若草学園の実践ブログblog

新年度に向けて

2020/03/25

3月の終わりに近づくと桜がきれいに咲き始める時期ですね

 

新年度4月から始まる行事といえば、入学式・入社式です。社会福祉法人 白川園に入社してもうすぐ4年目を迎えます。

 

現在子ども達と関わる児童部門の仕事をしています。毎日違った一日を送り、緊張感や不安は未だにあります。でも毎日少しずつ進んでいくことで道が開けてくると思います。

 

特に子ども達も来年度に向けて入学式やクラス替え、仲が良かった友達との別れなど環境の変化がストレスになる時期とも思います。大人と子どもの不安は同じで大小関係ないかもしれませんね💦

 

子ども達とまた4月から新たに一緒にスタートさせていただきます。子ども達の表情や言葉に気を配り、子どもの視点に立ちながら療育をさせていただきます。特に保護者の不安もすごく出てくる時期だと思います。そのときは、遠慮なく声をかけてください。

 

私自身も2歳の娘がいます。仕事が終わり家に帰ったら「パパおかえり」と言ってくれます。

その時いつもギュっと抱きしめて「ありがとう。ただいま」としっかり言葉で伝えています。

 

「人は人に支えられながら生きている」と感じる時でもあります。

 

みなさま4月からまた新たなスタートをきると思うのでお体には気を付けて下さいね

 

 

 

 

 

放課後等デイサービスおひさま 田島

ひきつぎ

2020/03/23

 総務では現在、仕事の分担・引継ぎを行っています。日々の業務を行いながら同時進行で引継ぎ業務を行うというのは思いのほか難しく、特に年度末という事もあり、バタバタとしながらも時間を見つけて行っています。

 

自分が今まで担当していた業務を説明するという難しさも実感しています。「この仕事はこういう流れでするものだ」と自分の中で理解していても、引き継がれる側にとっては疑問を持つことも多いと思います。その時に、どのように説明すれば伝わるのか、より分かりやすくする為にはどのような方法が良いのかなど、自分にとっても再確認になり、整理をする事が出来ます。

 話し方などは、説明の上手な先輩や同僚を参考にし「こう言えば伝わるかな、分かりやすいかな」と自分なりに考えながらするように心がけています。

幸い、私の拙い説明でも内容を汲み取ってもらい、引継ぎも順調に出来ていると思います。

 

 

 次年度より、総務は新しい体制となります。今以上に連携を密に取りながら、ひとつひとつ丁寧に仕事をしていきたいと思います。

 

 

 

入所部 総務 宇都宮

 

なくてはならないものから思い出に変わるまで

2020/03/22

気付けば3月も終わりに近づいてきました。

月日が経つのを年々早く感じるのは私だけでしょうか?笑

先月の事業所説明会では、お忙しい中、たくさんの保護者の皆様にご参加頂き、ありがとうございました。

今回は、説明会で児童発達支援事業の説明の中で、江藤から話がありましたぬいぐるみのことについて、自分の体験談をお伝えさせて頂きます。

私は一人っ子ということもあり、家でのごっこ遊びの相手はリカちゃん人形や動物のぬいぐるみでした。たくさんあるぬいぐるみの中でも、あるネコのぬいぐるみがお気に入りで、トイレに行く時もご飯を食べる時も寝る時も一緒でした。

私は家の中で遊ぶことが好きで、よくお話を考えて絵本を作っていました。

お友達(23人)と遊ぶのも楽しかったのですが、大人数で遊ぶのは苦手でした。

というのも自分の思いを伝えるのが苦手だったからというのもあります。

(何かを聞かれても、何て答えていいか分からない、恥ずかしい・・・。)

(こう言ったらどう思われるかな・・・。)

なので、保育園にはもちろん行きたくなく、年少から年長までの3年間毎朝泣いて通いました。

お昼くらいまでなかなか涙も止まらず、止まっても何かあるごとに涙が出て・・・お迎えの時間が待ち遠しかったのを覚えています。

そんな時は、ロッカーにある自分のカバンの中を覗きにいくのです。

なぜなら、カバンの中に大好きなネコちゃんがいるから♫

毎日泣いて保育園に通う私を見て、家族もどうしたものかと思い、「いつでも傍にいるから寂しくなっいよ。何かあったらネコちゃんを見て元気だして」と、カバンに入れて通うことを許可してくれたのです。

1日に数回こっそりネコちゃんの顔を見ることで頑張れました。

そんなネコちゃんも小学生になってからは、お友達に見られたら恥ずかしい、学校には持って行ったらいけないと思い、お家でお留守番。家にいる時間以外は一緒にいなくても過ごせるようになりました。

そして成長と共に、お友達と過ごすことが楽しくなり、好きなこと、夢中になれることが見つかりました。

今はあの時、無理に離さず、保育園に一緒に通う私を見守ってくれた家族に感謝しています。

大人になってからも未だに不安が強く、人前に出ることも話すことも苦手な私ですが、あの時があったから今の私があるのだと思います。

保護者の方も、タオルがなかなか離れない、指しゃぶりをやめさせたい等、色々と悩まれていることもあると思います。

でも無理に離そうとしなくても、徐々に離れる日がやってきます。

その時期に関わる人や環境によっても大きく変化しますが、少しずつ少しずつ・・・。

焦らずゆっくり丁寧に関わっていくことが大事です♫

私にとって、なくてはならなかった心の友のネコちゃんも、今では大事な思い出のネコちゃんです♡

いい思い出として、これからも大事にしまっておこうと思ってます♫

ちなみにこのネコちゃんです。もう30数年経つのでボロボロです💦

でもこのネコちゃんのおかげで今の私がいます。いつも傍にいて支えてくれてありがとう♡

 

児童発達支援センターおひさま 児童発達支援事業 宇藤

「やる気スイッチ」

2020/03/21

現在、新型コロナウイルスの影響で学校が休校となっていますね。子ども達も1日を学園で過ごし、始めの頃は

「休みだー!やったー」

と喜んでいましたが、休みが長くなるにつれ

「ひまー」「学校行きてー」

という声も出てきており、早くこの状況から脱して日常が戻ってくることを願うばかりですね。

 

園児のなかには休みに入ったことで、学校より学習プリント等たくさん持ち帰り、毎日コツコツ取り組む子・まとめて先に終わらせる子・ためこんでまとめて取り組む子と様々です。

 

朝の学習の時間に取り組んでいますが、ある小学生の男の子は早くに終わらせた友達のことが気になって仕方がなく、1人ではやる気スイッチがOFFのまま時間だけが過ぎていきます。どうしたらスイッチがはいってくれるか・・・。一緒に何問か進めていきながら、ふと

「字が上手になったよねー」

とボソッと放った言葉に

「そう!?じゃあもっとうまいの見せるよ!」

と反応があったのでこれはチャンス!と

「じゃあここまで書いて見せてね!途中見ない方が良いなら離れとくけど、どうしたらいい?」

「最後に全部一気に見せたいけん、あっちで待ってて!」

「わかった、じゃああっちいるけん出来たら持って来て!」

「わかった!期待しててね!」

とやる気スイッチオン!そこからは1人でスラスラと進めていき、あっという間に終わらせることができました。

 

今回はこの方法でうまくいきましたが、必ずうまくいくとは限りません。常に子ども達の動きや考えを予測しながら、どうやったらその子のやる気スイッチをオンにできるか、毎日が試行錯誤の繰り返しです。(時には子どものほうが一枚上手なこともありますが…笑)

また今日もどうやってやる気スイッチをオンにできるかを考えていきたいと思います!

