールダウンになります。

アンガーマネジメントにおいても、怒る事は悪い事だと言っていません。怒る事によって自分や他人を傷つけることが悪い事なのだそうです。

怒ったり、悲しい時は、話を聞いてくれる誰かを頼り、少しでも心の靄を晴らして「今私は冷静じゃなかったな」「今度はこんな風に考えてみようかな」と自分を振り替えられたらと思います。

 

児童発達支援センターおひさま 児童発達支援事業 高橋

 

健診の時期になりました

2020/07/26

 今年度も年に一度、(夜勤をしているスタッフさんは2回)の健康診断(正式には生活習慣病予防健診です)の時期がやってきました。私もそうですが…きっと皆さんの中にも、健診前は少し体重を減らそうとか、食事に気を付けて血液検査に異常がないようにと、いつもよりヘルシーな食生活を心掛けて準備されている方が多いのではないのでしょうか。ちなみに私は年齢と共に血圧が高めだったりして2カ月に一度内科に通院しています。最近では血糖値も少し高くなってきていますので、定期受診前は食事や甘いものを控えて受診します、受診結果が比較的良いと、自分へのご褒美と一人で少しリッチな昼食とデザートを食べ、結果が悪いとどんと落ち込み次の受診迄好きな物を控え、ややストレスを感じながらの食生活で過ごします。本来ならダメな日常です。ただ、こんなに気にするようになったのは、わたくしはここに入職する前はずっと病院勤務で、直前に勤務していた病院は回復期リハビリテーションの病院でした。生活習慣病の怖さはわかっていたつもりでしたが、脳血管疾患いわゆる脳梗塞や脳出血後のリハビリで入院してくる患者さんと向き合い、こんなに過酷な病気はないと感じました。勿論、病気の中には癌を始め色んな病気がありますが、この病気の過酷さは一瞬にして人生が変わることです。麻痺で体が思うように動かなくなったり、損傷を受けた脳の場所によっては空間無視と言って目は見えるのですが左右どちらかの空間を認知できなくなってしまったり、失語と言って言葉を失います。社会復帰が困難になるほどです。ただし、皆さんリハビリを頑張り家族の方の支えもあり、社会や家庭に復帰し自分の役割を取り戻す方もたくさんいらっしゃいますが、リハビリの期間は大変な戦いを強いられます。でもこれらの病気は予防できる病気です。健診を受ける事で自分の身体でおこる変化に早く気付き、食生活の改善や運動を取り入れる事で病気の予防になります。健診日までは若干ストレスを感じながらの生活ですが、自分の身体の通知表に優や良が付くよう過ごしていただければと思います。

 

入所部  看護師  米村 郁子

食中毒を予防しよう

2020/07/25

 

梅雨に入り、ジメジメとした日が続き、体調を崩す人も多いのではないでしょうか。

 

今回は、食中毒について説明したいと思います。

 

 食中毒は、年間通じて発生しますが、特に6~8月は細菌が原因となる食中毒が多く発生しています。皆さんもよく耳にすると思いますが、O-157やサルモネラ菌などがこれに該当します。これらの菌は、室温20℃で活発に増殖し始め、人間の体温ぐらいの温度で増殖のスピードが最も速くなります。細菌の多くは湿気を好む為、気温も湿度も高くなる今の時期は特に注意が必要です。私達も、調理に当たる際はこまめな手洗い・消毒を徹底しています。

 

 食中毒予防の原則として、原因菌を「つけない」「ふやさない」「やっつける」の3つのポイントがあり、これを念頭において日々の食事作りをおこなっています。家庭でも同じように、食中毒予防は重要です。手洗いや、消費期限の確認、適切な保存、加熱を十分に行うなど、ちょっとした心がけで食中毒を防げます。

 

 これからも安心安全な食事提供を行うために、より気をつけて調理に当たりたいと思います。

 

 

                       

