若草学園の実践ブログblog

頑張ろうとする気持ち

2018/03/04

平日の学校休業日の中学部A君のお話です。

午前中に学習の時間がありました。

個人用のボードに学習する内容(プリント)等を準備・記入し、それを使って説明し

取り組む時間を話し合い20分間と決めました。

内容は

・プリントを2枚する

・プリントの後は時間まで絵を描いて過ごす

・学習時間はなるべく座って過ごす

でした。

A君は、プリントを解き終え、プリントのやり直しをし、電車の絵を一台描き終えると

時間を前に立ち歩き始めました。

どちらかと言えばジッと座っている事が苦手なタイプのA君でしたので、様子を見て

「A君、もう終わりましょうか?」と声掛けをすると、「大丈夫ですよ!出来ますよ!」と席に戻り、

それからは時間になるまで歩いたり座ったりを繰り返しながら過ごしてくれていました。

一緒に決めた事を自分なりに懸命に守ろうとしてくれる姿を、これからも応援したいと思いました。

 

 若草学園 通所部 放課後等デイサービス くまぽこ H.N

一年を振り返って~放課後等デイサービスおひさま~

2018/03/01

 早いもので、気が付けばもう3月ですね!思い返せばあっという間の一年間だったように感じます。一昨年の震災があり、昨年矢護川へ移動して、本当に目まぐるしく時間が経ってきましたが、そんな中でも子どもたちは一日一日を一生懸命に過ごしてくれました。

 

 振り返ってみると、この一年、子どもたちは笑ったり泣いたり、時には怒ったりしながらも沢山の成長を見せてくれたと思います。特に新一年生は、手先を使う細かい創作活動から、様々な体の動きをする運動や社会性を身に付けるためのSSTまで、色々な経験をしました。細かすぎて上手く作業できない…手順が分からなくて困る…体の動かし方が分からず上手く動かせない…力加減が難しい…感情の表出の仕方が分からない等、上手くいかない事が多かった一年前に比べて、スモールステップで出来る所から提示をする・手順書を作成して必要に応じて個別にも提示をする・モデリングをして分かりやすく方法を伝える・必要な声掛けをして力を調節する・場面に応じてその場に合った言葉を教えていく・といった支援をすることで今では「出来た!」という経験がとても増えてきました。それは療育の力だけでなく家庭生活、学校生活、その他の地域での生活を頑張ってきた子どもたちはもちろんの事、親御さんや学校の先生方、地域の方々の力であり、成果であると思います。これからはそれぞれ学年も上がり、お兄さん、お姉さんとして更なる成長を期待したいところですが…まずは出来ることから一歩ずつ焦ることなく頑張ってほしいと願います。

 

若草学園 通所部 児童発達支援センターおひさま

放課後等デイサービス  小鷹

『会話の中から』

2018/02/28

若草学園の生活の中で、児童さんと職員が『直接』会話をしていく事とは、社会に旅立つ為の大切な対人スキルを身に付ける事が出来ます。携帯電話の普及が、人と人との繋がりのあり方を考えさせ、時には便利に使う事で生活を豊かにし、時には目に見えない情報に翻弄されます。しかし直接会話をする事は、相手の表情や言葉をそのまま受け取る事が出来、自らの発信の仕方がどうであるのか?相手との関わり方を知るチャンスでもあります。入所している児童さん達の心の中は、毎日楽しい事や辛い事を感じており、会話の中から汲み取っていく事が必要になってきます。1日の出来事を会話をしながら整理し、明日からの活動を豊かなものにしたいと日々思っています。

                           若草児童学園 入所部 K・I

「手品!」 児童発達支援センターおひさま(親子療育)

2018/02/27

親子療育で、「手品をやってみよう!」という活動を取り入れてみました。タコ糸と5円玉を使った手品です。一人の男の子に話をすると、ちょうど手品に興味があったようで、すぐに乗ってきました。

 

その男の子は、コツコツと練習したり、できないところを教えてもらったり、手伝ってもらうことが苦手です。やりたい事も途中で諦めてしまう傾向にありました。始める前に、とても難しいから、何回も練習したら出来るようになる事、お母さんに手伝ってもらう所がある事…を話し、それでもやってみるか問いかけると、「やる!」と元気な声。さっそく練習が始まりました。

 