入所部 後藤

 

 

 

 

ひな祭り

2020/03/20

3月3日にひな祭りメニューをしました。

 

鮭ちらし・花麩のすまし汁・豆腐ハンバーグ・ゼリーでした。

子ども達は、「雛あられじゃないんだあ」と言いながらも笑顔で完食し、おかわりにも来てくれました。うれしい限りです。☺

ひな祭りは、昔は子どもの人形遊びから由来されていることから女の子だけでなく男の子のお祝いで、江戸時代頃から女の子の節句として定着してきたそうです。

調べてみるといろいろ知らないことがあり、面白いなと感じました。

 

 

施設にも、立派な雛人形が飾ってありとてもかわいらしく、大人になった今でも心がわくわくしました。

 

 

 

                       

 入所部 厨房 米口

「自立への道」

2020/03/19

1年の締めくくりの3月。若草児童学園でも巣立ちの時を迎えます。

4名の卒園生と共に、1人の女の子が自立して学園を巣立ちます。

 

 Aさんは、一昨年の9月、色々な問題を抱え入所してきました。

当時、大津支援学校の3年生。明るくはきはきとした性格で、色々な問題を抱えているようには見えませんでした。問題を起こしたことでの学校の指導期間を経て、学校生活や学園での生活を楽しんでいました。現場実習も一般企業に決まり、もともと力も持っていた事から、とんとん拍子で就職も決まりました。グループホームも決まっていたのですが、諸事情から、入居出来なくなり、卒園後の住居が見つかりません。就職は決まっていますが、いきなりの一人暮らしも難しく、途方に暮れていたのですが、学園と児童相談所との協議の結果、措置延長として学園に残れる事となりました。今までに初めての事です。

 

 最長一年間の措置延長。働きながら学園で過ごし、自立に向けての準備をして行く事になりました。色々な準備期間を経て、昨年8月に、敷地内のプレハブ「エールハウス」(自立訓練棟)に引っ越しし、自立へ向けて本格的な訓練が始まりました。

 最初のうちは頑張っていた自立に向けての生活でしたが、慣れてくるとだんだん気持ちも緩み始め、携帯を持ったことも重なって、生活が乱れてきました。キャッシュカードからお金を下ろし、遊びに使ったりもしていました。掃除や洗濯も滞り、部屋はゴミ屋敷と化し、同時に体調不良にも陥り、仕事も休みがちになってしまったのです。職場からも、しっかり体調を戻し、気持ち新たに頑張って欲しいとの要望で、少し休んで体調を戻すと共に、自分を見つめ直す時間としました。

その間、相談員さん、障がい者就業生活支援センターの方、色んな方々の支援も受けながら、本人ともじっくり話をしていきました。生活が安定しないと仕事も難しい事、他の仕事への選択なども含め、時間をかけて話をしました。もともと働くことに関してはやりがいを感じていたようで、仕事はどうしても辞めたくないと言います。他の仕事は考えられないと。だったらこれからどうしたらいいのか一緒に考え、結果、気持ちを入れ替えて頑張るとの答えが出ました。正直、難しいのではとの思いもありましたが、本人で決めた事を応援していくことにしました。

 

 それからというもの、一日も休まず遅れず出勤しています。自転車で毎日8キロの道のりを。2月からは7時出勤となったため、毎朝6時過ぎに「いってきます」の電話コールがあります。2月はまだまだ寒く、6時というと真っ暗。そんな中、雨の日も風の日も、颯爽と自転車で通勤しています。職場でも周りの方々にも支えられ、楽しく仕事が出来ているようです。一度躓いたものの、本人にとってはいい経験になったかなと今になっては思えます。

 

 そんなAさんも、社員寮への入居が決まり、来週には引っ越しをして巣立っていきます。本人の頑張りが認められた結果だと思います。色々な事がありましたが、私も初めての経験として一緒に悩み、考え、成長できたかなと思います。これから引っ越しまで、電化製品を揃えたり、荷物を運んだり忙しくなりますが、楽しみながら準備を進めていきたいと思っています。

 

 Aさんとは常々話をします。一年間学園で過ごせた事、自立に向けて練習できたことは本当に良かったねと。それがなければ今の頑張りはなかったかもしれないと。支えてもらったたくさんの方々への感謝の気持ちを持とうと。Aさんもそのことはしっかり心に刻んだようです。これからも息詰まったり悩んだりすることがあると思いますが、そんなときの為に色々な福祉サービスを使う手続きを進めています。また、相談員さんも就業生活支援センターの方もついてくれています。職場の方も温かく接して下さいます。支えてもらえるたくさんの方々に感謝の気持ちを持ちながら、大切にしながら、頑張って欲しいと思います。学園からももちろん応援し見守っていきたいと思います。

      ファイト!!           入所部 松村

 

子どもの成長を振り返る

2020/03/18

私事ではありますが、この春3月に息子が保育園を卒園します。

定員30名の保育園ですので、今年度の卒園児童も5名のみです。

私は、子どもが2人いて、上の子どもは小学生ですので、

保育園生活も、これが最後となります。

卒園式もコロナウイスの影響で規模縮小となり…

元々、小規模の保育園だったのに在園児も来賓の参加もなく、

卒園児5名、保護者も各家庭2名まで、それに先生…だけで行う

寂しい卒園式になりそうです😢(もちろん謝恩会も延期です💧

 

そのため、少しでも感動の卒園式にしようと思い、

卒園児の保護者に呼びかけ、ムービーを作ることにしました。

皆さんに写真を持ってきてもらい、現在作成中です。

夜な夜な子ども達の写真を見ながら、すでに涙が溢れて止まりません…💦

 

初めて保育園に行った日は、泣いている我が子と離れるのが寂しくて

親の私の方が泣きそうでした。

だんだん慣れて、笑顔で手を振って別れる我が子に

嬉しさと寂しさを感じました。

運動会や発表会では、泣いて抱っこばかりされていたのに…

いつの間にか、大きくなって、強くなって

笑顔で参加出来るようになり、ビデオを撮りながら涙が溢れました。

仕事で疲れて帰った時も、我が子の笑顔や

「ママ大好き💛」に癒されて、頑張ることが出来ました。

時には、叱りすぎて…泣きつかれて眠っている子どもの寝顔を見て

涙が止まらない夜もありました…。

子どもの課題(難しいところ)にばかり目を向けてしまって

落ち込んでしまったり、向き合いすぎて、ケンカして…

一緒に泣いてしまうこともありました。

保育園に通った6年間、たくさんの人に愛情深く関わって頂き

心も体も大きく成長することが出来ました!