 入所部 厨房 徳丸

スポーツの日

2020/07/24

 今日はスポーツの日です。今年は東京オリンピックの開会式に合わせて7月24日をスポーツの日として祝日になっています。

 学園ではコロナで外出は控えて過ごしていますが休日はプラザで高校生、中学生はバレーなどをして身体を動かして遊んでいます。私も一緒に参加をしましたがみんな上手でボールが飛んできても反応できませんでした。やってみてわかったのはみんな声を掛け合いながらボールを取り、点数が入ったら「ナイス!」と褒めたりと自然にコミュニケーションしています。私はスポーツから学べる事はたくさんある事がわかりました。

 みなさんもスポーツをしてコミュニケーションを取ってみてはいかがでしょうか。

                       

 入所部 首藤

はじめて お迎えに

2020/07/23

先日、入所されている子どもさんが学校の授業中に腕を痛めた為、病院受診をしました。診察には学校の先生が付き添われましたが、病院までの迎えは、私が行くことになりました。

 

病院まで迎えに行く車の中で、《私の迎えで大丈夫かな?》《すごく痛がっていたらどうしよう…》《え?何で事務員が迎えに来たの?とか言われるかも…!?》…などなど、頭の中で色んなことがよぎり、とても心配になりました。

 

たくさん色んな心配はしましたが、腕の方は軽症だったようで安心しました。

また、子どもさんの反応としては、何も話してくれることがないまま、無言で車に乗られました。私としては業務中にはじめて、利用者さんを車に乗せたこともあり『安全に連れて帰らなければ!!』『絶対、事故は出来ない!車が突っ込んできても避けなければ!!』と周りをよく見ながら、かなり緊張しての運転。私の緊張が伝わってしまったのか、車の中での会話も長く続かず、最初から最後まで、ほぼ無言でした。(笑)

 

今回、初めて入所中の子どもさんを車に乗せたことで、子どもたちをお預かりする責任の重さを改めて感じることが出来ました。また、子ども達を送迎する時に、現場の先生方がどんな緊張感をもって送迎しているのか、少しだけ感じとれた気がします。

また1つ良い経験ができました。

 

 

 

入所部 総務 中西 実香

 

つながり

2020/07/22

先日の令和27月豪雨により、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。

一日も早く復興がなされますことを心よりお祈り申し上げます。

 

私は水俣市が地元のため、豪雨の中、家族や友達のことが心配でした。しかし、そんな大変な状況の中、自分たちのことよりも私の事を心配して連絡をくれた家族。他県の友達や知り合いからも心配の連絡をたくさんいただきました。

 

地元に大きな被害はありませんでしたが、芦北町や人吉市、八代市では大きな被害がありました。

 

高校時代は、電車通学であったため芦北、人吉、八代には友達が多くいます。友達のSNSでアップされた動画を見て被害の大きさを目の当たりにしました。自宅が浸水してしまったり、車が廃棄になった、駐車場で寝泊まりをしているなどの話を聞いています。また、私が通学で利用していた肥薩おれんじ鉄道も八代駅~水俣駅間は当面の間運休するとのことです。テレビのニュースに映る映像が身近な場所ばかりで言葉が出ませんでした。

 

被災した人たちは元気にしているだろうかと思い、自宅が浸水してしまった高校の先輩に連絡をしてみたところ、“いろんな人の支援と、こうして連絡をくれる人たちがいるから励まされて頑張らなきゃなと思っているよ~!ありがとうね!”との返事が返ってきました。その先輩は、毎日SNSを通じて町の現状とみんなで片付けをしている様子、元気にしている姿等の動画を上げてくれています。そのなかで、そこに住む人たちが、自宅だけではなく、町全体で協力し合って立て直そうとしていることを知りました。悲しい事実であることに変わりはないけれど、前を向いて頑張っている方たち。

 

私もお世話になった人たちの力になれるように行動し、“人とのつながり”を大切にしていきたいと思います!!!

 

コロナもまだ収束の見通しが立たず、不安な状況は続きますが、前を向いて元気に過ごしていきましょう♪

 

 

 

 

 

 

 

放課後等デイサービスおひさま 金子