もちろん、最初はうまくいきません。しかし、約束していたので、お母さんと一緒に一生懸命練習しています。いつもは、手を貸そうとすると嫌がってやめてしまうのですが、お母さんが手伝っても嫌がりません。うまくいかなくてもすぐに諦めません。途中、くじけそうになりながらも、いつもとは違い練習を繰り返しています。だんだん上手になり、成功することも出てきました。「すごいね~!」と言われ得意顔。そして、「きらきらさんでもやってみたい」と、自分から言ってきました。…しめしめ。人前に立って注目される事も苦手なので、その経験もやって欲しかったのです。自分から言ってくれるとは♪ 外の先生たちの協力ももらい、次の週、実際にきらきらクラスでやってみることに。

 

一週間の間、家でも練習を繰り返したそうです。明らかに手つきが上手になっていました。自信もあったのでしょう。「早くきらきらさんに行こう!」と意気揚々。実際に行ってドアを開けた途端、みんなの注目が集ると、顔色が変わり、一歩下がってしまいました。それでも、嫌がる事なく、自分から部屋に入り、みんなの前に立てました。「手品をやります」の言葉は聞けなかったけれど、緊張しながらも友達の前でやってみる事ができました。1回目は失敗してしまったのですが、くじけることなく2回目に。笑顔でお母さんと取り組んでいます。そして成功。みんなから拍手をもらい、自信あふれる得意げの笑顔。お辞儀をして部屋を出て、廊下でハイタッチをしました。頑張ってやり遂げた喜びを、本人とお母さん、スタッフで共有した瞬間でした。男の子の成長に心から喜びを感じながら、さてさて次の手は…?と考えている所です。

 

      児童発達支援センター おひさま 児童発達支援事業 松村

 

合格おめでとう

2018/02/26

 

 

学園一人目の一般高校受験合格者が出ました。

「先生、合格しました!」と喜びいっぱいの笑顔で報告に来たS君。

「S君おめでとう」「よかったね」「頑張ったね」と事務所の前は喜びの声が飛び交い、S君は恥ずかしそうに頬を赤くし喜びと安堵な面持ちで職員からの拍手喝采を浴びていました。

 

S君はいろんな思いが錯綜し、毎日、「学校に行きたくない」とため息が聞こえない日がない程自分との戦いの日々が続きました。私たちは話しを聞いて見守ってあげることしかできませんでしたが、心の中ではいつも「頑張れ!神様はS君の味方だよ」といつも背中を押して学校へ見送ったものでした。

 

そんなS君もこの4月からは高校1年生。

寒さに耐え忍んだ満開の桜は一段と美しく咲き誇り強くたくましく頑張ったS君を、大きく迎えてくれることでしょう。

入所部 K.Y

2年生になる子達

2018/02/25

 昨年の春休みを思い出すと1年生が初々しく、小学生になる意気込みで身を律して着席する姿に私自身も背筋が伸びる思いでした。

 夏休み頃になると、日焼けのせいだけではない一丁前の小学生の顔つきに変わっています。そして冬休みが終わり、もうまた春休みがやってきます。

 先日の放課後、二人の小学生を迎えに行くと保健室にいました。一人は怪我を負ってしまい、もう一人は先生にヘルプを伝え、傷を洗う時には励ましたそうです。怪我の理由はその子の不注意だけど、両膝怪我してとても痛かったのに保健室の先生に傷の手当てをしてもらいながら黙って気持ちの整理をしているように見えました。

 送迎車に乗ると涙の跡がついた顔のまま、いつもの笑顔でいつもの様な会話をしていました。昨年の春休みは次の行動に移る時、気持ちが切り替えられずによく泣いていたのが嘘のようです。いつの間にか子どもの成長は大人の想像をだいぶ上回っています。

若草学園通所部

放課後等デイサービス リーライズ

高橋

給食だより③~嗜好調査~

2018/02/24

 

 先日、年に1回行っている嗜好調査を行いました。今回は、その結果を少し紹介したいと思います。

 

  1. 食事の満足度について 

おいしい72%  ふつう28%   美味しくいない0%

  1. 好きな食事

 1位:肉料理(からあげ・チキン南蛮・ピカタなど)

 2位:カレー・ごはん類

 3位:麺類・グラタン

  1. 苦手な食事

1位:野菜(トマト・ゴーヤ・セロリ)

2位:乳製品(牛乳・チーズ・ヨーグルト)

3位:豆製品(豆腐・納豆・厚揚げ)