 

こうして大きくなっていった子どもを振り返ると、

私の家族をはじめ、保育園の先生、地域の皆さん、保育園の保護者の皆さん

お友達、療育事業所の先生方…

私の子育ての悩みを聞いて下さった、私の職場の皆さん…など

たくさんの人に関わってもらったからこそ、

今があるんだなぁと改めて感じます。

子育ては、決して一人では出来なかった。

たくさんの人に育ててもらって、関わってもらってよかったと

心から思います。

 

今回、卒園という一つの節目を迎えることとなりましたが、

私の子育てライフは、まだまだ続きます。

悩みは尽きません…。

しかし、子どもと手をつなげるのは、いつまでなんだろう…

一緒にお風呂に入ったり、一緒に寝ることが出来るのも、いつまでなんだろう…

そう考えると、これから子どもと向き合って関わっていく時間を

大切にしなければならないと改めて感じました。

これからも、一人で悩むのではなく、たくさんの人の力を借りながら、

子どものために出来ることをしていきたいと思います。

 

そして、同じように療育事業所(おひさま)に通ってきてくれている子ども達、

そのご家族の方も同じように、悩みながら頑張っているんだということを

しっかりと受け止めながら、

子どものために出来ることは?

子どもの思いは?

ご家族の思いは?

と常に考え、一つ一つの言動(支援)に責任をもって

関わっていけるよう日々努力しなければならないと

子どもの成長を振り返ることで、自分についても考える時間となりました。

 

 

 

 

 

 

児童発達支援センターおひさま 河瀬

ありがとう

2020/03/17

新型コロナウィルスの拡大予防のため、色々なところでイベントの中止や、衛生用品の品薄な情報が飛び交い私も心配な毎日を送っているところです。

当事業所においても同じようにイベントの変更や衛生用品の在庫の心配も見込まれている状況ですが、幸い職員や子どもたちは元気に過ごしています。

マスクにおいては注文さえ出来ない状況が今日まで続いています。   

そんな中、同法人の事業所から、備蓄品のマスクを譲っていただきました。

同じ立場でありながら他事業所への心配もいただき、身内でありながら大変有り難く感じました。みんな思いは同じでしょうがなかなか余裕がないのも現実ではないでしょうか。

法人理念である「ひとりの命にみんなで寄り添う」とは・・このようなことも考えられるかなと思いました。このことがきっかけで「元気パワー」も頂いたような気がします。

まだまだ時間がかかりそうですが、お互いに寄り添い乗り越えていけたらと思います。

頂くだけではなく、感謝の気持ちを、どう皆さんにお返ししていったがよいか忘れず、目の前の業務に全力をつくしていきたいです。

 

     入所部 総務 大田黒美和

 

学んだことからチームアプローチへ

2020/03/16

今年度も色々あったな~と考えながら今年度学んだことを振り返りました。大雑把な性格ですが一応、年度の目標計画を立てることにしています。自分だけの計画なので大それたことを考えることもありますが・・・。

今年度は有難いことに色んな学びの場に参加させて頂きました。その中でも熊本県子ども総合療育センターでのスキルアップ研修はボリュームもありましたが人との出会いもありました。

その研修で学んだことは・・・。

療育は、その子の個別支援計画に基づいて活動プログラムに取り組んでいきます。個別支援計画書を作成するためには、「その子」がどんな子なのか「見立てる」ことから始まります。

「どんな子?」って掴むのに地道な情報収集と情報分析が必要です。まずはご家族からの情報をいただき、ご家族の想いも汲み取ります。「その子」は小さくとも社会に繋がって生活しています。関係機関との情報共有は心強く頼りになる連携へと繋がっていきます。情報を沢山頂いてから事業所のスタッフとのミーティングを通して情報の整理をしてやっと「その子」の全体像を掴むことになります。「その子」がどんな子なのか掴んだら「その子」の課題分析をします。「できること・できそうなこと・できないこと」を見極めてから個別支援計画書を作成します。それから計画書を基に療育プログラムを組み立てて療育スタートという流れになります。文章に書くとスムーズに流れて行くように感じますが、「気配り、聞く力、伝える力、アイディア、想像力、発想力、探求力、学ぶ力、体力、協調性・・・・」色んな力が求められ心が折れそうになります。何回も立ち止まり、「これでいいのかな・・」「間違ったことをしていないかな・・」「ご家族は理解して下さっているだろうか・・」私自身の自己肯定感はどこへやら・・です。そこで頼りになるのが一緒に頑張っているスタッフです。療育はチームアプローチが大切で「その子」にチームで関わります。頼りになるチームですが仲良しなだけではありません。思いや考え方の違いですれ違いもおきます。一生懸命な分、譲れない時もあります。そんな時は話すしかありません。「自分の言葉で話し、しっかり相手の考えも聞く、そして一つの方針を決める。」これを繰り返すことで自分たちで考えて組み立てた療育が「その子」に提供できるのだと思っています。

「チームアプローチ」、好きな言葉です。療育に携わるようになってからよく使うようになりました。好きな言葉で終わらず、行動に移せるよう学びを深めようと思います。

放課後等デイサービス おひさまぷらす 吉田

 

 

卒園おめでとう!(新型コロナの中)

2020/03/15

3月14日(土)若草児童学園の卒園式が行われました。

 

阿部首相より、先月27日に新型コロナウイルス感染防止のため学校休校要請があり、園の子ども達も毎日園内で過ごすことになりました。

始めは、「やったー、学校休み」と喜んでいた子ども達も1週間もすると学校が恋しくなったのか「ひま~、ひま~~」という声が聞こえるようになりました。

大人達も新型コロナによる様々な報道に振り回され、学校の初めての長期休校の対策にあわててました。

マスクが足りない、トイレットペーパーもなくなる?消毒液も・・・

そんな時、一番に管理者はじめ職員は、子ども達の生活の安全と生活用品の確保を口々に話し合い行動しました。

殆どの行事が中止となりましたが、年度末を迎え入試・卒業・終了式と一年を締めくくる大事な行事が待っていました。

各機関でそれぞれの対策が行われ、小規模での行事となり残念です。

 