  1. 給食への要望

・おかず・白ごはんをもっと食べたい。

・野菜をたくさん食べたい。

・ごはんが柔らかいときがあるので、普通に炊いてほしい。

・誕生日会食でバイキングをしたい。

・おやつで、レアチーズケーキ・揚げパン・クレープなど食べたい。 などなど…

 

食事の満足度については全ての子ども達が、美味しい・ふつうに回答をしてくれました。

好きなもの・嫌いなものは、ほとんど予想していたものと一致しました。特に、苦手な食べ物は、成長期の体づくりに必要なものばかりなので、子ども達が食べやすいように工夫をして少しずつでも食べてもらえるようにしていきたいと思います。子ども達の意見をできるだけ取り入れて、喜んでくれるような給食つくりに役立てたいと思います。

 

 

                          入所部 J.M

ひとりの命にみんなで寄り添う

2018/02/23

赤ちゃんは、生まれてすぐはお母さんなくては生きていけません。お母さんに依存して成長していきます。成長とともに、いろんな人に出会います。いろんな人のお世話になります。食べ物の生産する人、衣服の作ってくれる人、住む家を建てる人、また、お店まで商品を運ぶ人、販売する人などなど、いろんな人がいるおかげで私たちは社会で生活しています。

いろんな人に頼って生きることを、依存とは言いません。その生活を自立と言うのです。

 障がいを持っている人も家族、学校、職場、病院や薬、福祉サービスのヘルパーさんなど、様々な支援者との関わりの中で生活されています。支援者がいないと生活できないのではなく、人の世話になって生活していることが自立した生活であると言えるように、ひとつの命に寄り添う支援者の一人として、相談員の役目を果たしていきたいです。

相談支援センターいちばん星 相談員 吉田

ある日のできごと

2018/02/22

 A君が放デイに来始めた頃は、何をするにしても、「先生、一緒にしよう。」と言って

先生と活動する事が多く、お友達とのコミュニケーションが苦手で、遊びに誘われても断ったり、

同じおもちゃで遊びたくてもなかなか入れなかったり馴染めずにいました。

 

 A君がおみくじを作って先生に声掛けしていると、お友達が「やりたいやりたい」ときたので

渋々やらせたものの、一人の子が何回もするので、「いや~。」と言って逃げ出し、その後から

「貸して?」と言われても貸さなかったり、先生としている遊びには、「入れて」と言っても

「だめだめ!」と入れなかったりしていました。

 

 日中、放デイと毎日利用する中で先生を交えてお友達、みんなで出来る遊びをする事で

少しずつお友達との関わり方が出来てきました。

 

 先日も又おみくじを作り、先生に声掛けをしているところに、お友達が来て「やりたい」

と言たので引かせていたところ、前と同じ状況になり、どうするか見ていると逃げもせず

ニコニコ笑顔でやらせているところを見て成長を感じ嬉しくなりました。

 

 これからの成長が楽しみです。

 

若草学園 通所部 放課後等デイサービス くまぽこ O.T

「子どもとの目線」

2018/02/21

 

子ども達と話してる時にしまったと感じる事があります。「子どもの目線が上向きだ」

子どもからの職員への視点を見ると背の低い子どもが背の高い職員を見ようとすると身長差が大きいのでほぼ真上を見上げる姿勢になっていました。周りから見ると威圧感がある光景かもしれません。気付いた後すぐに、子どもと同じ高さの目線で寄り添うと話しやすそうにしています。

「子ども達の目線に合わせる」業務中はなかなか出来ていない事が多いですが、気をつけていきたいものです。

また子ども達と話している時に、「あの先生には話しかけづらい」「先生に言えばどうにかしてくれる」といった話がたまにあります。子ども達と目線を合わせたり気持ちを寄り添わせて話を行っていると子ども達から近づいて来たり、気持ちが寄り添っていないと、話をしても子どもたちは「つまらない」と感じる状況に陥っているからだと感じます。

子ども達だけでなく、保護者の方々との連携が成立していることも「子どもの目線に立つ」のに重要な事であり、保護者様と一緒になって担当の事を考えたり、悩むことで、初めて子どもの目線に立つ資格が与えられるのではないかと思いました。子どもの目線に寄り添うということの土台には、毎日の地道な積み重ねであり一日一日を大事に支援していきたいと思います。

 

若草児童学園 入所部(T・M)

成長を感じた瞬間✨ (おひさまより)

2018/02/20

現在小学1年生のA君。

今年度から放デイを利用されており、4月当初は

恥ずかしさや、自信の無さから自分の気持ちをうまく言えないことがあり、友達にちょっかいを出されて“嫌だ”ということも言えず、スタッフに目で訴えることがありました。

その度にスタッフが気持ちを汲み取り「~だったんだよね?」と気持ちを代弁しながら、どう伝えたらいいかを一緒に考え、自分で伝えれるように少しずつ取り組んだり

自信に繋がるよう支援を行っています。

 

そんなある日、小学校へ子どもたちを迎えに行ったときのこと…。

 

車内では、学校での出来事やゲームの話など様々な話題が飛び交っていました。

とっても賑やかで、子どもたちの様子や関わり方などに意識しながら会話を聞いていました。(ちゃんと運転にも集中しています!(笑))

すると… 楽しそうだった雰囲気が一変して「せんでよ~💦」という声が聞こえてきて、

「どのタイミングで入ろうかな~。」と様子を見ていると、

A君が、「〇〇君が~するけん、いかんとたい。」とサラ~っと言ったんです!

一瞬シーン…となり、私も思わず“その通り!”と思いました♪ 

その場は、A君のおかげで丸く収まりました(*^^*)

 

活動の時も「先生、僕のがありません。」や「手伝って下さい。」と言えたり、随分自分の考えや思いを言えるようになったなぁ…。と嬉しくなりました(^^♪

 

 

   

 

本当に1年間で成長したな~と感じます。

これからも子どもたちの成長を楽しみながら、力になれるよう

自分も成長していかなければいけないな~と思います☆

 

若草学園 通所部 児童発達支援センターおひさま

放課後等デイサービス  錦戸

少しずつね

2018/02/19

 

 

1月に若草学園に入所してきたHさん。新しい場所に入所することで、たくさんの不安があったことでしょう。 

誰だって知らない人ばかりの所にいくのは心細いものです。最初は部屋で一人本を読んだりする時間が多かったHさんですが、少しずつお友達とトランプやかるたをしたり、おしゃべりをしたりとみんなと一緒に過ごす時間が増えてきました。

そして笑い声も聞こえてくるようになり、周りとの距離感も近くなってきている。時々「頭が痛い」など不調を訴えるときもありますが、毎日学校にも歩いて登校しています。

「頑張りすぎないでいいから、少しずつね」と、Hさんに声をかけながら、私との距離も少しずつ近づいてくれたらなぁと思っています。

彼女の笑顔が少しずつ増えていきますように…。

                     若草児童学園  入所 R・S

 

相談とは

2018/02/16

相談員が仕事とする相談とは何でしょう。

一般的に相談とは、相対する人の疑問や不安に応えることです。

しかし、私たちが相対する相談依頼者は、その疑問や不安を整理し、相談員に伝えることも苦手な人が多いのも事実です。

相談の専門職である障がい者専門相談員は、この声にならない声を読み取る力量が必要です。時には、応えの見つからない相談もあります。しかし、それで終わることなく寄り添うことが大切です。

 「相手の気持ちに寄り添う」と言うのは簡単ですが、とても難しい技術です。この技術を身につけるため、相談員は日々学び研鑽することが必要です。「一生人間・一生福祉」そんな思いを胸に終わりなき技術の修得に向け、日々努力をしていかねばならないと思う毎日です。

相談支援センターいちばん星 相談員 成瀬

小さな応援団(通所部より)

2018/02/15

療育の現場では、スタッフが、

☆プログラムにそって1日を進めていく「進行」

☆進行のスッタフの意図を汲みながら、子どもの動きを見て支援する「フォロー」

☆1日の様子を記録する「記録」

この3つを役割分担し、意思の疎通を図りながら活動を進めていきます。

 

ある日、私が急遽、保護者との面談になり、活動の始まりに間に合わなそうだったので、進行をⅠ先生と代わっていただきました。

面談が終わり教室に戻ると、朝の会が終わり、

主活動の「小麦粉粘土で遊ぼう!」の時間でした。小麦粉に魔法の粉(食紅)を入れ、水を入れていた時‼

「失敗した~💦水を入れすぎた💦」

とⅠ先生の叫び声が・・・

スタッフがⅠ先生を励まし「先生、大丈夫!何とかなります!」と声を掛けていると、

A君が「Ⅰ先生、がんばれ~!」と一言。

すると他の子ども達も「がんばって~!」と励ましながら拍手!