そんな中、14日は学園の卒園式でした。

今年は、4名の高校生が卒園し新しい生活の場へ旅立ちました。

子ども達は、それぞれの思い出をしっかり胸にしまい笑顔で式を終える事が出来ました。

子ども達が楽しみにしていた会食は中止になり、保護者以外の外部からの参加は、お断りの縮小した卒園式です。

世界規模の縮小なのでしかたないという気持ちと収束の見込みがたたない不安でいっぱいになります。

しかし、子ども達はそんな世の中の事を察してか、誰も責めたりしません。帰省が出来なくなった子も「しかたないよね」と自分に言い聞かせていました。

「すごいね」「よく我慢できたね」と声を掛けると笑顔が返ってきて少し安心しました。

 

こんな時こそ助け合い、励まし合う思いやりの気持ちが必要です。今、出来る事をみんなで考え、子ども達の為に明るく・元気に生活出来る工夫をしていきたいと思います。

そして、みんなの力でこの危機を乗り越えていきましょう。

                       入所部   山下

「障がい受容」

2020/03/14

「障がい受容」、この言葉は、障がいのある子どもを持つ保護者に向けられる言葉です。
子どもの「障がい」が分かった時(診断を受けた時)、どれほどのショックを受けているでしょうか。

 

今から50数年前、日本は「自閉症児は、親の育て方が悪い」と言われていた時代がありました。
その後、アメリカでの報告の後20年数年が経過した頃「脳の器質的な障がい」である事が分かりました。

 

私が療育セラピーの仕事を始めたのは、25年前(平成7年)26歳の時です。
当時は、療育の先駆けとなる時代であった為、「療育を行えば、(自閉症が)治る(良くなる)」と、自閉症の子どもを持つ保護者は、藁をもすがる思いで子どもを連れて来られました。

療育セラピーという職業でありながら、何もかもが初めての事ばかり。
新人の私は、米国のテンプル・グランディンさんやドナ・ウィリアムズさんなど、当事者の書いた書物や脳科学や自閉症の歴史、専門書など、たくさんの書物を読む事が課題になりました。

医師でもあり、重度の自閉症の息子を持つ故 田中稔先生から学ぶ事は奥深く、様々な療育技法の研修や運動発達理論等を学ばせて頂きました。現場での実技実践や専門書を読んでのチーム議論等、毎日の療育実践と同時に、毎週行われる職員会議に向けて、たくさんの課題が与えられました。
本当に目まぐるしい日々を送っていましたが、振り返ると人生で最も深く勉強した時期だったと感じます。

療育現場での実践と専門知識の習得は、折り重なるように理論と実践がマッチングしていき、即子どもの障がい理解に繋がっていきました。

しかし、当時は、「子どもの療育」にばかり視点がいき、「保護者の心のケア」までは意識ができていなかったのです。
その当時から、子どもたちの療育をしながら保護者面談(療育相談)を行っていましたが、
「子どもは療育施設に通い、重度の自閉症の診断があるのだから、保護者の障がい受容は出来ているもの」だと思っていました。

恥ずかしいことに、保護者からのコメントを気にしながらも、きっと子どもの事が中心だったと思います。

私が、印象に残っているお母さん達からのメッセージを紹介します。

「伊豆野先生、うちの子パニックが多くて本当に大変だけど、寝顔を見てるとね、、、
もしかしたら、朝、目が覚めた時には、普通の子どもになっているんじゃないか…って思うのよ」
「朝起きたら、“おかあさん、おはよう!”って、言ってくれないかしら」

重度の自閉症の娘を持つお母さんより、
「一家に1人、自閉症の子どもが生まれたらいいのに、、、」

多動で発語のない自閉症の息子を持つお母さんより
「たった一度でもいいから、“オカアサン”って私を呼んで欲しい」

「私、息子と普通に会話している夢を見たんです!」

成人・重度の自閉症の息子を持つお母さんより、
「伊豆野先生、私やっとわかりました!25歳の息子と私(母親)は、別の人格なんですね!」
「息子が指導されていると、私が悪いんだと思っていました。そうではなかったのですね!」

「普通の子だったら、今頃、伊豆野先生みたいな彼女がいたんだろうなーって思います…」

 

私自身、今でも忘れられない、大切にしたいお母さん達からのメッセージです。
障害の程度に関係なく「少しでも良くなって欲しい!」と、お母さんたちは可愛い子どものために毎日一生懸命です。

 

「障がい受容」の過程は、個人差はあれ、長い年月をかけて少しずつ少しずつ、ショック→否認→悲しみと怒りを繰り返しながら、→再起へと進んでいくといわれています。
子どもが成人しても、子どもを思う親の気持ちはいつの時代も変わりません。

子どもに寄り添うことはもちろん、どのような状況であっても保護者を受容し、子どもを取り巻く保護者や環境すべてに目を向け、子どもに関わる周囲の方の応援を大切に相談支援に励みたいと思います。

 

                                         相談支援センターいちばん星

                                                伊豆野 良栄

 

発達過程を知る

2020/03/13

『療育事業所』=『専門的な事業所』と言われますが、では、何がどのように専門的なのでしょうか?

おひさまでは、毎年、4月に2日間の新任職員研修を行います。
法人のあゆみや法人理念、社会福祉制度(特に療育に関係する分野の制度)の変遷、発達特性の基礎理解、対人援助技術(子どもとの接し方、言葉遣いの基本)、社会人としてのマナー等について学んでいただきます。

この新任職員研修で特に大切にしていることは、『標準的な発達過程を知る』ということです。

 個人的には『標準』という言葉や『定型発達、非定型発達』という言葉は好きではありません。
それは、人は自分と似た価値観の人はいたとしても、自分という人間は、唯一無二の存在であるからです。

 みんな違ってみんないい!・・・・・・でも、本当にそうでしょうか?

 私たち療育者は、こどもの個性・主体性・可能性を大切にしながら、こども自身が持っている個々の力が発揮できるよう、自立に向けた発達支援を行います。

 自立に向けた発達支援??? どうやってプログラムを組み立てる???
 プログラムを組み立てるベースは???