子ども達の応援に、Ⅰ先生も「うん!がんばるよ!」と表情がパッと明るくなりました。

それから、「こうすれば大丈夫!」と小麦粉を少し足して、出来上がってみればなんと!とてもコンディションの良い小麦粉粘土が出来たではありませんか🎵

「失敗は成功のもと」とはよく言いますが、子ども達が、そんな体験を目の当たりにできた事は良かったかな?と思うのでした。

・何でも経験

・大人だって、失敗することもあるんだ!大切なのは、そこでどう考えるか🎵

・時には「ま、いっか(*^▽^*)」「次は、なんとかなるさ~!」とあまり深く考え込まない事も大切

子ども達に伝わったかな~?伝わっていたら嬉しいなっ🎵

 

しかしながら、今回の子ども達の応援にはビックリしました。

相手(Ⅰ先生)の気持ちを察して、言葉を選んで発信できている!

コミュニケーション力が身に付いている!

小さい時からの関わりが本当に大切なのだと改めて感じました。

可愛いから・・・小さいから・・・と何となく子育てをしてきた自分を反省💦

小さくてもこれだけの能力を持っているのですから、周りの大人が、どうそれを引き

出してあげられるか・・・保護者の皆様と私達で心を1つにして考えていけたら、

素敵な子ども達がたくさん育つのでは☆☆☆

今からでも遅くない!自分に出来る事を楽しみながらやればいいんだ!と自分の

子育ても振り返りながら心入れ替えています!(さぁ、いつまで続くか・・・💦)

 

大人も、励まされると頑張れる!

小さな応援団の力は凄い!

これからも、子ども達からパワーをもらって、子ども達に感謝の気持ちを持って

一緒に「育ち合い」を目指して楽しみたいと思います♥

 

児童発達支援センターおひさま 児童発達支援事業 江藤

声をかけない見守り

2018/02/14

児童棟のカウンターに乗りあがる小学4年生の男の子。

少々かまって欲しいのか・・職員に話しかけている様子。

態度も言葉遣いもトゲがある感じである。何かおかしい・・・

しかし、誰もその態度を改めようと声掛けしていない、なぜ?

私は正義感にかられたように「そこは乗るとこじゃないよね?」と声かけした。

その途端、かまって欲しかったスイッチがONになった!

私は「失敗してしまった!」声をかけて欲しかった男の子の満足感は得られたかもしれないが、児童の様子を見守っていた職員の支援の邪魔をした形になってしまった・・・  

子ども達に寄り添う現場の職員は、小さなアンテナをいくつも体中に張って見守りをしている

スイッチが入って男の子の気持ちがザワつかないように静かに見守っていたのだ。

「命に寄り添う」瞬間だ。

生死にかかわる出来事ではなかったが冷静な判断が必要な瞬間・・反省と共に学んだ時間だった。

                 若草児童学園 入所 Y・S

 

👹鬼は~外♪福は~内♪👹

2018/02/13

きらきらクラスでは先週豆まきをしました。

朝のお集りの時に一日の流れを伝え、「午後の活動で豆まきをします(^^)」と予告したところ…前週に保育園・幼稚園で豆まきをされた所が多く、その記憶が鮮明に残っているのか…中にはその時点で「怖い!!(;´Д`)」という子も…。

 

午前中は製作で鬼のお面作りをしましたが、自分たちにも好きなこと・苦手なことがあるように、子どもたちも製作が好きな子もいれば、苦手な子もいます。

どのようにして作るのか分かりやすく伝えるために、きらきらクラスではクッキングや製作、活動に応じて手順書を提示しています。

イラスト、文字、写真など使って提示することで何をするのかが分かる・次にすることが分かる・終わりが分かり見通しが持てるようになります。苦手な子どもさんも「ここは(①番は)頑張ってみよう」と励ましながら頑張っています。

言葉での指示が入りやすかったり、視覚的に伝える方が伝わりやすかったり人それぞれですが、それぞれに合った方法でサポートしていけたらなと日々関わっています(*^-^*)

そして…完成した鬼のお面をつけて、いざ豆まき!!

怖がっていた子どもたちも大きな声で

『鬼は~外!福は~内!』と豆をまいていました♪

それぞれが心の中にいる鬼をやっつけ、最後には鬼さんとも仲良くなり写真撮影(*^-^*)

その後にみんなでおやつに豆を食べました♪

みんなが病気にならずに健康に過ごせますように♪

 

※手順書の写真は取り忘れてしまいましたが、子どもたちの後ろに見えるのが手順書です(*^-^*)

2月の『子どもの発達セミナー」について(ご案内)

2018/02/09

相談支援センターいちばん星では大津町役場と共催で、毎月「子どもの発達セミナー」を開催しています。

今月は2月22日(木)の開催となっております。

 

日時:平成30年2月22日(木) 午前10時~正午

場所:大津町生涯学習センター2階 中会議室

講師:社会福祉法人 三気の会 熊本時習館 特別支援相談員 浦田 裕之先生

演題:中学卒業後の進路について ~進学・就労への見通し~

内容:今回は、県内における特別支援教育の現状と、高校を選ぶ際に留意したいこ

   と、就労や就労支援の実際についての話です。

   お子さんの将来をイメージして、「今、何が心配か?」「これからどんな力

   が必要か?」などを、皆さんで一緒に考えてみましょう。

 

 

※参加を希望される方は、大津町役場 福祉課 障がい福祉係に申し込みをお願いします。

大津町役場 福祉課 障がい福祉係(096)293-3510

ひとりのいのちにみんなで寄り添う

2018/02/09

 

60代、女性。6ヶ月間、某病院へ入院していました。

退院後の生活に向け、本人と話をしながら、主治医、ケースワーカー、家族、福祉課と

連携しながら話し合いを進めていきました。本人は、退院後一人での生活に強く不安を持

ち、その中で食事を一人で作れないことが一番の困り感でした。元々、入院前も継続してヘルパーさんが週2回、食事や掃除を一緒に行い退院後はヘルパーさんを週4回に増やし、食事への不安を少しでも解消できるようプランを作成しました。しかしAさんは、本当に料理や生活の不安という基本的な命の綱を他者に委ねたかったのでしょうか?

先日、年金生活の中で、「少しだけ貯えたお金を孫のために使いたい」と送金をされたそうです。誰かの役に立ちたいとAさんの命が輝いた瞬間でした。相談員として、この輝きを見過ごすことなく他の支援機関と連携し、更に輝きのある生活を送ることができるよう見守っていきたいと感じた瞬間でした。

相談支援センターいちばん星 相談員 甲斐

楽しみにしていること(おひさまより)

2018/02/08

「こんにちは!」と毎日元気に来所してくる子ども達。「荷物チェックと連絡帳をお願いします!」と一言声を掛けると、「わかってるよー。」「もう出しました。」等毎日このようなやり取りからスタートします。

 

私は毎日楽しみにしていることがあります。それは子ども達が持ってきてくれた連絡帳を読むことです。 昨日はご家庭でどんなことがあったのか、休日どんなことをして過ごしたのか、保護者の方が書いて下さる情報で子ども達の様子、成長が見えるからです。

「前回作った入浴剤を楽しみにしています。“おひさままで○日だ!”と数えていました。」

「明日おひさまだよ!頑張れる?“頑張るに決まっとるたい!”」

「休みの日は、一人でJRに乗って熊本駅まで行きました」

「授業参観で恥ずかしがりながらも手を挙げ発表出来ました♪」

 

等々とても嬉しいことがたくさん書いてあります。

中には「このよう時どうしたら良いですか?」と悩みや相談を書いて下さる保護者の方もいらっしゃいます。どんなことでも私たちは力になりたいと思っていますのでたくさん聞いてください(*^^*)

 

お忙しい中連絡帳を書いて下さり、ありがとうございます。

ちょっとしたことでも、子ども達とのコミュニケーションを図るツールになります。

また子ども達がどこまで覚えているのか、どこまで話せるか、説明できるか等も見ることができます。これからも子ども達としっかり向き合い、経験を重ねたくさんの事が学べる場を提供していきたいと思います。

 

若草学園通所部 児童発達支援センターおひさま

放課後等デイサービス 田島

当たり前ってむずかしいですよね!?