 そうです。本人の個性ばかり目を向けていると、本当に必要な発達支援のプログラムを組み立てることが困難になってしまいます。

 そこで大切な視点が『標準』『定型』ということです。病院のお医者さんが、患者さんのレントゲンを見て、病気を発見できるのはなぜでしょう?
 きっと、お医者さんは、異常のないレントゲン画像を徹底的に目に焼き付け、時には記憶だけでなく、正常なレントゲン画像と比較したりしながら病気を発見し、そのほかの検査データと照合した上で、その時々で最善と思われる治療計画をたてると思います。

 私たち療育者は、お医者さんのように病気を見つけて治療することが仕事ではありませんが、そのプロセスは良く似ていると思います。
 こどもには発達過程というものが存在します。私は、療育に携わる者は、この発達過程を常に頭に入れておかないといけないと思っています。

 以下、保育所保育指針解説書から抜粋したものになります。
【おおむね6 か月未満】
✤ 誕生後、母体内から外界への急激な環境の変化に適応し、著しい発達が見られる。
✤ 首がすわり、手足の動きが活発になり、その後、寝返り、腹ばいなど全身の動きが
活発になる。
✤ 視覚、聴覚などの感覚の発達はめざましく、泣く、笑うなどの表情の変化や体の動
き、喃語などで自分の欲求を表現し、これに応答的に関わる特定の大人との間に情緒
的な絆が形成される。

【おおむね6 か月から1 歳3 か月未満】
✤ 座る、はう、立つ、つたい歩きといった運動機能が発達すること、及び腕や手先
を意図的に動かせるようになることにより、周囲の人や物に興味を示し、探索活動
が活発になる。
✤ 特定の大人との応答的な関わりにより、情緒的な絆が深まり、あやしてもらうと
喜ぶなどやり取りが盛んになる一方で人見知りをするようになる。
✤ また、身近な大人との関係の中で自分の意思や欲求を身振りなどで伝えようとし、
大人から自分に向けられた気持ちや簡単な言葉が分かるようになる。
✤ 食事は、離乳食から幼児食へ徐々に移行する。

【おおむね1 歳3 か月から2歳未満】
✤ 歩き始め、手を使い、言葉を話すようになることにより、身近な人や身の回りの
物に自発的に働きかけていく。
✤ 歩く、押す、つまむ、めくるなど様々な運動機能の発達や新しい行動の獲得によ
り、環境に働きかける意欲を一層高める。その中で、物をやり取りしたり、取り合っ
たりする姿が見られるとともに、玩具等を実物に見立てるなどの象徴機能が発達
し、人や物との関わりが強まる。
✤ 大人の言うことが分かるようになり、自分の意思を親しい大人に伝えたいという
欲求が高まる。
✤ 指差し、身振り、片言などを盛んに使うようになり、二語文を話し始める。

 このように、こどもの成長には発達過程があります。
 私たち療育者は、保育所や幼稚園等の先生たちとは違い、発達や社会生活を送る上でなんらかの課題のあるこどもと関わっています。
 新任職員からすれば、それが当たり前なのですが、状況によっては、標準的な発達過程を知らないで、療育現場で仕事をすることにもなります。

そのような状況では、適切な支援のプログラムを作成することはできません。現在のこどもの状態を的確に把握するためには、こどもが今どの発達段階にあるのか?ということを知ることです。そうすることで、より効果的な療育を提供することが可能となります。
 自閉症スペクトラム等の障がい特性を知ることも大切ですが、まずは、同年代と比較して、今のこどもの状態がどこに位置しているのかという基本的なことを熟知することが先だと考えています。そうすれば、自然に障がい特性に応じたより深みのある学びができると思っています。
 そのため、新任の先生には、発達プロセスをしっかりと覚えるようにと振り返りをする度にお話しするとともに、新任職員研修においてもそのことを伝える事を大切にしています。

 今年度も残すところあと少しとなりました。令和2年度も新任の先生が入職されます。
新しい風を期待しつつ、若手に負けないよう、常に学びの精神でこどもの自立を応援していきたいと思います!

児童発達支援センターおひさま
       河野 光輝

「就学に向けて…」

2020/03/11

先日、きらきらクラスの活動で、交通ルールを学びました。

年長さんは4月から小学校への登下校が始まります。横断歩道の渡り方を学び、並んで歩く練習を行いました。

 

活動内容を、職員で話し合っている際、実際に外の横断歩道を渡ってみてはどうか?との意見が出ました。しかし、車通りが多い道での活動になる為、危険も伴います。悩みながら、話し合った結果、午前の活動で、遊戯室内にマットなどを使って道路や横断歩道を作り、練習を行った後、午後の活動で、実際に外の横断歩道を渡る練習を行うことにしました。

 

 

 

遊戯室では、登校班を意識し、3人ずつ並んで歩きながら横断歩道を渡る練習を行いました。

皆、マットで作られた道路や、手作りの信号機、横断歩道を見ると、「すごい!楽しそう!やってみたい!」と興味を持ってくれました(*^-^*)

前に並んでいる友達を追い越さないよう、意識して歩くことが出来ていたり、見ている友達から「上手に渡れているね!」と声を掛けられることで、皆自信につながっているようでした♪

また、信号のない横断歩道や、壁で死角になっている横断歩道など、様々な場面を想定して練習することで、「こんな危ない場所もあるんだ」と自分で意識出来るように繋げています✨

 

午後、実際に外の横断歩道を渡ってみると、皆、左右を確認して注意しながら渡ることが出来ていて、子供たち自身も、「出来た!✨」と嬉しそうでした☺

 

 

外を歩いている途中では、「僕、小学生になったらここ歩くんだよ!」や、「お兄ちゃんと一緒に登校班で行くよ!」と、言っている子が多く見られ、楽しみにしている様子が伺えました(*^-^*)

 

活動の前に、職員間で、「こうしたらどうか?」「こうすると分かりやすいのでは?」と意見を出し合いながら考えることで、様々なアイディアが出ます。今回も、遊戯室で練習をしてみよう!と意見が出たことで、1度練習をして外へ行き、安全に渡ることにつながったと思います。話し合う時間が、支援の内容にもつながる為、とても大事な時間だなあと感じました✨

 

皆と過ごせる時間があと少しであることを寂しく感じながらも、残りの時間を大事に、丁寧に過ごしていきたいと思いました。みんなの制服姿も楽しみです♪

 

児童発達支援センター 児童発達支援事業 矢ヶ部

3月の『子どもの発達セミナー』について(中止のお知らせ)

2020/03/10

相談支援センターいちばん星では大津町役場と共催で、毎月「大津町子どもの発達セミナー」を開催しています。

今月は、3月18日(水)に予定しておりましたが、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、セミナーの開催を中止させていただくことになりました。

皆さまのご理解・ご協力の程、よろしくお願いいたします。

 

相談支援センターいちばん星

 

繋がった瞬間

2020/03/10

最近、深刻になっているコロナウィルス。

子ども達にも影響を及ぼし、全国の小、中、高が休校で何処にも預かってもらえず

一人で家にお留守番をしている子ども達もいれば、低学年でひとりでは家に置いとけない

子どもがいる所は、しょうがなく母親が仕事を休んで見られるところもあります。

いろいろなイベントも中止になり、楽しい事がどんどん奪われていっています。

早く、この状況から抜け出せたらいいなと思います。

 