2018/02/08

平成29年5月にリーライズに勤務になり、それからしばらくして、送迎もさせてもらうようになりました。

 

ある日小学校に迎えに行って車に乗ったとき

 

「今日学校楽しかったよね~」「はぁ~宿題もせなん」「先生今日は活動なんですか?」

 

とざわざわした中で運転席から振り返って

 

『まず、シートベルトしてね。』

子ども達は、友達との話に夢中になり、シートベルトを忘れてて

10分間

子どもたちがシートベルトをつけてくれるまで車は動きませんでした。

それは安全ためであるし、送迎の時点で『療育活動スタート』だからです🎶

 

そういうやり取りが毎週続く中で、平成30年1月

 

いつも通り小学校に送迎に行き

「今日学校楽しかったよね~」「はぁ~宿題もせなん」「先生今日は活動なんですか?」「先生髪きったよね」

 

とざわざわした中で

 

いつも通り振り返って『まず、シートベ・・・』と言おうとした心の中で思った瞬間。

 

全員シートベルトしてました。びっくりして、その場で

『みんなすごいじゃん。先生すごい嬉しい。』と褒めまくりました。

 

するとある子どもから『当たり前じゃん。そんなの言われなくともできてるよ』

 

『いや先生もそうなんだけど、当たり前って難しいよね。その当たり前ができてるからすごいんだよ』

と伝えました。

 

その日は車に乗って1分で車は出発しました。

 

もちろんその日は、偶然にできたかもしれません。いやもうできてるかもしれません。

 

でもそんな嬉しいことをワクワクしながら、今日も送迎に行っています。

 

若草学園通所部 放課後等デイサービスリーライズ 田島

心の中の『答え』

2018/02/07

 

コミュニケーションには様々な物が存在しています。言語・文章・身振り等たくさん!

人間皆、一人ひとり違う感性や考え方が存在し、目的も変化していきます。特に言葉での会話が難しい場合、様々なコミュニケーション技術が必要になってきます。その為には、児童さん達の生活をしっかり観察して、何故?その行動に移って行ったのか?と日頃から疑問を持つ事、一人の児童さんに対しての関心をより深めていく事が重要だと思います。相手の考えている事が理解できて、そして優しい思いや行動が伝われば、必ず信頼が生まれてくるものです。より良い生活を過ごして頂く為にも、私達職員一同は日々様々な『心』の研鑽を行はなくてはなりません。

                          若草児童学園 入所部 K・H

「お母さんの笑顔」(おひさまより)

2018/02/06

おひさまでは、今年度より親子療育を始めました。年度当初より利用開始された幼い男の子とお母さん。家庭では二人きりで過ごす事が多いとのことで、色んな環境を経験させながら成長を促していくことが目的でした。他の関係機関での話も聞きながら、成長の様子を見させて頂きました。その男の子にとって、療育施設は初めての事だらけ。怖がったりびっくりして泣いたりする事もある中で、物を人に渡すことが出来るようになってやりとりを楽しんだり、トンネルをくぐれるようになったり、マットの山を登ることが出来るようになったり…。出来ることをどんどん増やしながら成長していきました。友達との関わりも楽しむようになり、声を掛けられると手を伸ばしてタッチしたり、自分から近付いて行ったりするようにもなりました。他の子ども達も、小さい男の子に対しての優しい気持ちが育ち、微笑ましい光景をたくさん見せてくれています。現場スタッフも、男の子を見掛けると皆声を掛けてくれ、表情豊かに答えてくれるので、アイドル的な存在になっています。何よりもお母さんの笑顔が増えた事が嬉しく、子育てを楽しまれている様子も窺えるようになりました。お母さんの笑顔は子どもにとってかけがえのない宝物だと思います。親子療育に来られるようになり、スタッフ、子ども達、みんなで支え合い、ひとりの命に寄り添っていると感じています。これからも、地域や他の関係機関との繋がりも持ちながら、子育ての応援団として成長を見守っていきたいと思います。

 

 

        児童発達支援センター おひさま 児童発達支援事業 松村

 

 

 

「今日だけでもやってみよう♪」(おひさまより)

2018/02/05

私は、小さい頃から人前で話しをするのが苦手で、すぐに顔が真っ赤になり、冷や汗が吹き出し、緊張してお腹が痛くなるようなタイプの子どもでした…。今でも人前に出るのは苦手で、緊張して上手く話せませんが…

こんな私が、一昨年前より大津町の子育てセミナーで「子どもの関わり方講座」についてのお話をさせて頂く機会を頂きました。1年目は、子どもの頃同様に、冷や汗が出て…緊張して上手く話せず、話しを聞きに来て頂いた方に申し訳ないくらいでした…(-_-;)