 

今日はそんな休みの中、事業所に来てくれている子どもの事をお話ししたいと思います。

 

Aさんは何年も前から、事業所に通っていて、日中事業所もご利用されています。

家ではおしゃべりする事もありますが、事業所では話をしたことはありません。

コミュニケーションは、絵カードや言葉かけしながらのジェスチャー等で行っています。

トイレでの排泄が、なかなか難しく、Aさんの中では「トイレ=排泄する場所」という事が繋がっていませんでした。トイレに行く時間を決め、絵カードを見せてトイレに誘導してみたり、トイレでは3分間座る等、色々とスタッフで話し合いをしてやってみましたが、効果はなく保護者の方にも家での様子をお聞きしたりしましたが、家でもトイレではしない事が多いと話されていました。

 

ところが先日のご利用の時、連絡帳にトイレで「う~ん!して」と言うと「う~ん」と言い力を入れ排泄が出来るようになりました。と書いてあり早速その日に試してみました。

すると一日のうち三回トイレに誘導しましたが、そのうち二回、トイレで排泄する事ができ、スタッフ同士で驚きました。

あんなに試行錯誤して、トイレでどうしたら排泄できるか考えていた事が、何処にキーワードがあるか分からないものだなと感じました。

Aさんの中で「トイレ=排泄する」が「う~ん」という事とで力を入れる・排泄が出来たに繋がった瞬間だったんだと思います。

子ども達、ひとりひとり違った理解力があり、それをどうやって引き出していくか、色々な面から見ていき、ご家庭の方たちともしっかり共感していくことが子ども達の成長に繋がる事が今回の事でよく解りました。

これからは色々な事を試していき、子どもの成長を感じていきたいと思います。

 

 

 

若草学園 通所部

放課後等デイサービス おひさまぷらす

緒方

貴重な時間

2020/03/09

 

少しずつ暖かくなり、春らしい季節になってきました!

夕方は、明るい時間が増え、子どもたちも外で元気よく遊んでいる姿が見られています(*^_^*)

 

 

卒業のシーズンとなり、放課後デイでも卒業する子どもと過ごす時間は貴重な時間となりました。

 

おひさまを長い間利用している子ども達も残すところあとわずかとなり、

職員も嬉しいような、寂しいような…という気持ちです!

 

 

おひさまでの時間もずっと楽しい時間ばかりでなく、

「おひさまなんか来たくない」

「来る意味なんてない」

「活動、楽しくない」など、良いことばかりではありませんでした。

 

 

その度に、子どもたちと話をしたり…

保護者の方と話をしたり…

 

私たちも心を揺さぶられることもありました。

それでも職員間で話し合って、意見を出し合って子どもたちと向き合ってきました。

 

もちろん、楽しい時間を過ごすことができたり、

子どもたちの優しい場面をたくさん見ることが出来ました!!

 

 

そんな子どもたちもいつかは卒業していきます☆

 

これから先、過ごしていく中で、思い通りにならないこともあると思います。

 

 

そんな時、「おひさまに来てよかったな」

「おひさまの先生、あんなこと言ってたな」と

ふと思い出してもらえるような関わりをこれからもしていきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

放課後等デイサービスおひさま 服部

 

 

 

思い切って断捨離✨

2020/03/08

私事ながら、3月に引っ越しを予定しています(*^^*)

ですが、知り合いの方からトラックを貸して頂けることになり、

急遽予定が早まったので、とりあえず、家具や家電、着替え等の

日常生活に必要な物だけを移動させて、新しい部屋での生活がスタートしました✨

 

おいおい元の部屋の荷物も移動させる予定…でしたが、

シンプルな部屋、必要な物だけがある空間に、不思議と居心地がいいなあ~と感じました。

 

いるかも…?使うよね…?と、とりあえず残していた物も実際は使わないことも多く、

恥ずかしながら、自分の荷物のほとんどがそうだったことに気付かされました(笑)

 

自分の荷物が少なくなり、不思議と心も軽くなったように感じ、

必要な物だけがある空間の中で、“大事な物”“必要な物”を見つめ直す機会にもなったと感じています☺

 

“大事な物”“必要な物”が明確になると、自分のしなければならないことや目標も少しずつはっきりしてきて、そのことに集中できるようにも感じました。

 

色んなものから思い切って“断つ”ことができ、必要なことが明確に✨

なんだか気持ちもすっきりしました✨

 

よく、“生活の乱れは心の乱れ”と耳にしますが、

その通りなんだなぁと身に染みて感じています。

 

以前、職場の先輩方に片付けや整理のコツをお聞きしました✨

 

・取っておくものにも“ここからここまで”と範囲を決めること

・目にした時に心がときめくかどうか

 

“大事な物”“必要な物”を見つめ直しながら、今の状況を維持したいと思います💪

引っ越しを機に思い切って“断捨離”することができ、

心機一転、来年度の新しい環境に向けても頑張っていきたいと思います!

 

 

 

児童発達支援センターおひさま 児童発達支援事業 守田

乾パンクッキー

2020/03/07

熊本地震から、約4年が経ちました。当時を振り返ると、自分自身の生活はもちろんですが、子ども達へ食事の提供が無事にできるかどうか不安と心配でたくさんでした。そんな中、学園には県内外から多くの支援物資をいただき、とても嬉しかったことを覚えています。

 

そのときに頂いた乾パンの賞味期限が迫っていたので、どうやって提供しようかなあと職員で知恵を出し合いました。子ども達の中には、咀嚼がうまくできない子、固いものが苦手な子も多くいるので、乾パンをそのまま食べるのは難しいという結論に至り、乾パンをクッキーにアレンジしておやつに提供しました。

 乾パンでクッキーは作ったことがないので、試作をしてみました。予想以上に乾パンは牛乳を吸い込まず、とっても固く仕上がりました。そこで、さらに知恵を出し合いました。最終的には、乾パンを牛乳に浸し、乾パンに入っている氷砂糖も使いました。そこへ刻んだホウレン草と食べやすいようにチョコチップも加えました。出来上がりは、濡れせんべいのような噛み応えのある新触感のクッキーが出来上がりました。

子ども達には「噛み噛みクッキーだよ」と説明をしましたが、「なにが入っているの?」と不思議そうにしていましたが、美味しそうに食べていました。子ども達にも、熊本地震のときの支援物資だと話し、中には地震のときどんなだったと話す子もいました。

地震から、月日が経つにつれ、忘れていくことも多くありますが、支援物資を通して、子ども達に元気を与えようとしてくれた方たちのことを忘れずにいてほしいなと思いました。

 

 入所部 大塚

いちばんたいせつなこと

2020/03/06

平成から始まった今年度は令和を迎え、もうすぐ1年が経とうとしています。子どもたちは心も体もこの1年で大きく成長しているようですが、果たして自分自身はどうなのかなと考えると、あれでよかったのかな、これはどうなのかなと考えてしまうことが多かったような気がします。そんな中で目にしたのが、ドロシー・ロー・ノルトさん(アメリカの親子教育の専門家)の書かれた「いちばんたいせつなこと」(出版:PHP研究所)という絵本です。本には子どもたちに伝えたい「たいせつなこと」が、短いひらがなのメッセージとかわいい動物たちのイラストで描かれています。この本を読まれた方も多いと思いますが、皆さんにも紹介したいと思います。

本の中には16の「たいせつなこと」が書かれています(原文のままは書けないので、初めに出てくることばだけ要約すると)①「かならずじゅんばんはまもりましょう」は「順番を守ろう」とすれば、他のことばは次のようになります。

②「自分の役割を果たそう」

③「人の役に立とう」

④「やると言ったことはやろう」

⑤「人といっしょにいる時間を大切にしよう」

⑥「ルールを守ろう」

⑦「自分にできることだけを約束しよう」

⑧「やり始めたことは最後までやりとげよう」

⑨「本当のことを話そう」

⑩「家族を思う気持ちを伝えよう」

⑪「間違いや失敗から学ぼう」

⑫「人の過ちは許してあげよう」

⑬「正しいことをしよう」

⑭「自分の体を大事にして体によいことをしよう」

⑮「最高の自分になるためのことは惜しまずやろう」

⑯「自然の美しい世界をしっかりと見つめよう」

そして、最後に「一番素敵な自分になろう」と締めくくられています。

一つひとつを見ると、どれも当たり前のことで簡単なようですが、果たして自分にはそれがいくつできているだろうか、日常生活を振り返って考えてみると…、約束したことをきちんと守れているだろうか、人に「ありがとう」と素直に感謝の気持ちを伝えているだろうか、相手が子どもだからと、適当にごまかしてはいないだろうか、人の間違いや失敗を指摘して、許せていないのではないだろうか、など、考えさせられるものばかりです。そう思うと、私には子どもだけでなく大人に向けたメッセージでもあるような気がしてなりません。子どもの頃に教えられてきたことなのに大人になるにつれて忘れてしまう、大人の矛盾に気付かせてくれる。そんな、少し心をチクリとさせる暖かいことばです。

この「たいせつなこと」はどれもおろそかにできないものばかりです。今年一年をふり返り、自分を見つめ直し、次年度へと向かう、今。私だけでなく子どもたちにも、それぞれのよさをたくさん出してもらうために、ドロシーさんが言う「最高の自分になるためのことは、惜しまずやること」を目指して、今一度、この「たいせつなこと」を見つめつつ、子どもたちと接していきたいと思っています。

 

若草学園 通所部 

放課後デイサービス「おひさまぷらす」

 治部田 均

 

相手を思う気持ち

2020/03/05

先日、ひとりの園児A君から相談を受けました。

相談内容は、他の園児に洋服を引っ張られ、そのままの状態で、部屋に置かれているというものでした。泣きながら訴えるA君の話を聞き、夜の会の後に関係のある園児を集めました。

 

ひとりひとりに「なぜ呼ばれたかわかりますか?」と話すと、全員が下を見ながら頷いていました。

全員に「その時に自分がしていた事を事細かに説明してほしい」と話をすると、ひとりひとり当時の状況を話し始めました。全員が話終わり、「今話したことを君がされたら、どう思うか?」と尋ねると、「自分がされたらとても悲しい」と言っていました。

 

自分がされて嫌な事を君たちは人にするのか?

人の物を遊び半分で壊していいのか?

壊された人の気持ちはどうなのか?

 

色々な疑問を問いかけました。彼らも考えながら返答していたと思います。

相手の事を思うことは、色々なことを考えること。

そうすることで、自分で考える力が身に付くと思います。

そんな話をした後に、どうしたらいいのか考えるよう伝えると、自分達で円になり、各々意見を言い合っていました。

その後、園児たちがA君に真剣に謝り、仲直りをしていました。

 

今回の話は、普段何気ない時に、大なり小なりいろんな場所で起きているかもしれません。

自分のことに置き直して考える事で、相手への行動が変わり、相手を思う事に繋がっていくと思います。私自身、園児と話すことで、自分を見つめ直す機会になったと思います。

 

                       

 入所部 田島

事業所説明会がありました!

2020/03/04

おひさまでは、1年間の取り組みの様子と次年度についてのお話や動画を保護者の方に見て頂いてます。

みんなとっても良い表情なので、「この写真いいよね?」「こっちも可愛い!」と職員でワイ♪ワイ♪言いながら選ばせて頂いてます!

こうやって改めて見返すと、昨年の利用開始時を思い出します。

不安でいっぱいだった表情から「おはよう!」と笑顔でおひさまへ来てくれる様になり、自分で出来る事がたくさん増えてるな~!と思いました(^^

 

「ひとりの命に寄り添う」を理念に、子どもの気持ちを受けとめる事を大切に関わらせて頂きました。その瞬間の関わりがとても大切で「できた!」へ、た~くさん繋がっていきますよね。

叱るのではなく、して欲しい事を伝え、して欲しい事が出来ている時には、見逃さず褒める!

この繰り返しが、自分で考えて行動する力へ繋がっていくと思います。

事業所説明会の時、ぽかぽかクラスのお話の中で「らせん階段」の話がありました。

1度獲得した事は、できない時期があってもまたできる様になる!らせん階段の様に登ったり下りたりします。気分や体調によってその日、その時できなくても、必ずまたできる日が来る!急かさず、待ってあげる時間もあっていいんだ!とまた学びました。

 

私も子育て歴11年。1歳の時の悩み、5歳の時の悩みと、子どもの成長と共に悩みは変化していきました。子育ての先輩職員によく相談しています!分からない事・悩んでいる事があれば、気軽にご相談下さい!