3回目となる今回、先月の1月18日にお話をさせて頂きましたが、今回は汗もかかずに話が出来ました(笑)→上手くは話せていませんが…(^_^;)

人間、苦手なことでも経験することで「慣れ」って本当にあるんだなぁ…と改めて感じる瞬間でした。

 

「子どもの関わり方講座」では、「褒めること」や「肯定的に伝えること」についてなどの話を毎回させて頂きます。どの文献を読んでも、どの研修に参加しても同じようなことを言われると思います。

私も含め、子育て中のお母さん全員が「子どもを褒めなければ!優しく接しなくては!」と頭では分かっていると思いますが…仕事に家事に子育てに…と時間に追われ…子どもを急かして怒る…と悪循環になってしまいますよね。

私もついつい「こらー!!何しよっとね!!ヽ(`Д´)ノ」と怒ってしまいます。

また、「●●しないと、▲▲あげないよ!」と、言ったらダメと分かっていても言ってしまうことがあります。

本当は「●●すると、▲▲できるよ!」と言ってあげる方がいいですよね~♪(もちろん頭では分かっていますが、なかなか言えません)

そんな話しを施設長としていた時、もしこれが大人だったら

「この仕事をこの期間で終わらせないと、給料ないよ!(減給)」と言われているのと同じだよね~

と、施設長から言われ…「そんなの嫌です!Σ(゚д゚lll)」と思わず即答していました(笑)

「相手の気持ちになって考えなさい!」「そんなこと言われたら、相手の人はどう思うか考えて!」と大人が子どもによく言う言葉ですが…

自分(親)が相手(子ども)の立場に立って考えていなかった…

子どもへの指示や要求って、大人目線になっていたなぁ〜・・・と反省。

片付けにしても、子どもなりに床におもちゃが落ちていないくらい、頑張って片付けているのに、大人目線(私目線)だと、「決められた場所にきちんと整理整頓することが片付け」と思っているんですよね。

子どもの頑張りを認めて褒めてなかったなぁ~とまたまた反省。

24時間、365日、子どもに優しく接することが出来ればいいのですが、そうもいかず横で眠る我が子の寝顔を見ながら反省の日々です。

毎回、研修を受けた日、子育ての話を他の人とした時には、「今日だけでも笑顔で!今日だけでも優しく!」と、自分に言い聞かせています。(笑)

反省することが第一歩。

「今日だけでも」と思うことも第一歩。

と自分に甘い私です。(´∀`*)

さぁ、皆さんも私と一緒に「今日だけでもやってみよう!」から始めてみませんか?

児童発達支援センターおひさま 河瀬

 

 

 

 

 

 

支えてくれてる人がいる

2018/02/02

 リーライズでは、毎月の活動で人形劇に取り組んでいます。日常生活場面での“こんな時どうする?”を人形劇を通して皆で考えていきます。毎月、テーマを変えて取り組んでいますが、先日の活動でとても嬉しいことがありました。テーマは、“貸してといいよが言えるかな?”と言うことで、消しゴムを忘れた男の子がお友達の消しゴムを取っていき、取られたお友達が困っている場面です。この人形劇を見て、皆で“こんな時、どうする?”を考えていきました。

「こんなことされたら、嫌な気持ちがするよ」や「貸してを言わないとダメ」や「勝手に取らないでと言う」など意見は様々でした。そんな時、Aさんが、「私は、お友達に三角定規を取られたことがあって嫌だったことがありました。」と話をしてくれました。私が、「その時、どうしたの?」を尋ねると、「自分で返してって言えました。」とのこと。「嫌と思っている気持ちを伝えることって勇気がいるよね。それを頑張って伝えたんだね」と伝えると、「自分で言えるようになりました。それに、困っている時とか、いつもそばにいてくれる先生に困っていることを伝えることが出来ています」と話をしてくれました。Aさんの話を聞いて、自分の気持ちを上手く伝えることが難しかったAさんが自分で解決が出来ないことがあった時に、ヘルプを出すことが出来るようになったことを聞いてとても成長を感じた瞬間でした。いつもAさんは、「勉強は難しいけど、学校は楽しいし不安もないです」といつも嬉しそうに話をしてくれます。Aさんの話を聞いて、必ず助けてくれる人が近くにいてくれることや支えてくれる人がいるから日々頑張っていくことが出来ることを新ためて感じることが出来た瞬間でした。

若草学園通所部 放課後等デイサービスリーライズ 藤崎