コロナウイルスでお休みになっている所もあり、不安もありますが子ども達は毎日元気いっぱい!!また明日からもおひさまで待ってま~す(^^

 

児童発達支援センターおひさま 児童発達支援事業 岩下多恵

 

重症心身障害児への支援の講義を受けて ~医療の力~

2020/03/02

先日、認定NPO法人 NEXTEP 理事長で熊本再春医療センター小児科医長でいらっしゃる島津先生のご講義を受けさせていただきました。

 

重い障害があっても親子がお家で笑顔いっぱいで暮らす当たり前の社会

すべての子供たちが生まれてきてよかったと思えるように

すべての子供たちが笑顔でいられるあたたかい地域社会を作る

 

このような信念のもと人工呼吸器などの医療ケアが欠かせない重い障害のある方から不登校など心理的サポートを必要とする方までの幅広い支援を実践されていらっしゃることに感銘を受けました。島津先生は医療ということを越えて治療で助けるだけでなく生活を豊かにするということに心をくだいておられます。時には白衣をぬいでショコラティエとなり若者のサポートもされています。

 

その中でクリスマスやハロウィンなど季節の行事にはスタッフの方々と共に仮装されて子どもたちを楽しませていらっしゃる姿があり私自身も同じような経験をしたことを懐かしく思い出しました。

 

前回の私のブログに登場したダウン症の娘は合併症に心室中隔欠損、卵円孔開存症、肺動脈分岐部狭窄の心疾患があり、根治手術が終わった後も一年ほど入退院を繰り返していました。ある時、二週ごとの検診で診察を受けると「あらら お母さん 今日は帰れませんね このまま入院しましょうか」と言われて入院しました。

そうしてクリスマスの夜、病室に現れたのは主治医扮するサンタさん!赤い衣装に白いひげをつけて一つ一つ病室を廻って子供たちを楽しませていらっしゃいました。

○○長と名のつく偉い先生なんですよ!そんな先生が来てくださってとてもうれしかったのを覚えています。

医療に携わる方々は、みなさん医療を施すことだけでなく患者さんの心を豊かにすることを心掛けていらっしゃるのが伝わります。

 

私は初めから娘を受け入れられたわけではありません。お医者様や看護師のみなさんが頑なだったわたしのこころをほどいてくださいました。これも医療の力だと思います。

 

私は生まれてすぐには娘をかわいいとは思えませんでした。生まれた時の顔を見てすぐにダウン症だとわかり、絶望感に苛まれました。

私は養護学校の先生をしている友人がいて、学校行事に足を運びダウン症のお子さんをよく見知っていました。「ダウンちゃんってかわいいよね!」などと言っていた私は、自分の身にダウン症という障がいのある子が生まれるということには思いもよらなかったのです。ひどい偽善者です。ひどい母親です。

 

娘は普通の風邪をひいても命取りになります。風邪をひかせないようにと言われ途方にくれました。家に連れ帰っても不安でたまりません。ミルクを吸う力も弱くほとんど泣き声もあげません。私の母は「泣いてごらん 泣いていいのよ」と声をかけていました。

帰宅して三日目ほとんどミルクを飲みません。私の母がとても心配して様子がおかしいと言います。日曜日で救急外来に急ぎました。診察を待つ間にどんどん顔色が悪くなりました。診察の順番が来て娘を見るなり先生が「酸素!」と叫びました。バタバタと看護師さんたちが集まってきて娘は運ばれて行きました。

 

生死をさまようこともあり、搾乳した母乳を届けると、○○ちゃん昨夜はがんばったんですよ夜中にご家族を呼ぶかどうか迷うことが二度ありましたが よく持ちこたえました と言われました。

ありがとうございますと答えながら私は心の中で、どうしてこんなに弱い子をお医者さんは必死で助けるのだろうと思いました。病気を治すことができても障害はなおせないのに命が助かってもこの子は幸せになれるのだろうか…そんな思いが頭から離れませんでした。

そのくせ帰りの車を運転しながら、また悪くなってこのまま死んでしまったらどうしよう

家にいられたのはたった3日でろくに抱っこもしてないのに…そう思って泣けてくるんです。

 

危険な状態から脱して回復に向かい個室に移れることになり、私も付き添い入院することになりました。鼻にはチューブが入り酸素マスクをした弱々しい小さい娘の横に恐る恐る添い寝しました。長引く入院、上の子はまだ三歳にもなっていません。家族のことが心配でこの先のことが不安で元の生活に戻りたいと思ってしまいます。私はやっぱり娘を可愛いと思えませんでした。

 

でも看護師さんたちは娘の病室に来るたびに ○○ちゃんって本当に可愛いですね 色が白くてお人形さんみたい ○○ちゃん見てると癒されます と言われます。何度も何度も来るたびにどの看護師さんも可愛いかわいいと言われるんです。そうかな?この子かわいいかな?本当に?

日々小さい命に向き合っておられる小児の病棟の看護師さんたち、心からそういってくださっているのが伝わります。こういった言葉が少しずつ私の心をとかしていきました。弱々しいけれど身体をさわるとあたたかいです。毎日娘に触れて世話をするうちに少しずつ私の心も変化していきました。子供を産んだだけでは母性は生まれてこないのかもしれません。子供に触れて世話をして話しかけて…そうする中で愛情が育まれるものなのでしょう。

 

ある日、隣の病室にお医者様や看護師さんの長い列が続いていました。

赤ちゃんが亡くなられたのです。その子はお母さんのお腹にいる時から、もう命は望めないとわかっていたそうです。それでも生まれて三日も頑張ったんですよと看護師さんがおっしゃいました。

涙が止まりませんでした。私は初めて娘が生きていることに感謝しました。もう思い悩むことはやめよう たくさんの方々に助けて頂いた命です。大切に育てていかなくてはいけないと思いました。

 

重症心身障害児のご家族の方々は私の何倍もの苦悩を乗り越えてこられていると思います。

そこには多くの医療人のサポートがあったでしょう。

私も娘の命を助けてもらい私自身の人生をも豊かにしていただきました。

すべての子供たちが生まれてきてよかったと思い笑顔でいられる社会づくりのために福祉の中でできることを見つけていきたいと思います。

 

児童発達支援センターおひさま   児童発達支援事業  一山

 

 

根本にある思い

2020/03/01

このところ、暖かくなったり寒かったりで、着るものが難しいですね。手洗い、うがいをして体調管理をしっかりとしていきたいと思います(^^;)

 

先日、若草学園では実習生の方が数名来られました。

おひさまにも数回入っていただき、丁寧なやり取りをする様子を見て、私も初心を思い出すような気持ちになりました。

実習ということでしたが、子ども達にとっては、実習生だから‥という線引きはなく、一人の大人として接するので、私も彼らは、一緒に療育を行うチームの一員ということを意識して接しました。ミーティングの最後には、その場で成果が出なくても、子どもの気持ちに寄り添うこと忘れないように、一緒に頑張りましょうと声を掛けました。

 

私も、周りを見て学ぶ事ばかりで、人に教えるにはまだまだなのですが、一生懸命にやりとりされる様子をみて、自分の中にある根本の気持ちを改めて感じ、気を引き締める思いとなりました。

 

もうすぐ新年度です。“ひとりひとりのいのちにみんなで寄り添う”という思いを胸に、四月を迎えたいと思います。

 

 

 

 

 

 

放課後等デイサービスおひさま 永田